2008年03月29日

U-23・ポジション争いホットゾーン  ~アンゴラ戦~

 アジア予選のしぶとく1点を守る戦いから一転、アンゴラ戦のU-23代表は攻撃的で面白いサッカーをしていたと思う。
 その先発メンバーのうち、約半分はアジア予選で出場機会に恵まれなかった選手。しかし逆転でのメンバー入りを狙う彼らには、良いアピールの機会になったのではないか。

 今回は好プレーを見せた長友佑都(FC東京)、香川真司(C大阪)を中心に、熱い争いが繰り広げられる「ホットゾーン」のポジション争いを占う。


(1)右サイドバック  内田篤人vs長友佑都
 岡田武史監督にその攻撃センスを高く評価され、A代表に定着している内田。その内田がワールドカップ予選バーレーン戦に招集され、不在だった間に長友が実力をアピールした。
 4月から明治大学で4年生になる長友だが、昨年、代表でJリーガーとの差を痛感し、チームメートの反対を振り切ってFC東京に入団した。五輪に懸ける想いは強く、この試合では驚異的な運動量で右サイドを何度も往復し、持ち前の運動量を見せた。
 プロでの経験や攻撃時のアイディアでは内田に一日の長があるが、ダイナミックに上下動を繰り返す運動能力では長友が優る。反町康治監督にも改善点に挙げられたクロスの質を高めれば、内田との争いを制することは十分可能だろう。
 ただしメンバー入りを考えれば、FC東京でプレーしている左サイドの方がチャンスはありそう。A代表の安田理大(G大阪)は反町監督に重宝されておらず、レギュラーだった本田圭佑(VVV)はオランダ移籍後はサイドではなく中盤の中央でプレーしているからだ。
 18人しか登録できない五輪において、両サイドをこなせる人材は貴重な存在。前回アテネ大会で、重症から復帰したばかりの駒野友一(現磐田)がメンバー入りしたのは記憶に新しい。
 FC東京でのプレーを見ると右サイドの方が慣れていそうだが、Jリーグで磨きをかけ、左サイドでも質の高いプレーを見せれば、長友のメンバー入りはぐっと近づくはずだ。


(2)攻撃的MF  香川真司vs梅崎司
 負傷で本大会出場が難しい家長昭博(大分)は、予選終盤こそ出番が少なかったが、先発でも途中出場でもOK、中央で良しサイドで良しで、非常に多くの役割を担える貴重な存在だった。
 その空席を狙うのが、香川と梅崎。柏木陽介(広島)も負傷で不在のこの日は、梅崎が先発し、香川が途中から投入されて、それぞれ攻撃的MFとしてプレーした。
 予選でもプレーしていた梅崎に対し、香川は今年始めの米国遠征で初招集されたばかり。しかしこの日アピールに成功したのは香川の方か。後半途中から投入されると、ゴールに向かう鋭いプレーで攻撃を活性化した。
 今後鍵になるのは代表での活躍に加え、クラブでのレベルアップ。香川はC大阪(J2)でも中心選手の一人だが、梅崎はポンテ復帰(4~5月?)後は厳しいか。梅崎はポンテ不在の今後1ヵ月、代表合宿でアピールしたい。


(3)センターフォワード  豊田陽平vs平山相太vs森島康仁
 平山、森島と予選の主力選手がことごとく選外になる中、先発出場で1得点と結果を残した豊田。山形でもレギュラーに定着しているだけに、J2で継続して結果を残していけばその座は揺るぎないものになりそうだ。一つ気になったプレーを挙げれば、ロングボールに抜け出しながら相手の深いスライディングに阻まれ、シュートを打てなかった27分のプレー。J2ならシュートを打てていた場面だったのだろうが、国際試合ではあれでは「遅い」ということなのだろう。今後3ヶ月、意識を高く持ってプレーしてほしい。
 一方平山、森島はクラブで控えとなっている。安定して出場時間を得るのは難しそうだが、少ない出場機会で結果を残せば、まだチャンスはあるはずだ。

posted by taka |23:10 | 年代別日本代表 | コメント(3) | トラックバック(0)
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