2008年01月04日
岡田語録(3)あきらめない姿勢
不器用で不格好かもしれない。しかしひたむきに最後まであきらめない姿勢は、サポーターを裏切ることはない。(中略) 純粋に勝ちたい。チームのために勝ちたい。そう信じて戦う者の姿は人の心を打つと思う。どんなに下手なサッカーでも、だ。その原点があった上で、華麗さやファンタジーがあるのではないか。 理屈でないものに突き動かされて戦いに臨む。そうした選手たちが生まれにくい現代の日本にあって、ピッチ上での強烈なリーダーが必要なのだと強く思う。と同時にお互いに要求し合えるコミュニケーションの大切さ。今シーズンを戦いながら、私はそれを確信した。(週刊サッカーマガジン2003年12月23日号「岡田監督独占手記」より) 2003年、岡田武史監督の下でJリーグを完全優勝した横浜FMは、どんな苦境に陥っても、最後まであきらめずに戦い抜くチームだった。 それを象徴するのが、優勝を決めた最終節、磐田戦。前半の開始早々にGK榎本哲也が退場し、70分以上も数的不利での戦いを強いられたが、前年度王者の磐田を相手に粘り強く応戦。同点で迎えた後半ロスタイムに久保が決勝点を決めて、逆転で2ndステージ優勝を手にした。 岡田は02年ワールドカップでの、アイルランドの戦いに感銘を受けたという。アイルランドより美しいサッカーをするチームはあったが、カーン擁するドイツを相手に後半ロスタイムに同点に追いつくなど、ことがむしゃらさでは群を抜くチームだった。 岡田のこの言葉を読みながら、私は04年アジアカップでのジーコジャパンの戦いを思い出した。ジーコのチームは、戦術的には拙いチームだった。だが最後まであきらめない姿勢で優勝を勝ち取ったチームは、その過程でドラマを生み、感動をもたらしてくれた。 そのチームが、ドイツワールドカップでは何とも頼りなく、執念を感じさせなかったのが虚しい。岡田の言葉を踏まえると、「お互いに要求し合えるコミュニケーション」に欠け、「ピッチ上での強烈なリーダー」が孤立したことが、ドイツワールドカップでチームが一つになれなかった原因なのかもしれない。 さて、岡田ジャパン。私は岡田に、オシム以上の理論を求めるのは酷だと思っている。だが一方で、「理屈でないものに突き動かされて戦いに臨む」ような、「ひたむきであきらめないチーム」を作ることに関しては、岡田の方が上ではないかと期待してもいる。 もちろん、日本代表が「不器用で不格好なチーム」では困るのだが。
posted by taka |18:35 |
日本代表 |
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