2008年05月26日
チャンピオンズリーグも終わり、サッカー界の話題はEUROや代表へシフトしている今日この頃・・・。
欧州各国のリーグはシーズンもほとんど終わり若干の寂しさもある自分です(笑)
このブログも今後はJリーグやACL、EUROあたりを取り上げる予定。出来ればリベルタも。
巷でにぎわっているキリンカップについては、パラグアイ戦が終わった後に総括みたいな形で書く予定。
と、言うわけで、今回は外国人枠から見るブンデスリーガの可能性について述べたい。
皆さんは06-07シーズンからブンデスリーガの外国人枠が撤廃されたのをご存知だろうか?
それまでは現在のリーガエスパニョーラと同様にEU加盟国の国籍の選手は登録制限無し、それ以外の国籍の選手の登録は3人までだった。(はず)
だが、昨シーズンには完全に外国人枠を廃止。国籍がEUであろが無かろうが無制限に登録可能となった。
【背景】
ブンデスリーガのプロクラブの査定は欧州一厳しい。そのため、健全経営でクラブが破綻する事はほとんど無い。だが、そのような厳しい査定があるために大型移籍や高額年俸の提示を実施しづらいのが現状。
当然、プレミアなどの資金力のあるクラブから選手を狙われ、選手の流出が激しくなる事が予想された。
そこで外国人枠を撤廃した。
健全経営は譲れない、選手の流出は激しい、ならその分選手を取り込みやすくすればよい。流動性を増す。そんな発想。
稲本、小野、長谷部、菊地など、日本人プレーヤーがドイツへ行きやすくなったのもこれが大きく影響している。
【ドイツ人枠】
ただ、それだけでは自国(ドイツ代表)のレベルアップに全く繋がらないのは明らか。そこで考えたのがドイツ人枠。
外国人枠を撤廃すると同時に、登録選手の中に12人のドイツ人を登録しなければならず、しかもそのうち6人は地元で育成された選手でなければならないとした。
これが今回のポイント。
このドイツ人枠という考え方が何ともシブい!!
この制度にはドイツ人中心でチームを作ってくださいと暗にメッセージが込められている。しかも6人は地元選手。育成の強いチームが生き残る形。地元の他クラブから選手を獲得してくる方法もあるが、他力に過ぎないしリスクが大きい。
育成を否が応でもしなければならないような制度になっている。
【意味するところ】
では、このような制度によってリーグ、ドイツ代表は今後どう変化していくのだろうか?
まず、ドイツ代表であるが今後も安定した強さを誇るであろう。これだけリーグが育成重視の制度になれば途切れる事無く人材が出てくるはず。谷間の世代や人材不足にはならないだろう。
一方のリーグはと言うと、レベルダウンの可能性が大いにありうる。前述にもあるように、リーグからいい選手の流出が今後とも予想される中で、この制度は流出を防ぐというよりは抜けた分を補おうという色が強い。
外から入る枠が緩いという点ではプレミアも似ているが、違うのは各クラブの資金力とクラブの査定の厳しさ。
大金を手段として使用しづらいので、選手出入りの数は同じでも出て行く選手と入ってくる選手の質が大きく異なると予想される。
そう考えると、このドイツ人枠と外国人制度撤廃の意味するところと言うのは
『育てて売る』
をブンデスリーガの売りにしていきたいという、協会側の一種の意思表示ではなかろうか?
もしセビージャやシュツットガルトのように主力の誰かがぬけても育成やスカウトのレベルの高さによってその分を常に補てんできれば問題は無いし、リーグのレベルが落ちる事も無い。
ただ、育成なんて2,3年で成果が出るほど甘くは無いので、今後はリーグを出ていく選手のレベルは高く、入ってくる選手のレベルは低い状態が続くかもしれない。
もちろん、安くていい選手が集まりやすい条件が整っているのは事実なので一概には言えない。
まあ捕らえようによっては移籍金の高騰についていけませんと白旗を揚げたともとれなくは無いが・・・。
【自分としては・・・】
この制度はなかなかいいと思う。
無理に高額な移籍金の競争に参入しても破綻するのがオチ。この制度なら代表のレベルを維持する事はおそらく可能だ。
ただ、リーグのレベルは落ちるかもしれないが、各クラブの育成レベルが上がってくれば、レベルダウンは一時的なもので済む。
人材流出とウジウジ嘆くよりは、「ウチは育てて売るのが基本だから」とスパッと割り切っていければ意外といい方向に転がりそうな予感。
始まってまだ2年目の制度なので影響が顕著に出るということは少ないが、長期的に見たら結構理想的なリーグの形になっていそうである。
posted by nishi |13:07 |
ブンデスリーガ |
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2008年05月17日
07-08シーズンはマンチェスター・Uのリーグ優勝で幕を閉じたプレミアシップ。
プレミア通では無いので自分が大層な事を言える立場では無いが、シーズンを通して感じた事を述べていきたい。
【爆発力と選手層そして少々の運】
まさにこの一言かなと思う。
シーズン開幕直後で躓いてしまったユナイテッド。ただ、不安定だったのはその頃だけで爆発力のある攻撃陣と不動の4バック(ファーディナンド、ブラウン、ビディッチ、エブラ)の安定感を武器に勝ち星を積み重ね優勝した。
長期離脱のような怪我人が少なかったのもラッキーだった。
テベスとハグリーブスが加入した事で4-5-1も採用できるようになり、昨シーズンと比較して戦術の幅が広がった感があった。チャンピオンズリーグ決勝まで勝ちあがってこれたのもそれがあっての事だと個人的には思っている(戦術そのものの賛否は置いといて・・・)。
個人的にはテベスと怪我から復帰したパク・チソンがいい働きをしていると思った。前線からの守備をあれだけしてくれるとDF陣は本当に助かる。
モウリーニョの電撃解任でチームがばたついていたチェルシー。自分はチーム関係者では無く、グラントが選手達にどれくらいの影響力があったのかは分からないのでそれについての言及はカットするが、2位という結果を出したチームは十分評価されるべきだろう。
バラックのプレースタイルのチェンジが終盤の追い上げを可能にしてた。もう完全にプレミアシップになじめた印象である。
運が無かったのはアーセナル。
華麗なパスサッカーで「サッカーの理想的戦術」とまで言われた今シーズン。序盤は首位を快走し、このまま優勝か?と思った方も多かったと思う。
しかし、そんな彼らを襲ったのは相次ぐ主力の怪我。エドゥアルド、ロシツキ、ファンペルシーが長期離脱。控えの力がまだまだのアーセナルにとってみればこれは痛すぎた。
まだ若いチームだからこれからどんどん完成度が高まっていくと思うので期待したい。
フラミニは退団してしまうらしいが・・・
リバプールは例年通りCL出場権に滑り込んで面目を保った形。
ベニテスが徹底して選手の出場時間を管理しているので他チームが疲れを見せ始める終盤になって強い感じがする。CLで強いのもこれが要因の一つに含まれているのではなかろうか。
ウインターブレイクの無いプレミアではベニテスのやり方はあながち間違いでは無い。ただ、どうしても爆発力に欠ける。平均してよい結果を残せるが、突出した結果は残せない気がしないでもない。
トーレスの加入で昨シーズンより総得点が+10、勝ち点は+9。確実に得点力はアップした。4-5-1のフォーメーションが機能しているのも大きい。
4位ではあったが来シーズンが期待できそうな気がする。
個人的には右サイドのカイトの動きがよかったと思う。
後はフロントのゴタゴタで崩れない事を祈るばかりか・・・!?
【群雄割拠の予感】
ここ数年のプレミアと違う点は中堅チームのレベルアップが顕著に見られたと言う事。
ビッグ4に割ってはいるチームの候補だったスパーズとニューカッスルはダメダメであったが、エバートンとアストンビラなんかは着実に力を付けてきた。
エバートンは2年連続でUEFAカップ出場権を獲得。終盤のマージンサイドダービーで結果を残せずそのまま5位だったがチーム力は高い印象を受けた。もう少しでビッグ4を崩せそう。
アストンビラもアグボンラホーのブレイクもあって躍進。得点71はリーグ3位の立派な成績。選手層が薄めで少数精鋭の感じではあったがシーズンを上手く乗り切った。失点は51なのでここが課題か。
【やっぱり金】
ここまではありきたりな事。
で、結局シーズン通して一番感じたのは
「お金をかければいい成績を残せる可能性が高い」
と言う事。
スパーズやニューカッスルなんかの例もありますが、アストンビラ、マンチェスター・シティ、リバプール、ポーツマス何かは資金力のあるオーナーに変わってから確実に結果を出している。
ユースで選手を育てられればそれに越した事はない。ただ、金でいい選手買ってきた方が確実だし即効性がある。それに育成は将来の不確実性が大きい。金はかからないかもしれないが、面倒で実に成らない事が多いのも事実。
それに、ファンが望んでるのは「チームの勝利」。その期待に応えるには選手を買ってくるのが手っ取り早い。
ここで、勘違いしないで欲しいのが、自分がお金で選手達を集めるのを否定していると言う訳ではない事。
サッカー界も資本主義経済の中に組み込まれているのは周知の事実だし、それを避けて通れなんて無理な話。
オーナー(の率いる企業)が本業で儲けた金を注ぎ込んでも文句を言う権利は誰も持っていない。それはオーナーの金だから、所有権があるから。
雑誌のインタビューでビジャレアルのフェルナンド・ロイグ会長が言っていたが・・・
サッカーチームをパンや家電品と同じように商品として考えた時、商品の質を向上するには何をすべきか⇒いい選手や監督、コーチなどがチーム内にいること
考えてみれば当たり前である。
サッカーチームにしてみればそれが企業努力の一つ。それを金で解決しようとどうしようと勝手である。
そうすることによって成績が上がるしファンは喜ぶのだから。
今までの一般企業だと、いい商品やサービスを社会へ提供する事が、社会に対しての貢献だと捉えてきた訳だが、今日では貢献の仕方が環境への配慮や地域イベントの演出と言うように変化してきている企業があるのも事実である。
(もちろん、いい商品やサービスを社会へ提供するのがメインだとは思うが)
プレミアシップもファンに勝利を提供し、熱狂や情熱といったものを共有するだけでよいのだろうか。自チームが本拠地を置く街やイングランドへの貢献というものを考えているのだろうか。
もちろん、サッカーチームは勝利が一番であることは今後一切変わらないだろう。
ただ、勝利だけを追及していった時にイングランドサッカー界には何が残るのか?
地元クラブに入ろうとしたけど、ユースには有能な外国人ばっかりで入団できなかった。これでイングランドの子供達は納得するのか。
プレミアバブルがはじけたときに恐ろしい事が起こってそうで怖い・・・
posted by nishi |12:44 |
プレミアシップ |
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2008年05月12日
いやいや、最近は更新のペースが遅くて。
ちゃんと試合は見てるんですが、見すぎてブログを書く時間が無くなっていると言う体たらく・・・
見たい試合を全部見るからいけないのか?
もう少し時間の使い方を考えた方がいいのかもしれないと思うnishiです。
まあ、そんな事は置いといて書きますね。
ブンデスリーガ 第33節
ブレーメン×ハノーファー96
@ヴェザーシュタディオン
【ブレーメン 先発】
GK ヴィーゼ
DF ナウド メルテザッカー フリッツ パサネン
MF フリンクス ボロウスキ ダニエル・イェンセン ジエゴ
FW ウーゴ・アウメイダ ローセンベリ
【ハノーファー 先発】
GK エンケ
DF イスマエル ヴィニシウス チェルンドロ シュルツ
MF ララ ローゼンタール フスティ ブルヒンク
FW シュタイネル ラウト
CLの出場権も確保し、モチベーションがちょっとどうかな?って感じのブレーメン。一方のハノーファーは何とかUEFAカップを狙えるがかなり厳しい。こちらのモチベーションも微妙な感じ。ハンケがスタメンじゃないし。
ブレーメンは今シーズンのホーム最終戦を白星で飾れるのか!?
序盤はホームのブレーメンがボールをキープする立ち上がり・・・
と、書きたいところだが、始めに言ってしまうと、この試合のスコアは6-1。いちいち書いてられない。消化試合みたいだったし。
今回はマッチレポと言うよりは今シーズンのチーム評価を中心に書きたい。
【ブレーメン】
一人のファンとして、かつ客観的に見て今シーズンのブレーメンはツメが甘い感じだった。
シーズン開幕から怪我人続出の大パニックでリーグ、CL共に最悪のスタート。クラスニッチ、ボロウスキ、オボモイエラ、フリンクス、ウォメが相次いで怪我。リーグ第2節ではバイエルンにホームで0-4のボロ負け。カルロス・アルベルトは大金をはたいて獲得したのにわがまま言ってばっかりでチームの雰囲気をぶち壊し・・・。
シーズン前半戦は決していいチーム状態では無いながらも、上手くやりくりしていたと思うし、一人ひとりが集中していた。CLは落としてしまったが、リーグ戦を持ち直せたので評価できる。下手したらシュツットガルトのようにそのままリーグとCL総崩れって事も有り得たので。
ただ、後半戦はいただけない。せっかくバイエルンと勝ち点差をつめたのに直接対決で引き分け、その後格下相手につまらないカードをもらって退場or出場停止⇒取りこぼし。この流れが目立った。
個人的なターニングポイントは第21節のフランクフルト戦。稲本の密着マークにあってイライラしていたジエゴが一発レッドで退場。その後、ジエゴはリーグを3試合連続でお休み。UEFAカップとの過密日程もあって敗戦や引き分けがかさみ、気がつけばバイエルンと10ポイント差。一時は3ポイント差まで詰めたのに・・・。
ジエゴの替えが効かないのを露呈した形となった。
~期待以上のFW陣、層の薄いDF陣~
明るい話題はFW陣ですかね。
得点だけでなくアシストも多かったクローゼが抜けた今シーズンのブレーメン。夏の移籍市場ではそれに見合うFWを獲得できずにスケールダウンの感が否めないサノゴを補強。クラスニッチは肝臓の移植手術で前半戦は期待できない。ローセンベリ一人では荷が重い。さてさてどうなってしまうのさ?
と、感じていたが、蓋を開けてみると、サノゴがチームに絶妙にフィット!後半戦はペースダウンしてしまったが、前半戦の苦しい台所事情を助けた。
また、ウーゴ・アウメイダの成長も大きい。ローセンベリは期待通りの出来。
今シーズンもクローゼの抜けた穴を感じさせない爆発力はあったと思う。
そして、今シーズンもダメだったのはDF。とにかく失点がひどすぎる。その倍取り返すのがブレーメンの魅力といえば魅力なのだが・・・(笑)
CBはメルテザッカーとナウドの2人で回しているようなものだし、彼ら二人への依存度が高すぎる。まあDFはマークの受け渡しなど連携が命なので、CB2人は固定してあまり代えないのは気持ち的に分からなくは無い(ちなみに、自分の所属するチームもそんな感じです)。
ただ、ミッドウィークに試合が入ってくるとさすがに疲労も蓄積されるはず。バウマンの年齢も考えると、若いCBがもう一枚欲しいところだ。
【ハノーファー】
今シーズンのハノーファーの試合を数多く見たわけでは無いので大口は叩けないが、確実に実力はついてきた印象がある。
「プロジェクト2010」というのを掲げていて、2010年には欧州カップ戦へ出場というのが目標らしいが、このまま順調にいけばそれも実現できそうな予感。
クラブ史上最高額の移籍金でハンケを獲得した事で、「ハンケに当ててサイドへ散らす」という形が選手間の共通の認識としてある感じだった。
ただ、この試合に関して言えば、ラウトとスタイネルの控え組みが先発だったのでちぐはぐな攻撃であったが・・・。
個人的にはスタイネルがきちんとポストに入る、フィニッシュを狙いにいくなど、いぶし銀の動きを見せていたと思う。さすがベテラン。
あとこのチームで気になったのは、フスティ。攻撃面ではハンケと彼がチームの核。チーム一の人気者らしいがそれもうなずけるだけのテクニックとキープ力を持っている。
攻撃の形は出来てきたが、課題はディフェンス。シーズンももう終わるが56失点はちょっと多い。それも踏まえて冬にイスマエルを獲得したのだろうけど、この試合に関してはダメダメ(スコアが物語っている)。ラインが高いのはいいのだが、中盤でプレスが効かなければ意味が無い。この試合の最初の失点はその典型例。
ただ、ここを克服できれば、上位を十分狙えるはず。頑張ってほしいところだ。
【余談】
優勝も決まって、ピックアップされるのはUEFA争いと残留争い。特にUEFA争いは熾烈。
最終節、ニュルンベルクが残って欲しい・・・
posted by nishi |14:16 |
ブレーメン |
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2008年05月05日
今更の投稿ですがご了承を・・・
UEFA Champions League 準決勝 2nd leg
チェルシー×リバプール
@スタンフォードブリッジ
1st leg 1-1
【チェルシー 先発】
GK チェフ
DF テリー カルバーリョ アシュリー・コール エッシェン
MF マケレレ ランパード バラック
FW カルー ジョー・コール ドログバ
【リバプール 先発】
GK レイナ
DF シュクルテル キャラガー リーセ アルベロア
MF シャビ・アロンソ マスチェラーノ ベナユン カイト ジェラード
FW トーレス
チェルシーは戦前の予想通りのスタメン。一方のリバプールは左サイドをバベルではなく、ベナユンにしてきた。恐らくバベルはスーパーサブ起用の為の控えかと思われる。
難攻不落のスタンフォードブリッジ。監督がベニテスになってから一度もスタンフォードで勝ててないリバプールだが果たして・・・。
立ち上がりは1st legと同じく慎重な入り方の両チーム。やはり、失点はしたくないという両チームの意図の表れか。ただ、1st legと違うのは慎重なのだが、点を入れるという意思が両チーム共にあること。シュートの意識があるので、試合はカウンター合戦の色が強くなっていく。
そんな中先制したのはチェルシー。前半33分の事。
ランパードのスルーパスに抜け出したカルーが細かいタッチからゴール右のサイドネットをめがけてシュート。一度はレイナが弾いたものの、リターンをドログバが強烈に叩き込んで1点獲得。
前半は1-0。リバプールのチャンスは少なく、チェルシー優勢で折り返し。
後半に入ると徐々にポゼッションを上げてきたリバプール。ベナユンやシャビアロンソを基点にシュートを打てるようになる。逆にドログバが孤立し、押され始めたチェルシー、どうする?
試合が動いたのは後半19分。右サイドにポジションチェンジしていたベナユンがボールを受けてそのまま中へ切れ込む。細かいフェイントを混ぜつつ、ペナルティーアークまで自らボールを運び、そこでトーレスへ絶妙なパス。これをトーレスがゴール右へ流し込んでリバプール同点。これで、2試合合計2-2。
結局、試合はこのまま延長戦へ。
延長に入ってペースを握ったのはチェルシー。スタジアムのファンの後押しもあって押せ押せムードのチェルシー。そんな中、延長前半8分にペナルティイエリア内でドリブルをしたバラックをヒーピアが思わず倒してしまう。チェルシーPKをゲット。これをランパードがきっちり決めて2-1。
さらに、延長前半終了直前には右サイドの深いところで、アネルカが見事にDFラインのウラを取り、ゴール前へリターン。これをドログバがきっちり押し込んでチェルシー3-1。
リバプールは延長後半に入って途中出場のバベルの強烈なロングシュートで一点を返すも時既に遅し。3-2(2試合合計4-3)でチェルシーが勝利し、初のファイナル進出を決めた。
流れはこんな感じ。
【チームスポーツ】
この日のポイントはドログバの復調である。
膝の状態が芳しくないと言われているドログバ。いつもの彼なら少々孤立しても、並外れたボディバランスとパワーで打開し、チャンスを作ってしまうのだが、1st legでは下半身が粘れずに倒れるシーンが目立っていた。
だが、今日の動きは違った。前半5分くらいのシュクルテルを背負いながらも反転して放ったシュートなどを見てもそれが伺えるし、先制点も下半身がしっかりしてないと絶対にゴールできないシュートだった。
ただ、ドログバが復調しただけじゃあリバプールに勝つのは中々難しい。ではなぜ勝てたのか?
一つはエッシェンの復帰である。
1st legでは出場停止となっていたエッシェン。それが解けたこの試合では完璧に攻撃をシャットアウト。ベナユンやカイトにチャンスを作らせなかった。ただ、ボールがカルーのいる左サイドへ流れる事が多かったので、延長戦以外は言うほど攻撃参加は出来なかったが、守備での貢献度はかなりのものであった。
もう一つのポイントはアネルカの投入である。前後半通していいところが無かったジョー・コールに代わって、延長戦から出場したアネルカ。延長に入って右サイドが活性化されたのはアネルカが投入されたから。ではなぜ活性化されたのか?
延長と言う事で運動量の差もあったと思うが、一番大きかったのはアネルカがウラへ飛び出すのが好きだという事。ジョー・コールは足元でもらいたがるが、屈強なリバプールディフェンス陣を背にしてプレーするのはなかなか難しい。だが、アネルカなら飛び出してスペースでボールを受けたがるので、ジョー・コールがいた時に比べてパスコースが増え、格段にパスが通りやすくなった。リーセがそこまでスピードがあって縦の動きに対して強く無いのも原因だろう。結果として追加点も演出する事が出来た。
しかしながら、采配や戦術うんぬんより、一番影響を与えたのはランパードのお母さんの不幸に対しての選手達の意識だろう。
当たり前ではあるが、サッカーはチームスポーツである。チーム一丸となる要因があったのはチェルシーとしてはとても大きかったのではないだろうか。(不謹慎な言い方で申し訳ない)
気持ちでもぎ取った決勝進出であった。
【途中で持ち直すが・・・】
前半は押され気味だったリバプールだが、後半に持ち直して同点に追いつけた。この要因として挙げられるのがベナユン(ペナント)、カイトの両サイドの動きの変化である。
ここで、もう一度考えて欲しいのはチェルシーのフォーメーションである。
チェルシーの場合は4-3-3のシステムで、中盤は3枚しかいないからどうしてもサイドが空いてしまう傾向がある。これはこのシステムの永遠の弱点とも言えるだろう。リバプールはこれを上手く利用して、ベナユン(ペナント)とカイトを前半よりもサイドに開き気味にポジション取りさせた。
すると、ジョー・コールとカルー(マルダ)が守備をするために引き気味のポジションになる。これによりドログバが前線で孤立してしまっていた。
こうなればリバプールのペース。ドログバが孤立してしまえば、たとえボールを相手に奪われても彼にボールがなかなか収まらず(1st legよりはマシだったが)そう簡単にチャンスは作られない。そして、孤立したドログバからボールを奪って再び攻撃開始。
といった具合に、好循環が生まれていた。
ただ、延長に入ると、アネルカ効果によりそれも無くなってしまったが。
ベニテスはスタンフォードブリッジではどうしても勝てない運命なのだろうか。
【余談】
試合終了後、喜びの輪の中にシェフチェンコがいなかったのが少し気になった。
posted by nishi |23:29 |
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