2008年03月02日
アイディアマンがほしい? ~鹿島対広島~
首を傾げたくなる判定や、サポーター乱入の後味の悪さを置いておけば、2008年のゼロックススーパーカップは鹿島、広島の双方にとって良いゲームだったのではないか。 鹿島にとっては「常勝復活」を、広島にとっては「J2のレベルを超えている」ことをライバル達に見せつけたい、開幕一週間前のゲーム。その意味では、両チーム共に強さを印象づける事に成功しと思う。 鹿島の強さが際立ったのは、10人対11人での戦いを強いられた13分から38分までの25分間。岩政大樹が愚かな行為で退場したためだったが、人数のハンデを感じさせない。守備的MFの青木剛、2列目の本山雅志、FWマルキーニョスをそれぞれ一列ずつ下げて穴を埋めて、守備力の低下を最小限に抑えながら攻撃力を落とさなかった。 感心したのは、小笠原満男と本山の2人だ。小笠原は中盤の底に一人で構えているような時間帯もあったが、球際の激しさと鋭いパスで、フォローの必要性を全く感じさせない。正に「大黒柱」といったたたずまいで、好守に絶大な存在感を示した。 後半、その小笠原をフォローするようにポジションを下げた本山は、守備に走り回りながらもチャンスに顔を出し、人を食ったような切り返しから先制ゴールを決めた。昨年、守備の意識をグッと高め、28歳にしてプレースタイルを変えた本山だが、ゴール前でのアイディアも決して失われてはいない。オリベイラ監督との出会いが、彼のレベルを大きく高めたと思う。 その小笠原、本山だけでなく、大岩剛、曽ヶ端準ら経験豊富な選手のそろう試合巧者・鹿島が終盤に2点を追いつかれたのは少々意外だった。ただし1点は、不可解な判定によるPKで失ったもの。同点ゴールは鹿島の甘さよりむしろ、難しい体勢から決めた佐藤寿人のヘディングを褒めるべきだろう。 その寿人、動き出しの速さはやはりズバ抜けている。今日の試合でも、こぼれ球への反応が久保竜彦の倍は早かった。もちろん久保の反応が遅かったわけではない。 むしろ、久保の動きはすごく良かった。腰や膝の負傷に悩まされなければ、J2でゴールを量産することも十分可能だろう。新外国人のユキッチも技術がしっかりした好プレーヤーで、広島の前線の充実度はJ2最高クラスだ。 ただし、そこへのつなぎのアイディアは少々不足気味。桑田慎一朗、高萩洋次郎の動きが特別悪かったわけではないが、FWに決定的なパスを供給することはできなかった。このあたり、柏木陽介の穴が大きかったということか。柏木が早期に復帰し、佐藤、久保、ユキッチがフル稼働するようなら、広島のJ1昇格はたやすいと思う。
posted by taka |00:04 |
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