2006年06月27日

ウィンブルドン2006の展望<女子編その1>

どうも、タケゾウです。

今回からは女子シングルスの勝ち上がりを予想していこうと思う。

ウィンブルドンにおける女子シングルスの優勝予想ほど難しいものはない。
マルチナ・ナブラチロワ、シュティフィ・グラフが王座を退いてからは、連覇を果たしているのはウィリアムズ姉妹のみである。しかし、ノーシードの優勝者が出ることもある男子(注)とは違い、基本的にはシード選手が優勝していることから、勝ち上がりそのものを占うことは、優勝者を当てることよりはそう難しいことではないだろう。

注:1996年はリカルド・クライチェクとマラビーヤ・ワシントンという大会史上初のノーシード同士の決勝。クライチェクは当時世界ランキング13位だったが、芝での実績がなかったため、シードが与えられなかったという経緯はあるものの、QFでピート・サンプラスを破り、4大大会初優勝を果たした。また、記憶に新しいところでは、2001年にワイルドカードで出場したゴラン・イワニセビッチの優勝がある。これについての詳細は「もうひとりのクロアチア選手」に書き記しているので、参照までにどうぞ。

しかし、ウィンブルドンの優勝者を占う上で、ひとつ留意すべき点がある。
それは、近年ではシュティフィ・グラフ以外は、全仏オープン、ウィンブルドンと、同年に続けてタイトルを手にしたものがいないということだ。これは、全仏オープンは4大大会のなかで一番タフであるということと、パワーテニスの時代の到来に起因しているものと考えられる。
とすると、故障から復帰し、心身ともに充実しているジュスティーヌ・エナン=アーデンのウィンブルドン初優勝は少し困難になると言えるだろう。

前置きはこれぐらいにしておこう。

ではまず、第1シードのアメリ・モレスモの山から見ていこう。

モレスモはプロに転向してからすぐに頭角をあらわし、ここ5年ほどは安定した強さを見せているプレイヤーである。今シーズンは全豪オープンでグランドスラム初タイトルを手にしてから破竹の勢いを見せ、現在ランキングNo.1を走っている。

彼女のQF進出を阻む者がいるとすれば、第14シードのディナラ・サフィナだろうか。マラト・サフィンの妹である彼女は、まだキャリアは浅いものの、その長い手足を活かして、昨シーズンから今シーズンにかけて才能を開花させつつある。モレスモとの対戦は3回しかないが(1勝2敗)、昨年2月にパリで行なわれたインドア選手権(カーペット)では決勝でモレスモを破ったこと、そして先日の全仏オープンではマリア・シャラポワ(今大会第4シード)を破ってQFに進出したことは、彼女にとって大きな自信になったに違いない。

まだまだビッグネームの前には勝ったり負けたりが続くだろうが、ジュニア時代、2001年のウィンブルドンでファイナリストになっているサフィナ。男子も女子も、ジュニア時代にグランドスラムで成績を残しているプレイヤーは、本大会でも良い成績を残すことが多い。そう考えると、モレスモにとっての4回戦は厳しいものになるかもしれない。

一方、第6シードのヴィーナス・ウィリアムズはどうだろうか。
2000年に入り、ウィリアムズ姉妹の時代はいつまで続くのだろう、誰がこの姉妹を止められるのか……。そんな時期もあったが、怪我の影響もあり、爆発的なプレイが影を潜めることもあった。
今年5月にローマで行なわれたWTAトーナメント(ティアI)ではSFまで進出するものの、マルチナ・ヒンギス(同第12シード)に第1セットを奪いながら逆転負け、また先日の全仏オープンではチェコ出身のニコール・バイディソワ(同第10シード)にこちらも逆転負けを喫していることから、もはやパワーテニスの勝負だけで勝ち抜ける状況にはないと言えるだろう。

とはいえ、昨年のウィンブルドン覇者である。
これまでの対戦が互角の第9シードのアナスタシア・ミスキナを破れば、連覇も見えてくるかもしれない。

次回に続く……

posted by takezoh |13:53 | ウィンブルドン2006 | コメント(0) | トラックバック(0)
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