2008年10月10日
新戦力は見つかった? ~日本vsUAE~
<GK&DF>森重見送りの「?」も寺田、高木は安定 「オリンピックを見た限りでは、ポジショニングなどに不満がありますけど、どこまでできるか分からないぶん、期待も大きいですよ」というのが、岡田武史監督の森重評(『週刊サッカーマガジン』インタビューより)。 その森重真人(大分)のスタメン起用を予想する声もあったが、フタを空けてみればベテランの寺田周平(川崎F)が先発し、中澤佑二(横浜FM)とコンビを組んだ。 日本代表のセンターバックは、中澤、闘莉王(浦和)のコンビがチームの中心になっている一方、彼らに続く「第3のセンターバック」の不在が一つの問題になっている。そこで森重にかかる期待も大きかったのだが、岡田監督が選んだのは5月のパラグアイで実績のある寺田のほうだった。 寺田は前半のみで退いたが、パフォーマンスは実に安定していた。後半から代わって入った高木和道(清水)も、硬さの見られたウルグアイ戦から一転、代表2戦目のこのUAE戦では、落ち着いた対応を見せた。2人とも、攻め込まれる展開での抵抗力は未知数だが、アジア予選ではオーストラリア戦を除いて、日本がボールを支配する時間帯が長くなるはず。五輪の3試合を通じて、人への強さとポテンシャルの高さを見せた森重のデビューを見送ったのは疑問だが、アジアレベルでは寺田、高木の高さと安定感がレギュラー不在の危機を救ってくれるtと思う。 <MF>連携か見合わない場面あるも、稲本は○ 稲本潤一(フランクフルト)の“代表デビュー戦”は、「◎」とまではいかないまでも、なかなかの出来だったと思う。岡田監督も、「ボール際をつぶしに行く、マイボールにならなくても必ず前にボールをこぼしてくれた。これに関しては素晴らしかったと思っています」と、稲本のプレーを高く評価。初戦からいきなり持ち味を出せるのは、欧州で7シーズン、計6クラブでプレーしてきた彼の順応力の成せる業だろう。 ただし攻撃面では、「2列目からの飛び出しというところで、あと一歩で(タイミングが)合わなかったことが2、3回ありました」と岡田監督もいうように、息の合わない場面が見られた。後半には飛び出しが、玉田圭司(名古屋)のドリブルと重なってしまう場面も。遠藤保仁(G大阪)が合流するウズベキスタン戦でも先発するかは長谷部誠(ヴォルフスブルク)との争いになるが、試合を重ねてチームメートとの相互理解を深めれば、さらに良くなるのではないか。 <FW>岡崎、興梠の猛アピールで、ベンチ入り18人は混戦に 岡田監督は『週刊サッカーマガジン』のインタビューの中で、金崎夢生(大分)について 「今の中盤の選手層からすると、現段階で呼ぶ選手ではないだろうというだけで、将来的にはすごく面白い選手だと思っています」 と語っている。 裏を返せば、現段階で新戦力を3人呼んだFWについては、今の選手層に満足しているわけではないということか。今回岡田監督は、佐藤寿人(広島)、巻誠一郎(千葉)という実績ある2人を差し置いて岡崎慎司(清水)を先発させ、興梠慎三(鹿島)を交代の1番手として送り込んだ。 岡崎、興梠ともに、期待にたがわぬプレーを見せたと言えるだろう。岡崎は中村俊輔(セルティック)から、その献身的なプレーを絶賛され、興梠は30分強の出場ながら、持ち前のスピードを武器に次々とチャンスを生み出した。 もっとも、新戦力を積極的にテストしながらも、玉田、大久保嘉人(神戸)も継続して先発起用したあたりには、岡田監督の彼らへの厚い信頼が窺える。だが得点力を高く評価される大久保は、51分の決定機をミス。そのあたりを、岡田監督はどう評価しているのか。チャンスを決めきれない、という場面は岡崎にも、興梠にもあったが……。
posted by taka |09:30 |
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