2007年12月01日
「休ませない」オジェック采配は失敗か?
“予感”はあった。しかし首位・浦和の対戦相手が5月26日以来、21試合勝利がない横浜FCでは、「鹿島逆転V」はあまり現実味のないシナリオだった。 しかし優勝したのは鹿島アントラーズ。今季初勝利を第6節横浜FC戦まで待たなければならなかった鹿島が、最後の9連勝で逆転優勝した。 一方、首位を快走していた浦和は、優勝にリーチをかけた名古屋戦以降の5試合で3分け2敗、3しか勝ち点を取れない失速ぶりで、アジア王者との「二冠」になるJリーグ連覇を逃した。 この終盤の失速は、ACLを並行して戦っていた事と決して無関係ではないだろう。特に阿部勇樹、鈴木啓太、闘莉王の3人は代表でも主力選手で、守備陣のメンバーを固定したオシム監督の下、負傷の場合を除けばほぼフル出場した。 彼らを含め、主力選手の消耗は想像に難くない。 過密スケジュールの中、あまりメンバーをいじらなかったオジェック采配には疑問が残る。体力的に厳しい連戦の中でも大きくメンバーを変えなかったオジェック監督は、信頼する20人ほどのグループの中から11人を選び、その11人で出来るだけ長い時間を戦い抜くタイプの監督だった。 それが正しかったというのも、間違っていたというのも結果論でしかない。ただ日程を考えれば、二冠を目指す上ではメンバーを固定しすぎたか。 今年の浦和で、リーグ戦に先発出場したのは18人。新加入の阿部を除けば昨年と代わり映えのしない少数先鋭で、厳しい連戦を戦い抜いた。 それぞれチーム事情が違うので単純に比較はできないが、リーグ戦で先発した人数は、同じくACLを戦った川崎Fが23人、優勝した鹿島が20人。最も日程が厳しいはずの浦和が最も少なかった。 それが物語るのは浦和のスタメンとベンチの差の力量差か、オジェックの主力への信頼の厚さか。いずれにしろ、「浦和は選手層が厚い」という評価には首を傾げたくなる。 思い出すのは、1-0で勝利した新潟戦。この試合で決勝点を決めたポンテは、元々この試合を休養する予定だった。だが、小野伸二が試合前に負傷。貴重な「スタメン候補」の小野が欠けると、ポンテはフル出場するしかなかった。 ただしこの采配が緊張感を研ぎ澄ませ、アジア王者に導いたともいえる。メンバー固定も今日の結果次第では、「二冠につながる名采配」になっていたかもしれない。 ただやはり先発出場が18人、途中出場を含めてもリーグ戦に出場したのが21人では、過密日程を乗り切るのは厳しい。 「1人だけの補強だとは思っていません。2人分、3人分の補強だと思っています」 と中村GMが胸を張った阿部の補強だが、本当に必要だったのは複数のポジションをこなす消耗する1人ではなく、3人のレギュラー候補だったのかもしれない。
posted by taka911 |23:36 |
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