2008年02月25日

サンプドリア-インテル :働き者たち

セリエA 第24節

サンプドリア-インテル

場所:シュタディオ・ルイジ・フェラリス

【サンプドリア 先発】

GK カステラッツィ
DF カンパニャーロ、ルッキーニ、アッカルディ
MF パロンボ、G・デルベッキオ、フランチェスキーニ、マッジョ、ピエリ
FW カッサーノ、ベルッチ

【インテル 先発】

GK ジュリオ・セーザル
DF マイコン、リバス、マテラッツィ、マクスウェル
MF サネッティ、ヴィエラ、カンビアッソ、スタンコビッチ
FW クレスポ、スアソ



日曜日はバイエルン-ハンブルガーSVの試合を一番見たかったのですが、それが始まるまで時間があったのでサンプドリア-インテルを見ました。

結局、バイエルン-ハンブルクの方は眠さに勝てず途中で寝てたという失態・・・
記憶は前半20分までです(笑)


話を元に戻しましょう。

ミッドウィークにリバプールとのCLを戦い負けてしまったインテル。当然に疲労もあるはず。一方のサンプドリアは先週のダービマッチを制しニ連勝中と調子は上向き。しかもエースのカッサーノも好調を維持している。

そんな両者の戦い。
序盤からペースを握ったのはサンプドリア。カッサーノにボールを集め、カッサーノがボールを持つと同時に周りがどんどん動き始める。リケルメが居た頃のビジャレアルに似てなくもない。

さてさて、ボールをなかなかキープできないインテル。それもそのはず、サンプドリアのフォーメーションは3-5-2だがインテルは4-4-2。明らかに中盤の枚数で負けている。しかもカッサーノは前線に張り付く事は少なくボールをもらいに中盤まで降りてくる。DFが見るのか、中盤の選手が見るのか、インテルにしてみればつかみどころがなくマークの受け渡しも難しい。この時点での中盤の枚数はインテルが4に対してサンプドリアが6。当然インテルはボールを持てない。

そこで重要になってくるのがSBのヘルプ。
ボールを奪ってマイコンがオーバーラップを仕掛ける場面は何度かあったが、如何せんボール奪取の位置が低すぎる為になかなか決定機を作れない。
マクスウェルに関して言えば、対抗するマッジョがガンガンスペースへ走りこんでくるので守備に終われる場面が多く、なかなか攻撃参加ができない。

そんな感じでサンプドリアが優位に試合を進める。


とは言うものの、相手はビッククラブのインテル。中盤で主導権を握っても最終ラインで潰されたり、カッサーノの個人技からのシュートも守護神ジュリオ・セーザルに阻まれてしまう。
(見てない人YOU TUBEあたりで是非見て欲しい。両者共にかなりうまい!)

そして0-0のまま前半は終了。

ちなみに、前半終了直前にベルッチに変えてボナッツォーリを投入してたが、怪我なのだろうか?

気になる。



後半に入っても。

やはりサンプドリアペース。

後半19分に動きの悪くなったジェンナーロ・デルベッキオをサンマルコと交代させる。

そしてゴールが生まれたのはその直後の後半20分。

インテル陣内の左サイドでの事。
フランチェスキーニとのワンツーでマクスウェルのウラへ抜け出ようとしたカッサーノ。カッサーノを狙ったパスはカバーに入っていたマテラッツィがヘディングでクリアー。しかし、このクリアーがフランチェスキーニの元へ行ってしまう。フランチェスキーニはマテラッツィのクリアーをダイレクトで再びカッサーノへパス。これを受けたカッサーノはそのままペナルティエリアへ侵入し、ボールをゴール右上へ見事に叩き込んだ。

若干不運なところもあったが、マテラッツィは無理して前方へクリアーする必要は無かった気がする。
あとは、リバスのポジショニング。マクスウェルのカバーの為にCBの片割れのマテラッツィがかなり左によってしまったから、それに応じてもう少し左に寄っていた方が良かったのかもしれない。ただ、真ん中を空けるのは非常に怖いので、リバスの気持ちも分からなくはないが・・・

一番いいのは思い切ってリバスが左へ寄って、空いたスペースは中盤の選手が埋める。
今回の場合はヴィエラとサネッティがフランチェスキーニへプレスをかけていたので、カンビアッソがカバーに入るべきだ。しかし、映像を何度見てもカンビアッソが画面にいない・・・

どうしたカンビアッソ?



それにしてもカッサーノのシュートは上手い。



さあ、これでいよいよ焦り始めたインテル。
点を獲られてすぐに、フィーゴを投入。マクスウェルがアウト。マクスウェルのところにはサネッティが入る。中盤にフィーゴを入れて攻撃的に出る。

点を獲ったサンプドリアは落ち着いて試合を進めたいところ。しかし、そこで落ち着けないのが中堅クラブ。1点奪ってからというもののDFラインがズルズル後ずさりしてしまう。

当然そこへ漬け込むインテル。フィーゴも入ってキープもできるし、攻撃にエンジンがかかり始める。

そして後半31分。クレスポがクサビのパスをしっかり落としてカンビアッソへ。カンビアッソは左サイドへ張っていたスタンコビッチへパス。そしてスタンコビッチがあげたクロスに飛び込んだのはクレスポ。あっさり同点ゴールを挙げる。

サンプドリアは10分程しかリードを保てず・・・・


点を獲られたサンプドリアは目を覚ましたのか、その後はDFラインも修正し、危なげなく試合を運んで1-1のドローへ持ち込んだ。


サンプドリアとしては強豪相手の価値あるドロー。

インテルは負けなくてほっとしているところでしょう。

それにしても、今シーズンのインテルは負けない。
悪くても引き分けに持ち込むから凄い。




【働き者】

この試合で気になったのは両チームの働き者。

サンプドリアのマッジョとインテルのクレスポ。

まずマッジョ。前節のジェノア戦の印象もあるが・・・

彼はとにかく運動量が凄い。右サイドを走りまくっている。ガンガン相手のウラのスペースを狙う。本当に右サイドハーフなのかって感じ。むしろ右ウイングみたい。
そんな働き者の彼、当然パスもたくさん来る。天才カッサーノからもバンバン来る。
しかも動く量だけでなく質もいいのでカッサーノとコンビを組めば一試合に何回か決定的チャンスを作れる。

ただ、この働き者は決定力がイマイチ。どうも決めきれない。
オフ・ザ・ボールの動きはなかなか良いだけにもったいない感じがする。決定力を付ければビッククラブに行ける気がするのだが、果たして・・・



もう1人はインテルのクレスポ。

抜群の決定力とゴールへの嗅覚は説明無用。歳はとったが、ワールドクラスのストライカーに間違いはない。

そんな彼。
劣勢だったこの試合。何とかスペースを作ってボールを受けようと、サイドへ流れるシーンが目立った。前に突っ立ているだけでは打開できないと感じての彼の行動はグッド。
やはりサッカーは考えて走れなければ。

得点シーンもちゃんとクサビのボールをカンビアッソに落としている。やはり仕事人。

これがイブラヒモビッチやスアソにもできれば・・・
イブラヒモビッチは結構サボる。

ちなみにFWの片割れのスアソはこの試合はイマイチ。自慢の快速も宝の持ち腐れ。
もう少し状況判断をして欲しい。



そんな事を感じたサンプドリア-インテルの試合であった。

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posted by nishi |21:14 | セリエA | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年02月18日

悪童の輝き

悪童が輝いている。



久々に彼のプレーを見た。

その名はアントニオ・カッサーノ。

イタリア南部のバリ生まれ。

地元クラブのバリでプロデビューし、その後名門ASローマへ移籍。ローマではトッティと共に数々のゴールシーンを演出。若くしてファンを魅了する。だが、自らの問題行動もあってローマを追いやられ、レアル・マドリーに移籍。しかし銀河系軍団の中でも結果を残せず、今シーズンからサンプドリアへレンタル移籍・・・

アイツはもう終わった」

そんな声が聞こえてくる。

無理も無い。なぜなら、05-06、06-07シーズンであげたリーグ戦のゴール数はたったの2。しかも、その性格から問題行動が起こる事もしばしば。そして高額な年俸。サンプドリアも年俸の75%をレアル・マドリーが負担してくれなければ、彼をチームに迎え入れなかったかもしれない。

そんな彼が最近になって調子がよく、EUROに向けて代表召集もかかるのではとの情報をキャッチする。インターネットや雑誌の言う事は本当なのか自分の目で確かめてみたくて昨日はジェノア-サンプドリアのダービーを観戦する事にした。イタリア代表監督になったつもりで。



試合はダービマッチらしくイエローカードが両チームあわせて11枚乱れ飛ぶ白熱した一戦。

序盤はジェノアが早いプレスを仕掛けパーロやミラネットが中盤でボールをカット。前線のディ・バイオ、ボリエッロにボールを集め、チャンスを作り出す。一方のサンプドリアは前線のカッサーノやフランチェスキーニへボールが収まらず中盤で相手の攻撃を潰すのが精一杯。唯一のチャンスは前半の終わりごろ。カッサーノのラストパスを受けたマッジョがキーパーと一対になるも決めきれずにチャンスを逃す。試合はジェノアの優勢で折り返す。

後半に入るとサンプドリアが徐々にペースを握り始める。攻撃の起点はカッサーノ。彼の元から効果的なパスが出始めるようになる。当然、それに伴いマークは厳しくなるのだが、そこはカッサーノ、巧みな技術で敵をかわし、相手は徐々にファールでしか止められなくなる。そして、流れが変わったのが後半16分。ジェノアのMFダニーロがこの日2枚目のイエローカードで退場、サンプドリアはさらに攻勢に出る。だが、一人退場したところで点が易々と入らないのがサッカーの面白いところ。サンプドリアはシュートを打てでも打てども入らない。逆に時々来るジェノアのカウンターやセットプレーからヒヤリとする場面も・・・
そんなサンプドリアにとってはやきもきする試合展開に終止符を打ったのはやはりカッサーノだった。

後半42分、ボールを受けてペナルティエリアの左へ流れた彼は、囲んできた3人のDFを簡単にかわしファーポストにいるマッジョへクロス。マッジョのヘディングは一度はキーパに阻まれるも、跳ね返りを押し込んでゴール。これで勝負あり。試合はこのまま0-1で終了。

この日、決定機を外し続けたマッジョはこのゴールで胸をなでおろしているだろう。




この試合一番輝いていたのは間違いなくカッサーノ。

巷の言うとおり、彼の調子はかなりいい。ゴール数こそ13試合で5ゴールだが、この日は前線からボールをもらいに来てチャンスメイクするプレーが光っていた。運動量も多く左サイド、右サイドへと流れる事によってフランチェスキーニやベルッチらと頻繁にポジションチェンジしていた。

何より、あのテクニックとパスセンスはローマ時代と何ら変わっていなかった。

彼はまだ25歳。

ハメを外したのは過去の幼い自分。

試合後『SKY』のインタビューに応じ、自身の性格の非を認め改善していると言う。

アッズーリに戻ってくるのもそう遠くないのかもしれない。





悪童はスターとしてまた輝き始めた。



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posted by nishi |14:20 | セリエA | コメント(0) | トラックバック(0)
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