2008年11月10日

〈SEC’s〉ヴィーナス初優勝、そして、ベラ、またもドーハ決勝の地で散る…

ヴィーナス・ウィリアムズ[7] × ベラ・ズボナレワ[8] 6(5)-7/6-0/6-2

フルセットになれば、体力的な面からして、ズボナレワにチャンスありと思っていましたが、さすがヴィーナスでしたねぇ。まるでセリーナ戦を見るかのような勝利(セリーナは姉の勝利にも無反応/笑)。

ズボナレワにも多少緊張はあったと思いますが、立ち上がり、まだ動きやショットにキレのないヴィーナス。ズボナレワは第2ゲームをいきなりブレイク。この1ブレイクを保ったままで試合は進みますが、ズボナレワは第1ゲーム以外のサービスゲーム、なかなか簡単にキープできないんですよね。第3、5、7ゲーム、いずれもデュースになっています。ヴィーナスのサービスゲームをブレイクした直後の第3ゲームでは、デュースが5回(うち、ヴィーナスが2度アドバンテージを握った)続くという展開。

それでも、ヴィーナスのミスなどに助けられて苦しみながらもキープしたズボナレワ、本来はここで乗っていきたいところでした。しかし、その後のサービスゲームも、ゲームポイントを握りながら決め切れず、デュースになる。それでも、まだヴィーナスのショットの調子に波がありましたし、ネットプレーでのポイントがなかなか決まらないこともあり、ズボナレワはキープを続けて5-3とし、第9ゲーム、サービング・フォー・ザ・セットを迎えます。

が、またしてもすんなりキープができないズボナレワ。3回のデュースの末、ヴィーナスにブレイクを許してしまいます。結局、第1セットはタイブレイク勝負になりました。

タイブレイクではヴィーナスがズボナレワのサーブを2ポイント連続ミニブレイクし、自身のサーブを含めて5ポイント連取、5-1とズボナレワを引き離すのですが、ズボナレワも諦めない。ここから逆にズボナレワが5ポイント連取して(しかも、5ポイント目はヴィーナスのダブルフォルト)、6-5とセットポイントを掴むんですよね。そして、運命のポイント、ラリーで押していたのはヴィーナスのほうだったのですが、ズボナレワのバックハンド、ヴィーナスの強打を凌いだスライスが白帯に当たって、なんと、なんと、風の影響か、ポトリとヴィーナス側のコートに落ちた! ズボナレワが第1セットを奪取した瞬間でした。

こういうセットの取られ方、ヴィーナスにしてみればショックですよね。今から考えると、これがヴィーナスの気持ちに火をつけたのかもしれないな、と思います。第2セット、ベーグルで奪うと、第3セット、さらにギアを上げてきました。特にサーブ。第2セット、ベーグルで取りましたが、長い第1セットの影響か、サーブの確率は落ちていたんですよね。それが第3セットでまたぐぐっと集中力を増して、大事なところで強烈な1stサービスを叩き込んでいたと思います。

また、ストローク戦では、試合が進むごとにズボナレワのほうがヴィーナスに振られることが多くなりました。本当であれば、ズボナレワが先にヴィーナスを振って、体力を奪っていきたいところだったのですが、角度をつけると、特にバックハンドはさらに角度をつけてボールが戻ってくる。そうなると、だんだんプレイスメントが甘くなってくる、センターセオリーに頼る、あるいは、コースを変えるときに、サイドラインぎりぎりを狙いすぎてミス、というようなことになってくる。ヴィーナスのショットに押し込まれてなかなかネットにも出られませんでしたし、なんとかリズムを変えたいのか、それともラリーを避けたいのか、君はジョコビッチか! というか、ジョコビッチ以上にドロップショットを多用しては失敗する(ネットにかけるミスだけでなく、甘いドロップはヴィーナスに拾われ、逆にカウンターを食らう)。どんどん焦りが出てきます。

第3セット第2ゲーム、ヴィーナスにブレイクされたあと、すぐに第3ゲームをブレイクバックするも、第4ゲームをキープできないベラ。0-15からフォアのミスショットに頭を抱えるベラ。そして、30-40からバックハンドが力なくネットにかかり(ミスにカウントされたはず)、その場に倒れこんでコートにラケットを叩きつけ涙目になるベラ。スタンドで心配そうに後輩を見つめるディメ……。

こうしてヴィーナスに再びブレイクを許すと、第6ゲームこそラブゲームでキープしましたが、第7ゲーム、劣勢からバックハンドクロスへのパッシングウィナーを決めて30-30としながらも、またもドロップショットでポイントをみすみすヴィーナスに渡してしまうベラ。オールド・ベラのプチ劇場でした……。

結局、このあとヴィーナスにボディへの強烈なサーブを叩き込まれ、ズボナレワはブレイクポイントに手が届きませんでした。そして、第8ゲームもヴィーナスにブレイクを許し、なす術なく、試合が終わってしまいました。あー、残念。個人的には、第2セット第6ゲームをキープして、第3セットにつなげてほしかったなぁ、というのと、第3セット第7ゲーム(だけではないが)ドロップショットという選択は捨ててもう開き直って、ボールをヌーニさんの顔だと思って叩きまくれ! というふうに思っておりましたが(笑)、まぁ、そうさせてもらえなかったという部分も大きいでしょう。う~ん、クズネツォワのように、決勝まで行くけど、なかなか勝てない、というふうにならなければよいが……。来年のドーハでは三度目の正直で優勝してもらいたいと思います。

それにしても、ヴィーナスはさすがというか、やっぱり強い! 体力的にどうかという心配も必要なかったですね。ドロップショット、読んでいたというのもありますが、切り返しまくりでしたし、揺るがないメンタルもお見事でした。

ということで、どちらが勝っても初優勝という今年のツアー最終戦は、ヴィーナスが制することになりました。おめでとうございます!

いやぁ、それにしても、来年のWTAツアーも混戦になりそうですねぇ。

posted by takezoh |05:46 | テニス |
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この記事に対するコメント一覧
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〈SEC’s〉ヴィーナス初優勝、そして、ベラ、またもドーハ決勝の地で散る…

 第1セットをとったときには、このままズボナレワがいくのかと思いましたが、経験に勝るビーナスの逆転勝利でしたね。第2セットをベーぐるで取り返すところがすごい。意外なことに最終戦では初優勝だそうで、おめでとうございます。
 ズボナレワも惜しかったですが、来年の更なる飛躍を楽しみにしたいと思います。

posted by バラージ | 2008-11-10 23:47

>バラージさんへ

さすがヴィーナスでしたねぇ。私も第1セットとったときは、もしかして、と思いました。でも、ズボナレワの試合はどれも面白かったですし、今年は本当に進化したと思うので、来年、この悔しさをバネに活躍してくれるといいなと思います。

posted by takezoh | 2008-11-11 02:15

〈SEC’s〉ヴィーナス初優勝、そして、ベラ、またもドーハ決勝の地で散る…

やっぱ姉妹は最強ですね!

posted by ログ | 2008-11-11 20:24

>ログさんへ

戦国時代のWTAツアー、大きな大会、大きなタイトルを取るには、姉妹の壁がまだまだ高いというような感じでしたね。来年も混沌としたWTAツアーになるのでしょうか。

posted by takezoh | 2008-11-13 08:13