高校野球観戦日記

第89回選抜・第7日の3試合

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諸事情があって今日はチケット売り場に並ぶ必要に迫られ、いつもより早く7時過ぎに球場に着くように出かけた。すでにできていた列に加わりチケットを買って入場して、スタンドの普段と同じ場所に陣取ったのが8:20頃。まさかこのとき、このあと10時間以上も球場に居つくことになり、3試合見ただけで4試合分以上のイニングを観察することになるとは思いもしなかった。こんな日に現場へ身を置くことができたことは記憶に残るだろう。今日は想定していた予定時間を大幅に伸びたが、限られた時間の中で書けるだけのことをここに記しておきたい。

報徳学園v前橋育英 う~ん、報徳の主力選手には左打者が多いから、前育英の先発は左投手で来ると予想していたのだけど。前育英は私が想像していなかった#10が先発し、初回に失った4点で試合が決まってしまった。報徳は1回裏、一死満塁から5番の遊ゴロの間に1点を先制すると、6番と7番に適時打が続いて一挙4点を挙げた。対する前育英も中盤以降は再三のように塁に走者を出したが、併殺や盗塁の失敗があって、走者を進塁させることができなかったことが惜しまれる。結局4-0のままスコアは動かず、このままゲームセットになった。 報徳としては内野ゴロの間に1点を先制した後、連続適時打で追加した3点が大きかった。そして守備では#2が相手の盗塁をしっかり防いで、走者を許しても流れを断ち切ることができたのが大きかった。私の観戦予定だと報徳の監督さんのお姿をまた甲子園球場で拝見することはできないかもしれません。まだ次以降の試合もありますが、長きにわたって大変お疲れ様でした。どうもありがとうございます。

福岡大大濠v滋賀学園 上空は曇り空、ゆるい風がレフトからライトへ吹く中での試合。滋賀学が1回裏に一死二三塁から4番の適時打で先制した。追う大濠は中盤以降毎回のように走者を出すものの、あと一本が出ない展開が続いたが、8回表に一死一二塁から4番の適時打で1点を返して1-1の同点とし、試合はそのまま延長戦にもつれ込んだ。試合の中盤から延長戦にかけては、ともに再三のように走者を得点圏まで進めたが、両チームの投手が適時打を許さず1-1のまま規定の15回を終えて引き分け再試合となった。 大濠としては同点に追いついた8回表の攻撃で、さらに続く一死一二塁の好機で一気に逆転しておきたかった。しかし滋賀学が投手交代し、二番手で登板した#10に勢いを止められたことが惜しまれる。滋賀学はもともと継投策でくるつもりだったはずなので、大濠は先発した滋賀学#10をもっと早いイニングでとらえておきたかった。滋賀学は、先制したあとは大濠#1の投球にいささか抑え込まれていた。延長13回以降は、毎回得点圏まで走者を進めて疲労の色の垣間見える大濠#1を攻め立てたものの、最後まであと一本が出なかった。 再試合では投手が多い滋賀学が有利なのかもしれないが、今日の試合では安打数で勝った大濠は、その攻撃力で早い回から投手を援護したいところだ。野球に関係ないことだが、滋賀学のブラスは恋を演奏していた。去年も話題になった滋賀学応援団のダンスで、今年は切れのいい恋ダンスを踊っていたのだろうと思うと、“誰か録画して、動画サイトに投稿して~!!”と試合中に叫ばずにはいられなかった。

健大高崎v福井工大福井 雨中戦、ナイター、そして延長戦となり、しびれる試合だった。一日に3試合開催の日にナイターになった記憶はあまりないのだが。 健大高は今年のチームも内外野手の守備位置を相手打者ごと、投球ごとに移動させてくる。そういうところを細かくメモしているため、健大高の試合はただでさえページ数が多くなるのに、おまけに15イニングもやられてしまってはねぇ…。ただ、今日は途中で集中力が途切れることもなく健大高の守備を観察できてよかった。 結果としては2度リードを奪った福井だったが、7回裏には死球と失策が絡んで得点圏に走者を許して犠飛を許したこと、そして9回裏はあからさまな失策で走者を許し、さらに盗塁で生還されてしまったことが惜しまれる。特に9回裏の守備では二死二三塁となったとき、二塁手がキャンバスに入っても二塁走者が帰塁の素振りを見せなかったので、明らかに二塁へ送球させてその間に三塁走者が本塁を陥れようとする意図が見え隠れしていた。投手から二塁への牽制球はおそらく捕手からのサインだろうし、本塁で憤死させる自信があったのかもしれないが、この場面では走者を気にせず打者との勝負に集中してもよかったと思う。 健大高は最終回の場面で、持ち前の機動力を生かして同点に追いつくあたりは、私は完全に脱帽である。雨でぬかるみかけたグランドの状況だったので、本塁への盗塁を狙うのは難しいのではないかと思ってこの場面を見ていたが、走者の脚力が私の想像力を超えていた。 ともに複数人の投手が登板したが、継投が両チームともにうまく決まったことがこの試合が7-7のまま引き分け再試合になった要因の一つだろう。そして福井は安打数で上回り攻撃力をいかんなく発揮したが、その背景には福井ブラスが好機を迎えるたびに演奏していた音量十分のロッテのチャンステーマがあったことも見逃してはなるまい。再試合でも福井はある程度の打力を発揮すると思われるが、これを健大高の投手陣が継投でどのように防ぐのかが注目だ。 細かすぎることを書いておくと、5回表の福井は二死満塁から5番の右越三塁打で3点を返したが、この場面でカウントが2ストライクとなったとき健大高の右翼手はわずかに前に移動していた。そしてカウント2-2から5番が放った打球はその頭上を越えていったが、2ストライク前の守備位置であれば右翼手は落下点に入っていたはずだ。さらに6回表の福井は3点を挙げて逆転したが、これは二死無走者から9番が広く開いた右中間に放った打球が二塁打になったのがきっかけだ(中堅手が15メートルほど左に守っていた)。最初にも書いた通り健大高は打者ごと、そして一球ごとに守備位置を移動させるが、この試合ではその裏を突く打球が何度か外野に飛んで福井に味方していた。健大高の守備を否定するつもりは毛頭ないし、私は相当な敬意を払っているのだが、このような細かい要素が勝負の綾となった試合であることだけは間違いないはずだ。

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