2008年06月10日
EURO2008 オーストリア×クロアチア :弱点をとことん攻める
EURO2008 グループB 第1節 オーストリア×クロアチア @エルンスト・ハッベル・シュタディオン 【オーストリア 先発】 GK マホ DF シュトランツル ポガテツ プレドル MF アウフハウザー サウメル イバンシュイッツ ゲルカリウ シュタントフェスト FW ハルニク リンツ 【クロアチア 先発】 GK プレティコサ DF R・コヴァチ シムニッチ コルルカ プラニッチ MF N・コヴァチ モドリッチ クラニツァール スルナ FW オリッチ ペトリッチ 下馬評では実力者の揃うクロアチアが圧倒的に優位。しかし、クロアチアというお国柄、どうも相手を過小評価する癖がある。そこが一番の不安材料。一方のオーストリアは戦力的には圧倒的に不利ではあるが、イバンシュイッツと2トップのコンビネーションからの速攻でゴールをもぎ取りたいところ。そんな両者の一戦。 試合は早々に動く。 3分、ペナルティエリアでボールを持ったオリッチを思わずアウフハウザーがファール。 一番慎重にいかねばならないのが立ち上がりなのだが、やっちゃった・・・ このPKをモドリッチが冷静に決めて0-1。オーストリアは早々にビハインドを負う展開に。 これでチーム全体の動きが堅くなってしまったオーストリア。プレスはかからずボールを回され放題。何とかゴール前でボールを奪取してクリアーするのがやっとの状態。クロアチアの追加点が入るのも時間の問題か? と、思いきや25分を過ぎたあたりから試合の展開が一変する。オーストリアがシュートを打つ場面が見られるようになり、前半が終わる頃にはオーストリアが押し込むシーンがかなり目立つようになる。オーストリアは決定機はなかなか作れずに得点は無く前半を終了したが悪い感じでは無い。後半に期待できそうな予感。一方のクロアチアは何か手を打たないと厳しいかも・・・。守りきるのは難しい気がするがいかに出るかヴィリッチ。 後半に入っても試合はオーストリアペース。ただ、個人の力の差もあるのかフィニッシュの制度がイマイチ。クロアチアも時折鋭いカウンターを見せるが、ペトリッチとオリッチ頼みではさすがに点は奪えない。 そんな膠着状態の中、61分に両監督共に動く。クロアチアがクラニツァールを外してクネジェヴィッチを、オーストリアがサウメルを外して英雄バスティッチを投入、クロアチアは守備的に、オーストリアは攻撃的に出る。 名古屋でも活躍してたバスティッチ、国民の後押しでEUROに緊急招集されたが流れを変えられるか? だが、そう簡単に点が入らないのがサッカー。オーストリアが完全にボールキープをして、惜しいシュートも放ってはいるがクロアチアの牙城を崩せない。その後も交代枠をフルに使い攻撃的なカードを切るオーストリアと守備的なカードを切るクロアチア。刻々と時間だけが過ぎてゆく・・・。 そして試合はこのまま終了。守りに守ったクロアチアはガッチリ勝ち点3をゲット。攻めに攻めたオーストリアの一点は遠かった・・・。 【弱点をとことん攻める】 開始早々のPKが悔やまれるオーストリアであったが、試合のほとんどを支配していた。それは何故だろうか? 試合開始から激しい中盤のプレスでボールを奪い、攻撃へと繋げていたクロアチア。当然、オーストリアはそれの前に何も出来なかった。だが、ある事を行うことで自分達に流れを引き寄せたのである。 それはロングボールやDFのウラを狙うパスの多用。つまり、「激しい中盤があるのならそれを避けて通ればいいじゃないか」という事である。 そして特に狙われたのがプラニッチのウラのスペース。元々プラニッチはMFで攻撃的な選手。右サイド偏重だった攻撃を治すのとクラニツァールの攻撃時へのサポートの為に監督のヴィリッチが本職のMFから左SBへ彼をコンバートしていたのである。 ただ、どう考えても不安なのが守備。クラニツァールもプラニッチも守備は上手くない。よってクロアチアの左サイド(オーストリアの右サイド)から攻め込まれたのである。さらに、厄介だったのがこれをオーストリアが嫌と言うほどしつこく続けた事である。FWのハルニクやリンツがサイドに流れてロングボールを受けて基点を作り、中盤の選手が飛び出してくる。これの繰り返しである。これによってクロアチアのDFラインはズルズル下がり思わずファール、セットプレーでピンチという悪循環に陥ってしまったのである。 プラニッチの攻撃力は魅力だが、ロングボールを使ってくる相手なら対人の強いDFを入れるのも手だった気がする。 ただ、それでも開催国パワーを存分に生かしたイケイケ攻撃を守り切れてしまうクロアチアの守備力の高さに、今回の彼らの底力を感じた一戦でもあった
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posted by nishi |21:07 |
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