2007年10月19日
「彼らを含めて11人以上のレギュラーを私は考えている」
イビチャ・オシム監督の日本代表は、3つの階層から成り立っている。 A=常に招集され、先発候補となる選手 B=出場機会は少ないが、常に招集されている選手 C=調子次第で入れ替わるメンバー Aグループに属するのは、エジプト戦で先発した前田遼一(磐田)、大久保嘉人(C大阪)以外の9選手の他、DF闘莉王(浦和)、MF中村俊輔(セルティック)、FW高原直泰(フランクフルト)、巻誠一郎(千葉)といったあたりか。あるいは稲本潤一(フランクフルト)も、ここに含めていいかもしれない。 Bグループは、GK楢崎正剛(名古屋)、DF坪井慶介(浦和)、MF今野泰幸(FC東京)、橋本英郎(G大阪)、FW矢野貴章(新潟)らが挙げられる。エジプト戦後、橋本、今野についてオシムは、 「出場機会あるなしにかかわらず、彼は長い時間をわれわれと過ごしてきて、トレーニングもまじめにやっていた。しかしチーム内には競争があるので、これまでチャンスがなかった」 と語り、交代出場の理由について 「彼らの努力、まじめさへの褒美だと考えてもらってもいい」 と話しており、Bグループへの信頼もまた厚いと考えてよさそうだ。オシムは同時に、 「彼らを含めて11人以上のレギュラーを私は考えている」とも言っている。 Cグループは流動的で、ポジションの特性上、攻撃の選手が多い。FWでいえば、田中達也(浦和)、大久保、前田といったあたりが、この枠を争っている。 これらのグループの間に、明確な線引きは存在する。だがその線を乗り越えることは、容易ではないがありうる。 この一年で一気にジャンプアップしたのが、MF中村憲剛(川崎F)。代表デビューからまだ一年しか立っていないが、中盤の底からの正確なパスで、今や代表に欠かせない存在となっている。 同じ川崎Fでは、今年から新加入のGK川島永嗣がBグループとして定着した。昨年まで在籍した名古屋では楢崎の控えだった川島は、代表デビューこそならなかったが、練習では好セーブを連発しているという。キックの精度も川口、楢崎を凌ぐと評判で、近い将来、川口から正守護神の座を奪っても不思議はない。 さて来年は、いよいよワールドカップ3次予選がスタートする。この過程で、誰がジャンプアップしてくるのか。 期待できそうなのが前田と大久保で、エジプト戦で代表初ゴールを挙げた彼らが、Bグループ、Aグループとして争いに食い込んでくるのは十分に考えられる。実際、カメルーン戦で代表初ゴールを挙げた山瀬功治(横浜FM)は、その後も出場こそないが、常に選出されている。 一方で、呼ばれなくなった選手もいる。Aグループからの転落は、海外移籍したアレックス(ザルツブルク)以外にないが、Bグループでは、昨年は欠かさず選出されていた田中隼磨(横浜FM)が候補キャンプに呼ばれたきりで、負傷で出遅れた長谷部誠(浦和)に至っては、合宿にすら選ばれなかった。昨年チーム得点王の我那覇和樹(川崎F)も、最近は声が掛かっていない。Bグループとして定着していた佐藤寿人(広島)もまた、エジプト戦の選外で一気に立場が危うくなった。 来年は、誰がジャンプアップし、誰が外されていくのか。U-22世代が本格合流するであろう来年には、選手にはよりシビアな目が向けられることになる。 競争を勝ち抜く上で選手に求められているのは、クラブチームでのコンスタントな活躍と、代表での「努力、まじめさ」。それらを備えた選手が、「11人以上」と幅広く見積もられたレギュラーメンバーとして、チームを支えていくに違いない。
posted by taka911 |11:45 |
日本代表 |
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