高校野球観戦日記

第88回選抜・大会第9日の4試合②

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今朝の日経新聞朝刊のスポーツ欄には、昨日おこなわれた龍谷大平安v明石商の試合の7回表のスクイズの場面について、明石商の監督がベンチの死角になる位置に隠れるようにしてサインを出したのでスクイズだろうと思ったという平安の監督さんのコメントが掲載されていた。まさしくその通りで、カウント2-2からのランニングスクイズのサインを出すとき、明石商の監督さんは私がスタンドで見ている位置からも死角になる位置に移動していた。その前の投球の打者の見逃し方があからさまに待ての様子だったので、その段階である程度の察しはついていたが。今回は明石商のスクイズが平安の監督さんに見破られてしまったが、過去には2001年夏の準々決勝(松山商v平安)の試合で、平安の監督さんが試合終盤にスクイズのサインを出したところ打者がタイムを取ってサインの確認をしてしまい相手に見破られたこともあったと記憶しているので、スクイズのサインを出すのには経験が必要だと思う。 そしてほかの新聞には、8回表の走者一二塁の場面で、平安の一塁手と三塁手がダッシュして遊撃手が三塁のベースカバーに回るバントシフトを敷いてきたことについての記事が掲載されていた。このバントシフトについてはすでに語り尽くされているだろうから、私が議論する必要もないだろう。しかし、その次の投球に入る前にも遊撃手が三塁方向へダッシュをし、二塁手がベースに入って投手が二塁へけん制球を投げるのを見て、平安のバッテリーと内野守備陣はピンチのこの場面でも冷静だと思わずにはいられなかった。このような見逃しがちなサインプレーを、これからもしっかりと見極めたいと思う。     木更津総合v秀岳館 前の試合の最終盤に雨が降ったあとで冷えた空気が流れ込み、日差しが照りつけライトからレフトへの風が吹くなかでおこなわれた。この試合も序盤から両先発#1が好投して投手戦になった。木総合が4回表に4番の適時打で挙げた1点を#1が守り切るかに思えたが、秀岳館は9回裏に2つの四球などで二死一三塁として6番の適時打で同点とすると、続く二死一二塁から7番の中越二塁打で2-1としてサヨナラ勝ちした。 木総合としては、9回になって連打を許した#1を責めることはできまい。ただ、9回裏の先頭打者を四球で出塁させてしまったことが惜しまれる。そして木総合は4回表に先制したあとも毎回のように得点圏に走者を進めてチャンス紅陵が流れる展開になっていただけに、試合の中盤に追加点を取ることができていれば#1がもう少し楽に投球することができていただろう。 秀岳館は試合の最終盤にきて打線が持ち前の力を発揮し、ワンチャンスを生かして得点につなげることができたのが大きかった。秀岳館の監督さんはグランドから引き揚げて行くときに木総合の監督さんに握手を求めており、旧知の仲なのかなと思わされた。

高松商v海星 ここまでの勝ち上がりを見たところ、準々決勝の4試合のなかで私が最も注目していた試合。日は西に傾き、冷たい空気のなかでおこなわれた。試合の中盤には再び雨が降り、そのあとは空に虹がかかっていた。試合は序盤から高松商の打撃が力を発揮し、中盤までに5点を挙げて5-2とリードした。対する海星も6回以降、高松商がリードを広げるたびに裏の攻撃で得点を返して激しく追い上げたが、最終的には高松商が8回表に3点、9回表には4点を挙げて粘る海星を突き放し、17-8でゲームセットになった。 投手が連投になるため、ある程度は打撃上位の試合を予想していたが、これほど激しい打撃戦になるとは思っていなかった。そして攻撃力ではやや劣ると思っていた海星が、中盤に安打を重ねて追い上げる姿には、感動という言葉を思い浮かべずにはいられなかった。両チームあわせて30本以上の安打が乱れ飛び、寒さと花粉症で鼻水が垂れてきて私の帳面はボコボコになってしまい、試合の途中からはスコアが付けられなくなるかと思った。7回裏の海星の攻撃が3点どまりに終わったあと、8回表に高松商が二死から本塁打と連打で3点を追加したあたりに打撃の底力を感じたし、ここで試合の流れが決した感があった。高松商は脚の速い選手が多く、ベンチから監督さんの出すサインが分かりづらかった(5回表のランニングスクイズなど)。 高松商は22安打を放ったが、中盤以降の内野守備で失策が散見されたことが気になった。前の試合では固い内野守備を披露していたが、今日は寒さのせいか少し集中力が落ちていたのかなと思わされた。高松商は攻撃で送りバントをする際に意図的に一塁側へ転がそうとしていたことや、海星の守備はほぼ常時右翼手が少しライン際に守っていたことなど、細かいことを言いだせばきりがないのだが、そんな私の講釈などは抜きにして、両チームが持てる力を発揮した激しい試合という印象だけが残るナイターの試合だった。 今日も海星がチャンスを迎えるたびに演奏されるロッテのチャンステーマは迫力十分で、選手を後押ししていたことは間違いあるまい。紅のようなありふれた曲の演奏でもスネアドラムがすごく上手で、一塁側のスタンドにいる私のところまで音が届いてきた。

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