江崎孝徳の MTB The World!

ライディングの条件 その1

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私の黒歴史と呼ばれるMTBブームの最中、 偶然にもクロスカントリーライダーとして第一線を走り 裏ではダウンヒルバイクの開発を勤しんでいました。

そん際に気付いたいろんなことがありました。 その一つに剛性による直進力です。

自転車は常に左右に切り返しながら、その反力を生かして 結果的に直進していることに気がつきました(偶然ですが)

立ち漕ぎで左右に振り回しながら猛烈と加速する際にストレスを受け ブレーキングでは、これでもかというほど断続的に強いストレスにさらされます。 この部分ですね。

普通のフレームデザイン

ジャンプなどやった暁には、想像を絶するストレスが生まれます。 いろいろ実験した結果、普通の形状だとパイプを肉厚にするか補強しないと ストレスでフレームが破損するばかりか、カーブを曲がっている際に 外乱の影響を受けやすく、正確なラインがトレースできないことにも注目しました。

コンピューター解析の今の時代、壊れないように設計はできるんですが カーブの際の変な外乱を抑えるデザインがないことに気がつき 根本的な解決を試みたわけです。

ハンドリング改善後

このデザインだと超薄肉のパイプで組んでも補強なしで組めるばかりか 引っ張り、圧縮の応力を受けても耐性のあるクロモリの素材を生かした 高強度なヘッド周りを作ることに成功しました。

この歴史があるので、ヘッド周りに工夫がないメーカーのハンドリングは信用していません、ズバリ言うと 解析では壊れないようにできますが、フロントフレームの一番大きな三角窓が大きいので 最終的にはハンドリング剛性を出しにくいんですね。

フロントフレームの三角窓を小さくする設計思想こそがハンドリングの基本。 と考えるこれまでの私の黒歴史。

経験と実践、ライディングを含めた変な哲学を持つ僕は、随分斜めに見るようになっていますが 直感的に「ほほーこのデザインいけるなぁ〜」って試乗してみたい一台でした。

抜群のハンドリング発生部

はは〜ん、いい剛性が出てる。 ダッシュでも捻じれない。 ブレーキングでもフォークがビクともしない。 一番の美点は、後輪重心でフロントタイヤを遊ばせるライディングで 安心してラインに乗せていける爽快感! 遠心力で体が外に逃げようとしても、フロントタイヤをしっかり進行方向に向け続けてくれます。

ただし、前輪依存型のライダーはハンドルの上に覆いかぶさるので フロントフレームの剛性はあまり気にならないと思います。

僕も低速のライディングなら気になりませんが、高速&ハードなコーナー時に おいて威力を発揮するデザインだと改めて感心した次第です。

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1974年生まれ。
2001年、日本人初の
アジア・全日本・ナショナルランキング・シリーズ総合チャンピオンの4冠を獲得。
03年UCI(世界)ランキングがアジアNo.1、現在世界選手権大会のアジア記録保持者。
03年5月、右腕に悪性黒色腫(メラノーマ)が見つかるも克服。
07年春、オリジナルブランド Pro Ride主宰。
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自転車の安全なライディングを2015年からサポートします。
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