高校野球観戦日記

千葉県大会準々決勝・成田v習志野

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前の試合に引き続き、ネット裏から試合を眺めることにした。3年前の選手権で4強に進出したチームと、2年前の選手権で8強に進出したチームの対決。激戦区千葉のハイレベルな対決を期待していたが、そこに展開された試合は想像以上だった。試合が始まると、両チームのブラスバンドの応援がすごいと感じる。特に習志野の演奏は三塁側で演奏した音が球場の反対側の壁に跳ね返って、一塁側からも響いてくる感じで凄まじい圧力だ。試合中にこの圧力に絶えずさらされると、いずれつぶさに観察する集中力を失ってしまいそうだと思ったが、いつもと同様に試合を見てスコアをつけることに専念する。上空はくもり空だが、時おり小雨が落ちてくるなかでの試合。
先発は習志野が#10、成田は#16だが、おそらく継投なのだろう。どんなタイミングで投手交代するのかも気にかけなければなるまい。1回表のピンチをしのいだ習志野はその裏、一死満塁から5番の右犠飛で先制すると、2回裏にも二死三塁から1番の内野安打で1点を追加して2-0とした。このまま流れが習志野に傾くかに思えた3回表、成田は9番代打の安打を足がかりに一死三塁とし、2番の左犠飛で1点を返す。さらに成田は4回表、敵失の走者を内野ゴロで進塁させた二死二塁から8番の中前適時打で2-2の同点に追いつく。毎回のように塁上に走者が出る、目まぐるしい展開の長い試合になった。
徐々に雨が降りはじめた4回裏、習志野は一死二三塁から内野ゴロの間に1点を勝ち越すが、成田は直後の5回表に3番と5番の適時打で2点を挙げて4-3と逆転した。6回からはともに投手交代し、習志野は#1、成田は#3がともに一塁の守備位置からマウンドへ。これで試合のテンポが早くなりこう着状態になる。1点差のまま迎えた8回表、成田は一死後四球と安打で二三塁とし、8番の左犠飛で1点を追加して5-3とリードを広げる。対する習志野は9回裏、二死一塁から3番が二塁打、4番敬遠四球で満塁とし、5番代打#3の右線二塁打で二者が生還して5-5の同点に追いつき、試合は延長戦にもつれ込んだ。
延長戦に入ってからは両投手の疲労が徐々に見え隠れし、ともに一進一退の攻防が続いたが、同点のまま迎えた12回裏、習志野は敵失の走者を犠打で二塁へ進めた二死二塁から、遊ゴロ失(一塁悪投)で二塁走者が生還して6-5とサヨナラ勝ちした。延長戦に入ってからも両チームともによく守っていただけに、予期せぬ形で決着がついてしまったことが残念に感じた。3時間半を超える熱戦となったが、帰りの飛行機の時間が迫っていたため余韻に浸る余裕もできず、校歌斉唱が終わると出口へと急がなければならなかったことが心残りである。
試合が終わったあとで振り返ってみると、序盤はリードされたものの、中盤に逆転してリードを広げたところまでは成田が思っていた通りの展開だったと思われる。成田は3回表の攻撃で代打を送ったため、その裏から投手交代して#11が登板したが、その#11が3回裏の習志野の攻撃を三者凡退に抑えたあたりから徐々に試合の流れが変わるのを感じた。そしてリードを奪ってから登板した#3が好投していただけに、なんとか9回で試合を終わらせたかった。いずれにしても、#1が登板することなく12イニングをしのぎ切ったことには恐れ入る。
全体的に見ると習志野のほうが出した走者が多かったようにも思うが、8回裏の無死三塁を逸機していただけに、最終回に同点に追いついた習志野の粘りは驚異的だった。ブラスバンドの演奏するレッツゴーの圧力が後押ししていたことは間違いあるまい。習志野の外野手は肩がべらぼうに強く、相手走者の進塁を何度か未然に防いでいたことが、失点を最小限にとどめることができた一因と思える。そして先発した#10の制球が悪いと見るや、一塁の守備位置にいた#1が何度もマウンドにかけ寄って声をかけていたし、9回裏の二死一塁の場面でも#1と#3(主将である)の二人が攻撃のタイムを取って打席の選手に声をかけていたのが印象に残った。両チームともに走者が出ると初球や0ボール1ストライクのカウントからでも走者を動かしてきたこと、無死あるいは一死三塁の場面ではランニングスクイズの気配などなく強攻策に徹していたこと、習志野の守備は右打者のときに三塁手がベース寄りに守っていたことなど、ここに書ききれないほどの多数の要素が複雑に絡み合った雨中の長い試合だった。



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