2008年09月17日

勝利はお金で買える?(1)  ~07Jリーグ経営状況より~

 移籍金やら、年俸やら、良い選手を獲得するにはお金がかかる。だがお金をかけたからといって、必ずしも勝てるわけではない。

 Jリーグはどうだろうか。

 資金力のあるクラブが勝っているのか。あるいは、賢いお金の使い方をしているクラブが勝っているか。反対に、無駄遣いの多いクラブはどこなのか。
 そんな疑問から、16日に公開された「2007年Jリーグ経営状況」(Jリーグ公式サイトからダウンロード可能)を下に、「勝ち点コスト」を算出してみた。

 計算方法は、「人件費÷リーグ戦の勝ち点」。勝ち点1あたりのおおよその人件費をもとめるのが今回の目的だ。
 クラブの資金力をはかる数字は人件費の他にもあったが、監督・コーチ及び他のチームスタッフ人件費と、選手人件費の合計である人件費が、最もダイレクトに戦力に反映されていると考え、採用した。
 またこの「勝ち点コスト」にはいくつか欠点がある。人件費には選手への「勝利給」が含まれているため、上位のクラブが必然的に高くなってしまう点や、ナビスコカップやACLで好成績を収めても考慮できない点が、たとえばそうだ。
 ただ僕の頭では、他に適当な方法を思いつかなかったのでこの「勝ち点コスト」を目安として採用した。読者の皆様には、一つの目安として楽しんだり、議論の種にしたりしていただければ幸いだ。


 前置きが長くなったが、以下、勝ち点コストが低い=人件費の割りに、リーグ戦で得た勝ち点が高かったチームから順に、1位、2位として発表していく。


1位清水エスパルス  2070万円/勝ち点     
   勝ち点:61(4位) 人件費:12億6300万円(15位)
   主な補強:西澤明訓(完全)、フェルナンジーニョ(レンタル)
 人件費は少ないほうから数えて4番目の清水が、リーグ戦では4位に食い込んで、人件費あたりの勝ち点では最も優秀ということになった。ちなみに清水より人件費が少ないのは広島、横浜FC、甲府で、すべてJ2に降格している。韓国代表FWチョ・ジェジンを失った今季は低迷しているが、ユースからの昇格選手や、高卒、大卒から清水で育った選手が主力に多いのが特徴。北京五輪代表にも3選手を輩出していた。

2位鹿島アントラーズ  2411万円/勝ち点
   勝ち点:72(1位) 人件費:17億3600万円(5位)
   主な補強:ダニーロ(完全)、マルキーニョス(完全)、小笠原満男(完全)
 昨シーズン優勝の鹿島がこの位置に。全員を新たに獲得した外国人3選手のうち、主力として働いたのはマルキーニョスだけだったが、そのマルキーニョスがチーム得点王の活躍で、シーズン途中加入の小笠原と共に優勝の原動力になった。この鹿島も清水同様、新人から鹿島で育った主力選手が多いのが特徴。その一体感と、移籍金の支出の少なさがコストパフォーマンスのよさにつながっているのだろうか。

3位アルビレックス新潟  2694万円/勝ち点
   勝ち点:51(6位) 人件費13億7400万円(12位)
   主な補強:マルシオ・リシャルデス(完全)、千代反田充(完全)深井正樹(レンタル)
 今季は苦戦しているが、昨シーズン6位に食い込んだ新潟が3位。入場料収入は浦和に次いで2位ながら、広告料収入などは多くなく、決して資金力のあるクラブではないが、ブラジル人選手も含めた的確な補強で、J1に定着している。


・4位以下は(2)に続く

posted by taka |21:01 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(1)
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