2008年12月19日

マンUさんとの絶対的な力の差を感じつつ、エンターテインメントを楽しむ

昨日のクラブワールドカップ準決勝、G大阪vマンUさんの試合。5-3という結果も含めて、エンターテイメント性の高い試合で非常に「面白く」感じましたね。
エンターテイメント性というと誤解を招く表現かもしれませんし、賛否あると思いますが・・・・
プレミアリーグは得点をとることを最優先する特色があります。セリエAのように相手の良いところを消し去って1-0で勝つのが美学ではなく、相手より多く得点をとって勝つことが求められています。ガンバ大阪もそういうスタイルですから、「試合」として噛み合った部分もあったと思います。得点をとるためには、自分らの良いところを出しあうのですから、見る側にとっては面白く感じますし、そういう意味でのエンターテイメント性になります。
西野監督の試合後のインタビューを見ると、周囲から「面白かったよ」と言われても、ファギー爺さんから「素晴らしい」と言われても、戦っている当事者としては、逆の得点差ならともかく素直に受け入れることはできなかったようですが・・・

エンターテインメント性に関しては十分すぎる試合でしたが、クラブレベル、国内リーグのレベルでもやっぱり、まだまだ段違いの差があるなあと痛感させられた試合でした。
決定的なのはやっぱりスピード。それは攻守のスピードもそうだし、考えるスピードもそうだし、コンマ何秒だと思うんですけど、体の寄せや体の入れ具合、足を振るスピード・・・すべてにおいて違ってましたね。
ポゼッションや早いパス回しを標ぼうするG大阪、ひいては日本代表の(近い将来の)未来像を考えても、理屈抜きの違いが存在することも確かだと思いました。

戦術に関して言えば、やはり二川と佐々木を使えなかったのが痛かったですね。遠藤ヤットをボランチにして、橋本が右、ルーカスを左のウィングとして使って、山崎と播ちゃんが縦横の関係でポジションチェンジを繰り返すという、苦肉の策ともいうべき布陣でしたから・・・ただこれは、マンUさんの中盤のプレスがほとんどなかったこともあるし、遠藤のポジショニングは相手の(予想の)裏を付く形となって、意外にも遠藤が自由にボールを持てる時間が試合序盤は続くことになったのは願ってもない展開にはなったりもしたんですけどね。
それがすべてではないですが、序盤の遠藤のパスから左に開いて受けた播ちゃんがフリーでシュートを打つ場面は、決定的な瞬間だったなと思います。タラレバですが、播ちゃんが決めていればなあと・・・確かにファン・デル・サールの守備も素晴らしかったですが・・・

このプレイでようやくマンUさんにエンジンがかかったのか、C・ロナウドがフェイントを混ぜたドリブルでシュートに行くシーンが増えました。見てる方からすれば、あ、スイッチ入ったら敵わねえなあと・・・左サイドで受けてドリブルでしかけて、あっさり安田をかわして、さらに中央に5回くらいフェイントを入れながら突っかけられたらねえ。早く撃てよ!みたいな・・・さらに高速ドリブルから高速ターンでシュートされたらねえ・・・ついていけないもの。
また、マンUさんが試合展開に合わせて、4-4-1-1と4-2-3-1を使いわけていたのもさすがだなあと。別に、フォーメーションがすべてだとは思わないですが、攻めに転換したときの、攻撃の枚数、サイドチェンジ、そしてもちろんスピードも圧倒的でしたね。
日本人的にはC・ロナウドのプレイに目がいきがちですが、スコールズやアンデルソンの試合の組み立て方もうまいですしね。まあ、ターンオーバーですべてのポジションに同じレベルの代わりがいるってこと自体反則ですけどね。

試合展開から見ると、前半のコーナーからの2失点はもったいなかったですね。1点目はC・ロナウドにDFが釣られてフリーのビティッチに決められ、2点目はそのビティッチを警戒するあまりC・ロナウドをフリーにしちゃった。
山口や中澤の落胆ぶりを見てもそれは明らかでしたが、まあDFが張り付いていても「高さ」の次元が違ってましたし、決めた時間帯もガンバの気持ちを萎えさせるには効果的でした。

ガンバが1点を返した後の6分間は、決定的なスピートの違いを痛感させられたなあと、追いつけ追い越せムードの余韻に浸る間もなかったもんなあ。余韻に浸ろうとした日テレのカメラワーク、スイッチングもオソ松くんでしたが、ルーニーにガチで来られたらひとたまりもないというか、あっという間に3点を積み上げられちゃいましたしね。さすがマンUさんは試合の終わらせ方を知っています。当たり前ですが・・・

まあ焼け石に水的な印象もありますが、最終的にはマンU相手に(ちょっと速めの)コロコロPKも見れたし、よかったのかなと・・・まあ、安田がクリロナのジャージを手にしたときのニンマリ顔はいただけませんでしたが・・・

やっぱり100回やっても100回勝てないんですかね。

試合のハイライト映像>>

posted by take4 |12:20 | クラブワールドカップ | コメント(12) | トラックバック(0)
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2008年12月16日

マンUさんの本気度

クラブワールドカップに出場するマンUさんが、土曜日にプレミアの試合をこなして、昨日来日しました。中2日の木曜日にG大阪と対戦するわけですが、去年のミランなんて1週間前から来日して、時差調整、体調管理も万全で挑んだのに比べると、些か体調管理が心配になりますね・・・いやいや、ミランはアラサー、アラフォーのおじさんたちが主力ですから飛行機移動も、時差ボケも大変で、それに比べるとマンUさんは若いんで、普段のCLよろしくの遠征日程でも十分というわけ・・・な訳ないよね?
もちろんFIFAの公式大会ですからね、移動日程ごときで、本気度を疑うわけではないですが・・・G大阪が付け入るとすればこのあたりでしょうかね・・・

ちなみにクラブワールドカップの優勝賞金は5百万ドル(@90円で約4億5千万円)、2位で4百万ドル(3億6千万円)、3位で2.5百万ドル、4位でも2百万ドル(1億8千万円)もらえます。
仮にマンUさんがプレシーズンマッチよろしく日本に観光にやってきたつもりで、2試合やって負けても1億8千万が転がり込んできます。
チャンピオンズリーグの優勝賞金総額が1800万ユーロ(@125円で約23億前後;参加料、試合勝利ボーナス、進出ボーナス含む+放映権料etc)前後ですからね・・・この世知辛い世の中、金がすべてではないですが・・・規模もレベルも違いますから比較するものではないですが、ACLの優勝賞金は60万ドル(約6千万、来年から150万ドル)です。賞金を考えれば目の色の変わり方はちょっと違いますよね。
金がすべてではないですが・・・
もちろんFIFAの公式大会ですからね、賞金ごときで、本気度を疑うわけではないですが・・・G大阪の別の意味でのモチベーションとするならこのあたりでしょうかね・・・逆に数試合(短期間)で手に入る賞金という見方をすれば、マンUさん的にも魅力と感じるのかな・・・いやいや、もちろん本筋は名誉と栄光ですがね・・・

マンUの経営規模は監査法人のデロイトの報告によれば、レアル・マドリーに次ぐ世界2位の規模で、総売上は3億5千万ユーロ(約440億円)!!です。
これに対して、先にFAから発表されたようにプレミアに所属するクラブの負債総額は30億ボンド(約5200億円)あり、その3分の1をビッグ4が抱えているらしく、仮にその4分の1をマンUさんと考えると、売上と同規模の負債を抱えていることになります。総資産に対して、負債をどのように経常しているか詳しくはわかりませんが、収益が出ている割には負債が膨らんでいるのかなあ?財務資料が開示されていれば見てみたいですね。
フランスやドイツはリーグが厳しく財務状況をチェックするようですが、イタリアなんかだと、毎年10数億くらい赤が出ててもオーナーが補填するのが当たり前のようですが・・・
ちなみにですが、木曜日に対決するG大阪の売上規模は32億、Jで1位の浦和が約80億です。まあ、売上規模でサッカーをするわけではないすから、あくまで数字遊びに過ぎませんが・・・

posted by take4 |15:16 | クラブワールドカップ | コメント(8) | トラックバック(1)
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2008年12月15日

G大阪がマンUさんに勝つ可能性・・・

去年の今頃も、「浦和」が主語で同じような記事を投稿したような気がしますが、G大阪が「再び」アデレードを下して、マンUとの準決勝に駒を進めたました。
ここで負けたら全く意味がなくなる試合でしたし、プレッシャーはG大阪の方にあったと思います。1点を先制した後、特に後半は両サイドが積極的に上がらない守備的な戦術で逃げ切りに成功しました。
クラブワールドカップのレギュレーション(開催国枠、アジア第2代表)については来年への再課題(来年もアジアのUAEでの開催・・・)として、ようやくスタートラインに立てたG大阪ですが、はたしてG大阪がマンUさんに勝つ術はあるのでしょうか・・・

マンUさんもおなじ人間ですが、バロンドールの人だったり、各国代表の錚々たる顔ぶれが雁首ならべてますし、年俸総額も20倍くらい違うんで可能性は限りなくゼロに近いんでしょうかね。
いやいや、そのマンUだってプレミアでは降格を争うような弱小クラブに苦杯をなめたり、すくなくともアウェイでは引き分けに持ち込まれたりする訳で、10回やれば1回くらいは勝てるんじゃないかなというの大方の予想です。監督も爺ちゃんだし、ちと采配が狂ったりしてね・・・

G大阪はJでもACLでも、4-2-3-1の攻撃的な戦術をとってきました。日本人監督としてここまで攻撃的なチームである程度の成功を収めている西野監督には敬服しますが、お相手のマンUさんも実は4-2-3-1のフォーメーションで、言わずもがな「超」攻撃的です。この周知の事実を前にして、その西野監督がどういう戦術をとるか、いつもどおり過剰に攻めるか、去年の浦和のようにひたすら守り続けて耐えるかです。たぶん、西野監督も公言してますが、おそらくいつもどおりに攻撃的に行くのでしょう。

いやーねえ、去年の浦和(オジェック)のように7人や8人で守ってね、1-0というのも良いかと思いますが、1-0で負けるのも、激しく打ち合って4-1で負けるのもノックアウトトーナメントでは同じですからね、それで散ってくれれば本望だと思いますよ。(あ、負けが前提になってますが・・・)

昨日の試合で、二川と佐々木が怪我をしたようで攻撃のオプションはさらに少なくなるようですが、問題は1トップのベルバトフをどうマークするかですね。ファギー爺さんが切望してとったベルバトフはわずか1,2戦でマンUのシステムにフィットしたように、そのポテンシャルは非凡ですし、この人、ホントに「神出鬼没」で動きまわるんですよね。それに、ゴール前のこぼれ球への嗅覚は天下一品だし、足元も優れてますよね。派手な仕事はしないけど、決定的な仕事をする選手です。明神あたりをマンマークに付けるか、まあ、マンマークでベルバトフを抑えたとしてもルーニーもギグスもいるしねえ、どうしましょうか西野さん・・・
あとは、やはりC・ロナウドと誰をマッチアップさせるかですよね。あ、C・ロナウドには安田くんになっちゃいますか、ちょっと不安ですね。これだと安田くんの持ち味のサイドの突破が半減以下になりますね。安田くん的には目立てるポジショニングですが・・・左サイドバックに守備能力の高い選手を入れて安田くんを一列前で使う方が生きるのかなあ、どうでしょう?

一方、攻撃の方は、二川と佐々木が使えないですから、昨日よかった播ちゃんを先発で使うんでしょうか?播ちゃんが動きまわって、スペースを作ってルーカスと遠藤でどう組み立てるか・・・ルーカスはかなりマークされると思いますが、そ遠藤をフリーにしてくれるようだとかなり面白いですよね。まあ、相手のCBはかなり屈強ですが・・・

一般的にはノックアウト方式のトーナメントでの戦い方としては、やはり守備的に入るのが得策と言われてます。(国別の)ワールドカップでも得てしてそういう展開になることが多く、見てる側としては「退屈な」試合になることもあります。「勝ち」に拘るのが真剣勝負であるのだから当然と言えば当然ですよね。
ただ、ヨーロッパのビッグクラブとガチンコで伍することなどめったにないわけだし、移籍志向の選手も含めて「(自分らの)力を試してみたい」と思うのは必然だと思うし、負けてナンボですからね。

posted by take4 |13:57 | クラブワールドカップ | コメント(15) | トラックバック(0)
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2007年12月17日

スーペルピッポ!ドッピエッタ!

生ける伝説マルディーニの引退試合となる(はずの?)クラブワールドカップ決勝で、スーペルピッポがドッピエッタで試合を決めた。
Superpippo non si lascia scappare la grande occasione e con la sua doppietta fissa il 4-1. 

MVPはバロンドール・カカに持って行かれたが、抜群の”嗅覚”で「らしさ」を見せてくれた。まさにSuperpippo!
まあ、1点目も4点目もカカのラストパスでお膳立てされたものだからMVPはカカでもしょうがないか・・・

4-2という結果でミランの強さだけが目立った試合であったが、実はアンチェロッティの采配の妙もあったかも・・・
ミランは来週23日にインテルとのダービーを控える。それを見据えた上でのクラブワールドカップ戴冠の至上命令、アンタッチャブルな存在となってしまったマルディーニの花道をいろいろと考えての采配。

マルディーニを決勝で(フレッシュな状態で90分)使うことが前提であれば(使えれば)、(レギュラーの)ヤンクロフスキーを休ませることができる。これは、うれしい誤算ではなく采配の妙。オッドが不調で控えのボネーラを右サイドバックに使うことで、左サイドを上がりたがるマルディーニの穴(決して体力的に劣っていたわけではないが、やはり時間の経過とともに肉体的な限界が見え、スピードは鈍っていた)を埋めることができた。
早々に3点リードしたことで、ピッポを早々に引っ込めカフーを入れて5バック。これでジラも温存・・・カラーゼの退場はハプニングだったが、10人になっても(消耗してきた)マルディーニをCBに入れて結果オーライの布陣に・・・

結果だけみると誤算と結果オーライな感が多いが、ここはアンチェロッティの采配を素直に評価したい。

それにしても、ミランの3点目のシーンが実に、実に象徴的でした。
マルディーニが足を痛めてピッチに倒れ込むが、(プレイが切られることなく)カカにボールが渡ると(マルディーニの異変に気付かなかったのか)構わずドリブルで40メートル。DF2人を振りきって決勝点を決めた。
ピッチを去る老雄と、ピッチで輝く(現時点での)世界最高のフットボーラー。
まさに、世代交代の瞬間でした。

聞くところによると(噂ですが)、マルディーニの3番はミランの下部組織にいる息子に引き継がれるらしいですが、それはそれでどうなのかな・・・まあ、兎にも角にもパオロさんお疲れさんでした。

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posted by take4 |12:25 | クラブワールドカップ | コメント(2) | トラックバック(1)
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2007年12月14日

浦和完敗!

「1-0」と言う結果だけ見れば、新聞の見出し的には「(ミランの猛攻を凌いで)浦和惜敗!」というフレーズが似合いそうですが、内容を見れば完敗でしたね。
個々のポテンシャルは元より、パススピード、キープ力、プレッシャーが全然違った。全般的に見てミランが(中盤で)ポゼッションしたときに、かったるくボールを回しているように見えて、その実、バイタルエリアから先のスピード感は全く違った。

浦和は予想通りの引き気味の布陣で、ネネがジラを見て、坪井がカカ、啓太(と阿部)がセードルフを見て、闘莉王がリベロで1枚余る形、(現場で見た限りなので後でビデオ確認要)。
おいおい、なんてクラシカルな戦術だ・・・とミランの選手が思ったかどうかは知らないが、これが最初のうち(だけ)は嵌った。確かに嵌ったように見えた、最初のうちは。
(浦和の)引き気味の布陣でミランは機がないと見るや、ポゼッションしながらスローに落とす。これはまさに、ミランの罠。浦和はこれに合わせてしまい誘き出される格好で中盤にスペースができて、カカやセードルフがフリーになっていく。
そのうちピルロやアンブロジーニのプレッシャーも強くなり、ミランが圧倒的にポゼッション。浦和サポーターのブーイングに合わせるように浦和の守備陣はズルズル後退、最後は8人でミランの猛攻を凌ぐ形になってしまった。

浦和は攻撃も単調。8人で守って、ボールを奪ってカウンターを仕掛けるが、如何せんパスが繋がらない。攻撃の起点になるべく長谷部が完璧に抑えられた状態でトップ下の仕事ができない、かつ、サイドの相馬と細貝は対峙するオッドとヤンクロフスキーのプレッシャーが強く、サイドに散らしても仕掛けもできない。所々で、ワシや永井がドリブルで仕掛ける場面もあるが、これも単発。すべて封じ込まれたわけではない。なんでそこでシュートまで持っていかれるのか!というポカがあるのがミランだが、そのポカに乗じても攻め切れなかった。

後半になると、カカとセードルフの自由度が更に増す。オジェックはどういう指示を出したか知らないが、まさか前半「0-0」で、「これは行ける!」と思ったわけではないだろう。相変わらずドン引きで中盤からバイタルエリアにかけてポッカリ穴が空いてしまう。カカとセードルフは更にフリー。おまけに、ピルロやらアンブロジーニやらが次々にプレッシャーをかけてくるからなす術なし。

20分前後、決め切れないジラに替えてピッポ投入。ミランが勝負に出るとパスもランもスピードは異次元に突入。カカが左サイドから坪井を置き去りにしてラストパス。それまで(たるーいプレイで)決定機を外し続けたセードルフがきっちり決める。

しかしここで浦和、最大の誤算。「0-1」になったが、まだ試合は20分以上ある。攻めに転ずべきはずの指揮官はベンチに座ったまま、選手を鼓舞するわけでもなく、サブにアップを命じるわけでもなく・・・オジェック、万策尽きたか・・・

オジェックの戦術については再三指摘してきたが、「負けない浦和」を作り上げたことは評価できるが、逆にそこが浦和の最大の弱点になってしまったと思う。ここぞというときに攻めれない。主力の怪我で攻撃的なオプションが少ないのはわかるが、置かれた状況で守備的な戦術を捨てることも必要だろう。守るなとは言ってない、リスクを冒さなければ勝てないときはある。
クラブでの監督経験で然したる実績はないが、FIFAの技術委員を経験したことからその戦術論には(良い意味でも、悪い意味でも)ハクが付いている。より崇高な高みから、規律や統制が重んじられるやり方は(悪くはないが)臨機応変の対応ができない。
選手起用も含めてその戦術にはやはり「?」がつく。結局、闘莉王が怪我するまでは交代枠を使わなかったし(アップするピッチを上げる選手もいなかった)、あの時間帯で平川の投入も意図がわからない。前線へのパスの供給が尽く繋がらない状況であれば、中盤でタメを作ってキープできる選手の投入が必要で、例えば、小野を入れて、平川という選択肢ならわかるが・・・闘莉王の怪我で先に山田を投入したことが影響したかもしれないが、後半はほとんど消えていた長谷部を先に替えるような選択肢もあったように思う。左サイドにマルディーニを入れてきたのならば、サイドで岡野を勝負させるとか・・・

阿部は随所で良かったし、ネネもジラを抑えた、闘莉王は残念だったが見どころはあった。個々の能力は劣るが、通用する選手もいることもわかっただけに残念だ・・・(あ、ネネが通用するという意味ではないですよ)

このままの体制で行ったとしても、来季もJやACLでそこそこの成績をあげられるだろうが、もう伸びシロはないだろうな・・・(噂の域を出ませんが)長谷部や闘莉王、啓太が抜けるところを(噂にあがる)梅崎やら今野やらで補強はできるだろうが、再考すべきは監督ではないだろうか?

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posted by take4 |12:30 | クラブワールドカップ | コメント(16) | トラックバック(2)
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2007年12月11日

浦和がミランに勝つ可能性・・・

浦和が「再び」セパハンを下して、ミランとの準決勝に駒を進めた。ここで負けたら全く意味がなくなる試合であったが、相手が勝手に自滅してくれて浦和は助かったな・・・体調管理も試合のうちだし・・・
クラブワールドカップのレギュレーション(開催国枠、アジア第2代表)については来年への課題として、ようやくスタートラインに立てた浦和、はたして浦和がミランに勝つ術はあるのだろうか・・・

このチームは相対的に見てポンテ(頼み)のチームであり、彼の不在は絶対的に大きい。実際に、昨日の試合を見ると、トップ下に入った長谷部はほとんど機能していなかったように思う。2枚のボランチまたは闘莉王のところから試合を組み立ててサイドに散らして、左サイドの相馬の突破から起点となってゴールというシーンが多かった。
これはセパハンが主力の欠場で守備にバランスを欠いていたことが大きいし、なおかつ引き気味のワントップで来てくれたことで、浦和は守備に枚数を(前半は)割かなくてよかったことにも拠る。

これがミランと対峙した場合、相馬とマッチアップするのはオッド(またはカフー)、細貝はセルジーニョ(またはヤンクロフスキー)となる。このサイドバックの突破力、プレッシャーはセパハンの両サイドバックの比ではなく、ズルズル下がって5バックに成らざるを得ないだろう。
ミランはお決まりの4-3-2-1で、ワントップのピッポ(または、ジラ)、2列目のセードルフとカカをディフェンス3枚で見て、ピルロ、ガットゥーゾ、アンブロジーニを啓太と阿部が見たら・・・おいおい7バックになっちゃうよ。

とまあ、オジェック的な超守備的な思考にならなくとも、そのような布陣でいくしかないことは明白だ。
となると、使える攻撃の駒は3枚。ミランはカカ、セードルフ、ピッポ(もしくはジラ)の3人で決定的な仕事ができる。同じことを浦和に求めるとすると、選択肢はワシ、永井・・・伸二となるか・・・むむ、ポンテ、そして達也の不在は大きいなあ。

ノックアウト方式のトーナメントでの戦い方としては、やはり守備的に入るのが得策だろう。言われるようにパチューカとサヘルの試合が好例だし、(国別の)ワールドカップでも得てしてそういう展開になることが多く、見てる側としては「退屈な」試合になることもある。
「勝ち」に拘るのが真剣勝負であるのだから当然と言えば当然。
ただ、ヨーロッパのビッグクラブとガチンコで伍することなどめったにないわけだし、移籍志向の選手も含めて「(自分らの)力を試してみたい」と思うのは必然かな。

やっぱり、浦和がミランに可能性は限りなくゼロに近いか?

ミランの選手の個々の能力を考えれば、至極当然の結論と言えるが、僕はそうは思わない。サッカーは何が起こるかわからないとか言う、神頼み的な偶然の話ではなく、1年間やってきて違和感のあったオジェックのサッカーから脱却したときに一筋の光明が見えてくるのではないか?
図らずも、そういうイメージを持つ選手は多いと聞くし、可能性にかけてスペクタルなサッカーを展開してほしいものだ・・・難しいのはわかるが・・・

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posted by take4 |12:15 | クラブワールドカップ | コメント(41) | トラックバック(0)
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2007年12月10日

クラブワールドカップ開幕したが・・・

クラブワールドカップが開幕してますが、放映権を持つ日テレの非効率な露出のせいかイマイチ盛り上がりに欠けてます。今大会の放映権のレギュレーションについてはFIFAの他の公式大会に準ずるものと思いますが、それにしても他の放送局の扱いが(数秒単位で大金がかかるとしても)少なすぎる。

日テレの関連番組の手法については、毎度、毎度、批判を浴びているのですが、今年もしょぼーいメインキャスト(タカ&トシ)に、読売色が強い(豪華)解説陣・・・サッカー初心者にも入りやすいような番組作りなんだろうけど、組み立て方があまりよろしくないように思われます。
日テレ的には、キャスティングのせいで浦和絡みの番組作りができなかったという思わぬ落とし穴もあったようだし、ミランはミランで別の利権で商売が成立しているようだし、日テレ的にも歯痒いばかりだろうけど・・・それにしても、もう少し(内容的に)分厚くできないものか・・・

大会自体についても、興行的な側面が優先されすぎて、せっかく世界各国のクラブチームとサポーターが来ているのに、(国別の)ワールドカップのようなホスピタリティも、コミュニケーションの場も設けられていない。観光立国を目指す日本的な意味でもさびしい限りだ。
やはりトヨタや日テレのイメージが強く、国を上げての取り組みは難しいものなのだろう・・・

さて、今日はいよいよ浦和が登場。再びセパハンというのも興味が削がれますが、ここは負けは絶対許されないでしょう。ACLの決勝(前)からセパハンがここに照準を合わせてきたことは明らかで、コンディションは浦和の方が劣っているように思えますが、勝ってミランとやらなければ(出場した)意味はないでしょう。

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posted by take4 |12:30 | クラブワールドカップ | コメント(7) | トラックバック(1)
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2007年11月07日

開催国枠?

今日、アジアチャンピオンズリーグの決勝、浦和vsセパハンの第1戦がセパハンのホームで行われる。

さてこのACLだが、優勝賞金は50万ドル(約5750万円)で意外と少ない。文字通りアジアクラブチーム最強の称号を勝ち取ることは間違いないのだが、Jリーグが2億円(2位で1億円)、ナビスコカップ優勝で1億円(準優勝5000万円)という賞金額を見ると(移動やスケジュールがタイトな割りには)金銭的なモチベーションは低い(と思われる)。
アジアのクラブにとって目指すは12月に日本で行われるクラブワールドカップ出場権の獲得がモチベーションになっていることは間違いない。FIFAの公式大会でヨーロッパや南米のビッククラブとガチンコで試合ができるのだから当たり前か・・・
ちなみに優勝賞金は500万ドル(約5億7500万円;準優勝で400万ドル、3位で250万ドル・・・6位でも100万ドル!)というビッグマネーが用意されている・・・さらにモチベーションは高まる。

今年で3回目を迎えるが、開催国はずーっと日本でありながら現在まで日本のクラブチームの出場はなかった。が、今年から「開催国枠」が設けられて、ACLを勝ち抜かなくても「Jリーグ」に優勝すれば出場できるようになった。この「開催国枠」は、そんなビッグマネーが動く大会でありながら興行的な側面で導入された意味合いが濃い・・・前身のトヨタカップの積み重ねられた歴史と栄誉、そして金銭的なモチベーションによる真剣みとは程遠いところで参加が許されるクラブがあるという不条理である。
過去の大会では、比較的実力差があり、制約やシガラミが少ないオセアニアのクラブチームに「日本人選手」を(なかば強引に)レンタル移籍させクラブワールドカップに出場させて集客を図ろうとする「暴挙」「愚挙」に出たこともあったが、その正当性でいけば「開催国枠」の方がまだ疾しく感じられないとでも思ったのだろうか?

しかし、この「開催国枠」が初年度からヤヤコシイことになっている。Jリーグでほぼ優勝を手中にした浦和レッズが決勝に進んだことによって、一方の対戦相手であるセパハンはACL準決勝を勝ち抜いた時点でクラブワールドカップ出場権を手にしてしまったのである。
そうセパハンは、浦和に勝てば文句なくアジア代表としてとなるが、仮に浦和に負けてもなぜか開催国枠(のブロック)で出場することができるのである。ACLを勝ち抜くことは大変なことで、セパハンの実績を否定するわけではないが、興行的な側面をプラスしても「開催国枠」に正当性を見出しただけになんだかまた不条理である。

クラブワールドカップの「開催国枠」に拘ったばかりに、ともすれば、ACLの決勝にあるモチベーションも崩されてしまいそうな気がしてならない。いや、ACL決勝を前に水を差すわけでもないが、邪まな考えを持つ輩は僕だけではないはずだ・・・せめてもの救いはJリーグはあと4節を残して、2位のガンバにも逆転優勝の可能性が残されていることか・・・(数字上は鹿島にも目がありますが・・・)

どちらにしても、浦和レッズにはきっちり勝ってもらってアジア代表としてクラブワールドカップに進んでもらいたい。そうすることで、クラブワールドカップの興行的側面を抜かした正当性も、浦和のクラブの価値も評価されることになると思う。

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posted by take4 |14:30 | クラブワールドカップ | コメント(17) | トラックバック(0)
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