2004年08月23日
この試合は打撃戦が予想されただけに、先制点だけが勝負の綾となるとは思っていなかった。1回表に済美が2点を先制した直後の1回裏に駒大苫が1点を返すことができたことで、駒大苫は“いけるぞ”という雰囲気になったのだと思う。その後も毎回のように、どちらかのチームが点を挙げる。序盤で一時は4点差がついたのだが、駒大苫は3回裏に2点、4回裏に3点を挙げて逆転する。しかし5回表に済美も1点を返し、なおも二死二塁から左前安打が出たが、7→6→2の中継プレーで二塁走者は本塁寸前憤死。5回を終わったところで試合開始から1時間40分が経過、スコアは6-6。小技(バントなど)がなく守備のミスもないうえに双方ともによく打つ、予想どおりの打撃戦になった。
グランド整備のあとの6回表、済美はいきなり先頭の2番が勝ち越しの左越本塁打。さらに3番中前、4番左線二塁打で無死二、三塁。つづく5番も中前安打、しかし三塁走者につづいて本塁を狙った二塁走者は、中堅手からの返球で本塁寸前憤死。さらにバントで二死二塁となったあと、7番が左越二塁打でさらに1点追加。8番は左邪飛で済美はこの回に3点を追加して攻撃終了。しかし駒大苫牧からすると、済美の走塁ミスがなければ、この6回表は何点失っていたか分からないイニングだったはず。逆にいうと(結果論になるのだが)、この6回表に3点しか取れなかったことは済美にとって痛かった。ふつうの試合であれば6回に3点勝ち越したら、それは大きなリードとなりうるのだが、この試合にかぎっては何点はいるか分からない展開だっただけに。再び追う展開となった駒大苫は6回裏、先頭の4番が四球で出塁。無死一塁の場面では送りバントも多かった駒大苫だったが、ここでは強攻策。この作戦は私にとって意外な気がしたのだが、その2球目を駒大苫の5番がこれまた左越本塁打。スタンドは騒然、まだ1点負けているのだが、まるで逆転したような雰囲気に。済美#1をついにマウンドから引きずり降ろし、さらにこの回1点を追加。駒大苫が再び9-9の同点に追いついて、6回裏の攻撃が終了。
ここまではほぼ互角の流れだったのだが、7回裏に試合の流れが傾きはじめる。7回裏駒大苫、先頭の3番の打球は平凡な二ゴロ。イージーバウンドでイレギュラーもなかったのだが、済美の二塁手が送球しようとしてボールを持ちかえるときに落球してしまった(二失)。犠打と内野ゴロで二死三塁となり、ここからまた3連打で一気に3点を勝ち越し、この試合ではじめて駒大苫が3点のリードを奪った。追う済美も8回表、3本の安打で無死満塁とし、同点あるいは一気に逆転のチャンスを迎える。中犠飛で1点を返し、なおも一死一、二塁となった。つづく8番がバントの構えで投球を見逃したとき、駒大苫の捕手が二塁ヘけん制悪送球、しかし三塁を狙った二塁走者は中堅手からの送球で三塁寸前憤死。このプレーで明暗が分かれたと思う。追う立場になり、済美に焦りが感じられたシーン。結局、8回裏にさらに1点を追加した駒大苫が、9回表の済美の反撃をしのぎきって13-10で試合終了。
あれだけ何度もリードを奪われながらも、打って追いつき最後は済美を力でねじ伏せた駒大苫の打撃の底力を感じされられた試合。済美はエース#1がリードを守りきれず力尽きたという感じだったが、走塁のミスが最後になって響いたと思う。
posted by takebou |00:56 |
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2004年08月21日
テレビで見てある程度は知っていたが、駒大苫の打撃の凄まじさを見せつけられた試合だった。腰の据わったフォームで、鋭い打球を連発。とにかく外野まで飛ぶ鋭い打球の多いこと。そして打つことばかりが取り沙汰されるのだが、駒大苫の選手は出塁すると、1球ごとに細かくリードを取って次の塁をうかがおうとする。バッティングの良さだけでなく、駒大苫の細かさも目についた。試合は駒大苫が東海甲の投手陣を打ち崩し、5回までに10点を奪った。東海甲も6回以降に猛反撃に出たのだが、序盤の失点が大きく10-8でゲームセット。
たしか東海甲は、山梨県大会ではチーム打率が3割にも満たないくらい打撃が不調だったはず。にもかかわらずこの試合では、12安打で8点を挙げ打線が活発だった。私はこの試合を見るまで東海甲の打線に関しては懐疑的だったのだが、その考えを改めさせられた。反省である。そしていちばん驚かされたのは、駒大苫の先発投手が#1や#10ではなく右投手の#11だったこと。駒大苫には2人しか投手はいないと思っていたが、三番手のはずの#11も速球を連発。この3人目の投手の存在に、本気で勝ちに来ている(優勝を狙いに来ている)ことが表れていた。
posted by takebou |22:57 |
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2004年08月21日
5回を終わって2-0と千経付がリード。しかし6回の攻防で勝負が分かれた。
済美は6回表、二死後に4番の左越本塁打で1点を返した。問題はその裏の千経付の攻撃。1点差に詰め寄られた直後のこの回、先頭の5番が左中間へ二塁打を放ち、無死二塁のチャンスを迎える。この場面での作戦が、誰の目にもバントであることは明らかだ。しかし千経付の次打者は、二度続けてバントを失敗。2ストライクとなったあと、強攻して一塁ゴロ。私はこの場面を注意深く見ていたのだが、バントが二度ファウルになったときに、二塁走者はそれほど大きなリードを取っているわけでもなく、さらにバットにボールが当たってからのスタートがよいわけでもなかった。分かりやすく言うなら、次の塁を狙う姿勢に欠けていた。そのあと強攻して、やや強い当たりの一塁ゴロが飛んだとき、やはり二塁走者のリードは小さかった。ふつうにリードを取っていて、打球が地面に弾んだ瞬間にスタートを切っていれば、三塁で憤死になることはなかったはず。しかし走者は三塁に進めず、二塁に残ったままになってしまった。強攻策に切り替えたとき、打者(注:6番は左打者だった)は一二塁間方向にゴロの打球を打って走者を進めようとするものだが、 その意図が二塁走者には理解できていないように思えた。厳しいようだが、千経付の野球のレベルはその程度ということ。一死二塁となり7番以降の後続も凡退し、このイニング0点に終わった。この段階で私は、済美の逆転を確信した。無死二塁の一ゴロで走者が三進できないチームが勝ち進めるほど、甲子園の全国大会は甘くない。準決勝まで勝ち上がってきただけで立派だと思わされた。
すると案の定、終盤疲れの見えた千経付#1から7回以降に得点を重ねた済美が、5-2で逆転勝ち。私の目から見ると、千経付の敗因は1点差に詰め寄られた6回裏の攻撃で無得点だったこと。このイニングを境に、試合の流れが変わった。ちょっとしたことだったとも言えるのだが、そのちょっとしたことが全国大会で勝ち進むには重要だということである。
posted by takebou |22:56 |
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2004年08月14日
東北#1(ダルビッシュ君)の快投に、スタンドでうなるだけだった試合。東北が序盤にそつなく加点し、そのまま逃げ切ったという印象である。東北が1回表に暴投で1点を先制し、3回表には無死一三塁から4番の二塁打で1点。つづく無死二三塁から、5番の右犠飛で1点。ここまではありきたりのプレーだったが、つづく6番のとき一死三塁の場面で、初球をランニングスクイズ。この4点目を取るプロセスに、東北と遊学館の野球の差を感じた。少なくとも、この場面で初球のスクイズを読めないチームが全国大会で勝ち進むことは難しかろうというのが、友人と夜に食事をしたときの一致した結論。そして、3点目が入る右犠飛の場面で、二塁走者だった東北の4番打者がちゃんとタッチアップして三塁へ進塁していたことが重要だったということ。
試合はこのまま4-0で東北が完封勝ちしたのだが、左打者の多い東北打線が、遊学館の二番手左投手(#3?)をまったく打てなかったので、一抹の不安を感じずにはいられなかったのも事実。
(後日付記:ご存知の方も多いように、東北は次の試合で左投手のいる千葉経大付に敗れました)
posted by takebou |23:04 |
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2004年08月14日
熊本工の左投げサイドスロー#1は、私の予想通りのいい投手だった。無死一塁の場面で打者に初球を投げる前にプレートを外して相手の出方をうかがったり、またはピンチを迎えたとき打者を2ストライクに追いこんだあとの次の投球を投げる前にけん制球を投げてみたり。その野球センスには光るものがあった。
試合は3回裏に先制された熊本工が中盤以降に加点して逆転し、7回表に1点を追加して3-1としたときは明徳もこれまでかと思ったのであるが。8回裏に四球と敵失で出た走者をそつなく本塁へ還して3-3の同点に追いついたあたりは、明徳には本当の底力がある証拠と思えた。そして終盤に同点に追いついた明徳が、9回裏二死二塁からの右前適時打で4-3とサヨナラ勝ちした。
実は最後のサヨナラ安打は、一塁手を強襲する打球。一塁手のミットに当たらずにライトに飛んでいれば、本塁のタイミングは微妙だったかも・・・。
posted by takebou |23:03 |
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