2008年05月05日

チェルシー×リバプール :途中で持ち直すが・・・

今更の投稿ですがご了承を・・・


UEFA Champions League 準決勝 2nd leg

チェルシー×リバプール

@スタンフォードブリッジ

1st leg 1-1


【チェルシー 先発】

GK チェフ
DF テリー カルバーリョ アシュリー・コール エッシェン
MF マケレレ ランパード バラック
FW カルー ジョー・コール ドログバ


【リバプール 先発】

GK レイナ
DF シュクルテル キャラガー リーセ アルベロア
MF シャビ・アロンソ マスチェラーノ ベナユン カイト ジェラード
FW トーレス



チェルシーは戦前の予想通りのスタメン。一方のリバプールは左サイドをバベルではなく、ベナユンにしてきた。恐らくバベルはスーパーサブ起用の為の控えかと思われる。
難攻不落のスタンフォードブリッジ。監督がベニテスになってから一度もスタンフォードで勝ててないリバプールだが果たして・・・。




立ち上がりは1st legと同じく慎重な入り方の両チーム。やはり、失点はしたくないという両チームの意図の表れか。ただ、1st legと違うのは慎重なのだが、点を入れるという意思が両チーム共にあること。シュートの意識があるので、試合はカウンター合戦の色が強くなっていく。

そんな中先制したのはチェルシー。前半33分の事。
ランパードのスルーパスに抜け出したカルーが細かいタッチからゴール右のサイドネットをめがけてシュート。一度はレイナが弾いたものの、リターンをドログバが強烈に叩き込んで1点獲得。

前半は1-0。リバプールのチャンスは少なく、チェルシー優勢で折り返し。


後半に入ると徐々にポゼッションを上げてきたリバプール。ベナユンやシャビアロンソを基点にシュートを打てるようになる。逆にドログバが孤立し、押され始めたチェルシー、どうする?

試合が動いたのは後半19分。右サイドにポジションチェンジしていたベナユンがボールを受けてそのまま中へ切れ込む。細かいフェイントを混ぜつつ、ペナルティーアークまで自らボールを運び、そこでトーレスへ絶妙なパス。これをトーレスがゴール右へ流し込んでリバプール同点。これで、2試合合計2-2。

結局、試合はこのまま延長戦へ。


延長に入ってペースを握ったのはチェルシー。スタジアムのファンの後押しもあって押せ押せムードのチェルシー。そんな中、延長前半8分にペナルティイエリア内でドリブルをしたバラックをヒーピアが思わず倒してしまう。チェルシーPKをゲット。これをランパードがきっちり決めて2-1。

さらに、延長前半終了直前には右サイドの深いところで、アネルカが見事にDFラインのウラを取り、ゴール前へリターン。これをドログバがきっちり押し込んでチェルシー3-1。

リバプールは延長後半に入って途中出場のバベルの強烈なロングシュートで一点を返すも時既に遅し。3-2(2試合合計4-3)でチェルシーが勝利し、初のファイナル進出を決めた。

流れはこんな感じ。




【チームスポーツ】

この日のポイントはドログバの復調である。

膝の状態が芳しくないと言われているドログバ。いつもの彼なら少々孤立しても、並外れたボディバランスとパワーで打開し、チャンスを作ってしまうのだが、1st legでは下半身が粘れずに倒れるシーンが目立っていた。

だが、今日の動きは違った。前半5分くらいのシュクルテルを背負いながらも反転して放ったシュートなどを見てもそれが伺えるし、先制点も下半身がしっかりしてないと絶対にゴールできないシュートだった。

ただ、ドログバが復調しただけじゃあリバプールに勝つのは中々難しい。ではなぜ勝てたのか?

一つはエッシェンの復帰である。
1st legでは出場停止となっていたエッシェン。それが解けたこの試合では完璧に攻撃をシャットアウト。ベナユンやカイトにチャンスを作らせなかった。ただ、ボールがカルーのいる左サイドへ流れる事が多かったので、延長戦以外は言うほど攻撃参加は出来なかったが、守備での貢献度はかなりのものであった。

もう一つのポイントはアネルカの投入である。前後半通していいところが無かったジョー・コールに代わって、延長戦から出場したアネルカ。延長に入って右サイドが活性化されたのはアネルカが投入されたから。ではなぜ活性化されたのか?

延長と言う事で運動量の差もあったと思うが、一番大きかったのはアネルカがウラへ飛び出すのが好きだという事。ジョー・コールは足元でもらいたがるが、屈強なリバプールディフェンス陣を背にしてプレーするのはなかなか難しい。だが、アネルカなら飛び出してスペースでボールを受けたがるので、ジョー・コールがいた時に比べてパスコースが増え、格段にパスが通りやすくなった。リーセがそこまでスピードがあって縦の動きに対して強く無いのも原因だろう。結果として追加点も演出する事が出来た。

しかしながら、采配や戦術うんぬんより、一番影響を与えたのはランパードのお母さんの不幸に対しての選手達の意識だろう。
当たり前ではあるが、サッカーはチームスポーツである。チーム一丸となる要因があったのはチェルシーとしてはとても大きかったのではないだろうか。(不謹慎な言い方で申し訳ない)

気持ちでもぎ取った決勝進出であった。



【途中で持ち直すが・・・】

前半は押され気味だったリバプールだが、後半に持ち直して同点に追いつけた。この要因として挙げられるのがベナユン(ペナント)、カイトの両サイドの動きの変化である。

ここで、もう一度考えて欲しいのはチェルシーのフォーメーションである。
チェルシーの場合は4-3-3のシステムで、中盤は3枚しかいないからどうしてもサイドが空いてしまう傾向がある。これはこのシステムの永遠の弱点とも言えるだろう。リバプールはこれを上手く利用して、ベナユン(ペナント)とカイトを前半よりもサイドに開き気味にポジション取りさせた。
すると、ジョー・コールとカルー(マルダ)が守備をするために引き気味のポジションになる。これによりドログバが前線で孤立してしまっていた。

こうなればリバプールのペース。ドログバが孤立してしまえば、たとえボールを相手に奪われても彼にボールがなかなか収まらず(1st legよりはマシだったが)そう簡単にチャンスは作られない。そして、孤立したドログバからボールを奪って再び攻撃開始。
といった具合に、好循環が生まれていた。

ただ、延長に入ると、アネルカ効果によりそれも無くなってしまったが。


ベニテスはスタンフォードブリッジではどうしても勝てない運命なのだろうか。





【余談】

試合終了後、喜びの輪の中にシェフチェンコがいなかったのが少し気になった。

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posted by nishi |23:29 | UEFA Champions League | コメント(0) | トラックバック(1)
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2008年04月27日

リバプール×チェルシー :中盤の構成力

UEFA Champions League 準決勝 1st leg 

リバプール×チェルシー

@アンフィールド


【リバプール 先発】

GK レイナ
DF シュクルテル キャラガー ファビオ・アウレリオ アルベロア
MF マスチェラーノ シャビアロンソ バベル カイト ジェラード
FW トーレス



【チェルシー 先発】

GK チェフ
DF テリー カルバーリョ アシュリー・コール パウロフェレイラ
MF マケレレ ランパード バラック
FW ジョーコール マルダ ドログバ




キャラガーをSBから本来のCBに戻してきたリバプール。一方のチェルシーはバラックが病み上がり、ランパードは母親の看病で試合に最近2試合に欠場ということで、この2人のコンディションが気になるところ。

アンフィールドの魔力はチェルシーに襲い掛かるのか?




立ち上がりは両チームとも守備を固めて落ち着いた感じで、ポゼッションはリバプールが若干有利。

リバプールは相手のよさを消すことに関してはプロ中のプロ。しかも相手も守備がいいチェルシーなので、両チーム共になかなかゴールシーンまで行き着く臭いがしない・・・。

そんな中一際目立っていたのがシャビアロンソ。中盤の底からサイドへ散らすパス、トーレスへのラストパスや楔のボールを入れるのは大体この人から。数回あったチャンスは大体彼がらみ。この試合は何かやってくれそうな予感・・・。

試合が動いたのは前半42分。マスチェラーノのシュートミスがうまい具合にロブパスになりカイトの元へ。これをカイトが押し込んでリバプール先制。基点はシャビアロンソのリスタート。ランパードのボールキープがまずかったのもあるが、カイトとシャビアロンソのハードワークは見事だった。

前半は1-0で終了。

チェルシーは前半ではほとんど見せ場を作れず。



後半に入ると若干ペースを落としたのがリバプール。時間が経つにつれて1-0を守り抜こうという意識が徐々に強くなっていったのか、ボールにガツガツいかなくなる。結果として、前半ではなかなかボールを持てなかったチェルシーMF陣が徐々にボールを持ち、前半に比べてチャンスを作るようになる。

ただ、ホームでは絶対的な自信を持っているチェルシー。アウェイで1-0なら悪くないと考えたのか、そこまで得点への意気込みが無い。途中ジェラードのミドルシュートやマルダの切り替えしからのシュートなど惜しい場面があったが、全体としては眠たい感じの試合に・・・。

ああ、このまま終わるのかなと思ったロスタイム最後のプレー。
カルーが上げた低いクロスをリーセがクリアミスし、それがそのままゴールへ・・・。

試合はこのまま1-1で終了。リバプールは痛恨のオウンゴール。チェルシーはアウェイゴールという嬉しいプレゼントをもらった形となった。


【中盤の構成力】

リバプールの特徴は皆さんもご存知の通り、相手のよさを消す堅い守備。ただ、せっかくの堅い守備がなかなか生きずに、特にシーズン前半は勝ち切れない事も多々あった。

その最たる原因がパス。特に縦パスの精度の悪さ。

リバプールがシーズン開幕からずっと採用していたのが、4-4-2。プレミアシップではお馴染みのシステム。シーズン序盤はボールを奪ってから中盤を省略し、素早く前へ蹴りだすことの多かったリバプールDF陣。ポストプレーの出来るカイトやクラウチが2トップの一角を担っていればロングフィードはそこまで悪い選択肢ではない。ただ、せっかくボールを奪ってもロングフィードの精度が酷い為に、サイドや2トップに収まらずにチャンスをフイにしてしまう事が多かった。

それを解消するためにシーズン中盤から終盤になって使い始めたのが4-5-1のシステム。ジェラードをボランチ(サイド)からトップ下に入れることにより、ジェラードの攻撃力を最大限に発揮し、チャンスを増やそうという意図だ。シーズン後半に入ってからトーレス-ジェラードのホットラインが目立つのはシステムを変えた事によるものであろう。

また、中盤を厚くした事によって、4ー4ー2の頃のロングボール一辺倒から、パス交換でゲームを組み立てる事をするのが多くなった。まあ、ポストプレーに関して言えば一般人のトーレスがワントップで張っているのだから、ロングボールが少なくなるのも必然。

さらに運動量豊富で、ポストプレーの得意なカイトが右サイドに入ったことにより、ボランチのパスの出し所が4-4-2時代に比べて格段に増えた。この試合を見ても、先制点にシャビアロンソとカイトが大きく絡んでいるのが分かる。

ただ、このシステムはトーレスが居てこそ成り立つシステム。トーレスに決定力がある分、フィニッシュはトーレスに任せて、構成力を増したMF5枚にする事が出来るのだ。


この試合では後半から時間が経つにつれて、守りの意識が強くなってしまったリバプールだが、前半はチェルシーの守備陣を加味しても、らしい攻撃が出来ていたし、後半もプランどおりだったはず。

オウンゴールを除いては・・・。


【コンディション不良か?】

チェルシーについてサクッと。

アウェイゴールをプレゼントしてもらったので結果オーライのチェルシー。ただ、この試合のランパードとバラックの状態はあまりよくない。

ランパードは精神的な面が大きいと思うし、状況が状況だっただけにそこまで批判はできない。バラックも病み上がりなのでキレが無かった。


リーグ戦でユナイテッドに勝ったのでチームの士気は上がっているが、エッシェンが帰ってくる2nd legは思い切ってどちらかをスタメンから外すのも手かもしれない。

まあ、ユナイテッド戦を見てないので何ともいえませんがね。


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posted by nishi |20:39 | UEFA Champions League | コメント(0) | トラックバック(1)
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2008年04月14日

バルセロナ×シャルケ04 :This is footballか?

UEFA Champions League 準々決勝 2nd leg

FCバルセロナ×シャルケ04

@カンプノウ



【バルサ 先発】

GK ビクトール・バルデス
DF プジョル テュラム ザンブロッタ アビダル
MF トゥーレ・ヤヤ シャビ イニエスタ 
FW ボヤン エトー アンリ


【シャルケ 先発】

GK ノイアー
DF ボルドン クルスタイッチ ラフィーニャ ベスタマン
MF エルンスト コビアシビリ ジョーンズ アルティントップ
FW クラーニィ アサモア





1st leg は0-1でアウェイのバルサが勝利。カンプノウでは絶対の自信を持つバルサに対してシャルケがどう立ち向かって行くか?



前半ペースをつかんだのはシャルケ。前半早々からバルサのお株を奪うようなパス交換でバルサDF陣を圧倒。アルティントップのミドルシュートやジョーンズからクラーニィへのクロスボールなどでゴールを脅かすも脅かすだけ。何故か入らず。


一方のバルサは全体的にピリッとしない。と、言うより動きが無く、シャルケに押されっぱなしの展開。唯一のチャンスと言えば、イニエスタのスルーパスに反応したシャビが放ったシュート。しかしこれはノイアーのスーパーセーブに阻まれる。
それにしてもイニエスタはパスがうまいし視野が広い。


そんな感じでシャルケの猛攻にあうバルサ。こりゃカンプノウでひとつ波乱が起きるのか・・・?と微かに期待していたが、そんな期待は脆くも崩れ去る。

試合が動いたのは前半43分。中盤でボールをカットしたアビダルがトゥーレにパス。アンリとのワンツーで抜け出したトゥーレがペナルティエリアの前までそのままドリブルし、右サイドのボヤンへパス。パスを受けたボヤンはゴール前へ低いクロス。これをボルドンがスライディングでカット。ボールはポーンと真上へ上がり、クロスバーをかすめてゴールへ入りそうになるが、クルスタイッチがヘディングで間一髪クリアー。しかし、クリアーボールが不運にもトゥーレの元へ・・・。飛んできたボールをトゥーレが押し込んでバルサが先制した。

前半はこのまま1-0で終了。2試合合計2-0。



後半に入ると、前半のゴールが効いたのか、全く元気のなくなってしまったシャルケ。スロムカはなかなか交代カードを切らない、前半よりはましになったもののバルサは相変わらず低調なパフォーマンス、眠たい試合に・・・。

おまけに、いい働きをしていたボヤンを交代でベンチに下げてしまった事で、ライカールトには大ブーイングでハンカチが振られるし・・・。

終盤には観客席スカスカだし・・・。

なかなかひどい状態で試合終了。バルサにとっては、勝ったはいいものの不安の残る試合となった。



【バルサの不調】

ボールを少ないタッチ数で回してポゼッションを上げることによってチャンスを多く作り出すのがバルサのサッカー。しかし、ここ数試合(この試合でも)それはほとんどできていなかった。では、なぜそのような事になってしまうのだろうか?

バルサの4-3-3で特徴的なのは全体がコンパクトにまとめられている事である。全体をコンパクトにまとめる利点としては、選手間の距離が短い事によってパス交換をしやすくする事とプレスをかけてボールホルダーを囲い込める事にある。これがマッチした時にバルサの真の強さが発揮されるのだが、今のバルサにはそれが出来ていない。

その原因は全体が間延びしてしまっている事。間延びする事によって選手間の距離が遠くなるので素早いパス交換というのは必然的に難しくなるし、数人での囲い込みも一人一人の距離が遠いためになかなか出来ない。

攻撃面においては、間延びしていてもパスではなくドリブルという選択肢があるのでまだ救いようはあるし、バルサの選手の個々の能力が高いのでどうにかなるかもしれないが、守備は連携が基本なので間延びしていたらどうにもならない。それに、バルサの中盤はトゥーレ以外は守備能力が高い選手とは言えないので、一対一の守備は期待できない。バルサのシステムやメンツを考えると全体が間延びしている事は致命的と言える。

ちょっと前のバルサならバルデス以外の全選手が画面に収まってしまうなんて事もかなり見受けられた。ただ、今のバルサはと言うと、DFラインはズルズル下がるしFW陣はほとんど守備をしない。結局シャビやイニエスタの負担が増えるという事態に陥ってしまっているのだ。

ジュリ、エトー、ロナウジーニョの頃はFWも守備をしてたんだけどな・・・(ロナウジーニョは別)

そんな訳で、バルサの不調の原因はチーム全体のコンパクトさが失われているという結論です。皆さんはどうでしょうか?


【いつものシャルケ】

シャルケについて。

スロムカの交代には疑問が残るが(前半のコビアシビリ⇒グロスムレル、後半のアザモア⇒サンチェス)、クラブ史上初のベスト8は評価するべき。

まあ、グループリーグではバレンシアの自滅に助けらたが、一つ結果を残したのだから・・・


この試合については前半の猛攻を仕掛けるもヤヤのゴールで意気消沈し、後半には心身ともにガス欠といった感じ。おそらく、スロムカは前半に猛攻を仕掛けて追いつき、バルサにプレッシャーを掛けたかったはず。だが、サッカーというスポーツは不思議なものでいいプレーをしているからといって点が入る訳ではない。

確かにシャルケの前半のサッカーはかなり良かった。エルンストとジョーンズの押し上げによって攻撃に厚みが増していたし、バルサが悪いのもあって得点の臭いはぷんぷんしてた。ただ、何故かゴールは入らなかった。これは自分にも分からない。まさに『This is football』。

ただ、後半にシャルケが失速するのは今シーズンのブンデスでは見慣れた光景。サッカーにおいて45分で2点取るのは、難しいかもしれないが、ものすごく確率が低い訳ではない。そういう意味でシャルケの選手にはもっと頑張って欲しかったし、意地を見せて欲しかった。

カンプノウだから無理かも・・・という気持ちがよぎったのかもしれませんがね。


別に根性論を言うつもりは無いが、スポーツにおいてメンタルは重要な部分を占めてるはずである。シャルケの選手、監督には強い気持ちをプレーで見せて欲しかった。せっかくバルサの状態が良くなかったのだから。


悪い意味でシャルケの癖が出てしまった気がした。










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posted by nishi |21:41 | UEFA Champions League | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年04月06日

フェネルバフチェ×チェルシー :ボールを持つ、持たされる

UEFA Champions League 準々決勝 1st leg 

フェネルバフチェSK×チェルシー

@シュクル・サラジオウル

 
【フェネルバフチェ 先発】

GK ヴォルカン・デミレル
DF エドゥ ルガーノ オンデル・トゥラジ べデルソン
MF メフメト・アウレリオ マルドナード デイビッジ ウーウル・ボラル アレックス
FW ケジュマン


【チェルシー 先発】

GK クディチーニ
DF テリー リカルド・カルバーリョ アシュリー・コール エッシェン
MF マケレレ バラック ランパード 
FW マルダ ジョー・コール ドログバ


戦力だけ見れば圧倒的にチェルシーが優位なのは間違いないこのカード。フェネルバフチェは今シーズンのチャンピオンズリーグはホーム無敗。一方のチェルシーもアウェイは無敗。果たしてどちらが2nd legを優位な立場に持っていけるのか?




試合開始から積極的に動いてきたのはチェルシー。前線からプレスをかけ、フェネルバフチェがボールを中盤に運ぼうとすると、マケレレ、ランパード、バラックらが素早いプレスでフェネルバフチェの選手を囲い込んでボールを奪取。そこからFW陣に素早く預けてカウンターを仕掛ける。この一連の作業が早い事早い事・・・。ゆっくりボールを回すのがスタイルのフェネルバフチェにとってみれば、何も出来ない。そんな感じで試合は進んでいく。

試合が動いたのは前半13分。ランパードのパスで抜け出したマルダがグラウンダーの早いクロス。これがデイビッジの足に当たってゴールへ吸い込まれる。チェルシーがOGで先制。

その後も試合はチェルシーペース。右サイドのジョー・コールやエッシェン、ドログバらが崩し、多くのチャンスを作り出すが決めきれず。

前半の終盤からはフェネルバフチェもボールを持てるようになるが、クディチーニを脅かすほどのシュートは無し。前半はこのまま終了。



後半になってようやく攻めらしい攻めが出来るようになってきたフェネルバフチェ。右SBのオンデル・トゥラジからいいクロスが入るも決まらず。やはり高さではチェルシーが上。

ボールを敵陣深くまで回せるようになってきたものの、なかなか雰囲気の変わらないフェネルバフチェ。そこでジーコは後半9分にウーウル・ボラルに代えてカジム・リチャーズを投入。

すると、徐々にラインが下がり始めたチェルシー。前半の高速プレスはどこへやら。流れは完全にフェネルバフチェへ。

そして、後半20分に試合は動く。中盤でボールを持ったメフメト・アウレリオがチェルシーDFラインの裏へパス。これにカジム・リチャーズが絶妙な飛び出しでパスを受ける。キーパーとの一対一を冷静に押し込んでフェネルバフチェ同点。

スタジアムも一気に元気を取り戻し、イケイケのフェネルバフチェ。
さらに後半36分にはデイビッジのOGを帳消しにするスーパーミドルで逆転。ノーステップであの威力は驚き・・・

結局試合はこのまま2-1で終了。前半と後半で全く違う内容だったこの試合。チェルシーは後味の悪い感じとなった。



【ボールを持たされる】

前半は完全にチェルシーペースだったこの試合。それを支えていたのはチェルシー得意のガチガチプレス。中盤の3人が精力的に動いて相手を囲みボールを奪取。当にお手本のようなプレス。フェネルバフチェがサイドに逃げてもアシュリー・コールとエッシェンが遅らせ、その間にMF3人の誰かがサポートに来る。ボールを持ちたがる傾向のあるフェネルバフチェはどうしてもDFまでボールを下げるしか選択が無くなってしまう。

こういった具合でボールを持たされていたフェネルバフチェ。持たせていたチェルシー。チェルシー守備陣に成す術無しといった具合。シュートも前半は2本しか打てなかった。



【ボールを持たれ始めた原因】

チェルシーがフェネルバフチェに「能動的に」ボールを持たれ始めたのは前半の終盤から。ただ、フェネルバフチェがチェルシーのプレスに対して徐々に慣れてきたのもあるし、試合展開や多少の疲れが原因であった。後半の立ち上がりもそのような感じ。ここまではボールを持たれても「アウェイだから」で済まされる範囲。

しかし、フェネルバフチェがカジム・リチャーズを投入してきた事で流れは一変する。

先発したウーウル・ボラルはドリブラーで、どちらかと言うと足元でボールをもらいたがる選手。逆サイドのデイビッジも足元でもらいたがる選手。中央のアレックスも。パスをゆっくり回して崩していくのがフェネルバフチェのスタイルなので、自然とこういう選手がスタメンを張るようになる。

ただ、この試合のような展開だとプレスをかいくぐるのが必要になってくる。

そこで、ジーコが出した結論が「DFラインのウラを狙う」という事。

それまでは足元や横パスが多かったが、カジム・リチャーズが縦への走りこみを見せることで縦パスという選択肢が増える。また、DFラインのウラを狙う選手がケジュマンとカジム・リチャーズに増えたことでDF全体の負担が増加。対面するアシュリー・コールが押し込まれるシーンが多くなる。

ただ、パスの出所を潰せば問題無いのであるが、後半に入ったチェルシーは前半のころのようなプレスが中盤で出来無い。

結局、中盤に締りが無くなった事も影響して、カジム・リチャーズにやられてしまった。ランパードの出来が良くなかったのもあるかもしれない。


2点目のデイビッジのゴールそのものはデイビッジ自身を褒めるべきであるが、プレスが出来なくなり、DFラインがズルズル下がり始めたチェルシーのチームディフェンスにも問題があった。




前半は完璧な内容だったチェルシー。だが後半にここまでパフォーマンスが低下するのは2nd legへ向けてかなり不安である。あと、DF陣の縦への変化への弱さも気がかりだ。

ただ、ランパードが病気明けだったのでそこまで一概には言えないが・・・



フェネルバフチェにしてみれば、してやったりの大金星。内弁慶なチームがスタンフォードブリッジでどこまで頑張れるのか?

注目である。



個人的にはフェネルバフチェがリケルメのいた頃のビジャレアルに見えて仕方が無い。

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posted by nishi |23:33 | UEFA Champions League | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月11日

ACミラン×アーセナル :空いてしまった中盤

今更投稿ですがご了承ください(笑)


UEFA Champions League 決勝トーナメント1回戦 2nd leg

ACミラン×アーセナル

@サンシーロ



【ミラン 先発】

GK カラチ
DF ネスタ カラーゼ マルディーニ オッド
MF ガットゥーゾ ピルロ アンブロシーニ
FW カカ パト インザーギ



【アーセナル 先発】

GK アルムニア
DF ギャラス センデロス クリシー サニャ
MF セスク フラミニ ディアビ フレブ エブエ
FW アデバヨール




一言で言うと、セードルフの不在感が如実に表われてしまったゲーム。


ミランは前半の15分くらいまではホームの勢いを生かし、押し込むシーンが目立ったものの、パトとインザーギが得点機を生かせない。
後半も効果的な攻撃がなかなか出来ずに中盤が間延びし、失点。敗れてしまった。

アーセナルは序盤は押し込まれたものの、試合全体で見ると自分達のサッカーが存分に出来ていた。アウェイと感じさせない中盤での積極的なプレス。勝って当然の内容だった。



まずミランについて。

守備に関しては相変わらず高い連携で堅固だった。問題だったのはボールを奪った後にボールがFWに納まらない事。

原因はピルロ、ガットゥーゾ、アンブロシーニとパト、カカ、インザーギとの距離が遠かった事。やはりこのレベルになるとピルロからのロングパスがポンポン通ることは無い。

時折、痺れを切らしたカカがボールをもらいに来ることがあったが、ボールをもらったら即ドリブルの流れがほとんどだった。いくらカカでもセンターサークル付近からのドリブルではアーセナル守備陣を突破していくのは至難の業。ちょっと無理があった。

ホームと言うこともあってラインが高めに設定してあったミラン。中継地点のセードルフがいないのでパスが前線まで通らない形となってしまった。

ちなみに1st legではセードルフ、カカ、パトの前線だったが、この時はアウェイということもあって慎重なラインコントロールの為に全体が引いていた。このため、攻撃の開始地点がかなり低い位置でシュートまで持っていけなかった。

だが、今回はセードルフの不在によってシュートまで持っていけなかった。

もしセードルフのいる1st legで引いて守らずにいってたとしたら・・・

点を取れていたかもしれない。

取られたかもしれないが。
 


一方のアーセナル。

アウェイだから慎重に試合を運ぶのかな?と思っていたが、実際は1st legと同様の戦いぶり。

いつも通り、中盤で早いプレスを仕掛けボールを奪取。そこから人数をかけてカウンター。セスクの一点目も中盤での早いプレスから生まれたもの。いつもと違うのが周りを使わずにセスクが自分でゴールを決めてしまったこと。いつもサイドへはたくか、アデバヨールに楔のボールを入れる事が多い。そんなプレーが多いチームだからこそ、たまに見せるドリブルが生きた。

それにしても、ガットゥーゾがあんな簡単にやられてしまうとは・・・

1st legを見終わった後の記事でアーセナルは個人で打開できる選手がいないと書いていましたが、前言撤回します(笑)

見るたびにセスクは成長している。
今更ながらに実感。




2点目は前がかりになってきたミランをカウンターで襲ったと言うもの。

後半途中から出場のウォルコットのスピードが活きた。
いくらミランでもあれだけ前がかりなら失点してもしょうがない。





セードルフがいたら・・・

ミランももう少し中盤を支配できたのではないか。

攻撃の形を作れたのではないだろうか。

ラツィオ戦での怪我が悔やまれる。


だが、アウェイながらも自分達のサッカーをやり続けたアーセナルは勝者にふさわしかった。

ミランに足りなかったのはそれかもしれない。




そんなことを感じた試合だった。

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posted by nishi |18:26 | UEFA Champions League | コメント(4) | トラックバック(3)
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