2006年07月15日

◆ジダンの発言にガッカリしたのは僕だけか?




ジダンがTVで発言した内容、もどかしさを感じたね。
日本語に訳された時のジダンの言葉しか僕には理解出来ないが、そう思ったよ。


『青少年達には謝りたい。しかしやった行為は後悔していない』


この言葉がジダンの言いたい事の全てであり、本心だとしたらガッカリだ。


例えばジダンのこの言葉を聞いた小学校6年生のサッカー少年が、
『どういう事なの?』って親に聞いたとする。

親は何て答えるんだろう・・・。

少し気を利かして、
『試合中に言葉で人を馬鹿にするのも、ましてや暴力を振るうなんて絶対ダメだよ』
って意訳するんだろうか。
もしくは実直にジダンの言葉を額面通りに受け止め、額面通りに説明しようとするんだろうか。
しかしそうすると、小6の子供は親が何を言ってるのかサッパリ分らず、
益々親に対する質問が増えるんじゃないだろうか。

例えばもう一つ、
ジダンが好きでジダンの様になりたいって思ってる思春期や反抗期のサッカー少年が居たとする。
そんな少年の中の誰かは、
『・・・へぇ、腹が立つ事を言われて我慢出来なかったら、ヘッドかまして退場もアリなんだな』
って、ジダンの言葉に対して、そんな少し穿った読み取り方をするんじゃないだろうか。


醒めた見方をすれば、
ジダンの発言はその程度のレベルだったと思う。

ジダンの実績や功績は間違いなく素晴らしい。
しかし偉大な人格者ではなかった、或いは、
偉大な人格者になる途中の人だった、のかもしれない。
少なくともジダンの発言に期待をしていた僕は、そう感じたんだけど。



世界中から何と思われようとも、
ジダンは家族を守る事の誇りを絶対失いたくなかったんだと思う。
でも、
『やった行為は後悔していない』って面と向かって言われると、
例えば僕なら、
『卑劣で汚らしい精神的暴力を振るったマテラッティを処分して貰いたいのかな・・・』
って勘ぐってしまう。
それぐらい、
『やった行為は後悔していない』発言は理解に苦しく、攻撃的だと思う。

『飲酒運転は謝りたい、しかし飲酒運転は後悔していない』
或いは、
『浮気をした事は妻に謝りたい。しかし浮気をした事は後悔していない』
と置き換えるのは、かなり過激だろうか。
それに、もし仮にジダンが現役を続行するとして、
また誰かに同じ様な精神的暴力を振るわれれば、
ある意味確信犯的にヘッドをかます意思があるって事が読み取れたりもする。


正直、
ジダンには試合中に起こる言葉での暴力や挑発をなくす提唱をもっとして欲しかった。
それが出来るキャリアを持ってる訳だし、それが出来る立場だったし、絶好の機会だった。
子供達に謝るだけでなく、
子供達に分り易く、
例えそれがどんなスポーツであっても、
もっと客観的に精神的暴力や戦略としての挑発が卑劣な事なんだと説いて欲しかった。
更に、
『やった行為は後悔していない』としても、
その言葉を言って欲しくなかった。
影響力が大きいんだから、それぐらいの配慮が欲しかった。


FIFAはジダン、マテラッティに事の顛末を書面で提出させ、
聴聞会を開くらしい。
という事は、限のいい所で蓋をする事が出来なくなったって事だし、
ある意味、家族の為を思うジダンの思惑通りなのかもしんない。
それにプロサッカー界において、
一時的にこの類の挑発的行為は減るかもしんないし。



世の中、全ての結果には原因がある。
仏教用語で言う所の因と縁。
ジダンの報復がマテラッティの挑発にあるとするなら、
マテラッティの挑発の原因はどこにあるんだろうか。
それが試合中のジダンにあったのか、
社会的背景や子供の頃からの教育にあるのかは分らない。

という事を踏また上で、
第2、第3のマテラッティをサッカーから葬りたいのなら、
証拠が残るルールを作らなければいけない。
試合中の選手の声を何らかのマイクで拾ってモニタリングする・・・とか。

しかしそれって本末転倒の様な気もする。
でも実際、本当にそんな時代が来るかもしんない。



ジダンは正直な人間なんだと思う。
けれど人間は普通に生きて行くだけでも
忍耐、節制、柔軟が、それこそ普通に求められてる。
人がみな家族の為、誇りの為に堪忍袋の緒を切ってルールを破ったら、
ほんとにそれこそ社会が機能しなくなる。
という事で、
『やった行為は後悔していない』と言ったジダンに共感は出来ないし、
個人的には・・・とてもガッカリだ。



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posted by meeya |00:19 | ■サッカー好きのひとりごと&代表に思う事 | コメント(11) | トラックバック(1)
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2006年07月11日

◆イタリアの優勝。順当な結果。◆【2006ワールドカップ観戦記】終了のご報告。



決勝、引き分けに終わったけど、
イタリアの優勝で幕を閉じたね。

ジダンの退場があっても無くても、
このリザルトは順当だと思う。


フランスの得点はブラジル戦以降、
シミュレーション込み??のPK2発だけだっけ?
それで優勝・・・してしまってたら、
正直世界に失礼だったかもしんない。

でも、

フランスが決勝まで勝ち残るスタイルを持ってたのは確かだと思う。
実際、決勝まで勝ち上がっちゃったんだから。
(非常に眠くなる試合もあったけど)
しかし、
ある意味フランスやイタリアの様なスタイルを持ってなくては、
勝ち残れないのも事実なのかなと、改めて思う。


突き詰めれば、サッカーってそんなスポーツなんだよ、やっぱり。


アフリカ勢やチェコ、オランダ、アルゼンチン、ブラジル。
『華』のあるチームは散って行くからこそ、
趣があんのかもしんない。


そういう意味を踏まえ、振り返ってみれば、
実質の決勝戦はドイツ×イタリア戦だったな、結果的に。
しかも今大会のベストゲームだったよ。



決勝戦後、
ドメネク監督が言ってたけど、
皮肉でも何でもなく決勝戦のMVPはマテラッティだと思う。

PKの場面しかり、ヘッドで一発しかり、
しかもジダンにヘッド一発受けるだなんて、
最高に目立ってたよ。

ジダンとマテラッティ、前半からやり合ってたもんな。


何はどうあれ、
ジダンのマテラッティへのヘッド、一発退場の場面が画面に大写しになった訳だ。
それを見ていた世界中の純粋な青少年に、
ジダンがどんなコメントを残すのか、興味あるよね。




・・・・・という事で、

6月13日からブログという形で綴って来ました、
【2006ワールドカップ観戦記】、

今回を持って一応の終了とさせていただきます。
(ワールドカップ総括は他の方々にお任せします・笑)

2万件近くのアクセス、本当に感謝しております。

次回、何時になるのか未定ですが、
タイトルを変え、サッカーはもちろんテニス、ゴルフなどで
また戻って来させて貰えればと思っております。



ありがとうございました。



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posted by meeya |04:19 | ■2006WC各国試合の後で | コメント(0) | トラックバック(1)
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2006年07月08日

◆ドリブルを多用しないイタリアをフランスは捕まえられない。



もしくは、
ドリブルを多用しないイタリアはフランスの術中に嵌らない。

決勝、そう推測出来ないか?

因って、フランスの優勝はない。
言い換えれば、ジダンのラストダンスは勝利に結び付かない。
安易に攻め上がらないイタリアにフランスが業を煮やし始めたら、
ジダンは多分潰される。


そもそも、ラストダンスって何だ?
何時からそんな風にジダンが持てはやされ始めたんだ?
いや、
僕も浪花節的サクセスストーリーは嫌いじゃないし、
ジダンも嫌いじゃないんだけど、
何だかこう、そういう風潮になってる現実は嫌いだな。


フランス×ポルトガル戦、
フランスの勝因は、
フィーゴ、C・ロナウドのドリブルをことごとく潰したDFだし、
明らかに運動量が飛びぬけてたリベリの献身だし、
ジダンにスペースを与える動きを徹底してたFWだし。


まぁ、
イタリアが好きって事もあるんだけど、
イタリアの戦術に日本代表の将来の姿を重ねてる僕にとって、
ここはひとつ、ピルロやガットゥーゾにラストダンスを踊って貰って、
イタリアに優勝して貰いたいな。



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posted by meeya |05:51 | ■2006WC各国試合の後で | コメント(0) | トラックバック(1)
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2006年07月05日

◆イタリア、クールな劇勝。





『日本代表にはまだこの領域は無理だな・・・。』
って事を納得せざるを得ない様な試合だったね。

ワールドカップらしい痺れる試合だったし、
ドイツ寄り?の判定が気になったんだけど、緊張感のあるいい試合だった。



しかしカンナバロを見てると、
DFに必要なのは高さじゃなく、頭と体の強さだって事がよく分るよね。
そういう意味ではザンブロッタは理想的だよ、+勇気もある。
個人的にはガットゥーゾがイエロー貰わない様にとヒヤヒヤしてたんだけど、
(決勝にいないと寂しいじゃん)
ガットゥーゾ、ファール無しでボール奪ってた。
まさにワールドカップ準決勝仕様って感じ。
その切り替えた頭に付いて行く身体能力、やっぱ凄い選手だよね。

この三人にピルロ、この試合も特筆ものだった。
極論すればこの4人が居るからトッティがピッチの上で“ぶらぶら”出来る訳だし。


何度言ったかはもう分んないんだけど、
ACミランのピルロ、セードルフ、ガットゥーゾ、カカーの中盤が大好きな僕にとって、
イタリアはいつ見ても理想的だよ。(失礼)



ドイツ、
試合全体では主導権を握ってたと思う。
でも個々の技術ではイタリアに軍配が上がってた。
だからこんな息の詰まる様な試合になったんだと思う。

イタリアはクローゼ、バラックを完全に潰してたね。
ドイツはピルロを抑えたいんだけど中盤の底に張り付いてるし、
潰しに行くとボールはすでにトニの元へ長い弧を描いてるし、
更には潰す予定のトッティがあんまり動かないもんだから、
逆に困ってたんじゃないか?

イタリアは前後半ともきっちり手順を踏んで、
ドイツの攻撃をガツンと受け止める事から始めて、
横、横、ピルロ縦一本という攻めのイメージを共有してた。
そしてある時、思い出した様に各々が突然突進してた。
それってイタリアの本流っていうか、ある意味王道だよね。
しかし結局やっぱりそうか、みたいな、
残る攻撃の印象がどうしても単発に見えるから面白く感じなかったりする。

当然かもしんないけどドイツは攻撃的だった。
差し込まれてる様に見えたのは目立ったアイデアがなかったからだと思う。
質実剛健っていうか。
だけど着実にイタリアの縦パスをカットして決定的な場面を何度も演出してた。
ボールも奪ってたし、主導権も握ってた。
でも得点を奪えなかったんだよね。



イタリア延長前半早々、ジラルディーノ、決定的だったね
倒れず粘って突進、二アポストに嫌われた。
続け様にザンブロッタ、強烈なバー直撃。
正直、ここでPK戦を覚悟した。

PK戦になればドイツだったんだろうなぁ、過去の実績を見ても。

延長前半終了直前、
バラック → オドンコール → ポドルスキのヘッド。
決定的だったな、ここも。

もし仮に、あのヘッドが決まってドイツが勝ってたとしたら、
戦犯はデルピエロだった。
ドリブルを始めたバラックに体をまったく寄せようとせず、
心も体も新鮮な筈なのに奪いに行く勇気を見せず、
今、試合がどんな状況なのかまったく分ってない様なチンタラした走りで
バラックの後ろを追い掛けてた。

イタリア好きとしては腹が立ったよ。

しかし延長後半CKのこぼれ玉、
ピルロが溜めて溜めてお洒落にDF引き付けてグロッソを“どフリー”にして、
満を持してノールック? パス。
グロッソの左足、ここしかないって所に飛んでった。
(今大会は決定的瞬間を撮ろうと狙ってるカメラアングルも素晴らしい)
グロッソ、普通だったら右に持ち換えてシュートだったんだろうけど、
左足であのコースに巻いたのは凄い。

ピルロのレジスタ振りには痺れたよ。

残り時間のないドイツ、当然前掛かり。
しかしそこでカンナバロの勇敢なボールカット、
(このカットも特筆もんだ)
そして絵に描いた様なカウンター。
ジラルディーノも溜めて溜めてクールにクールにノールックでデルピエロへ。
(ここは間違いなくノールック)
そしてデルピエロ、正に“ゾーン”でインサイド。

しかしデルピエロ、やっぱり何か持ってんな。
フレッシュなデルピエロがあそこに走り込む事は当然だし、
イタリアの戦略通りなんだけど、
あそこでキープせずワンタッチでインサイドってのは、
自分のゾーンたるが故の意地?なのかな。
しかもピルロ → グロッソのお陰で戦犯を免れた。


ドイツは主導権を握り、決定機もイタリアより多かったのに結果は0-2で負け。
結局クローゼに仕事をさせなかったイアリアが一枚上だったって事なのかな。


セリエAの国だって事を見せ付けたイタリア、
クールで劇的な勝利でした。





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posted by meeya |16:12 | ■2006WC各国試合の後で | コメント(1) | トラックバック(1)
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2006年07月04日

◆『中田英寿』というパイオニアの現役引退、やっぱ、ちょっと、寂しいな。



美学?
美意識?


・・・・・。


一流のアスリートが引退を決断する時ってのは、どんな感情に支配されてんだろう。

まったく分らない。
分る訳が無い。

僕も普通の生活の中で、『引き際』の難しさを大なり小なり経験してるんだけど、
そのレベルの問題ではないもんな。

結構前から、
中田はこのワールドカップ後に引退するんじゃないかって言われてた。
しかし実際それが現実になると、
中田英寿って人間の大きさが分る。


1994年、F-1サンマリノGP。
アイルトン・セナがタンブレロでコンクリートウォールに激突、
帰らぬ人となった時、
正直、僕は3日間放心状態だった。

今回の中田の現役引退は、それとはまったく違うものだけど、
僕の心の中にはその時の感情に近いものが、少なからずあるんだよね。



一つ言えるのは、
世界で戦う代表の歴史は中田の歴史でもあったと思う。

アトランタで攻撃参加しようとしない路木との喧嘩寸前の言い合い、
その五輪で西野監督との衝突、
代表デビューの韓国戦、ホン・ミョンボを苛立たせたプレースタイル、
1997年アジア最終予選、その実力と奔放さ故にギクシャクした先輩達との関係、
そして先発落ち、
そしてジョホールバル、前半最初のフリーキック、カズが蹴ろうとする事への不満、
その試合、勝利後のインタビューで
『代表は上手く盛り上がったんで、後はJリーグの方を何とか上手く盛り上げて下さい。』
と笑顔で語った事への賛否両論、
WCフランス大会クロアチア戦、中山に通した乾坤一擲のパス、
ペルージャでのデビュー戦、対ユベントスで決めた2ゴール、
(当時、セリエAで日本人がゴールする時代が来たんだなぁって感慨に耽った記憶がある)
その年のピアチェンツァ戦で決めたオーバーヘッド、
次の年、ゴールに突き刺さしたフリーキック、
シドニーでのベスト8、
ローマ時代、天王山ユベントス戦、
誰もが唸ったアシストや自身のゴール、
そしてローマで取ったスクデット、
そのローマ時代、トッティが王子なら中田は王様だって言われてた時期もあった。
しかしパルマでの苦悩、
2002年ワールドカップ、
ボローニャへのレンタル移籍、
フィオレンティーナへの移籍、
ボルトンでの焦燥、
そして3度目のワールドカップ。

現役引退。

欧州での中田の活躍に、
代表での中田の活躍に、
僕は何度も心を躍らせてた。



自身が持つ力量、
数学的センス、
それを上回る代表に対する情熱。

客観、俯瞰、周りが見えてしまうが故の苦悩、相当あったんだろうな。

プロフェッショナルが故の苦悩ってのは、
到底僕みたいなサッカー好きの凡人には分り得ない。
また、
中田も無理にそんな凡人に分って貰おうとしてなかった。
でもここ一年、
中田は自身の情熱を何とか皆に分って貰おうと、
自分なりに努力してた。
でも悲しいかな、
そうすればそうする程、
今まで以上に代表の中で孤独を感じる結果になってしまってたのかもしんない。

代表の中にそんな温度差が実際あったとするなら、
中田、相当歯痒かったんだろうなって、察する事が出来るのが辛かったりする。


ま、しかし、
どうあれ引退を決意した訳だよ。
寂しいし、悲しいさ。
でもね、
本当にこれで、
このワールドカップが代表にとっての転換点になったと思う。
代表にとっての新しい機軸を打ち出す出発点になったと思う。


美学?
美意識?
中田の計算?
中田が考える今後のビジョン?

前記、
・・・・・。 の答えは、
んなもん、『下世話』で決まりだよ。


欧州のサッカーを身近にしたパイオニアであり、
代表の歴史の中で、どんなに遡ったって、
少なくとも僕が三菱ダイヤモンドサッカーを見始めて以降、
中田の実績や功績を上回る人はいない事実を見縊っちゃいけない。

自身、サッカーを愛する者の一人として、
最高の敬意を持って『お疲れ様でした』って言わせて貰いたい。
そしていつかまた、
日本のサッカー界に帰って来て貰いたい。
その時にはきっと、
理数系の頭脳と経験した苦悩を上手く選手に伝えられる筈だから。


本当にお疲れ様でした。





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posted by meeya |03:36 | ■サッカー好きのひとりごと&代表に思う事 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2006年07月02日

◆ブラジルの負け方にメンタルの重要性を見て、イングランドに思考の連動の大切さを見た。




ブラジル敗退で、『華』のあるチームが全て消滅したね。
アフリカ勢、オランダ、アルゼンチン、ブラジル。

フランスのブラジルに対する自信と、ブラジルがフランスに対して抱える不安というか。

負けに慣れてないチームほど、受けた負けの記憶は鮮明に残る。
強いチームほど、勝った喜びよりも負けた悔しさの方が心に刻まれる。
そしてもっと強くなろうと努力する。
だからこそトップを維持出来る。

最強王国として君臨し続けているブラジル、
8年前、フランスに舐めさせられた敗北の味を忘れるどころか、
昨日の事のように思い出してた筈だと思う。

前半、これまでと違うシステムで試合に挑んだブラジルのメンタルが全てだったと思う。
一つ前にポジションを取り、自由に動く筈だったロナウジーニョ、
結果的にフランスの執拗なディフェンスの餌食になった。

忘れられない敗北の味に因って導き出された、
フランスに対する戦略が裏目に出た、のかもしれない。

試合後のカカーのコメントが象徴してると思う。
『この試合の悪い所を今挙げられれば、試合中に修正してた。』

多分これは、ピッチ上に居たブラジル選手の総意じゃないか?

結局、苦手意識から来る目に見えないプレッシャーや焦りみたいなものに因って、
前半のシステムを機能させる事が出来なかったのかもしれない。

決してシステム自体が悪かった訳じゃないと思う。

『何故シュートが打てないんだ?』とか、
『こんな筈じゃない』とか、
『これはヤバイ』とか、
点を取る為に考えなければならない戦術的な事より、
物事を改善する為には不必要かもしんない、
そんな思考がピッチ上に蔓延してたんじゃないかと思う。

もう、このレベルでは技術、体力云々じゃない訳だし、
一抹の不安を抱えていたブラジルの自信より、
フランスがブラジルに対して持っていただろう良質の自信の方が、
お互いが本来持っている正確なパスやフィードをより正確に、
より決定的にした、って事なんじゃないだろうか。



イングランド。

どう表現したらいいのかと思うけど、
思考が連動してなかったんだと思う。
例えばパス一つ取っても、出し手と受け手の疎通が無かった様に思う。

代表にもよくある事だけど、
攻め上がるサイドの選手の後ろにボールが出たり、
通したスルーと違うサイドにFWが動いてたり。
それはほんの一瞬の判断なんだけど、
パサーが蹴る瞬間、
ターゲットが立っちゃってるからだと思う。
それって足元で貰いたいのか、前向きに出して欲しいのか曖昧な時によく起こる。
調子がいい時は、それでも見事にパスが繋がるんだけど、
結局それは偶然の副産物でしかない輝きだったりする。
パサーの方にしても、
普通、何故そこに出したのかが明確でなく、ただ何となく出したパスでは、
受け手の次の動きに迷いが出たりする。
バックラインで横パスをFWにカットされ、身が凍る思いをするシーン何かは、
その最たるもんだと思う。


離合集散、思考がほぼ一致し、
連動した動きの中でパスを繋げないとマークを剥がせない。

イングランドは確かにアイディアが乏しかった。

ポルトガルも・・・乏しかった。
デコが居ない事がやっぱり影響してんのかな?
フィーゴが自在の位置を取ってボール際に常に顔を出してたけど、
次の選択をことごとく読まれてた様な気がする。
そういう意味ではイングランドの守備意識は大したもんだと思う。


イングランド、最後は上手く攻めてたけど、
結局最後までポルトガルのマークをずらす事が出来なかった。
世間では『一人の愚か者』っていう話題が出てるみたいだけど、
多分、それ以前の問題だと思う。

イングランド、
オーエン、ベッカム、ジェラード、ランパード、クラウチ、ルーニー、
そうそうたるメンバーなんだけど、
一人減り、二人減り、挙句誰かが調子を落としてしまえば、
「どうやって点を取ればいいのか?」
って感じになってた事は否めないかもしんない。

勝っても批難が飛び交い、
負けたら罵声を浴びせられるサッカーをしてるのは確かだと思う。




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posted by meeya |19:33 | ■2006WC各国試合の後で | コメント(4) | トラックバック(0)
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2006年07月01日

◆イタリア×ウクライナ、楽しみました。



ドイツ×アルゼンチン戦の後だけに、
落ち着いた立ち上がりに見えちゃったな・・・っていうか、
ガツガツ行きたいウクライナをイタリアが丸め込んだ、っていうか。


『イタリア1トップかぁ・・・。
・・・って事は、ウクライナ、中盤押さえ込まれて、痺れを切らして、
ロング一本シェフチェンコじゃぁ、
いよいよシェフチェンコ、孤高のFWになるぞ・・・イタリアの罠に嵌るぞ・・・。』
って思ってたら、
前半6分ザンブロッタとトッティのワンツー。
トッティお洒落にDFをかわしてボールをザンブロッタに返した。
貰ったザンブロッタ、
『俺のドリブル、どうよ?』みたいな感じで切り込んで、
あっさり決めちまった。

『あぁ~、こりゃもう、いきなり1トップにした布陣が機能すんじゃねぇ・・・?』
そんな事考えた後、
『・・・リッピ監督、トッティを100%信頼してんだな・・・。』
って思っちゃった。

これがいわゆる一つの、
独り戦術検証 → 独り中間省略 → 独り戦術結論。(笑)


そこで余談。

報道じゃ前の試合でデルピエロを先発させたのは、
トッティに疲れが見えてたから(by リッピ監督)・・・らしいけど、
まぁ、そのコメントを深読みして結論を推測してみると、
イタリアが勝ち進んだとしても、
もうデルピエロの先発はない、となる。トッティに何か異変が起こんない限り。

何故かって?
・・・見切れたんだろうな。(デルピエロファンの方、申し訳ない)
代表で言う所の小野、遠藤だって事を確認した・・・って言ったら、
語弊がある?(失礼)

でもそんな事考えるのも、ある種醍醐味なんだよなぁ。
『てめぇ何様なんだよっ!』って自分にツッコミ入れながらさ。



後半12分、ウクライナは完璧な攻撃でイタリアのディフェンスを完全に、
しかも決定的に切り崩して翻弄したんだけど、
ブッフォンもザンブロッタも、いいとこ居んなぁ。(苦笑)
運も縁も実力もあるんだろうなぁ。・・・素晴らしい。

ウクライナ、凹んだんだろうなぁ。
その後直ぐトッティ → トニのヘッドで2点目。
得点出来なかったショックが尾を引いてたのかどうか分んないけど、
いや、尾をひいてたんだろうな、
トニの前に居たカンナバロ、どフリーだったもん。
しかもその後ウクライナ、フシンのヘッド、バーだよ。

・・・・・。 ←ウクライナの選手もサポーターもこんな感じじゃない?



終わってみればイタリア完勝。
相変わらずのディフェンスライン。
相変わらずのガットゥーゾ、ザンブロッタ。


来期、カカーはレアル行くのかな?
シェフチェンコはどうすんのかな?
いや、シェフチェンコはロッソ×ネロが似合ってる。

イタリア代表見てると、
どーもそんな風に考えが飛んじまうんだよね。(失礼)



・・・ドイツ×イタリア、盛り上がるぞ。




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posted by meeya |08:22 | ■2006WC各国試合の後で | コメント(0) | トラックバック(1)
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2006年07月01日

◆ドイツ×アルゼンチン、珠玉の引き分け。


舌戦明けの両チーム、
戦術は明確だった。
ボール発着点の消し合い消し合い潰し合い。
お互いの特徴を根こそぎ削り取る様な激しいプレス。
上手いし強いし、全てに早い。
前半、お陰でドイツはクローゼが完全に消えてた。
アルゼンチンは、ま、これは何時もの様にクレスポが消えてた。(笑)


力の入る面白い試合だったけど、
・・・カンビアッソの涙、見たくなかったな。


アルゼンチン、カンビアッソとサビオラを先発させなかった。
ドイツに敬意を表してか、ドイツのモチベーションやプレッシャーを予想してか、
守備的に入りたかったのか。

試合は早くゴール前までボールを運びたいドイツと、
スペースも人も押さえて、
きっちりディフェンスしてるアルゼンチンとの鬩ぎ合い。
・・・それにしても足元の技術は、やっぱりアルゼンチンに軍配が上がるな。

アルゼンチンは前後半ともマスチェラーノの中盤でのディフェンスが効いてた。
前半は特にフリングス、シュナイダーからクローゼへのラインが寸断されてた。
しかしドイツはホームアドバンテージの中、
前半30分まで怒涛を続けたね。
普通、そんな怒涛の攻撃は15分前後で落ち着くもんだけど、
やっぱ違うんだな、ワールドカップ仕様のアドレナリンってのは。


凄みのあるドイツのオフェンスとディフェンス、
小賢しい程粋なアルゼンチンの落ち着いたボール回し、
面白いよねぇ、ほんとサッカーって。


後半4分アルゼンチン、アジャラのヘッドで1点。
身体能力の高さが伺えたヘッドだった。
普通ならこの一発でアルゼンチン、勝ちを掻っ攫っちまうよな。

0-1後、ドイツも負けじと押し込んで押し込んで・・・だったんだけど、
前半の様なダイナミックさは無い。
でもそりゃ当然かもしんない。
前半あんだけブッ飛ばしてた訳だし。

しかしここで何て言うか、
アルゼンチンGKにアクシデントが起こっちゃうんだよな。

難しい場面でのGK交代。
それにしても、またもこんな不可抗力での交代。

・・・サッカーの神様は、とことんニクイ演出が好きみたいだ。

ってかマジにGK大丈夫か??
ガンバ大阪時代、実は内蔵破裂してたっていう本並思い出しちゃったぞ。


残り20分、リケルメOUTカンビアッソ。
ディフェンスを意識しながらも攻撃の糸口は残して置きたいって感じの、
監督の意識の中にはそういう幅みたいなもんがあったと思う。
またその幅を持たせられるアルゼンチンってのも見上げたもんだけど。(失礼)

この交代は当初の予定通りだったんだと思うけど、
しかしあの不慮の出来事で守備的布陣のダメ押しが出来なくなっちゃったアルゼンチン、
さすがにそれは想定外だったんだろうな。(もう古い?)

そしてゲームが動くんだけどさ、
ドイツ後半35分、ずーっとずーっと消えてたクローゼがヘッド一発。
まさにこれが、正真正銘の決定力のあるFWって感じのヘッド一発。
バラック → ボロウスキー → クローゼがドン!

脱帽です。

ボロウスキー、綺麗で正確な流しだった。
しかも交代選手。(別に意味は無いです)
世界を相手に1点を奪うには、
決定力のあるFWと、
そのFWには決定力があるんだと知らしめる自己犠牲が必ずあるんだよな。


延長前後半、
しつこいぐらい相手の良さを潰し合ってPK戦。
執念っていうか、覇気に溢れてたっていうか、
ドイツの選手、準決勝は俺達が行くんだ!みたいな自信込みの余裕っていうか、
興奮してるからこそ身震いする様な冷静に襲われてるっていうか、
何だか皆そんな顔してたな。


次はドイツとイタリアかぁ。
カンビアッソの涙、見るんだったらここだったんだけどなぁ。

試合終了後、両チームが揉めてたのは、
舌戦の決着だけはつけとこうとしてたのかな?アルゼンチン。




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posted by meeya |07:01 | ■2006WC各国試合の後で | コメント(0) | トラックバック(2)
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