2008年01月01日

サッカー選手として、FWとして

 良くも悪くも、実に柳沢らしいプレーだと、私は2度笑った。

 1回目は、パスを出した瞬間。本山雅志とのパス交換から右サイドを突破した柳沢は、中央に切り込むと、シュートを打たずに左サイドにボールを送った。
 そのボールの行く先には、一見、誰もいないように思えた。だがバックスピンをかけていたのか、失速したボールには後方からダニーロが走り込んでいて、試合を決定付ける2点目が決まった。この瞬間、柳沢の視野の広さと技術に感嘆し、2度目の笑いがこぼれた。

 ドリブルでゴールに向かい、DFと相対しながらも、視界にはダニーロを捉える。そしてトップスピードで走り込むダニーロが、スピードを殺さずにシュートを打てる優しいパス。この一連のプレーに、柳沢の優れた技術を見た。

 ただ同時に、優れたサッカー選手がイコール、優れたFWではないことを考える。

 最終的には、DFにシュートコースを塞がれていた。パスの選択が間違っていたとは思わないし、またゴールに結びついているのだから不正解などとは言えない。
 だがもしも、高原直泰だったら、あるいはマルキーニョスだったらどうか。サイドを突破した時点でゴールに一直線に迫り、結果的にシュートコースを防がれたとしても、強引にシュートを打っていたのではないか。

 FWは時にエゴイストでなければならない、とよく言われる。だが柳沢にエゴはない。強引さとは無縁の男だ。
 それが彼の良いところであり、物足りなさを覚える部分でもある。このプレーを見た素直な感想を書けば、
「柳沢は優れたサッカー選手ではあるが、ストライカーではない」
と改めて思った。

 さて、移籍志願をしているという柳沢。個人的には鹿島の顔である彼には残留してほしいが、もし移籍するなら強力なストライカーのいるクラブが良い。
 30歳になった柳沢だが、知性と技術は相変わらず。強烈なストライカーと活かし活かされる関係を築けるようなら、まだまだ一年を通して面白い存在になるのでは。

posted by taka |19:12 | Jリーグ | コメント(13) | トラックバック(0)
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サッカー選手として、FWとして

あけましておめでとうございます

シュート意識の低さ、ゴールを欲しがる貪欲さが足りないとは、
確かに柳沢選手について良く言われることではあります

但し、今日のあの場面についてはまた別の側面も考慮に入れるべきだと思います

1点リードして既にロスタイム、そのままなら優勝という場面で
時間を殺す為に、試合終了直前にピッチに入った柳沢選手
彼がするべき仕事は、正にあの場面に理想形として顕われました

仮にダニーロ選手がシュートを外していたとしても、
あの場面ではベターな選択であったと考えます

また、報道によれば個人的な思惑もあったはずである柳沢選手が、
自らのゴールより、チームプレイを第一に選択するという意識の高さ
それはそのまま鹿島というクラブの意識の高さでは、と考えます

posted by フリフラウ | 2008-01-01 22:37

サッカー選手として、FWとして

私も、『は!? その状況でパス!?』と思いました。
ゴールが生まれ、うなりました。

しかし、おっしゃるように彼はFWです。
やはりシュートを狙って欲しいですよね。
チームのためというのもわかりますが、
遺跡の置き土産としてはアシストじゃ物足りません。

準決勝で見たジュニーニョは、
強引にドリブル、シュートしていました。
パスしろ、と思うほどに。

プレースタイルと言ってしまえばそれまでですが、
FWの仕事はゴールだと私は思います。


長文失礼しました。

posted by ESN | 2008-01-01 22:44

Re:サッカー選手として、FWとして

柳沢は中盤やればいいのにね

posted by 1031komeo | 2008-01-01 22:54

サッカー選手として、FWとして

イタリア時代に「男に媚を売る女のようなプレーをする」という監督の言葉が的を得ていると思う
残りの選手期間を大人しく鹿島で過ごしてほしい
鹿島サポにも支持されてるみたいだし問題ないだろう

posted by 移籍反対 | 2008-01-01 23:30

サッカー選手として、FWとして

柳沢選手は偉大です。自分のエゴを捨てて、チームの勝利のために行動できるのですから。いや、彼にとって重要なのは勝利なわけだからエゴですらありませんね。

得点が期待されている場面ではしっかり取っている(たしかにミスは多いのでそこは改善すべきではあります)ことを見てほしいですね。

posted by 柳沢好き | 2008-01-01 23:50

サッカー選手として、FWとして

あの場面に関してはパスが正解だったと思うしダニーロによく気がついたと思う。 
コースも消されていたし。

だけど柳沢のプレースタイルが好きかというと嫌いだけどね。
ストライカーなら狭い隙間にズドンと入れて欲しかった。

posted by おうイエス | 2008-01-02 02:06

サッカー選手として、FWとして

結果に救われたプレーでしたね。彼がセリエAで全く通用しなかった理由が、良く解ります。ダニーロがシュートを外していたら、柳沢のあのプレーの評価はどうだったのでしょうね。そうなっていた方が、柳沢らしいプレーだと、逆に素直に納得していたかもしれませんが。サッカーとは、試合に勝つという一つのチーム目標を追求する、11人のエゴをピッチ上で表現する競技でもあります。柳沢は、技術的には良いものを持った選手ですが、メンタルな部分では、サッカーには不向きですね。きっと、どんなポジションでも、駄目だと思います。

posted by NK | 2008-01-02 08:17

サッカー選手として、FWとして

俺も打って欲しかった。しかし、ヤナギはこの一年のプレーぶりを見ると明らかに自分の得点を目指す姿勢が強くなった。
 鹿島のフロントの慰留を振り切って移籍を強行するなら、得点への意志の高まりも本物だろう。
 移籍して点取り屋になれるか なれなくて引退か
実は日本代表にとっても注目すべき事だ。
 ヤナギが候補に復帰してもおかしくないくらいにJリーグで得点すれば、他のFWへの良い発奮材料になる。高原とてW杯での得点実績は無い。
 激しい競争をしてもらいたい。

posted by ただのサポ | 2008-01-02 12:21

サッカー選手として、FWとして

 1点リードの後半終了間際の場面、相手陣内でのボールコントロールで時間を消化することを選択したのは当然で、その流れの中から中央に切れ込んだのは、相手DFとの駆け引きからの必然のプレー、逆サイドに流したのは、悪くても、逆サイドでのボールキープで時間を消化できる。と言う発想で、単にチームが勝つためのプレーをしただけではないでしょうか。
 シュートに行って、ルーズボールを縦1本通されるリスクを考えると、あの時間帯なら当然のプレーと思うのですが?

posted by butaneko | 2008-01-03 14:18

サッカー選手として、FWとして



・・・という事は、あの場面ではヤナギは時間稼ぎをする事を優先的に考えていたんだ。相手の息の根を止めて試合の幕を完全におろす2点目を入れようとは思わなかったんだ。で、時間稼ぎを意識して流したパスが、間違って得点のアシストになってしまったわけだ・・・なーる。

悲しいね、ヤナギ。そんなふうにしか見られてなくて。

posted by あっそ | 2008-01-04 05:15

サッカー選手として、FWとして



あの場面、別アングルから見るとダニーロは柳を見てるね。それから自分で打たずにパスを出してる。ダニーロのがんばってる思いが伝わったんだと思う。

posted by K・S | 2008-01-04 14:20

サッカー選手として、FWとして

何度見ても、ヤナギらしいプレーだと思った。限られた時間の中でゴールを決めたいという気持ちを置いてパスを出せる限りなくエゴのない選手だと思う。個人的には前を向いてゴールに向かえって感じだが、ヤナギの出すラストパスで救われたケースを何度も目にしている。その度にあ~っと一回落胆した後に歓喜を味わう。彼の本質は変わらない。だからこそ彼のプレーを見続けたいのかもしれない。さて?移籍の先にある物は何か!!

posted by りくっぴ | 2008-01-04 20:02

サッカー選手として、FWとして

サッカーは考えるスポーツです。
「完璧なプレー」というのは存在しませんが、エゴは完全に捨ててどんな方法でも点をとる、という最終的なことは何も変わらないと思うのです。

色々な状況がサッカーにはありますが、柳沢を見ていると本当に点がとりたいのかわからない。

マルキーニョスは周りを使おうとしませんが、それでも点を取る意欲は見えます。それに僕は、マルキーニョスにもまだ伸びしろがあると思えます。

スピードが衰えて、状況判断の優れたパスでチームに貢献するならまだしも、シュートできるのに打たずに持ちすぎで取られてカウンターを食らうようなチームを考えていないプレーは、
僕は好きではありません。

女のようなプレーと言い放った監督の気持ちも分かる気がします。

posted by l | 2008-01-04 23:44

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