田端到のヤクルト・スワローズ&五輪研究所

卓球の五輪メダルを左右する、団体シード順はこうして決まる

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 福原愛、石川佳純、伊藤美誠。卓球の日本女子チームがリオ五輪の団体戦でメダルを獲得するには、なんとしても中国に続く第2シードが欲しい。今、その座をドイツやシンガポールと争っており、第2シードを勝ち取るには代表選手3人の「レーティング・ポイント」が重要である--。  これが前回の内容だ。世界ランキングに比べると、日本選手のレーティング・ポイントの順位は低いという話もした。

 五輪団体のチーム・ランキング(シード順)は、次のような仮想対戦をおこなって決定する。 第1試合 A国1位vsB国1位 第2試合 A国2位vsB国2位 第3試合 A2位+3位vsB2位+3位 第4試合 A国1位vsB国3位 第5試合 A国3位vsB国1位

 勝ち負けはレーティング・ポイントの大小。数字の勝負だからシンプルだ。第3試合はダブルスを想定しており、これで各国が総当りのシミュレーションをして、順位がつく。  日本、ドイツ、シンガポールの、2016年5月発表レーティング・ポイント上位3名は以下の通り。(以下「ポイント」とは「レーティング・ポイント」を指す)*世界ランクの順位とは異なります。

日本1位  石川佳純 2809(8位) 日本2位  伊藤美誠 2691(13位) 日本3位  福原愛  2674(15位)

ドイツ1位 ハン・イン    2776(9位) ドイツ2位 ゾルヤ・P    2726(10位) ドイツ3位 シャン・シャオナ 2580(30位)

シンガ1位 フォン・TW   2818(7位) シンガ2位 ユー・モンユ   2677(14位) シンガ3位 ツォン・ジエン  2533(38位)

 このポイントに従って上記の仮想対戦をやると……(中略)……日本vsドイツは3-2で日本の勝ち、日本vsシンガポールも3-2で日本の勝ち。  よって現段階では、日本がチームランキング2位をキープできている。しかし、どちらの国ともフルゲームの接戦になってしまう。

 日本対ドイツでいうと。 ・石川佳純がハンインより上にいるため、かろうじて勝てる。石川がハンインより下になると負ける。その差は33ポイント。 ・伊藤美誠がゾルヤより上に行けば盤石。その差は35ポイント。もちろん福原愛がゾルヤを上回るのもいい。その差は52ポイント。 ・ダブルスもきわどい。伊藤+福原は5365P、ゾルヤ+シャンは5306P。その差は59ポイント。  と、今からこんな細かい計算をして、誰が興味あるんだという疑問がわいてきましたが、私が興味あるので続けます(笑)。

 日本対シンガポールでいうと。 ・石川より上にいるのがフォン・ティエンウェイ(馮天薇)。これがひっくり返れば断然有利になる。その差はわずか9ポイント。 ・しかし、2位の伊藤とモンユの差もわずか14ポイント。これが逆になるとシンガポールに負けてしまう。ちなみに先月の時点では、福原、モンユ、伊藤の順だった。不調の愛ちゃんがモンユに抜かれたが、ワンダー美誠がさらにその上へ行ったため、勝ちをキープできている。

 では、この10ポイントとか、30ポイントという差は、どの程度の差なのか。1試合で詰まる範囲の差なのか。  4月のポーランドOPで注目の直接対決があったので、それを例に引こう。  この大会、石川佳純は準々決勝でハン・イン(ドイツ)と対戦して、ゲームカウント4-2で勝利。あくまでシングルスの試合であり、選手当人は五輪団体のポイントなど気にしていないだろうが、ライバル国との1位対決を制した貴重な1勝だった。  この試合の結果、石川が獲得したのは14ポイント。  ハン・インが負けて失ったのは7ポイント。

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世界ランクではありません

ちゃんと読んでください。話題にしているのは「世界ランキング」ではなく、「レーティングポイント」の順位です。
団体戦のシード順に世界ランキングは関係ないということも書いてあります。

卓球の五輪メダルを左右する、団体シード順はこうして決まる

世界ランキングの情報が間違っています。
2016年5月時点で石川4位、福原7位、伊藤10位です。
その他の順位も全く違いますね。

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著書に『なぜスワローズは最下位から優勝できたのか』(東邦出版)など多数。
若松勉に魅せられてヤクルトファンになり、キャリア40年のスワローズ幸福党。欲しいものは、山田哲人の身体能力、館山昌平の精神力、石川雅規の持続性、川端慎吾の手首、上田剛史の図太さ、畠山和洋の歌唱力。
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