田端到の東京五輪&ヤクルト・スワローズ研究所

世界卓球ダブルス、石川&平野、伊藤&早田ペアの相性

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 世界卓球はダブルスからスタートする。日本時間30日の深夜(31日の午前2時半)には、石川佳純/平野美宇ペアと、伊藤美誠/早田ひなペアも揃って登場。1回戦を迎える。

 最近、卓球に興味を持った人から、よく受ける質問がこれだ。 「みうみまは、どうしてペアを解消しちゃったの?」

 以下、個人的な推測7割、メディアの情報3割で答えてみる。 1 平野美宇がプレースタイルを変えて以降、伊藤美誠とのコンビネーションが合わなくなってしまった。 2 東京五輪を見据えて、日本代表の首脳陣がいろんなペアリングを試したがっている。 3 右利き同士のみうみまペアより、右利きと左利きのペアになる平野&石川、伊藤&早田のほうが合うのではないかいう思惑。 4 伊藤美誠が早田ひなと組みたいと希望した。

1 平野美宇がリオ落選後、超攻撃的なプレースタイルに変えたことは今や広く知られている。  以前のみうみまペアは、みうがつないで相手を崩し、みまが決めるというコンビネーションが基本だった。それが、つなぎ役だったみうがビシバシと自分から決めに行くのだから、以前と違って当たり前。しかも速さがぐっとアップ。合わなくなるのも仕方がない。  また、以前は「お互いの苦手なところをカバーし合っていた」のが、ふたりとも進歩して、できることが増えた結果、逆にコンビネーションが合わなくなってしまったという内容の発言を本人たちがしている。

2 リオ五輪の団体戦は、シングルスのエースが石川佳純、ダブルスが福原愛/伊藤美誠だった。  これが東京五輪はどうなるか。もしシングルスのエースが平野美宇なら、ダブルスは石川/伊藤になるかもしれないし、伊藤美誠がエースなら、ダブルスは石川/平野で組むかもしれない。あるいは、早田ひなが代表に入るかもしれない。首脳陣がいろんなペアリングを試しておきたいと思うのは自然だろう。

3 卓球の一般常識として、ダブルスは右利きの選手と左利きの選手が組んだほうが、動きやすく、合うとされる。そこで石川/平野、伊藤/早田という、左右ペアが組まれた。

4 早田ひなとのペアは、伊藤美誠が希望したものだという。同年齢の「みうみまひな」の3人は仲が良く(仲間意識が強く?)、昨年の世界ジュニア選手権でも3人が中心になって中国を破り、金メダルを獲った。キャプテン体質の伊藤が、ペアを組むことで早田を引っ張り上げようとしているようにも見える。

 そして新しいペアが始動して、数ヶ月たった現在の感想。  伊藤/早田の「みまひなペア」はとてもいい感じ。今大会もメダル獲得の可能性は十分。優勝しても驚かない。  早田ひなはダブルス適性が高く、誰と組んでも好結果を出している。これは左利きというだけでなく、プレースタイルにも理由がある。  長身の早田は台から離れて中陣や後陣で打ち合うことができる、日本女子には希少なタイプ。これに対して、伊藤をはじめ、平野や石川は前陣に張り付いて勝負するタイプ。前陣の選手と後陣の選手が組めば、移動もスムーズに、邪魔にならずにプレーできる(実際そんなに単純ではないが)。  大きなフットワークと高い運動能力を持ち、横に広く動ける早田ひなの存在は、ダブルスにおいてそれだけで武器になる。

 一方、石川/平野の「かすみうペア」は、これまでのところ合ってない。世界選手権の後には、ジャパンオープンと中国オープンが控えているが、そこではすでにこのペアがエントリーされておらず、石川佳純は新しく浜本由惟とペアを組むことが決まっている。もし今大会で結果が出なければ、石川&平野ペアは解消されると思われる。  うまくいかない理由は。  お互いにプレーが速すぎて(急ぎすぎて)、1球1球の交代が間に合わない。  というより、平野美宇が腰を落として振り切って打つようになった結果、打った後の移動が遅くなった。このマイナスが大きいように見える。しかも平野は今までみうみまの右利き同士でしか組んだことがないから、左利き選手との動きも合わない。 「え、美宇ちゃん、早くどいて!?」という表情で、石川佳純が困っている場面を何度も見た(笑)。

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若松勉に魅せられて以来、40年以上のキャリアを持つヤクルト・スワローズ幸福党。著書に『なぜスワローズは最下位から優勝できたのか』など多数。
ヤクルトの話題を中心に、卓球、体操、陸上などを扱う。最近は卓球に偏り気味で、天才・伊藤美誠、秀才・平野美宇、大器・早田ひなの黄金世代の追っかけ。
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