2007年10月10日
得点力ともっさりと
平山相太(FC東京)がわからない。 これまで何度、彼のプレーに失望させられたことか。以前、解説者の金田喜稔さんがTV中継の中で 「18歳の時が一番良かったと思っている」 と言ったことがあったが、全く同感だ。18歳でワールドユースに出て(03年)2得点し、高校選手権で次々と得点記録を塗り替えたときには「すごいストライカーが出てきたものだ」と驚いたが、その後の彼はどうだったか。 ヘラクレスでチーム得点王(8点)になった時こそスケールの大きさを感じたが、それ以外は失望の連続。経験値、実績からいえばU-22代表を引っ張って然るべき存在なのだが、守備での貢献度の低さと好不調の波の激しさがネックになり、森島康仁(C大阪)にポジションを奪われている。 しかしJリーグでの最近のゴールシーンを見ていると、能力の高さを感じずにはいられない。 今季初ゴールは磐田戦でのPKによるものだったが、横浜FC戦での5人抜きゴールは見事。先日の横浜FM戦では、那須大亮を頭1つ分上回る驚異の打点からヘディングシュートを決めた。 控えに甘んじているのは、FC東京でも同様。守備にこぼれ球にがむしゃらに走り回り、ゴール前で独特の得点感覚を見せる赤嶺真吾が進境著しいが、平山はその赤嶺、ルーカスに次ぐ第3FWと位置付けられている。 ただし、その赤嶺より300分近く出場時間は少ないが、ゴール数では赤嶺の4点に対し平山が5点と上をいっている。先述の5人抜きゴールには横浜FCの守備の拙さを揶揄する声もあるが、85分に投入されての出来事であり、短い時間でしっかりと結果を残しているのだ。 思えば五輪2次予選でも、5試合5得点と結果は残していた。決定機を多く逃して批判も多かったが、得点能力の高さは示している。 果たして平山の真価は、得点力の高いストライカーなのか。あるいは運動量が少なく、守備では貢献できない、ポストプレーで起点になれない、ボールを呼び込む動きも不足している「もっさり」した平山が、本当の平山なのか。 いずれにしろ、現代サッカーの変化は実感する。 かつてサッカーには、 「ストライカーは89分寝ていても、点を取りさえすれば良い」 という言葉があった。だが点を取っても平山は酷評され、点を取れなくても森島、赤嶺はハードワークを評価される。 よりフィジカルで戦術的なものになりつつある現代サッカーの中で、平山は生き残れるのか。もちろん、点を取れない試合では本当に「90分寝ている」平山には、改善すべき課題が数多くある。ただ寝ている試合とは別人のごとき動きで、意外なほど得点も重ねている。監督にとって計算できない、使いづらい選手には違いないし、よくわからない選手ではあるが、潜在能力は間違いなく高いと思う。 それが“もの”になるかは別にして。
posted by taka911 |00:30 |
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