2008年05月17日

今シーズンを振り返る :プレミアシップ

07-08シーズンはマンチェスター・Uのリーグ優勝で幕を閉じたプレミアシップ。

プレミア通では無いので自分が大層な事を言える立場では無いが、シーズンを通して感じた事を述べていきたい。



【爆発力と選手層そして少々の運】

まさにこの一言かなと思う。

シーズン開幕直後で躓いてしまったユナイテッド。ただ、不安定だったのはその頃だけで爆発力のある攻撃陣と不動の4バック(ファーディナンド、ブラウン、ビディッチ、エブラ)の安定感を武器に勝ち星を積み重ね優勝した。

長期離脱のような怪我人が少なかったのもラッキーだった。

テベスとハグリーブスが加入した事で4-5-1も採用できるようになり、昨シーズンと比較して戦術の幅が広がった感があった。チャンピオンズリーグ決勝まで勝ちあがってこれたのもそれがあっての事だと個人的には思っている(戦術そのものの賛否は置いといて・・・)。

個人的にはテベスと怪我から復帰したパク・チソンがいい働きをしていると思った。前線からの守備をあれだけしてくれるとDF陣は本当に助かる。



モウリーニョの電撃解任でチームがばたついていたチェルシー。自分はチーム関係者では無く、グラントが選手達にどれくらいの影響力があったのかは分からないのでそれについての言及はカットするが、2位という結果を出したチームは十分評価されるべきだろう。

バラックのプレースタイルのチェンジが終盤の追い上げを可能にしてた。もう完全にプレミアシップになじめた印象である。




運が無かったのはアーセナル。
華麗なパスサッカーで「サッカーの理想的戦術」とまで言われた今シーズン。序盤は首位を快走し、このまま優勝か?と思った方も多かったと思う。
しかし、そんな彼らを襲ったのは相次ぐ主力の怪我。エドゥアルド、ロシツキ、ファンペルシーが長期離脱。控えの力がまだまだのアーセナルにとってみればこれは痛すぎた。

まだ若いチームだからこれからどんどん完成度が高まっていくと思うので期待したい。
フラミニは退団してしまうらしいが・・・




リバプールは例年通りCL出場権に滑り込んで面目を保った形。
ベニテスが徹底して選手の出場時間を管理しているので他チームが疲れを見せ始める終盤になって強い感じがする。CLで強いのもこれが要因の一つに含まれているのではなかろうか。

ウインターブレイクの無いプレミアではベニテスのやり方はあながち間違いでは無い。ただ、どうしても爆発力に欠ける。平均してよい結果を残せるが、突出した結果は残せない気がしないでもない。

トーレスの加入で昨シーズンより総得点が+10、勝ち点は+9。確実に得点力はアップした。4-5-1のフォーメーションが機能しているのも大きい。
4位ではあったが来シーズンが期待できそうな気がする。

個人的には右サイドのカイトの動きがよかったと思う。

後はフロントのゴタゴタで崩れない事を祈るばかりか・・・!?




【群雄割拠の予感】

ここ数年のプレミアと違う点は中堅チームのレベルアップが顕著に見られたと言う事。

ビッグ4に割ってはいるチームの候補だったスパーズとニューカッスルはダメダメであったが、エバートンとアストンビラなんかは着実に力を付けてきた。

エバートンは2年連続でUEFAカップ出場権を獲得。終盤のマージンサイドダービーで結果を残せずそのまま5位だったがチーム力は高い印象を受けた。もう少しでビッグ4を崩せそう。

アストンビラもアグボンラホーのブレイクもあって躍進。得点71はリーグ3位の立派な成績。選手層が薄めで少数精鋭の感じではあったがシーズンを上手く乗り切った。失点は51なのでここが課題か。




【やっぱり金】

ここまではありきたりな事。



で、結局シーズン通して一番感じたのは

「お金をかければいい成績を残せる可能性が高い」

と言う事。

スパーズやニューカッスルなんかの例もありますが、アストンビラ、マンチェスター・シティ、リバプール、ポーツマス何かは資金力のあるオーナーに変わってから確実に結果を出している。

ユースで選手を育てられればそれに越した事はない。ただ、金でいい選手買ってきた方が確実だし即効性がある。それに育成は将来の不確実性が大きい。金はかからないかもしれないが、面倒で実に成らない事が多いのも事実。
それに、ファンが望んでるのは「チームの勝利」。その期待に応えるには選手を買ってくるのが手っ取り早い。


ここで、勘違いしないで欲しいのが、自分がお金で選手達を集めるのを否定していると言う訳ではない事。
サッカー界も資本主義経済の中に組み込まれているのは周知の事実だし、それを避けて通れなんて無理な話。
オーナー(の率いる企業)が本業で儲けた金を注ぎ込んでも文句を言う権利は誰も持っていない。それはオーナーの金だから、所有権があるから。

雑誌のインタビューでビジャレアルのフェルナンド・ロイグ会長が言っていたが・・・

サッカーチームをパンや家電品と同じように商品として考えた時、商品の質を向上するには何をすべきか⇒いい選手や監督、コーチなどがチーム内にいること




考えてみれば当たり前である。
サッカーチームにしてみればそれが企業努力の一つ。それを金で解決しようとどうしようと勝手である。
そうすることによって成績が上がるしファンは喜ぶのだから。




今までの一般企業だと、いい商品やサービスを社会へ提供する事が、社会に対しての貢献だと捉えてきた訳だが、今日では貢献の仕方が環境への配慮や地域イベントの演出と言うように変化してきている企業があるのも事実である。
(もちろん、いい商品やサービスを社会へ提供するのがメインだとは思うが)

プレミアシップもファンに勝利を提供し、熱狂や情熱といったものを共有するだけでよいのだろうか。自チームが本拠地を置く街やイングランドへの貢献というものを考えているのだろうか。


もちろん、サッカーチームは勝利が一番であることは今後一切変わらないだろう。
ただ、勝利だけを追及していった時にイングランドサッカー界には何が残るのか?

地元クラブに入ろうとしたけど、ユースには有能な外国人ばっかりで入団できなかった。これでイングランドの子供達は納得するのか。


プレミアバブルがはじけたときに恐ろしい事が起こってそうで怖い・・・


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posted by nishi |12:44 | プレミアシップ | コメント(5) | トラックバック(0)
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2008年03月19日

アーセナル×ミドルスブラ :困った時は

久々の投稿です。

2週間ほど自由にパソコンを使えない状況でした・・・

これからはまたコンスタントに記事を投稿します!






プレミアシップ第30節

アーセナル×ミドルスブラ

@エミュレーツスタジアム


【アーセナル 先発】

GK アルムニア
DF コロ・トゥーレ ギャラス サニャ クリシ
MF フラミニ セスク エブエ フレブ
FW アデバヨール ファンペルシー


【ミドルスブラ 先発】

GK シュウォーツァー
DF フート ヤング ウィーター ポガテツ
MF オニール ボアテング シャウキ ダウニング
FW トゥンジャイ アリアディエール




リーグ戦3試合連続引き分け中のアーセナル。
残留争いから早く抜け出したいミドルスブラ。

そんな両者の対戦。





試合は予想通りアーセナルペース。ポゼッションは完全にアーセナルに軍配。いつものように中盤でパスをポンポンつなぐ。

一方のミドルスブラは、やはり苦戦を強いられる。アーセナルの攻撃に圧倒されDFラインを上げられない。



去年のアーセナルならヘディングは全く期待できないアンリがFWであったが、今年はアデバヨールなので単純なクロスが有効に使える。また、ウラへの飛び出しもアデバヨールの方が多い気がする。この辺が今年のアーセナルの強み。

空中戦とオフ・ザ・ボールの動きはアデバヨールに分があるがテクニックやシュートに関してはアンリの方が上手。どっちがいいのか。でもアンリはアーセナルでは王様みたいになってたから・・・

好みか??


そんな訳で、昨シーズンに比べて攻撃の幅が増えたアーセナル。ミドルスブラにとってみれば、むやみにラインを上げてウラを獲られてジ・エンド、というシナリオは容易に想像できる。

つまり、ミドルスブラの答えは・・・

ゴール前をガチガチに固めた亀さんモード。

これしかない。

空中戦ならフートを筆頭にコンクリートみたいなDF陣がどうにかしてくれる。(事実どうにかなっていた)




そんな得点の臭いを全く感じさせないミドルスブラとパスは繋げど壁に跳ね返されるアーセナル。

でも先制点はミドルスブラ。

シュウォーツァーの早めのリスタート。これが絶妙なパスになりトゥンジャイの元へ。パスを受けたトゥンジャイはドリブルで相手陣内をえぐり、グラウンダー気味のクロス。これをアリアディエールがダイレクトで綺麗に押し込みミドルスブラが先制する。

これで流れがミドルスブラへ・・・・




傾かないのがサッカーの面白いところ。

その後もアーセナルが攻め続けるが、ミドルスブラの壁をぶち破れずに0-1で前半終了。



後半に入っても試合の構図は全く変わらない。
結局状況を打開できないアーセナルはサニャ、ファンペルシーに代えてウォルコットとベントナーを投入する。

それでも点が入らないアーセナル。試合が進むにつれて亀さんモードに拍車がかかるミドルスブラ。このまま終わるのかな~と思っていたら後半41分にコロ・トゥーレがCKを頭で押し込み同点にする。

結局試合は1-1で終了。アーセナルは痛い引き分け。ミドルスブラはワンチャンスをモノにし、強豪相手に価値ある引き分けとなった。



【貫き通すスタイル、壊して欲しいスタイル】

この試合で感じたのは守りを固められて行き詰った時のアーセナルのまずさである。

対等のレベルか、ある程度攻撃を仕掛けてくる相手に対しては無類の強さを発揮するアーセナル。相手の中盤やバイタルエリアが空いていれば空いているほど彼らのゴールの確率は高くなる。

しかし、今日のミドルスブラやCLのミラン戦の1st legのような戦い方をされた時はどうも手詰まり感が出てしまう。

さらに、この試合は191cmのベントナーを交代で入れたのにも関わらずパワープレイをほとんどせずに、意地でもパスを繋ぎ続けたのもちょっと理解ができない。

繋がる時は美しくて見る者を魅了するアーセナルサッカー。しかし、それはある程度のスペースがあってこその事。スペースは動き出しによって創出はできるが、ゴール前を固められた時はなかなか厳しいものがある。そんな時こそ自分達のスタイルを崩して、点を獲りにいくのも必要だ。せっかくベントナーとアデバヨールという“タワー”がいるのだから生かせるときに生かさねば。

シーズン終盤では勝ち点の欲しい中堅、下位チームはこの試合のミドルスブラのような戦術を当然のごとくとってくると思われる。そうなった時にアーセナルはパワープレーに切り替えられるか?個人技に走る事ができるか?

今後ポイントになってきそうな予感がする。

いい意味での自己中プレーヤーが一枚欲しいところだ。

(でも、今のアーセナルじゃ自己中プレーヤーはベンチに入れないかも)





それにしても、シュウォーツァーのロングフィードは絶妙だったなぁ。

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posted by nishi |21:13 | プレミアシップ | コメント(4) | トラックバック(0)
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