2006年08月21日
W&SFGオープンはロディックが優勝
アンディ・ロディック vs フアン・カルロス・フェレーロ 6-3/6-4 いや~、試合開始直後は、思わず笑ってしまいました。 だって、1ゲームでロディック、サービスエース5本ですよ。 とはいえ、第1セットの第1ゲームは、デュースになるのです。 最初のポイントは(1stサービスは入ったものの)ロディックがフォアハンドのミス。 その後、3本連続サービスエースを決めたあと、2ndサービスからのラリーで、フェレーロがダウン・ザ・ラインにウィナーを2つ決めるのです(そのポイント間にロディックが獲ったポイントがありますが)。 そして、2回目のデュースで、2本連続サービスエースですよ。 では、試合の内容を(ちょっと長いです)。 立ち上がりはロディックもフェレーロも、お互いのバックハンドにボールを集め、そこからウィナーを狙うという作戦でした。
第1セット第2ゲームは、フェレーロもサービスエースで最初のポイントを獲るのですが、その後、4ポイント連続でロディックに獲られてしまい、いきなりサービスダウンしてしまいます。 ちょっとこの展開は想像していなかったので、少しびっくりしました。 しかも、ラリーでは(特にフォアハンド)、フェレーロのほうが角度のついたいいショットを放ち、ロディックを翻弄していたのです。 第3ゲーム、フェレーロはリターンエースを奪うなど、終始ポイントをリードします。 そして、ロディックは30-40となったとき、1stサービスでこのゲーム2度目のフットフォルトをとられます。それが影響したのか、この試合、初めてのダブルフォルトをおかし、サービスゲームを落としてしまいます。 第4ゲーム、フェレーロは再びサービスゲームをブレイクされ、第5ゲーム、ロディックはサービスエース2本を含め、簡単に自分のサービスをキープします。これでスコアは4-1に。 ここまでは、ポイントはロディックが獲っているものの、ラリーではまだフェレーロがキレのいいショットを放っていました。ちなみに、試合全体を通して、フェレーロが良かったショットは、バックハンドのラリーから回り込んでフォアハンド、もしくは、そのままバックハンドでのダウン・ザ・ラインと、ロディックのウィナーを狙ったフォアのクロスを、逆にさらに角度をつけて切り返したカウンターショットでした(ネットアプローチを準決勝よりも多用していたロディックへのパッシングショットにもなっていました)。 第6ゲーム、ロディックのストロークが冴えはじめます。 最初の2ポイントこそ、フェレーロが連続してサービスエースを放ち、ゲームをリードしますが、どれだけ厳しいコースにロディックを振っても、走りまくってボールに追いつくロディックが、じわじわとフェレーロにプレッシャーをかけていきます。それでも、ドロップショットを試すなど、戦略を変えてくるフェレーロ。2度のデュースになりますが、凌いで、最後は2本連続サービスエースを決めて、なんとかキープに成功します。上記に書いた、クロスの素晴らしいクロスのカウンターはこのゲームで出ました。 ロディックがこのゲームから良くなってきたのが、センターから角度をつけた逆クロスへのフォアハンドでした。 第7ゲーム、ロディックのサービスは好調。 ダブルフォルト1本をのぞき、すべて1stサービスを入れて、簡単にキープします(とはいえ、フェレーロの素晴らしいパッシングショットはありましたが)。 第8ゲーム、フェレーロもサービスエース2本を放ち、サービスキープ。 第9ゲーム、ロディックは1stサービスがよく入ったものの、フェレーロのパッシングショット、自身のフォアハンドのミスなどで、デュースになります。しかし、やはりここでも2本連続してサービスエースを決め、ロディックが第1セットをものにしました。 実は、第1セット、フェレーロは2ndサービスから1ポイントも獲れていませんでした。 これが第2セットに入って、プレッシャーになってしまいました。 おそらく、ラリーでは負けていないのに、なぜか2ndサービスからはポイントが獲れない、おかしい、なぜだろう、という思いが頭のなかを支配していたのだと思います。 第2セットの序盤は、フェレーロの動き、ストロークのリズムが悪くなってきます。 第2セット第1ゲーム、最初のポイントも2ndサービスになるのですが、ロディックにポイントを獲られてしまいます。次のポイントでは、フェレーロがこの試合初めて2ndサービスからポイントを獲りましたが、1stを入れなければならないというプレッシャーに繋がってしまったのか、15-30からダブルフォルトをおかします。結局、このゲームもロディックにブレイクされてしまいました。 ロディックはもう、第1セット第6ゲームからエンジン全開モード。 第4ゲームまで連取し、まさか6-0で終わるってことないよね? フェレーロ、頑張れよ~、と余計な心配をしてしまいました。 第5ゲーム、ようやくフェレーロが自分のサービスゲームをキープし(ラブゲームキープ)、少しずつ状況が変わってきます。 第6ゲームはロディックもラブゲームキープ。 第7ゲーム、ロディックのボレーミスなどもあり、フェレーロが再びサービスキープ。 第8ゲームはロディックのサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップです。 想像するに、おそらくロディックの目の前に「優勝」、しかも「久しぶりの優勝」がちらついたと思います(今季はまだタイトルなし、ATPマスターズ・シリーズでは2004年のマイアミを最後に優勝していません)。急に1stサービスを入れにきたんですねぇ。そして、ラリーでも守りに入るか、攻め急ぎでミス連発で、フェレーロがブレイクバックに成功します。このゲーム、ポイントが獲れたのは1本のサービスエースだけでした。 第9ゲームは、またもラブゲームでフェレーロがサービスキープ。 これで第2セットはロディックの5-4です。 でもなぁ、ロディックがこの試合、サービス最高速度とか出しはじめてるし、守りに入らなければ、フェレーロがブレイクするのは難しいわ……と思っていたら、まぁ、その通りです。 第10ゲーム、最初のポイントは1stサービスは入りませんでしたが、しっかりとロディックがポイントを獲り、あとはすべてサービスエースで優勝を決めたのでした。 蛇足ですが、フェレーロの2ndサービスから奪取したポイントは、第1セット0、第2セットは5ポイントだけでした。 ゲームセットになると、ロディックはコートにキス。 フェレーロ、主審と握手を交わしたあと、そのままコートを半周、最前列の観客とハイタッチしていました。でも、顔はこのとき、笑顔じゃないんですよね。まぁ、思うところ、いろいろあるのでしょう。そして、まだまだ簡単には喜べないぞ、と。 しかし、フェレーロは決して悪くはなかった。 というか、準決勝でも思いましたが、復活してきてますよ。 来年の全仏オープン、かなり楽しみです。 最後に、表彰式でのそれぞれのコメントを(かなり大雑把でスイマセン。 フェレーロ 「また良いプレーができて嬉しく思う。このところしばらくは決勝まで進めなかったので、今日は本当に自分にとって意味のある試合になった。ファンの皆さんに感謝します。今週は本当にいい1週間でした。これからも決勝の舞台に立てるよう、いいプレーをしていきたいと思います」 ロディック 「フェレーロは素晴らしかった。今週は僕にとってもいい1週間になった。フェレーロと再び決勝で戦えたことを嬉しく思う(この二人は2003年USオープンの決勝で対戦しています)。家族、友人、シンシナティの皆さんに感謝をします。皆さんのサポートがとても力になりました。これからもまたこの大会で活躍したいと思います」 この二人、表彰前に、ずいぶんと笑顔で談笑していたのですが、お互い復活組(言葉が悪くてすいません)ならではの、何か共通意識みたいなのがあるんかなぁ。何を話しているのか知りたいっス。
posted by takezoh |04:37 |
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