2006年10月23日

ATPマスターズ・シリーズ in マドリッド 準決勝

ロジャー・フェデラー vs ダビド・ナルバンディアン 6-4/6-0
フェルナンド・ゴンサレス vs トマス・ベルディッチ 6-3/6-1

まずフェデラーとナルバンディアンの試合から。
ナルバンディアン、なんか精彩を欠いているというか、元気がない?
後でプレスカンファレンスでのインタビューを読むと、QFのサフィン戦で疲れていたとのこと。まぁ、それも影響していたのでしょう。とにかく1stサービスの入りがいまいち。ダブルフォルトもいくつかあったし……

なんて思ったら、スタッツは、フェデラーのほうが1stサービスの確率が悪いんですよね。大事なところで1stサービスが入らなかったり、入っても、フェデラーにポイントを許してしまっているのが、そういう印象を与えたんでしょう。

第1セット、ナルバンディアンのボールがことごとくネット。ラリーでも、フェデラーがベースライン付近からストロークしているのに対し、ナルバンディアンはどうしてもベースラインから1mは後ろに下がって打たざるを得ない状況が多かった。そして第4ゲーム、フェデラーが先にナルバンディアンのサービスゲームをブレイクします。

フェデラーが4-2とリードした第7ゲーム、ナルバンディアンがブレイクバックに成功。
しかし、これはフェデラーが、いつもの試合の立ち上がりでよく見られるミスが、すべてこの第7ゲームに集中してしまったという感じで、ナルバンディアンが調子を取り戻して、フェデラーからポイントをもぎ取った、というわけではありませんでした。

4-4とタイに戻したナルバンディアンでしたが、相変わらずサービスキープに苦しみます。とにかく自分のサービスゲームでポイント先行ができない。最初のポイントもほとんどフェデラーに獲られてしまっていますし。第9ゲームでも、0-40とフェデラーに3つのブレイクチャンスを与えてしまいます。なんとか30-40と持ち直して、次のポイントで、ナルバンディアンはコードボールに救われデュースまで挽回しましたが、ぜんぜん調子が上がってこない。

結局、第9ゲームはヒヤヒヤのサービスキープをしたものの、フェデラーが第10ゲームを簡単にキープし、第11ゲームで再びナルバンディアンのサービスをブレイクして、フェデラーが第1セットを奪取します。

第2セット、相変わらず自分のサービスゲームで最初のポイントが獲れないナルバンディアン。第
2ゲームはデュースからアンラッキーなイレギュラーバウンドでフェデラーにブレイクポイントを握られ、次のポイント、フェデラーがリターンエースを決めてブレイク成功。

第3ゲーム、フェデラーはしっかりとラブゲームキープ。
第4ゲーム、またもデュース。フェデラーにバックのクロスへのウィナーを決められ、最後はナルバンディアンがドロップボレーを試みるもネット。
第5ゲーム、素早いタイミングでラインぎりぎりに打ち込んだフェデラーのライジングショットのウィナーに、もう、笑うしかない。もちろん、フェデラーがサービスキープ。これで第2セットはフェデラーの5-0と一方的なスコアに。

第6ゲーム、フェデラーのプレーは、それはもう、相変わらず無駄がなくて素晴らしいんですが、このゲームに関しては、ナルバンディアンはフェデラーの動きを考えるとか、挽回するとか、どうやったらフェデラーにポイントを与えないかと考えるというような雰囲気がまったくなかった。諦めていたわけではなかったのかもしれませんが、勝とうというような意思がプレーに出ていなかったような気がします。

ということで、フェデラーが決勝進出。
ほんと、フェデラーのプレーを見ていると、褒め言葉しか出てきません。

冒頭でも書きましたが、動きに無駄がなく(読みがいいということでしょう)、相手にラリーで主導権を握られても、切り返すだけの技術の高さ。そして、それが結局、自分に主導権を引き寄せるショットになって、次でウィナーを奪う(もしくは、相手のミスを誘う)、と。

ストロークそのものも、余計な力が入っておらず、インパクトとラケットコントロール、スウィングの速さで、すごいショットを放つ。しかもラインいっぱいいっぱいに。

ただ、ナルバンディアンも、一方的なスコアではあったものの、本当はフェデラーと互角に戦えるだけのタレントがあると、改めて思った試合でもありました。

この二人はジュニアの頃からよく対戦していて、お互いの手の内をよく知っている者どうし。ATPツアーでも6勝6敗と互角(この試合でフェデラーの7勝6敗になりました)。とはいっても、最近では、昨年のマスターズ・カップ以外はフェデラーが圧勝していますが、ナルバンディアンが他の選手とは微妙に違うと思ったところは、フェデラーの読みを外すシーンがけっこうあったこと。

他の選手だと、1試合でラリーのなかからフェデラーの逆をついたポイントというのは、1つ、2つあればいいほうだったりするんですが(正確にはもう少しあるのでしょうが、フェデラーが体勢を立て直して、返球できるだけの余裕が残る)、ナルバンディアンはけっこう、ラリーのなかでフェデラーの逆をついているシーンがありました。次回対戦するときには、もうちょっと気力も体力も充実したところでフェデラーと戦ってもらいたいですね。そうすれば、もっと競った試合になるだろうし、もしかして、フェデラーに勝つチャンスもあるんじゃないかと思いました。

ま、今年はウィンブルドンでW杯優先してからケチがついちゃっているので、残りのシーズンも微妙かもしれませんが、トップ3に入ってもおかしくない選手ですし、来年は頑張ってもらいたいと思います。

さて、ゴンサレスとベルディッチの試合ですが、これはもう、ベルディッチお気の毒。というよりも、気持ちが萎えていっている感じがしました。第2セットの最後のゲームなんて、足、動かしてなかったですから。前々回のエントリでも書きましたが、観客のざまーみろ的拍手を黙らせるぐらいの、気迫のプレーでゴンサレスに勝ってもらいたかったんですが、なんだかんだいっても、まだ21歳ですからね、ヘコんでも仕方ありません。これに懲りずに、来年もMMMMに参戦して、マドリッドの観客を見返すプレーを期待したいところです。

一方、ゴンサレス。彼の試合で最近見た最後はUSオープン・シリーズ、W&SFGオープンのロディック戦ですが、そのときから打って変わって、落ち着いたプレー。彼はカッカすると強打、強打でミスを連発しちゃうタイプだったんですが、この試合は緩急を使って、ラリーでうまく主導権を握っていました。ネットプレーも積極的に使っていて、とてもよかったと思います。

ゴンサレスはこのMMMMでSFまで進出したことにより、一気にレースランキング9位に上がってきました。この怒涛の追い上げ、見事です。MMMMのあとは、前年度優勝しているダビドフ・スイス・インドアズ・バゼルに参戦。フェデラーも出場するようなので、優勝は難しいかもしれませんが、ここで決勝まで進み、さらにその次のATPマスターズ・シリーズBNPパリバ・マスターズでもいい成績を残せば、一気にマスターズ・カップ出場となる可能性大。頑張ってくださいね~。

posted by takezoh |19:19 | テニス | コメント(0) | トラックバック(0)
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