2006年10月13日

ほんまに苦手? それともサフィンは文章の達人?

今週はマラト・サフィンとヨナス・ビョークマンがATPでブログを更新中というお話はしました。

現在、地元モスクワのクレムリン・カップに出場しているサフィン、最初の頃は「インターネットをするようなタイプじゃないし、自分のことを書くなんて、すごく時間がかかる」と言いながら、なかなかマメに更新していたりします。しかもかなり長文。

そして、10月12日付けの最新エントリ、作家になろうとでも思っているかのような、自分を三人称で表現する書き出しで(一方、写真は女性ファン大喜びのサービスショット。必見です/笑)、なかなか堂に入っているではありませんか。

書き出しはこうです。

木曜日、深夜12時30分。彼はベッドで眠りに入ろうとしていた。
しかし、馬鹿げた考えがテニスプレーヤーの頭のなかを駆け巡りはじめた。
1時間30分後、彼は頭の中が混乱して疲れ果て、とうとう深い眠りに落ちた。

午前11時20分、目覚まし時計が鳴った。
人生の新しい1日がはじまる合図だ。
人生の新しい1日は、死にまた一歩近づいたということでもある--テニスプレーヤーはそう思った。

トイレが壊れていることを知るまでは、すべては順調だった。
僕が数日前、両親について話したことをみんなは覚えているだろうか。
二人が「どんなことでもあなたの力になる」と言ってくれたことを。
僕はこの言葉に甘えることにした。
そして僕のレスキュー隊、父を呼んだのだった。

フェデラーはフェデラーで、彼の律儀さがよく表われたブログでしたし、ヨナス・ビョークマンはテニスの話満載で、本当にテニスが好きなんだなぁ、ということがよく表われていますが、サフィンのブログも負けず劣らずそのキャラクターが垣間見られるものになってますねぇ……

と書きたいところですが、実はこのブログ、最初のエントリにもあるように、ATPのニコラ・アルツァーニさんという人が口述筆記をしている(というか、ヒヤリングしてPC入力している)そうなので、まんま、サフィンのキャラクターをあらわしているというよりは、その方のサフィン像が入っているかもしれません。

その後、お父上にお金を銀行から別の銀行へ移すようにもお願いしたそうで、「父がそのお金をカジノだとか、贅沢なものに使ってないといいんだけど」と冗談を入れております。

朝食はマネージャーと、サフィンの家の建築家/デザイナーの女性と一緒にとったそうで、サフィンの孫の家の話までに至ったときには、なんか夫婦の話し合いみたいな気分になったとか。結局、最後にお金の話になったとき、お客とクライアントの話し合いに戻ったようで(笑)。

ほんでもって、サフィンにとって、女性はみんな待ち合わせに20分遅れるものらしい。
その建築家の女性は「すべての女性と同じように、20分遅れで到着した」と書いてありますが、あんたの付き合う女性がみんな遅刻する人ばっかりだったんじゃ(笑)。

さらに「すべての女性がそうであるように、美しければ美しいほど、たくさんのお金を必要とするものだ」とのことで……いやぁ、サフィンの付き合う女性像がなんとなく垣間見えるじゃありませんか。

その文章のすぐあとに「これはただの考え、本気にとらないでね」と但し書き。しかも「ニコラがこれを書いているんだから、文句は彼に言ってくれ。念のために彼の住所を書いておくからね~」と責任逃れ(笑)。

たぶん、アルツァーニ氏にしゃべっているうちに、あ、やばい、付き合う女の趣味がバレるじゃね~か、とでも思ったんでしょう、きっと(笑)。

その後、練習のためにクラブに行ったサフィンでしたが、他のエントリでも書いているように、この日もかなりの渋滞だったそうで、到着するまで1時間近くかかったそうです。

もし、持っている車が快適なものだったら、車って問題を抱えているときにいい休息になるだろうし、自分自身に戻れる空間になるよね。今気づいたけど、夫婦ってのはそれを口実にして家にいつかないんじゃないの?

いきなり話が飛躍してます、サフィン(笑)。
こうなったら、もっと君の恋愛観とか結婚観とか書いてしまえ!
ちゅうのは冗談ですが。

ようやくクラブに到着したサフィンは、まだ眠たかったようでコーヒーを3杯も飲んだらしいのですが、空腹に(え? もう?)飲んだせいで、練習中、気分が悪くなって体がものすごくしびれる感じがしたのだとか。気をつけてください。

練習後、試合までまだ時間があったサフィンは昼食をとり、女子テニスの試合(ディメンティエワが2つのマッチポイントをしのいだ試合と、アメリ・モレスモがエレナ・ヴェスニーナを破った試合)を見て、遂に本番を迎えます。

僕はダニエレ(ブラッキアリ)と対戦するのは初めてだが、前にも言った通り、僕はイタリア人をとても尊敬している。彼らは地球上でもっとも才能豊かな人たちだ。きっと、バチカン市国が神の道に直接つながってるからなんだと思う。それが彼らを「選ばれた人たち」にしていて、イタリアはみんな働かなくても回っていけるんだよ。

褒めてるんだか、そうじゃないんだか……

このイタリア人の話は、10月10日のエントリで触れていまして、ロシアの深刻な渋滞に巻き込まれたサフィンが「こんなに渋滞しているってことは、ロシア国民の90%が働いてないんじゃないのか?」というところから、「イタリアの人々は働かずに、いつも食べているか、髪型を直している」「きっと世界でいちばん才能豊かだから、働かなくてもいいんだ」ということになって、そこから続いている話になっています。

その後、試合の話が書いてあります。
第1セット、ブラッキアリの素晴らしいリターンエースなどで先にブレイクされたサフィンは、「2回戦で負けるわけにはいかない」「観客をガッカリさせたくない」という気持ちで挽回、第2、3セットをもぎとり、逆転勝ちをおさめました。「QFに進出できて本当にほっとした」そうです。

次なる対戦相手はヤンコ・ティプサレビッチ。
サフィンいわく「ACミランの(ジェンナーロ・)ガットゥーゾによく似ている」とのことですが、そうかなぁ。まぁ、似てなくもないですが、ガットゥーゾのほうがもっと男臭い感じですよね(ヒゲ面だからっていうわけじゃなく。でもって、ティプサレビッチは監督に喉チョップしたり、パンツ一丁になったりせんでしょう/笑)。

試合後はプレスカンファレンスに出席し、それでこの日の仕事は終了。
この日の満員の観客がとても嬉しかったようです。

でもって、アルツァーニ氏に写真がほしいと言われたそうなので、サフィン自慢の「グッドルッキング・ガイ」たちがポーズをとっている写真を渡したとのこと(それが上半身裸のサービスショットなわけです)。

最後に、サフィンはこう締めくくっています。

この地球上のまた新しい1日が、よい日になりますように。
その1日をどうかできる限りエンジョイしてほしい。
そして、例え彼らがどんな人であろうが、周りにいる人に優しくしてあげてほしい。
なぜなら、愛と美が世界を救うのだから。

男前ですな、サフィンは。

posted by takezoh |21:08 | テニス | コメント(7) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:ほんまに苦手? それともサフィンは文章の達人?

ほんと、面白いですね。サフィンといえば、いつだったかウインブルドンで、負けた悔しさでゴミ箱をたたき壊したあのイメージがあったので、怖い感じでしたが、(記者受けも悪いとか?)今回のこのブログで印象が俄然良くなりました。  女には懲りて今は一人暮らし?洗濯はお母さんに頼んでいる? 洗濯なんて、洗濯機に放り込むだけなんですけど?今の時期のモスクワだと乾かないだろうから、乾燥機だろうし・・・サフィン君、よき伴侶を見つけてください。気の短いのがたまに傷かな。私も、現夫を待たせたことがありますが、「俺はほかの男とは違うんだ!ううん、ぜんぜん待ってないよ、とでも言うと思ったのか!!」と、頭から湯気出して怒ってました。(いい女じゃないので、待ってもらえない)

昨日、ナダルが負けたせいで風邪がひどくなってしまい、(昨日だっけ? あー。、頭が変)一晩中苦しみましたわ。今日は最近手に入れた、ローマでのナダル対フェデラーの試合を見て、フェデラーが負けた顔が妙に嬉しかった(ファンの方ごめんなさい)また来年、どろどろになってコートに転がるナダルが見たい!!

posted by あびあ | 2006-10-13 22:34

あびあさんへ

こういう選手の期間限定のブログ、それぞれの公式サイトとは違った面白さが出ていいですよね。

当然ながら、ローラン・ギャロのナダルのブログはご覧になっていますよね?彼もかなりマメに長い期間、たくさん書いていて、グランドスラムなのに大変、偉いなぁ、などと思っていました。

彼はスパニッシュのせいで、プレスカンファレンスなどの英語のインタビューのときに、すぐに語尾に「no?」とつけるのが個人的にはお気に入りです(笑)。これは英語でよく「you know」と挟むようなものなんですけど、英語を母国としている人がスペインに来て、スペイン語で話しているときにもなぜか「you know」とそこだけ英語で挟んでいるのを思い出してくすっとしてしまいます。

サフィンは確かに「悪童」のイメージがありますが、最近は短気な面をかなり抑えているような感じがします。こないだのデビスカップでも、い~っ!ってなったところでラケットを地面に投げつけようとして、ちょっと考えてやめてました(笑)。

ところで、ナダルは残念でしたよね。
試合は見られなかったのでどんなだったかニュースの内容でしかわからないのですが、なんか私の予感の通りになってしまって。。。あんまりネガティブな話はせんとこう、と思ってしまいました(笑)。

ナダルはマスターズ・シリーズも出るんですよね?マドリッドは確実に出るでしょう(広告塔になっていますし)。準決勝まで進んでくれないと、ナダルの試合が日本では見られないので、ぜひ、頑張ってもらいたいです。

posted by takezoh | 2006-10-13 22:55

Re:ほんまに苦手? それともサフィンは文章の達人?

ナダルのブログは正直言って途中で読むのやめたりして、また読み直したりしました。興味はあるんだけど面白いって言うほどでもなかったですよね!? 英語だから日本語のようにざっと拾い読みできないので。サフィンのようにまだ酸いも甘いもかみ分けていませんから、まあ人生経験が未熟って事ですかね。女に三行半突きつけられた事もないだろうし。ナダルのテニスは好きですよ。でも読む分にはサフィンですな。シニカルなところが私のつぼにはまってしまいました。

英語はかなりうまくなりましたよね? ナダルの場合ロジャーと違って言語の方はいまいちで、結構誤解されたりしているのではないかなと思ってます。フレンチオープンで優勝して、涙流して喜んでいるところで、自分の言った事が間違って通訳されて、観客からブーイングされて、ほんとにまあなんとかわいそうなこと。ロジャーの方はフランス語までぺらぺらだし・・・何もかもできすぎ、ロジャー!

マドリッドでは、やってくれると思いますよ。去年優勝してますし。2セット落としてからの逆転ですから。

ウイーンの試合見ているんですが、やっぱりいまいち面白くないです。今日のルビッチチの試合も彼にとってはいい試合でも、見ているほうはなんか一方的で。ゴンザレス対ナルバンディアンの試合を見たかったのに、そっちは後半少しだけ。早く来週にならないかなぁ。

posted by あびあ | 2006-10-14 05:53

あびあさんへ

ナダル君はすんごく真面目で、コートを離れたら普通の青年なんですよね、きっと。ブログも「今日は何々をして、誰と会って……」風日記になってるところからも、そういう部分でのエンターテナーぶりは持ち合わせてないのかも(笑)。ま、おっしゃる通り、人生経験でしょうか(笑)。メノルカはのどかなところのせいか、本人もかなり牧歌的ですし。

フェデラーはスイス人ですからフランス語は苦労なくていいですよね。

スペインはハイスクールで英語かフランス語を第二外国語として選択すると記憶していますが、メノルカも同じかどうかは知りません(ただ、バルセロナではフランス語と英語の選択のはずなので、バレアレス諸島も同じかも??)。フランス語を選択しとけばよかったか、ナダル君。

全仏も、全米とはまた違う感じではありますが、ブーイングの多い大会という印象があります。私は試合そのものは見られなかったんですが、地元出身のグロージャンとの試合でブーイングがすごくて長い間中断したとか? ほんと、ナダルは頑張りました(笑)。

posted by takezoh | 2006-10-14 12:55

あびあさん(追伸)

ナダルってメノルカでしたっけ?
あれ? マジョルカ島でしたかね。。。

posted by takezoh | 2006-10-14 12:59

Majorca

マジョルカ?ミヨーカ?マヨルカ?

http://www.timesonline.co.uk/article/0,,2094-2147819,00.html

これ読んだ事あります? 最近見つけたんですけど。他のインタビューだと意味が通じてなくてQとAが???の事が多いですが、これはいいインタビューです。

posted by あびあ | 2006-10-15 05:55

あびあさんへ

インタビュー記事、どうもありがとうございます。

読みました。
テープレコーダーをいじって遊ぶ下りは「かわいらしいなぁ」と思ってしまいました(笑)。ほんと、コートを離れると純朴な青年です。
記事からして、ジャーナリストの人も本人にとってもいい印象を持ったという感じがしました。

ところでナダルの出身ですが、やはりマジョルカでしたね。マジョルカ島のマナコール地方の出身でした。

しかし、ミゲル・アンヘル・ナダルはバルサなのに、ナダルはレアル・マドリードが好きなんですねぇ。出身からしてバルサ贔屓かと思っていたのですが……

posted by takezoh | 2006-10-15 12:39

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