2006年07月04日
◆『中田英寿』というパイオニアの現役引退、やっぱ、ちょっと、寂しいな。
美学? 美意識? ・・・・・。 一流のアスリートが引退を決断する時ってのは、どんな感情に支配されてんだろう。 まったく分らない。 分る訳が無い。 僕も普通の生活の中で、『引き際』の難しさを大なり小なり経験してるんだけど、 そのレベルの問題ではないもんな。 結構前から、 中田はこのワールドカップ後に引退するんじゃないかって言われてた。 しかし実際それが現実になると、 中田英寿って人間の大きさが分る。 1994年、F-1サンマリノGP。 アイルトン・セナがタンブレロでコンクリートウォールに激突、 帰らぬ人となった時、 正直、僕は3日間放心状態だった。 今回の中田の現役引退は、それとはまったく違うものだけど、 僕の心の中にはその時の感情に近いものが、少なからずあるんだよね。 一つ言えるのは、 世界で戦う代表の歴史は中田の歴史でもあったと思う。 アトランタで攻撃参加しようとしない路木との喧嘩寸前の言い合い、 その五輪で西野監督との衝突、 代表デビューの韓国戦、ホン・ミョンボを苛立たせたプレースタイル、 1997年アジア最終予選、その実力と奔放さ故にギクシャクした先輩達との関係、 そして先発落ち、 そしてジョホールバル、前半最初のフリーキック、カズが蹴ろうとする事への不満、 その試合、勝利後のインタビューで 『代表は上手く盛り上がったんで、後はJリーグの方を何とか上手く盛り上げて下さい。』 と笑顔で語った事への賛否両論、 WCフランス大会クロアチア戦、中山に通した乾坤一擲のパス、 ペルージャでのデビュー戦、対ユベントスで決めた2ゴール、 (当時、セリエAで日本人がゴールする時代が来たんだなぁって感慨に耽った記憶がある) その年のピアチェンツァ戦で決めたオーバーヘッド、 次の年、ゴールに突き刺さしたフリーキック、 シドニーでのベスト8、 ローマ時代、天王山ユベントス戦、 誰もが唸ったアシストや自身のゴール、 そしてローマで取ったスクデット、 そのローマ時代、トッティが王子なら中田は王様だって言われてた時期もあった。 しかしパルマでの苦悩、 2002年ワールドカップ、 ボローニャへのレンタル移籍、 フィオレンティーナへの移籍、 ボルトンでの焦燥、 そして3度目のワールドカップ。 現役引退。 欧州での中田の活躍に、 代表での中田の活躍に、 僕は何度も心を躍らせてた。 自身が持つ力量、 数学的センス、 それを上回る代表に対する情熱。 客観、俯瞰、周りが見えてしまうが故の苦悩、相当あったんだろうな。 プロフェッショナルが故の苦悩ってのは、 到底僕みたいなサッカー好きの凡人には分り得ない。 また、 中田も無理にそんな凡人に分って貰おうとしてなかった。 でもここ一年、 中田は自身の情熱を何とか皆に分って貰おうと、 自分なりに努力してた。 でも悲しいかな、 そうすればそうする程、 今まで以上に代表の中で孤独を感じる結果になってしまってたのかもしんない。 代表の中にそんな温度差が実際あったとするなら、 中田、相当歯痒かったんだろうなって、察する事が出来るのが辛かったりする。 ま、しかし、 どうあれ引退を決意した訳だよ。 寂しいし、悲しいさ。 でもね、 本当にこれで、 このワールドカップが代表にとっての転換点になったと思う。 代表にとっての新しい機軸を打ち出す出発点になったと思う。 美学? 美意識? 中田の計算? 中田が考える今後のビジョン? 前記、 ・・・・・。 の答えは、 んなもん、『下世話』で決まりだよ。 欧州のサッカーを身近にしたパイオニアであり、 代表の歴史の中で、どんなに遡ったって、 少なくとも僕が三菱ダイヤモンドサッカーを見始めて以降、 中田の実績や功績を上回る人はいない事実を見縊っちゃいけない。 自身、サッカーを愛する者の一人として、 最高の敬意を持って『お疲れ様でした』って言わせて貰いたい。 そしていつかまた、 日本のサッカー界に帰って来て貰いたい。 その時にはきっと、 理数系の頭脳と経験した苦悩を上手く選手に伝えられる筈だから。 本当にお疲れ様でした。
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posted by meeya |03:36 |
■サッカー好きのひとりごと&代表に思う事 |
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