2008年05月27日
どうもです。
一昨年の全日本F3選手権王者であり、
現フォースインディアのドライバーであるエイドリアン・スーティル。
先週末に行われたモナコGPでの彼は、
これまでポイント獲得のチャンスさえなかった
フォースインディアのマシンで驚異的な速さを見せ
残り11分の段階まで5位を走行していました。
しかし、予想外のSCがエイドリアンのマージンを奪い
さらにはリスタート直後、トンネル出口で
コントロールを失ったキミ・ライコネンの追突によって
リヤにダメージを受けた彼は、ピットでマシンを降り号泣しました。
このところジャンカルロ・フィジケラに押されっぱなしで
パフォーマンス不足を懸念する声も出ていただけに
彼の面目躍如となるはずのベストレースが一転して
リタイアとなってしまったことは、あまりにも残念で
ちょっともらい泣きしそうでした。
あの後、路面が乾けばマシンのパフォーマンス差が如実に出て
苦しい展開になったかもしれませんが、
92年、アイルトン・セナがナイジェル・マンセルを抑えきったように
エイドリアンにもポイント圏内でフィニッシュする
チャンスがあったと思いましたが……。
2006年、全日本F3選手権を戦うトムスのドライバーとして
日本にやってきたエイドリアン。
彼に初めて会ったのは、開幕前2月の岡山国際でのテストのときでした。
トムスのエンジニアに紹介された彼は
背が高く、背筋が伸びた好青年でした。
「こんにちは、エイドリアン・スーティルです」と
握手したときも、しっかりと相手の目を見て笑顔で話し
好印象を持ったのを覚えています。
そんなエイドリアンも、慣れない日本のタイヤやコースに
最初は悪戦苦闘。本来の速さを存分に発揮するまでには
至りませんでしたが、最終的には大嶋和也を抑えて
全日本F3のチャンピオンを獲得しました。
先日のF1モナコGPの中継を見ながら、
マカオGPを前にして、彼と話したときのことを思い出しました。
マカオ経験のない彼に、マカオのような市街地レースは
サーキットでのレースとは違って難しいよ、大丈夫かい? と言った時
エイドリアンは「たぶんね!」と即座に言いました。
「確かにマカオは走ったことがないけれど、同じ公道レースとして
去年ユーロF3ではモナコを走っているんだ。
そのときチームメイトだったルイス(ハミルトン)が勝って
僕は2位だったけれど、ファステストラップを獲ったのは僕だ。
だから僕は、モナコのF3のレコードホルダーってわけさ。
だからマカオでも自信はあるよ」と。
重ねて、エイドリアンは雨のレースが得意でした。
2006年、ヘビーレインとなった岡山国際での第7戦では
18周という短いレースで、2位に31秒もの大差をつけて独走優勝。
こんな大差がついたレースは初めて見たよ、と言うと
「正直、僕も驚いた。ぶっちゃけ、雨で危ないから
100%本気でプッシュしたわけじゃなかったんだけど(笑)」と
2位のドライバーが聞いたら、怒り出しそうなセリフを口にして
ニヤリと笑ったものです。
先週末のモナコGPは、そんなエイドリアンの
本当のパフォーマンスを引き出した一戦でした。
中継を見ながら「スーさんらしいなぁ……」と
つぶやいてしまいました。
結局エイドリアンは、その年のマカオで3位表彰台を獲得。
「これ(マカオで表彰台を獲得したこと)で、かなり
F1参戦へ向けての交渉が楽になったんじゃないかな」と
マカオのピットロードで彼と握手した、その数ヵ月後、
エイドリアンとスパイカーF1との
レギュラードライバー契約が発表されたのです。
レースに「たら・れば」は禁物ですが、
エイドリアンにはこの試練を乗り越えて
またモナコのようなレースを見せてもらって
上のマカオの表彰台のような笑顔を見せてほしいものですね。
がんばれ、スーさん!
posted by 田口朋典 |18:47 |
F1 |
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2008年05月06日
昨日、5月5日にスーパーアグリF1チームより
「SUPER AGURI F1 TEAM 緊急記者会見のお知らせ」
というご案内をメールでいただきました。
関西在住である上、先週末のスーパーGT第3戦関係の原稿があり
どうしても足を運ぶことができませんでしたが、
メールを受け取った時刻が、5月5日の午後6時26分で、
会見日時が5月6日午後4時から、というのですから
その会見の緊急性や重要性はひしひしと伝わってきました。
会見の出席者の欄には
「SUPER AGURI F1 TEAM チーム代表 鈴木亜久里」と
亜久里代表ただひとりの名が。
会見では、「SUPER AGURI F1 TEAM のF1活動からの撤退」が
亜久里代表の口から発表になったそうです。
スーパーGT富士の現場にも亜久里代表は姿を見せていましたが、
気軽にファンや子供さんたちのサイン、写真撮影に応じていて
“いつもどおりの亜久里さん”という感じでしたが、
当然、非常に苦慮されていたのでしょうけれど、
そのような素振りを感じさせないところは、さすがというか
やはり、非常に“タフ”な人なのだなと思いました。
今回の決定を受け、佐藤琢磨、アンソニー・ディビッドソン、
そしてスタッフたちの今後が気になるところです。
昨年フランスGPに取材に行った際、久々に琢磨君に会いましたが、
彼の息子さんについてのたわいもない話の後、
「色々大変みたいだけど、頑張ってな」と声を掛けると
「もちろんですよ、頑張りますよ!」と、相変わらず元気そうでした。
今季は中嶋一貴がF1にフル参戦し、山本左近がルノーの
ディベロップメントドライバーとしてF1の世界に身を置いています。
しかし、琢磨君にももっとF1の世界で暴れてもらいたい、
そう思っている日本のファンも多いでしょうし、
なんとか琢磨君にも、この苦境を乗り越えてもらい、
また「頑張りますよ!」と、笑ってもらいたいものです……。
がんばれ!
posted by 田口朋典 |17:03 |
よもやま話 |
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2008年05月04日
どうもです~。
朝からまずまずのお天気に恵まれた富士。
さすがにゴールデンウィークとあって、
決勝日の今日だけで、公式発表で56900人もの観客が詰めかけ、
大きな富士のグランドスタンドも、久々に埋まっていました。
で、気になる決勝ですが……。
GT500では、序盤ポールからスタートしたTAKATA 童夢 NSXが
ダンロップコーナーで、小暮卓史曰く
「シフトダウンの際に1速に入ってしまって……。
少しシフトロックするような感じでスピンしたんです」と
2番手にドロップ。
ここでトップに立ったのが、予選2番手につけていた
ZENT セルモ SC430の立川祐路でした。
「ソフトなタイヤを履いていたので、無理してTAKATAを追わず、
じっくり自分のペースで行こうとしていたら、
前がいなくなってくれた」
という立川君が、ここぞとばかりにプッシュ。
良い形でリチャード・ライアンに第2スティントを引き継ぐと、
第3スティントでは再び立川君がドライブ。
背後でのPETRONAS TOM'S SC430とRAYBRIG NSX、
宝山 KRAFT SC430とTAKATA 童夢 NSXの戦いを尻目に独走優勝。
これで立川君、通算10勝と単独でのGT最多勝ドライバーとなりました。
GT-R勢はやはり苦戦を強いられ、カルソニック IMPUL GT-Rが
9位に入ったのが最上位。
XANAVI NISMO GT-Rは、なんと500kmレースでの1ストップ作戦を敢行も
3周遅れの14位に終わっています。
レース後、パドックでは今大会前の特別性能調整による
最低車重の変更が「GT-Rに厳しすぎる」とか「いや、妥当だ」とか
予想通り、いろんな声が飛び交っていました。
一方、GT300クラスでは燃費の良さに加えて、速さもアピールした
ライトニング マックィーン apr MR-Sが初優勝。
平手晃平&国本京佑という、若手イケメンコンビが
下馬評どおりの強さを見せました。
2位にはMOLA レオパレス Zが入っています。
速さの点ではクスコ DUNLOP スバルインプレッサが圧倒的でしたが、
燃費が悪く、1ストップ作戦が使えないためにリードを稼ごうと
プッシュしているところで、他車との接触でペナルティーを
受けてしまったのが残念でした。
インプレッサが普通に走っていたら、と思わせるに
充分なパフォーマンスだったと思います。
さて、次戦はセパン。
暑さというファクターが加わるだけに、また今年も
面白いレースになるといいのですが。
posted by 田口朋典 |21:21 |
SUPER GT |
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2008年05月03日
どうもです~。
土曜の富士です。
昨日の雨がすっかり上がって、と思いきや
午前の予選1回目は、開始1時間前あたりから降り始めた
霧雨がだんだん強さを増し、セッション開始直前には
かなり弱まったものの、路面はセミウエットの状況でスタート。
午前10時からの20分間は、GT300の占有時間帯でしたが、
ここではやはりAWDの強みを生かしてクスコ DUNLOP スバルインプレッサが
暫定のトップタイムを獲得。2番手には今大会がデビューとなる
ウエッズスポーツセリカならぬ、ウエッズスポーツIS350。
以下、プロμマッハ号 320R、HANKOOK PORSCHEと続いています。
10時20分からのGT500占有時間帯には、序盤はレインタイヤや
インターミディエイトを履いてのアタックが行われ、
徐々に乾いていく路面に、終盤はスリックを履くマシンが多くなりましたが、
終盤には再び霧雨が勢いを増したため、あまり大きな順位変動はなし。
しかし、占有時間帯が終わった直後、GT300マシンが
コースに入り始めてから見事なアタックを見せたDENSO DUNLOP SARD SC430が、
アンドレ・クートのドライブで暫定ポールを獲得。
2番手にはEPSON NSX、3番手にはENEOS SC430が続きました。
しかし、3番手タイムをマークし今季初スーパーラップ進出かと思われた
ENEOS SC430は、黄旗区間でスピンを喫してしまい、
H項違反ということで、このセッションの全タイムが抹消されてしまいました。
ようやくレクサスに慣れて来て、本領発揮かと思われた伊藤大輔だけに、ちょっと残念ですが、
代わって午後のスーパーラップに繰り上がったのはREAL NSX。
こちらに期待しましょう。
気になるGT-R勢はカルソニック IMPUL GT-Rが9番手に1台食い込んだのみで
残る4台は12~15位にずらっと並ぶ形で圏外に。
予選アタックよりも決勝を見越した走行を行ったのかもしれませんね。
さて、午後のスーパーラップはどうなりますか。
で、スーパーラップが終わりました。
GT300のポールは、GP2帰りの平手晃平がアタッカーを務めた
ライトニング マックィーン apr MR-S!
去年大嶋和也&石浦宏明がドライブしたチャンピオンマシンですが、
平手&国本京佑の若手コンビではもちろん初ポールですし、
元々燃費の良いクルマですから、明日の決勝も期待大。
そして、GT500のポールシッターは、
去年の富士のポールシッターでもある
TAKATA 童夢 NSXでした!
昨年はポールが指定席みたいな感じでしたが、
今大会に向けては、空力や排気系などに改良を加えるなどして
富士マイスター・立川祐路駆るZENT セルモ SC430を抑え、
見事今季初のポールポジション獲得。
「明日は500kmでタイヤなど厳しい可能性もありますが、
なんとか優勝を」と口を揃えた小暮卓史&道上龍のふたり。
「やっぱり明日の強敵はレクサス勢でしょうね」と小暮君。
ZENT セルモ SC430、宝山 KRAFT SC430が2~3番グリッドから
スタートするだけに、明日はNSXとレクサスの激戦になるかも。
GT-Rは残念ながらカルソニック IMPUL GT-Rの10番手が予選最上位。
ブノワ・トレルイエは「何が起こるか分からない決勝だけれど、
ニッサン勢はノーチャンスだろうね」と
苦笑いしながら肩をすくめてサーキットを後にしましたが
昨年もこの500kmではスーパーラップに残らなかった
XANAVI NISMO Zが優勝していますし、展開次第でどうなりますか。
できれば、GT500では3車種入り乱れてのバトルが見たいものですが……。
posted by 田口朋典 |13:55 |
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2008年05月02日
どうもです~。
先週末はオートポリスの全日本F3取材に行っていたのですが、
なんやかやと目が回るほどの忙しさで、自宅に帰ってからも
原稿仕事がテンコ盛りでブログ更新に手が付きませんでした。
ごめんなさい~。
そんなわけで、月曜夜にオートポリスから帰ったと思ったら、
もう昨日から富士のスーパーGT取材に来ています。
ゴールデンウィークの定番イベントとなりつつある
富士のスーパーGTは500kmの長丁場とあって
このところ見所の多いレースが続いていますが、
今年もGT-Rの復活などもあって、土日はたくさんの家族連れでにぎわいそうです。
で、その金曜の走行がさきほど終わりました。
午前はなんとかドライで走行が行われ、RAYBRIG NSXが終了間際に
宝山 KRAFT SC430を逆転してトップタイムを獲得。
午後は霧雨がだんだん本降りになり、ウエットコンディションとなりましたが、
ここではPETRONAS TOM'S SC430、ZENT セルモ SC430が1~2位。
久しぶりに、NSXやレクサス勢が元気の良いところを見せています。
過去2戦の結果で、救済措置を受けているマシンがいることもありますが、
というのも、岡山ラウンドのあと、GT-Aが再び各車の性能調整をするべく
最低重量の見直しを行ったことが大きく影響しているようです。
開幕以来連勝をマークするなど速さを見せていたGT-Rは、1180kg、
NSXは1140kg、レクサスは1100kgと、それぞれ新たな基本重量が定められました。
これが効いたのか、午前のドライのセッションでは、
GT-Rの最上位はイエローハットYMS トミカGT-Rの7番手。
午後のウエットではMOTUL AUTECH GT-Rの8番手となり、
ほとんどのGT-Rが10番手以降に名を連ねている状態になっているのです。
特に、一番ウエイトの多いXANAVI NISMO GT-Rは午前最下位、
午後は14番手と、非常に厳しそうに見えます。
明日からの走行はドライになるとパドックでは皆が口を揃えていますが、
となれば、今日の状況からはレクサス勢とNSX勢がポール争いをすることは間違いないでしょう。
そんなこんなで明日はトヨタ&ホンダファンにとっては朗報が期待されますが、
レースは500kmの長丁場。ニッサン陣営としては、
いつも以上に長丁場を考え、レース本番を意識したクルマ作りや
レース戦略を考えて来るでしょうから、レース後半になって
気が付いたらGT-Rが良いところにつけているような展開も
あながちあり得ない話ではないでしょう。
ウエイトを下ろさなければならないマシンは別として、
カルソニックやイエローハット、ウッドワンなどは
決勝後半台風の目になったりして……。
いやいや、開幕2戦のGT-Rの強さがあまりに印象的すぎて
そんな“妄想”が、どうも頭を離れないようですね(苦笑)。
ともあれ、明日以降はスカッと晴れて、良いレースが見たいものです。
posted by 田口朋典 |18:07 |
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