2006年06月29日
ロディックのジレンマ~データでわかるロディックの内なる敵〈その1〉
どうも、タケゾウです。 上位シード選手が順調な滑り出しをみせた今大会。 ロジャー・フェデラーもジュスティーヌ・エナン=アーデンも貫禄のストレート勝ち。 アガシはまだ本来のキレのようなものは見られなかったものの、2-6/6-2/6-4/6-3でしっかりと第2回戦に駒を進めてきた。 そんななかで、いちばん大番狂わせを演じてしまいそうなプレイヤーはアンディ・ロディックであろうと想像していたら、危うく、それが現実になるところだった。 ロディックの1回戦はライブ中継がなく(注1)、ウィンブルドン公式サイトのPointTracker(注2)での観戦となったため、表面的なラリーのやり取りや試合内容の詳細データを参考にしただけではあるが、1回戦での戦いとロディックの今後を分析していきたい。 もし、他の見たいカードがTV中継されない、もしくはTV観戦そのものができない(NHK-BSハイビジョンが見られない状況にある)という人がいれば、公式サイトのデータを見るだけで、より具体的な試合が見えてくるので、参考にしていただければと思う。 注1:NHK-BSハイビジョンでフェデラーvsティムヘンマンの試合のライブ中継をしている途中から、NHK総合では録画放映がされていたようなので、録画しておいた映像を見直してから改めて雑感を述べるつもりです。 注2:データだけでなくPointTrackerが見られる環境にある人は、より一層、試合をリアルに体感できます。これについては、近日中に、TV放映が見られないときの楽しみ方としてブログに書き記したいと思います。
さて、ロディックが1回戦で対戦したのはヤンコ・ティプサレビッチである。 セルビア・モンテネグロのティプサレビッチは、2002年にプロに転向したばかりの22歳で、ウィンブルドンは今大会で3回目の挑戦となる(2004年は1回戦敗退、2005年は3回戦敗退)。ツアータイトルはまだなく、ロディックとの対戦もない。 結果は6(5)-7(7)/6-4/7(8)-6(6)/6-2で、1ゲームもサービスゲームを落とすことなくロディックの勝利。 結果だけを見ていると、「多少苦しめられたものの、危なげなく1回戦を突破した」と思ってしまうが、PointTrackerと詳細データを見ている限りでは、とてもそんな言葉を口にできるような内容ではなかった。ティプサレビッチのサービスゲームを1ブレイクダウンした第2セットでさえ、一歩間違えると、逆に2ゲームぐらいはブレイクされていてもおかしくなかった。そして、その流れを第3セットまで引きずってしまい、再びタイブレークとなる。 しかし、リードを許しながらも逆転で第3セットを奪取したロディックは、ここでようやくエンジンがかかった……というよりも、2-1セットというスコア的にも精神的にも有利に立って、初めて落ち着きを取り戻したのだろう。第4セットでは極端にミス(Unforced Error)が少なくなり、あっさりとティプサレビッチのサービスを2ブレイクし、勝利をものにした。 ロディックにとっては、まさに「辛勝」という言葉がふさわしい試合内容だった。 この試合内容はデータにもよくあらわれている。 次回、具体的なデータと照らし合わせながら、この戦いを分析してみたいと思う。
posted by takezoh |05:57 |
ウィンブルドン2006 |
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