2009年06月07日

◆代表1-0ウズベキスタン WC出場決定。




 代表、捨て身のウズベキスタンを強かに、冷静に押し返して掴んだ勝利だと思う。


 粗雑で精度が無く、運動量は多いが決定力が無い個人技頼みのウズベキスタン、ホームの利だけで勝ちきれる程今の代表はひ弱ではなく、地力の差というか、総合力の差というか、力の差は歴然とあったと思う。


 審判も捨て身過ぎて半ば呆れ、最後は笑えたのは僕だけだろうか。


 前半途中からずっとアウェーのプレッシャー、アウェーの混沌を凌ごうとして結果的にタフな試合になり、終盤ヒヤリとする場面に一、二度出くわしたけれど、これといって選手が浮き足立っていた訳でもなく、個人的には残り8分で逆転されたいつかの試合の時の様などうしようもない不安感も無かったし、いずれにせよ相手の緻密な戦術、分厚い攻撃に耐え抜いたというより、試合中、選手の心をずっと支配していただろうサッカー以前の漫然としたやり場の無い怒りや苛立ちに耐えて勝ったという感じの試合だった。


 WC出場を決めにいったアウェーでの1-0勝利、選手冥利に尽きるだろう最高の結果だと思うし、選手のハート、また少し鍛えられたんじゃないかとも思う。


 前半8分、憲剛のすくい上げた優しいパスから生まれた岡崎の突貫ゴールは、そのワンプレー前、中央からいい形でビルドアップしながら憲剛が右サイドの駒野に送ったパスの結果が生きたと思う。


 ゴールシーン、憲剛は大久保を追い越そうとする岡崎に出すパスのタイミングを冷静にタメてたし、岡崎も目の前にピンポイントで落ちて来たパスに体ごとゴールになだれ込もうとしてたし、結果、キーパーがセーブした跳ね返りが倒れ込む寸前だった岡崎の頭にピタリと合うなんて、何て言うか、代表にとって待望久しいストライカーが生まれつつあるワンシーンを見た気がする。しかしその後、何となく試合を支配出来ないまま、後半は明らかに劣勢の様な状態に陥ってしまったのは、思うにそれは現システムの課題というより、サッカーが持つ性質みたいなものだと思う。例えば守備で跳ね返したルーズボールがたった一度相手に渡っただけで試合を決める1点を入れられたりするのが世界な訳で、だから岡田監督は守備に神経を使う時間帯、憲剛と大久保に代えて本田と矢野を投入したんだと思うけど、明らかに本田はがむしゃらでは無かった。まぁ、当人としては、俺が守備に走り回らなくても、こんなもん余裕だろ、ぐらい思ってたのかもしれないけど。


 長谷部レッド後、即、中村に代えて阿部を投入したのは機知で素晴らしかったと思う。そんな岡田監督もドサクサに紛れて退場にした審判もまた素晴らしかった。




 ゲームの状況判断や局面の共有がWCでは更に大切になる事は周知だし、今後誰が入っても抜けてもチームがもっと熟成する為には個人のスキルアップも必要だし、課題は尽きる事無く存在すると思うけど、それらをクリアしていくベースはやっぱり選手同士の信頼関係にあると思う。

 ハードワークや数的優位は、視界に入っていない選手を信頼していなければ絶対に成り立たない。そこが成り立っていなければ個々の技術は活きないし、システムも機能しないだろうし、誰かが何かに徹するなんて出来ない筈。



 前回のドイツWC、チームワークや信頼関係が如何に大切かを肌で感じただろう中澤、遠藤、中村ら、来年の本選、選手としての集大成になるような大会になって欲しいと思う。





              美位矢 直紀








 

posted by meeya |22:25 | ◆日本代表サッカー観戦記 | コメント(0) | トラックバック(0)
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