2006年09月12日
アガシ、人生最後の戦い
ベンジャミン・ベッカー vs アンドレ・アガシ 7-5/6(4)-7(7)/6-4/7-5 ベンジャミン・ベッカーとの3回戦。 特に立ち上がり、アンドレ・アガシのショットに1、2回戦のような強さとキレがあまり見られませんでした。 試合後のプレスカンファレンスでも「立ち上がりはあまり調子が良くなかった」と語っています。 ところどころ、体が(おそらく痛みで)ついていかず、手だけでスウィングしていたような気がします。そのほとんどがアンフォースド・エラーにつながってしまった。 そして、そのために動きがいつもより一歩遅くなってしまう。 それがベッカーに82ものウィナーを許し、アガシ自身は29という少ないウィナーの数につながったのだろうと思います。
それでも2セットダウンから(第2ゲームも落としたものの、タイブレークまで持ち込んだ)第3セットを取り返し、第4セットも5-5までは1ゲームも落とさずにきたのは、アガシの技術レベルの高さと、精神力の高さを物語っていると思います。 第4セット、第10ゲーム。ベッカーのサービスゲーム(ゲームカウント4-5)。 ベッカーがフォアをネットにかけ、0-15となったところで、アガシはシューズの紐を結び直します。 背中を曲げてシューズに手をやるその顔は、ゆがんでいました。 どうやら、今日の試合前も、痛み止の注射を打ったようです。 向こう(アメリカ)の新聞には、アガシのお父さんが、バグダティス戦で最後にしてもらいたい、とホンネを語った記事が出ていたようですが、それに関してアガシは「もしやめるのなら、もうとっくの昔にやめていただろう。やめるためにここに来たわけじゃない」と答えています。 この大会で引退するとはいえ、アガシは試合を放棄したり、負けるために大会に出たわけではなかった。だから、最後まで戦い抜くことを選択した。そういうことでしょう。 もし、3回戦に勝っても、翌日も(肉体的に)戦うことができただろうか? という記者の質問に対して、「バグダティス戦の後、体調は最悪だった」というアガシ。「医師によってコートに立てるようにしてもらったが、戦いは日々続いていた。望んではなかったけれど、肉体的に限界にきていた、最後の試合になるかもしれない、そういう予感はあった」。 NYにやってきたハリケーンは、アガシにとって恵みの雨ではなく、1日早い涙雨だったのかもしれません。 試合の詳細は、改めてアップしたいと思います。
posted by takezoh |00:00 |
USオープン2006 |
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