2007年11月17日

良いリズム、良いゴール ~U-22ベトナム戦~

 もっと点が取れた、とは思う。だが両チームの力量や、これまでの戦い振りを考えれば、4-0はこれ以上ない結果ではないか。
 U-22代表の、ベトナム戦のことだ。

「もっと点が取れた」というのも、後半に日本は、少なくとも2度の決定機を逃した。73分、梅崎司(大分)のシュートの跳ね返りに詰めた岡崎信司(清水)はもたついてシュートを打てず、88分にこの日2度目のPKを蹴った本田圭佑(名古屋)のキックはGKに阻まれた。
 ベトナムに攻め込まれ、追加点のチャンスを逃した後半は、後味の悪さを残す。だが3点を奪った前半はリズムよく攻撃を仕掛け、これまで4試合で3得点、セットプレーでしか点を取れなかったチームとは思えない戦いだった。

 良いリズムを生んでいたのは、左サイドの本田圭だ。以前はゲームから消えてしまうことも少なくなかったが、この日は左サイドだけでなく中央、右と自由に動いてパスをさばいた。24分に李忠成(柏)の2点目をアシストしたクロスの精度はさすが。またもゲームから消えてしまった後半にチーム全体のリズムが悪くなったことが、逆に彼の存在の大きさを証明していた。

 その本田圭のアシストも含め、2点を決めた李忠成のプレーもまた、チームに良いリズムをもたらしていた。9月の2連戦ではほとんど出番がなかった李だが、Jリーグではこのチームで唯一、二桁得点を挙げている選手。その好調を買われてか、先のカタール戦からFWの一番手に浮上してきたが、1トップで先発したそのカタール戦ではマークが集中し、なかなかシュートに持ち込めなかった。
 そのカタール戦でも体を張ってボールをキープし、最低限の役割はこなしていた李だが、本来はスピードを生かしての1.5列目からの飛び出しを得意とする選手。柏でもフランサの後方から飛び出す動きでゴールを量産している。
 この日のパートナーの岡崎が、フランサ並みのポストプレーをしたわけではない(それができるなら、今すぐにでもA代表に入れると思う)。だが相手のマークと献身的な仕事を岡崎と分け合った李は、カタール戦よりずっと自由に動き、数多くのチャンスに絡んだ。
 2得点はいずれも左からのクロスに勢いよく飛び込んだもので、49分には水野晃樹(千葉)の決定機も演出したほか、身体を張ったボールキープで貢献もした。彼もまた、攻撃の良いリズムを作った選手だ。

 勝利か引き分け以上で北京五輪出場が決まる、21日のサウジ戦。サウジ戦でも良いリズムからの、良いゴールが見たい。

posted by taka911 |00:54 | 年代別日本代表 | コメント(0) | トラックバック(0)
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