2006年09月10日
USオープン男子単QF〈ロディックvsヒューイット〉
今大会のQFで、2002年のUSオープン覇者ヒューイットと、2003年の覇者ロディックとの対決がありました。両者とも一度はNo.1にのぼりつめた選手ですが、このところ大きな舞台で輝かしい成績を残しているとはいえません。 それでも、ヒューイットは(右ひざの靭帯を痛めているものの)USオープンを得意としていますし、ロディックはこの夏、ようやく新しい自分のプレースタイルを確立しようとしていて、それに比例するように成績を上げてきています(事実、ランキングもトップ10内に復活しました)。 そんな両者の対決は、故障があり少し動きが悪いながらもヒューイットも自分の持ち味を出し、ロディックはまさに新しいプレースタイルを発揮するという試合になりました。特に、ロディックにとっては、これまで分が悪かったヒューイット相手に、ラリーでも勝つことができた、収穫の大きい試合になったと思います。
まず、ヒューイットはロディックのあの強烈な1stサービスをウィナーにさせることなく、フルスウィングで打ち返します。試合の序盤はまだ対応できないことが多かったものの、エースにならない限りは、ほとんどの1stサービスを相手コートに返し、ラリーに持ち込んでいました。さすがはヒューイットです。 また、ロディックはラリーのなかで、強打、スライス、トップスピン、ムーンボールとリズムを変えてウィナーになるボールを我慢強く待ちます。もちろん、フットワークは相変わらず素晴らしい。いちばん遠いところからでも、ヒューイットのドロップボレーを拾い、パッシングショットを打つシーンは、観客も大いに沸きました。 ただ、せっかくロディックが勢いに乗っているところですが、私にはまだまだ心配なところがあります。まぁ、ロディックには何の影響も与えないので(笑)、思ったことをちょっとだけ。 これがロジャー・フェデラー相手ならどうなるだろう? と、決勝のシミュレーションをしながら見ていたのですが…… ウィナーを奪う前のつなぐラリーで、おそらくフェデラーなら、もっと早い段階でバックのダウン・ザ・ラインやクロスへウィナーを決めにきているだろうな、という印象がぬぐえませんでした。しかも、フェデラーのバックのスライスはヒューイットのそれよりも、バウンドしない、もっと嫌らしいボール。それをフットワークでカバーしてカウンターを決められるか、あるいは、どこまで体勢を立て直して、逆にウィナーを奪えるか……言い出したら切がないので、ここでやめときます(笑)。 とにかく、ヒューイットも体調が万全であれば、あるいは、全盛期のヒューイットであれば、そのような心配がもっと如実に試合内容にあらわれたかもしれません。 ま、フェデラーとの決勝がはじまる前からそんなこと言っても仕方ないですが(笑)。 それに、ロディックが自分のテニスに自信を持っていることは明らか。ここ数年のウィンブルドン決勝のように、フェデラーに手も足も出ないというような試合内容にはならないと思います。 決勝戦、いい試合をお願いします! ということで、改めて試合の内容を以下にレポートさせていただきます。
アンディ・ロディック vs レイトン・ヒューイット 6-3/7-5/6-4 上段=サービス/下段=レシーブ ○ 1stサービスからのポイント △ 2ndサービスからのポイント ◎ サービスエース ● 相手のダブルフォルト R=ロディック H=ヒューイット
第1セット 第1ゲーム R ○-△○◎ 1 H -△--- 0 最初のゲームはロディックのサービスから。 ヒューイットは1stサービスをリターンしますが、甘くなったボールを、すかさずロディックがストレートへフォアで叩き込んで、最初のポイントを獲ります。 15-0、2ndサービスのリターンボールをロディックがフレームショット。 15-15、ロディックがフォアでヒューイットのフォアサイドに打ち込みます。走らされる形となったヒューイット、伸ばしたラケットの先にボールがあたり、ロディックのポイントに。 この、ロディックにフォアサイドへ走らされて切り返すシーン。解説の方もおっしゃっていましたが、右ひざを痛めていなければ、カウンターでウィナーが獲れる状況にもなったはずですが、体重が乗ってしまう右ひざの具合のせいで、どうしても動きが悪くなり、このボールをなかなかうまく返せない。この後も、こういったシーンは何度も出てきます。 30-15、ヒューイットのフォアのロブがアウト。 40-15、センターへのサービスエースを決めて、ロディックが危なげなくサービスキープ。
第2ゲーム H △△-○◎ 1 R --△-- 0 最初のポイントは、2ndサービスからになるものの、ロディックがフォアのリターンをミス(アウト)します。 15-0、ロディックの動きを見て、ヒューイットはその反対(フォアのクロス)へウィナーを決めます。 30-0、センターでの打ち合いから、ヒューイットがフォアをネット。 30-15、センターに入った1stサービスを、ロディックがうまく合わせられず、リターンはサイドアウト。 最後のポイントはヒューイットのサービスエースが決まって、ヒューイットもサービスキープします。
第3ゲーム R -△○△○ 2 H ○---- 1 この試合初めてサービスダッシュを見せるロディック。しかし、リターンボールに打点が遅れてフォアのボレーはアウトに。しかし、続くポイントでヒューイットがフォアのミスを2つ重ねて、ロディックがポイントを先行。そして、ロディックがサービスウィナーを奪うと、最後のポイントはヒューイットのリターンをロディックがストレートへフォアを放ち、ウィナーになります。 このゲーム、ラリーではお互いに強打するよりも相手の出方をうかがう感じでした。 ロディックが簡単にサービスキープしましたが、1本をのぞいて、ロディックの強力な1stサービス、2ndサービスと、読み、フットワーク、ラケットコントロールで、リターンを相手コートに返すヒューイットはさすがです。 ちなみに、ここでジミー・コナーズがカメラに映りましたが、4回戦まではテロップに「Roddick’s Advisor」とあったのに、このときは「Roddick’s Coach」に変わっていました。どっちだ? どっちもか。
第4ゲーム H △○○◎ 2 R ---- 2 ロディックがフォア、バックと2本続けてミス、そしてリターンがはじかれて、ヒューイットの30-0。最後はワイドへのサービスエースを決めて、ラブゲームキープ。
第5ゲーム R ◎○○○ 3 H ---- 2 センターへのサービスエース、フォアのワイドへのウィナー、サービスウィナー、そしてヒューイットをフォアサイドに走らせ、浮いてきたボールをスマッシュして、ロディック、ラブゲームキープのお返しをします。
第6ゲーム H △-◎--- 2 R -△-○●△ 4 ヒューイットの2ndサービスがラインぎりぎりに入り、ロディックにリターンがアウト。ロディックはチャレンジを要求しますが、リプレイではIN。ヒューイットが15-0とポイント先行します。 15-0、ロディックがヒューイットのバックからのクロスボールをフォアに回り込んでストレートへウィナーを奪います。ヒューイットはセンターにサービスエースを決めて30-15としますが、次のヒューイットの1stサービスをロディックが深いところにリターン、ヒューイットのラケットが振り遅れてしまい、フォアはワイドへアウトになってしまいます。 そして、続くポイントでヒューイットがダブルフォルト。 ロディックのブレイクポイント、バックのクロスのラリーで、ヒューイットがフォアに回り込んでボールをワイドへ返そうとします。しかし、ボールがネットにかかり、ロディックにブレイクを許してしまいました。
第7ゲーム R ◎-△○○ 5 H -○--- 2 ブレイクしたばかりのサービスゲーム、ロディックはいきなりセンターへのサービスエースを決め、ヒューイットにプレッシャーをかけます。 それでも1stサービスをしっかりリターンするヒューイット。次のポイントでは1stサービスをリターンし、ラリーになると、バックハンドをワイドへ放つと、ロディックのフォアのミスを誘います。 15-15、ネットへ出ようとするヒューイット。しかし、フォアに回り込んでのアプローチショットがネットにかかってしまいます。 30-15、ロディックのサービスがいいところに決まり、サービスウィナーになります(それでもヒューイットはリターンを狙っていました)。 ゲームポイント、サービス&ボレーを見せるロディック。ヒューイットの浮いてきたリターンをバックハンドのボレーでオープンコートへ決め、サービスキープに成功します。
第8ゲーム H ○○-○◎ 3 R --○-- 5 最初のポイント、ワイドへの厳しい1stサービスが入り、ロディックのリターンが浮いて、浅いところに入ります。ヒューイットはそれをフォアに回り込んでワイドへウィナー。そして、サービスウィナーを奪い、30-0とします。 次のポイント、ワイドへ1stサービスを入れてきますが、体を伸ばしてフルスウィングしたロディックのリターンがサイドラインいっぱいのアングルショットになり、ロディックのフォアがはじかれてしまいます。 30-15、バックのスライスでの打ち合いからロディックがフォアに回り込んで深いショットを打とうとしますが、ボールはアウト。 最後はヒューイットがセンターへのサービスエースを決めます。
第9ゲーム R ◎○○◎ 6 H ---- 3 ロディックのサービング・フォー・ザ・セット。 最初はセンターへのサービスエースから。 続くポイントでは、ロディックの1stサービスをヒューイットが返しきれず、サービスウィナーに。 30-0、ここでもロディックの1stサービスを返すヒューイット、しかし、リターンボールは甘くなり、そのままロディックがフォアでストレートへウィナーを奪います。 そして、最後はまたもセンターへのサービスエース。 ロディックが第1セットを奪いました。
第2セット 第1ゲーム H ○○--○○ 1 R --○○-- 0 ヒューイットはすべての1stサービスを入れてきます。 彼のサーブはビッグサーバー、それこそロディックのような選手にくらべて威力やスピードはありませんが、プレイスメントがとてもいい。 最初のポイントで、ヒューイットはロディックのリターンをバックサイドへ叩くと、ネットダッシュを見せ、プレッシャーをかけます。そしてロディックのバックハンドはネット。 15-0、クロスからのラリーをロディックがフォアに回り込んでダウン・ザ・ラインを狙いますが、ここもネット。30-0、バックハンドのラリーから、ヒューイットがフォアに回り込んで角度をつけたショットをロディックのバックサイドへ放ちますが、ロディックがすかさずバックのストレートにウィナーを奪います。 次のポイントでヒューイットはワイドへのフォアのミスをしてしまいますが、30-15からロディックのリターンをバックでオープンコートにウィナーを決めると、最後はサービスウィナーでゲームをキープします。
第2ゲーム R ○--◎○-○○ 1 H -△△--○-- 1 最初のポイントこそサービスウィナーを奪うロディックでしたが、このゲームは少し苦戦しました。 第1セットからヒューイットに1stサービスをリターンされてはいましたが、そのリターンがどんどん威力のあるサービスに合ってきたことも原因かもしれません。15-0からフォアのミスを2つ重ね、ヒューイットにポイントを先行されてしまいます。 ここでサービスエースを決められるのがロディック。センターへのノータッチエースを、サービスウィナーを奪ってゲームポイントを握ります。 しかし、次のポイントで1stサービスをリターンしたヒューイットのボールがラインぎりぎりに入ります。アウトのコールがなく、軽く打ち返したロディックのボールが相手コートのネット際に落ち、ヒューイットが軽くオープンコートへボレー。ロディックはリターンボールへのチャレンジを要求しますが、コートに残ったボール跡を見て、やはり入っていると認め、リプレイがはじまる前にデュースサイドへ歩きます(そして、リプレイでもやはりINでした)。 40-40、ヒューイットを右サイド(フォアサイド)へ走らせ、ネットダッシュを見せるロディック。ヒューイットはボールになんとか追いつきますが、ボールはネットにかかり、パッシングは失敗に終わります。 アドバンテージ、ロディック。ヒューイットが右サイドへ動くのを見て、フォアでワイドへウィナーを奪い、なんとかキープに成功します。
第3ゲーム H --△△-- 1 R ○○--○○ 2 この試合、ストローク戦では、ヒューイットに鋭いボールがあまりありませんでした。もちろん、そこにはロディックのフットワークの良さもあるのでしょうが、かつてなら決まっていたようなフォアのワイドへのストロークも、あまり力が入っていないような感じで、ウィナーにならない。しかも、フォアサイドへ走らされると、右ひざの影響か、体勢を崩してしまってカウンターショットが打てない。 何回戦かの解説で、本人はグランドスラムじゃなければ出ていなかったと言っていた、とありましたから、想像以上に状況は悪いのかもしれません。それでもQFまで勝ち上がってくるというのはさすがです。 さて、このゲーム、最初のポイントはロディックに打ち合って負けてしまいます(バックハンドのストレートがアウト)。そして、アプローチショットをロディックにバックでストレートに持っていかれてしまい、ポイント先行を許します。 続くポイントでは、ロディックが強打しに行ったバックのリターンがネット、そして、ヒューイットのバックボレーに追いつくもボールをネットにかけてしまい、30-30のタイに戻します。 しかし、ラリーからロディックがフォアのクロスへのアングルショットが決まり、ボールをコートのなかに押し込むことができず、最後はロディックにクロスからのラリーでバックハンドのダウン・ザ・ラインを決められ、ゲームを落としてしまいます。
第4ゲーム R --○△-- 2 H ○○--△△ 2 しかし、ヒューイットの本領発揮はリターンゲーム。 最初のポイントをスマッシュで決めると、続くポイントではブロックリターンが功を奏し、ネットアプローチしたロディックに対してパッシングショットを奪います。 ロディックがすかさずサービスウィナー、そしてスマッシュでポイントを30-30に戻しますが、ロディックがフォアのストレートをネットにかけてブレイクチャンスを握ると、最後はロディックの甘くなったボレーを、狭いコートへフォアでパッシングショット。ブレイクバックに成功します。
第5ゲーム H △-○◎-△ 3 R -○--△- 2 最初のポイント、ヒューイットのボールがコードボールになってコートぎりぎりに入り、タイミングがずれれしまったロディックのバックハンドがサイドアウト。クロスのラリーからロディックがバックのストレートにウィナーを決めて15-15としますが、次のポイントでワイドへのいいサービスを入れると、ロディックのリターンはアウト。そしてワイドへのサービスエースで、ヒューイットが簡単に40-15とします。 フォアのボレーがサイドアウトになるも、最後はロディックがバックのストレートをアウト。 ヒューイットがサービスゲームをキープします。
第6ゲーム R ○◎--△◎ 3 H --●●-- 3 ワイドへの1stサービスに対して、いいリターンを返すヒューイット。しかし、ロディックがダウン・ザ・ラインに切り返し、最初のポイントはロディックが獲ります。続いてワイドへのサービスエース。これで30-0とポイント先行します。 しかし、2本続けてダブルフォルト(最初のダブルフォルトは2ndサービスがコードボールになってアウトになるというアンラッキーなものでした)。 30-30、右サイドに走りながらフォアのダウン・ザ・ラインを放つヒューイット。ボールは支柱に当たり、サイドラインより甘いところに落ちてきます。ボールの方向へ走っていたロディック、一瞬、虚をつかれたようになりますが、冷静に体勢を立て直して、バックハンドでオープンコートへウィナーを奪います。 そして、最後はワイドへのサービスエース。 2つのダブルフォルトをおかしながら、冷静に試合運びをしたロディックが、しっかりとサービスゲームをキープしました。
第7ゲーム H ○△--△△ 4 R --△△-- 3 ヒューイットのサービスの球種、プレイスメントが良く、ロディックのリターンがネットして15-0、続くポイントでもロディックの甘くなったリターンをそのままバックハンドでストレートに持っていき、ウィナーを奪います。 30-0、センターでの打ち合いから、ヒューイットがフォアのミス(アウト)。 30-15、ロディックのバックハンドに押し込まれて、ヒューイットのフォアがネット。 しかし、ロディックがフォアのミスをおかして40-15となると、最後は2ndサービスに対してロディックのバックでのリターンがサイドアウトとなります。
第8ゲーム R ○○◎-◎ 4 H ---△- 4 1stサービスをリターンするヒューイット、しかし、そのままフォアのダウン・ザ・ラインに持っていき、ロディックのウィナー。次のポイントで、ロディックは1stサービスをヒューイットのボディに打ち込み、打点がずれたヒューイットのリターンはサイドアウト。そしてセンターへのサービスエースを決めて40-0とします。 次のポイントでは、ヒューイットがネットアプローチでプレッシャーをかけ、ロディックのバックハンドはアウトになりますが、最後もセンターへのサービスエースを決めて、ロディックがキープ。
第9ゲーム H ○△○◎ 5 R ---- 4 フォアのドロップボレー、ロディックのフォアのミス(アウト)、サービスウィナー、そしてワイドへのサービスエースで、ヒューイットがラブゲームでサービスキープ。
第10ゲーム R -○○-○--○◎△ 5 H ○--△-○△--- 5 このゲームが、ロディックにとって一番の正念場でした。 ゲームを落とせば、ヒューイットが第2セットを獲ることになる、大事なゲームです。 最初のポイント、ロディックは積極的にネットにつめます。しかし、それを見たヒューイットがロディックの足元に沈むボールを打ち返す。前につんのめるようにしてボレーをさせられたロディック。ボールは浮いて、ベースラインより浅く、打ちごろになります。ポジションを取るロディック。それを見て、ヒューイットが絶妙のタイミングでロブを上げ、ヒューイットのウィナーになります。 ラリーでしのいで2ポイントもぎ取り、ロディックが30-15としますが、ヒューイットがバックのスライスからネットアプローチに出ると、ロディックの試みたバックハンドでのパッシングショットはネット。 30-30、今度はロディックがネットへ出ます。そしてヒューイットのバックハンドがネット。 40-30、バックハンドのクロスのラリーからヒューイットがストレートへフォアで切り返し、デュースとなります。 アドバンテージを握ったのはヒューイット。 深いリターンを返し、ロディックのフォアのミスを誘います。 ここでロディックはワイドへのスピンサーブを打ってきます。コースを読んではいたものの、バウンドがラケットに合わず、ヒューイットのリターンはネットにかかります。 そして、ワイドへサービスエースを決めると、今度はロディックのアドバンテージ。ヒューイットはネットアプローチするロディックにロブを上げましたが、浅くなってロディックにスマッシュを決められてしまいまいました。
第11ゲーム H ◎-△--- 5 R -○-○△△ 6 センターへのサービスエースではじまった第11ゲーム。15-0からヒューイットがフォアのミスをおかすと、バックのスライスでのラリーからロディックがバックハンドのダウン・ザ・ラインを決め、ロディックがポイントを先行します。 そして、次のポイント、バックのラリーでロディックが打ち勝ち、ヒューイットのバックハンドのボールがアウト。最後はロディックがフォアのストレートを強打して、ヒューイットはボールをネットにかけてしまいます。 ロディック、ブレイク成功です。
第12ゲーム R ○○△-○ 7 H ---△- 5 ネットアプローチでロディックにプレッシャーをかけるヒューイット。しかし、フォアのクロスでパッシングショットを決めて15-0に。次のポイントはロディックのバックハンドのスライスをフォアに回り込んでストレートに持っていこうとしたヒューイットのボールがネットにかかってしまいます。 30-0、ネットアプローチに出たヒューイット。いいポジショニングで、オープンコートにボレーします。しかし、いちばん遠いところから全力疾走してボールにぎりぎり追いついたロディック。ヒューイットのバックサイド、狭いところを見事なラケットコントロールでパッシングします。 ロディック、沸く観客に向かってバンザイでアピールです。 40-15、ロディックの2ndサービスを狙っていたヒューイットの見事なリターンエース(フォアのストレート)を決めましたが、最後はロディックのワイドへのサービスウィナーで、このセットもヒューイットはロディックに渡してしまうことになりました。
第3セット 第1ゲーム H ○○-△-◎ 1 R --△-●- 0 最初のポイント、ロディックがヒューイットの右サイドへラリーしますが、それをヒューイットがストレートへフォアで切り返します。 15-0、ロディックのバックのストレートがアウトになります。 30-0、バックのスライスからネットアプローチしたロディック、ヒューイットからの返球をバックサイドへボレーしますが、それも拾うヒューイット。しかし、ボールは浮き、フォアのボレーでオープンコートにロディックがウィナーを奪います。 30-15、ここでもバックのスライスからネットアプローチするロディック。しかし、今度はヒューイットが早いタイミングでストレートへバックでパッシングショットを決めます。 次のポイントでダブルフォルトをおかしますが、最後はワイドへのサービスエースを決めて、ヒューイットは最初のゲームをキープします。
第2ゲーム R △◎◎○ 1 H ---- 1 バックのスライスにタイミングが合わず、ヒューイットのバックハンドがネットにかかり、最初のポイントはロディックに。そこからワイド、センターと2本のサービスエースを決め、最後はワイドへのサービスウィナーで、ロディックがラブゲームでサービスキープ。
第3ゲーム H ○-△-△◎ 2 R -△-△-- 1 ロディックの甘くなったリターンをフォアでストレートに持っていき、最初のポイントはヒューイット。 15-0、ロディックのリターンをフォアに回り込んでストレートへ打ち込もうとしますが、ネット。 15-15、ロディックがストレートに打ったバックのスライスがベースラインを超えてアウト。 30-15、ロディックのフォア、ワイドへ決まってウィナーになります。 30-30、リターンエースを狙うロディック、しかし、ボールはネットに。 最後はワイドへのサービスエースで、なんとかヒューイットがキープに成功。
第4ゲーム R △△-◎○ 2 H --○-- 2 ネットアプローチをするヒューイット、ボレーを2回しますが、決まらない。そのボールをヒューイットのバックサイドへロディックがパッシングを決めて、15-0とポイント先行します。 15-0、ヒューイッロのバック、クロスへのボールがアウト。 30-0、ネットにつめるロディックのバックサイドへ、ヒューイットがバックハンドのパッシングショットを決めます。 30-15からワイドへのサービスエース、そしてセンターへのサービスウィナーで、ロディックがサービスキープ。
第5ゲーム H △○○◎ 3 R ---- 2 ロディックは最初のポイントでリターンをネットにかけると、次はウィナーを狙ったバックハンドのストレートをネット。そして、ヒューイットのアプローチショットに打点が遅れて、ロディックのボールがアウトとなり、ヒューイットがゲームポイントを握ります。 最後はセンターへのサービスエースを決めて、ヒューイットがラブゲームでサービスキープ。
第6ゲーム R ○-○○△ 3 H -○--- 3 センターでの打ち合いから、ロディックがフォアでワイドへウィナーを奪って15-0。次のポイントでバックのスライスをサイドアウトさせてしまうものの、ワイドへのサービスウィナーを2本決め、最後はヒューイットのバックのミス(ネット)を誘い、ロディックが楽にサービスキープ。
第7ゲーム H -△△△△ 4 R △---- 3 最初のポイント、ロディックがサイドラインぎりぎりに放ったボールがアウトのコール。ヒューイットがチャレンジを要求し、判定が覆ります。ロディックが返球しようとしていたため、ポイントやり直し。今度はヒューイットがバックボレーを決めて15-0に。そして、ロディックがバック2本、フォア1本のミス(どれもアウト)をおかして、ヒューイットがラブゲームキープします。 ちなみに、4回戦では微妙な判定にもチャレンジを要求しなかったヒューイット。 この試合はどうしても勝ちたいという気持ちがあったせいでしょうか、ここでチャレンジを要求してきました。確かに、ここで最初のポイントを握られてしまうと、この試合に勝つのは非常に厳しくなる。ルールである限りは、勝負のために利用せざるを得ない状況も起きてくるということでしょうか。試合後のプレスカンファレンスではそういった質問もなければ、それに関しての話もしていないようなので、今大会の彼のチャレンジルールに関する感想はわかりませんが……
第8ゲーム R ◎---○△◎○ 4 H -○○○---- 4 最初のポイントこそ、ワイドへのサービスエースで獲ったロディック。この後、バックのミスと、ヒューイットのフォアのウィナー(クロス、ワイドへ1本ずつ)で、ブレイクポイントを握られてしまいます。しかし、ラリーからヒューイットのフォアのミスを誘って1ポイント返します。 30-40、ロディックのフォアのクロスに、ヒューイットがストレートへ切り返しますが、ジャッジのコールはアウト。チャレンジを要求しますが、判定は覆らず、デュースになります。 ロディックはワイドへのサービスエースを決めると、最後は深いところを狙ったヒューイットのフォアが大きくアウトなり、ブレイクチャンスを生かすことができませんでした。 勝負どころだと思っていたのでしょう、ヒューイットはフォアのミスでゲームを獲れないとわかると、大きな声を出します。
第9ゲーム H --△-- 4 R △△-●△ 5 最初のポイント、第2セット第12ゲームのような、ロディックの走りながらの鮮やかなパッシングショットが決まります。次のポイントでリターンがヒューイットの足元に深く入り、ヒューイットのフォアはネット。これで30-0に。続くポイントで、ヒューイットはロディックの逆をつき、バックハンドをワイド(ロディックのフォアサイド)へ3本続けてラリーします。そのたびに方向転換をしなければならないロディック。最後はボールをコートのなかへ返球できませんでした。 15-30、ここでヒューイットがダブルフォルト。ロディックにとって大きなブレイクチャンスです。 勝負に出るヒューイットでしたが、ロディックの逆をついて狙ったフォアのクロスがサイドアウトになり、第3セット、しかも終盤に入り、ロディックにブレイクを許してしまいました。
第10ゲーム R ◎○○○ 6 H ---- 4 最後のゲーム、ここでキープに成功すればSFが見えます。 ロディックはセンターにサービスエースを決めると、センターぎりぎりに1stサービスを連続して入れ、ヒューイットにまともにリターンを許さず、元No.1対決を制しました。
posted by takezoh |13:42 |
USオープン2006 |
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