2007年07月03日
3本の矢 ~U-20スコットランド戦~
ブームになっている「ビリーズブートキャンプ」の動作から、片膝をついて弓矢を放つ。「槙野と昨日やっていた」と森島が振り返ったゴールパフォーマンスは、U-20スコットランド代表を相手に3度繰り返された。3点目を奪った直後に1点を返されたが、3-1のスコア以上の快勝。U-20ワールドカップ決勝トーナメント進出に向け、U-20日本代表が好発進を切った。 3本の矢のように 弓矢を放つゴールパフォーマンスは、現在13得点でJリーグの得点王をひた走るサンフレッチェ広島の35歳、ウェズレイに敬意を表してのものだという。ウェズレイがこのパフォーマンスを考案したのは、チーム名の由来が「3本の矢」(3+フレッチェ=イタリア語で矢の意)にあると知ったから。「1本の矢はたやすく折れるが、3本ならなかなか折れない」と団結の大切さを説いた有名な挿話だ。 この試合、日本は矢を束ねていた。ボールホルダーを複数の選手がサポートすることで、数的有利を作り、体格に優れるスコットランドをスピードとスキルでかく乱した。 象徴的なのは梅崎司(大分)の得点場面。得点それ自体は、自らボール奪取した梅崎の個人技によるものだった。だが良いミドルシュートが打てたのは、右で田中亜土夢がスペースに走りこみ、左で河原がマークを引き付ける動きをしたからだ。3得点のうち、他の2得点は相手のミス絡みだったが、このような良いフリーランニングが味方の選択肢を増やし、それが敵を迷わせる場面はこの試合中、何度も見られた。 将来のプロトタイプ このような良いサポートを上手く活用する「人とボールが動くサッカー」こそが、A代表オシム監督が目指すものであり、日本人の身体的特徴にも適したものであることは疑いの余地もない。「3本の矢サッカー」、と書くと私のネーミングセンスの無さがばれるが、スコットランドの大男を手玉に取ったこの日のU-20代表の動きは、将来の日本代表のプロトタイプになる気がする。 それを実現できたのは、梅崎、田中、柏木陽介と、A代表の中村俊輔、憲剛、遠藤保仁を機動力では上回る選手が中盤にそろっているから。このあたりから、北京五輪代表はもちろん、2010年南アフリカワールドカップのメンバーに何人か入ってくるようなら面白いのだが……。
posted by taka911 |02:41 |
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