2008年03月21日
さぁ、J2の第1クールを占うであろう一戦がやってまいりました。
試合について書く前に両クラブについておさらいを。
---------------------------------
まず、ホームの湘南ベルマーレ。
前回の神奈川ダービーのコラムでも書きましたが、2期目を迎えたGKと経験豊富な最終ラインは個で戦ってもかなりのレベルを有してます。昨年も息切れを見せた斉藤のスタミナは懸念材料ですが、山口と三田が十分にカバーするでしょう。また前線にはリンコン、もしくは梅田というターゲットマンがおり、相方はテクニシャンの阿部か、スピードのある原、石原がしのぎを削ります。中盤には加藤望、アジエル、大山、坂本とボール回しに関しては問題が無い。中盤で守備を重視する選手の層が薄いのが気になるが、指揮官も3期目に入り、2度のオフシーズンを重ねている為、選手の戦術理解度も高い。リトリートをベースに、十分昇格を「公言」できる強さを持っています。
ただ、今季開幕からの布陣は、蹴導の予想と若干違うようです。しのぎから入るんではなく、思ったより前線から仕掛けていっている感があります。
---------------------------------
次に、アウェーのサンフレッチェ広島。
蹴導は3位を予想しています。因みに2位が湘南です。
また、湘南を下回る理由として、ダニッシュダイナマイトは波の大きな戦術であることが1つ。もう1つが「外の血」を補強していないことでした。
広島がダニッシュダイナマイトをした昨季の問題点は、代表に多くの選手を取られたことも若干ありますが、それ以上に、パスを回せる選手(戸田、森崎、ストヤノフなど)が最終ラインにしかいないことに原因がありました。つまり、最終ラインに激しくプレスを掛けていけば、広島は前に良質のボールを送ることができないのです。
そうして元々バランスの悪いダニッシュダイナマイトで失点を重ね、「外の血」を補強していないマンネリ化した広島イレブンは、選手間でまたクラブ間で厳しいコミュニケーションを得ることが無く、すべてがナァナァのまま、連敗の海にはまりました。
今年もそれを続けていくのなら、J2屈指の戦力を持っていたとしても良くて3位だと思っていました。
ところがJ2開幕と共に、広島が見せたフォーメーションは、DH2枚の3-4-1-2。
センターラインに、読みと展開力を兼ね備えたストヤノフ、ゲームメイクの出来る森崎浩司、機動力とパスセンスを備えた高萩と、質の高いパサーを揃えます。また、左サイドの服部は相変わらず高い経験値と質の高いクロスをほこり、右サイドと中央では青山、リ・ハンジェが激しく攻守に走り、バランスを取ります。更にFWのして先発起用の平繁が果敢にプレスを掛け、寿人が隙を窺います。
昨年とは全く違う高レベルのバランスを備えた好チームがそこにありました。
----------------------------------
仙台と福岡の一戦を堪能し、こちらはより好ゲームが期待できると思い臨んだ一戦でしたが、裏切られたなぁと思っています。
ピッチコンディションと強風の為か、それとも2日後に控えたアウェーのせいか、湘南がこの一戦を「捨てて臨んだ」為です。
負けて良い試合などそうそうあるものではないですが、昇格の1枠と序盤のリードは広島に渡してもいいので、この試合は「怪我と疲労の蓄積」さえしなければ良い。そして、運があれば引き分けでも得たい。2日後を見越して今回は臼井と鈴木を先発させる。そういう指揮官の思惑を感じさせる湘南の戦い方でした。
まぁ、指揮官の思惑とは裏腹に、山口温存の代わりに試合に出場した、横浜FCで果敢なミドルシュートと山形で豊富な運動量を見せていた臼井が怪我をしてしまいましたが…。
----------------------------------
結果ですが、0-2でアウェーの広島が勝利。
先制点のきっかけとなった湘南のファールは両者が正面から当っており、湘南にとってアンラッキーなものでしたが、結果、内容共に、3名のパサーがプレッシャー少なくボールを展開できた広島が圧倒した印象があります。
特に、ストヤノフは効きまくっていました。ピッチコンディションに悩む湘南の攻撃の芽をガンガン摘んでいきます。J2にこのレベルの選手がいると反則ですね。
また、まっすぐプレスを掛けに行ってかわされ、チームのバランスを崩してしまう柏木より、守備時は中央から動かず、攻め時にサイドのスペースやペナルティエリア内に入り込み、危険なパスを通したりこぼれ球を拾う高萩の方が、この戦い方にマッチしていると感じました。
今の広島を止めれる可能性があるJ2クラブとなると、キープ力のある福岡、激しいプレスで試合を作らせない鳥栖、左サイドに火力のある横浜辺りでしょうか、どのクラブもすぐには当りませんね。特に鳥栖が効きそうな気がしますが、当る頃には疲れて動けないかもしれませんね^^;
質とバランス共に優れた広島が、このまま連勝街道を進みそうな気がします。
オーバー。
posted by syuwdow |19:39 |
J2戦国志 |
コメント(0) |
2008年03月20日
いや~、やっぱJリーグは楽しいですね。一戦一戦手に汗を握る戦いが展開されてます。
今日の第一陣は、(湘南vs広島に先駆けて)、
【J2】北の雄ベガルタ仙台と南の雄アビスパ福岡の一戦。
仙台は、今年からのJ2が3クールになった影響もあり、アウェー連戦を1勝1敗。第3節にしてホーム開幕戦となったが、相手は相性の良い福岡。是が非でも勝利して、熱いサポーターと勝利を分かち合いたいところ。ただ、ヨンギのセンスは脅威だが、フィニッシュに絡む2トップの個が弱く、前2試合は攻撃の形が作れていない。
対する福岡。
今年は良い補強をしており面白いようにパスが繋がる。ただクラブの開幕戦となった前節にCFグリフィスを怪我で欠くと言う苦しい布陣。スタメンで黒部に加えて田中か釘崎を使ってくるかと思っていましたが、指揮官が選んだのは大久保。身体は強いのですが、トラップ精度に難を感じる彼。ポスト役とカウンター時に期待が持てません。不安を隠せませんが、自身、首位突破を予想した福岡ですから、良い試合を見せてくれるであろうと期待して見させて頂きました。
といっても、完全な鬼門。両雄がユアテックスタジアム仙台で激突というキャッチコピーは使えず、上位の仙台に福岡が再起をかけて挑戦すると言うのが正しいところでしょう。
----------------------------------
キックオフ、最初に効果的な形を作ったのは仙台。
しかし、福岡は布部と中島が中央と左サイドに鍵をかけ、仙台の強襲を退けます。徐々に徐々に福岡がペースを握っていきますが、その中心にいたのは、真夏の夜の夢時代の両翼、久永、中払のベテランコンビと新加入の司令塔タレイ。特に両翼の2名のトラップ精度と緩急の付け具合が素晴らしい。仙台はペースを握れません。
しかし、仙台も岡山と木谷のベテランコンビが、福岡の問題点、速攻を可能にできないFW陣と言う問題点を看破し、大久保と黒部に全く前を向かせません。
ボールを支配し攻める福岡、ボールを支配させ守る仙台と言う構図でしたが、先制点は仙台に。
セットプレイから黒部が仙台の選手を倒したとして、PK。中島が落ち着いて大きな先制点を挙げます。この時は福岡はアンラッキーだなと思ってましたが、その先のプレーで考えが一変します。
中央で大久保が競り勝ちますが、その際、仙台の守備の2選手が大久保を押し倒してしまいます。さっきのがPKならこれもPKだなと思ったのですが、笛は鳴らず。???どっちとも取れる黒部がPK献上の上、イエローカードを貰ったのに今度はお咎め無し。更に、試合中3度は仙台にペナルティアリア内でハンドがありましたが、それもすべて流してしまいます。1本は枠内へのシュートを塞いだにも拘らずです。審判の判断に一貫性が無く、疑念が湧き上がります。福岡イレブンもそれを感じたでしょう。
福岡は攻勢を緩めませんが、最後の最後で競りきれません。
それもそのはず、2トップが両方とも早々とイエローカード(大久保はスライディングでコースを切ったところ、カードと言うもの。)を貰っており、疑念も有り、強く当るだけで退場が有り得るからです。徐々に福岡は2トップに放り込まず、2トップを囮にして中盤の選手がシュートという戦い方に変更していきますが、飛び込むスピードとシュートの威力に欠け仙台ゴールを割れません。
熱戦に水を掛ける審判の愚行。
プライドがぶつかり合うだろうと思っていた試合の面白さが半減してしまいました。
---------------------------------
後半は一転、仙台が攻勢をかけます。
引き金は福岡指揮官の交代策。中払選手は、良い攻撃力を持った選手ですが90分戦えるスタミナはもう有していません。2トップを囮にして中盤の選手がシュートとなると運動量に問題が出てきます。スピードのある田中を中払に変えて投入、またDF山形を投入して3バックへ。後半中盤に早々と3枚のカードを切り布部のシュート力と田中のスピードで中央を突破と言う勝負に出ますが、タメが作れず、また田中も中央に入れず、逆に中島を欠いた守備陣は両サイドで後手に回ります。
仙台ベンチは落ち着いていました。
中原の交代はアクシデントでしたが、守備力に欠ける永井に変わって、視野の広い田ノ上を投入し、確実にボールをキープ、時間を使います。終盤、長野を前線に上げた福岡のパワープレイを凌ぎきった仙台が1-0で勝利。ホームで貴重な勝ち点3を獲得しました。
次節、調子の上がらないセレッソの長居へ、良い感触を残して3連勝を目指して乗り込めることになりました。
逆に福岡は良い崩しから決定機を幾度と作りながら、1点が遠い。
またもや鬼門突破ならず。非常に難しい結果を持って、次節アウェー甲府戦へと望まなければいけないことになりました。
--------------------------------
追伸:仙台にとって相手は相性が良いクラブでしたが、このホーム初戦での勝利は非常に大きい勝利になったかもしれません。と言うのも、試合後にまたアサヤンこと岡山選手が魅せてくれたからです。
「今日は真面目な話をしようと思う。 ありがとう。今年、やってはいけない事をしてしまった。サポーターが見に来てくれないんではないかと思った。それでも、来てくれてありがとう。J1昇格します。」(こんな感じ、うろ覚え^^;)
有言実行と有言での失敗。
数字に大きな差は出ますが、その他と比べた場合との差は圧倒的に大きい。彼の勇気とスピリッツに報いる為にも、選手はよりサッカーの質を上げ、サポーターもまたスタジアムに足を運んで欲しいと感じました。
オーバー。
posted by syuwdow |15:04 |
J2戦国志 |
コメント(0) |
2008年03月19日
この記事は、昨年春に書いた→蹴導’s eye・ナビスコカップ(サカダイに掲載済)を2008年風に改訂したものです。2009年を見据えた書き綴りになっています。
-------------------------------
さて、3月20日より、今年もナビスコカップが開催されます。
(自分は、J2の大一番、湘南vs広島を優先して見そうですが^^;)
組み分けですが、
昨年のJ1の2位・4位~15位と昇格したJ2の1位~3位。
J2の1位~3位を16位~18位とすると、
A:2位 浦和、10位 神戸、11位名古屋、18位 京都
B:4位 清水、 9位 磐田、12位F東京、17位東京V
C:5位 川崎、 8位 柏、13位 千葉、16位 札幌
D:6位 新潟、 7位 横浜、14位 大分、15位 大宮
となります。まぁ、順位的に見ると公平。
このうち、各グループの1位の4チームと、各グループの2位のうち成績上位の2チーム、そしてACLを戦っている鹿島とG大阪が決勝トーナメントを戦います。
---------------------------------
公平だなとは思います。
ですが、サポーターの自分個人の感覚ですが、公平に振り分けられただけの相手と戦っても、どうも燃えません。何かもっと戦わなければならない理由が欲しいところです。
また、ナビスコカップに優勝しても、タイトルと賞金以外にご褒美はなく、リーグ戦や天皇杯のように、ACLへの出場権もありません。(※2007年より環太平洋選手権への出場権が入りました。)
どちらかというと疲労というリーグ戦へのダメージの方が大きく、選手層や戦力に自信が無かったり、リーグ戦で優勝争いをしているクラブの中には、2軍で戦ってリーグ戦のための練習試合にする、ある程度で敗退をしてリーグ戦に集中させる、遠征費を削るために最低限の人数で乗り込むなど、様々な軽減策を取ってるところもあります。
過去には、上記の行動をしてJリーグからお咎めのあったチームもありました。
(天皇杯でも同じようなことがありますが、あちらは別理由でしょう)
でも、チーム側の事情を考えると致し方ない。
負けても痛くないし、勝ってもデメリットが大きいのだから。
ライトやコアではないサポーター層にとっても、メリットは少ないでしょう。
練習試合と変わらない雰囲気のナビスコカップ。
そのホームやアウェーに行く余裕があったら、お金を貯めて、真剣勝負中の真剣勝負の場であるリーグ戦のホームやアウェーに行きますもの。
----------------------------------
【 前置きが長くなったので本題 】
正直、ナビスコカップは要らないというサポーターもいるでしょう。
ですが、数々の熱戦を繰り広げてきたカップ戦を無くしてしまうのは忍びない。
無くさずに、どうしたらナビスコカップが面白くなるのか?
どうしたらナビスコカップに通常のサポーターが集まるか?
考えてみました。
鍵は、高校スポーツとJ4です。
高校スポーツは不思議なもので、予選では敵なのにいざ本大会となると県の代表として、老若出身校問わずTVの前で応援をしてしまいます。
この感覚は趣深いです。
そしてJ4。
J1、J2、JFL(いうなればJ3)、
…社会人地域リーグ(J4)、地域リーグが何故あるのかを考えます。
予算の問題ですよね、お金かけて遠征できる余裕が無い。地域内だと遠征費が安くて、なんとか経営を維持できるから。
そう。
ナビスコカップの予選を【地域予選】にしたらどうでしょうか?
そして本戦を【各地域の代表8チーム】のトーナメントにする。
J1、J2関係無しに各地域に振り分ける。
その上で(方式は地域ごとに任せるとして)地域予選を行う。
地域のドンを決める予選になれば、開催の意義はグッと大きくなるでしょう。
また、地域予選ならサポーターもアウェーに乗り込みやすく、開催者サイド(地域やクラブ)も大きな交流や観客収入も見込めるでしょう。
クラブにとっても予選の間の遠征費が大きくならなくて済みます。
J2のクラブは年5回以上同じクラブと戦うことになるかもですが、組み分けを変えるだけで3つのグループすべてにメリットがある思います。
地域のドンとなった1位のチームは、各地域のプライドを持ってトーナメントに挑める。
これも面白い。
あいつらが優勝できたなら次は俺達がと意気込み、また悔しがることもできる。あいつらじゃ全然駄目だったから、次は俺達がと意気込み、より熱が入る。
あえて現在の33チームで分けると
【北海道・東北】札幌、仙台、山形
【北関東・北陸】浦和、大宮、草津、新潟、甲府
【東関東】水戸、鹿島、柏、千葉
【西関東】F東京、東京V、川崎、横浜M、横浜C
【東海道・中部】湘南、清水、磐田、岐阜、名古屋
【関西】京都、G大阪、C大阪、神戸
【中国・四国】広島、徳島、愛媛
【九州】大分、福岡、鳥栖、熊本
と言った感じでしょうか。
今後のJへの昇格チームによって、地域の形やチーム数に変動があるでしょうが、その度に直せる範囲だと思います。
各グループで1位になる難易度の差はありますが、いろんな意味で面白いのではと思います。
今季末にJ参入クラブが1~4クラブ増えるとなると、J2が2クール制になる可能性も高い。
試合数を減らさず価値のあるモノにする為に、2009年以降は、地域予選にしてJ2にもナビスコカップ参入権を与えて欲しいと思っております。
----------------------------------
オーバー。
posted by syuwdow |16:24 |
サッカー激辛改革論! |
コメント(9) |
2008年03月19日
神奈川県と言うのはJリーグにとって特殊な県である。
多くのJを抱える自治体、多くのJを目指す自治体が住み分けが出来ず、苦しい戦いを迫られている。この神奈川も例外ではないが、過去に遡ると6クラブもJのクラブが存在しており、現在も4クラブがしっかりと根を張っている。2クラブは今季優勝を狙える勢力であり、2クラブは今季J1昇格を狙える勢力である。
来年は神奈川県をホームにするクラブが4クラブJ1に存在し、リーグ戦だけで神奈川ダービーが12試合も存在してしまう可能性もある。ある程度の住み分けが出来た上で、それが出来てしまう基盤が存在すると考えると、やはり特殊な県である。
----------------------------------
そんな神奈川県の今季初のダービー戦が、先日開催された。
場所は、三ツ沢(ニッパツ)。対戦クラブは横浜FCと湘南ベルマーレ。
今日はこの2クラブ(特に横浜FC)について書き綴りたい。
横浜FCは、合併により消滅した横浜フリューゲルスの後継クラブの1つではある。サポーターの応援にもブルビアンコ(青・白:横浜FCのカラーは水色と白なのでセレスティブランコを使うべきだが、恐れ多いか…。)やフリエ(フリューゲルスの愛称)という言葉が使われており、その繋がりは否定できない。ただ選手やスタッフを見ると、神奈川から撤退したもう1つのクラブの関連者が多く、同地に残された者達を救済する合同のクラブと言うイメージがある。
横浜FCは昨季、J1の舞台に初めて昇格した。
その原動力となったのが引退した山口やトゥイード軍曹(現役)を中核としたハマナチオと呼ばれる固い守備と、故アレモンや引退した城氏の前線で起点となれる能力である。ほかにも三浦カズのチャンスメイクの力、瞬発力に優れたルイス、中島(現福岡)、内田(現大宮)、菅野(現柏)、対人能力に優れたヨンデ(現札幌)や小村(現鳥取)、クローザーとして前線をかき回せる北村(現山形)などリトリートを完遂させる為の選手が揃っていたことがあげられる。
J1でもその質は見られるだろうと思っていたが、入れ替えすぎた選手と城やアレモンの代わりとなる選手が見つからなかったことが、横浜FCの自滅を誘ってしまった。さらに入れ替わって参入した選手は、元の選手達より個の質が高い選手が多かったが、ハマナチオを成立させるには適しておらず、短いシーズンの中で分かるだけで4回基本戦術を変更している。
横浜FCが降格したのは必然であった。
今季は監督に都並氏を招聘、クラブ、監督共に熱くリベンジに燃えている。
一昨年、坂の町三ツ沢を本拠地としていた蹴導にとって、再出発をする横浜FCの戦い方は楽しみである。
----------------------------------
湘南ベルマーレについても書こう。
過去には、グラウシオ、呂比須、中田英、田坂、岩本、洪明甫、名良橋、小島と一時期錚々たるメンバーが在籍していたが、時の移り変わりと共にJ2に降格、なかなか昇格争いに加わることが出来ず、苦い思いをし続けている印象が強い。
第2のハマナチオとして期待された昨季は、終盤戦まで昇格の可能性はあったが結局6位と木村元監督の順位を超えきれない。期待されていた外池や中里の引退と言う悲しいニュースも誤算だったのだろう。ただ今季は期待できると多くの人が思っているに違いない。監督が3期目に入り、戦術が十分に選手に浸透しているし、選手層も上向き、確実に勝ち点を積み上げられるクラブとして認識されているからだ。
----------------------------------
J2第2節、昇格を目論む幾つかのクラブに先駆けてこの2クラブが激突した。
結果は3-2でホームの横浜FCが勝利。
ただ内容を見る限り、湘南ベルマーレが上回っていると感じた。高木、青山を育てた元代表DF斉藤とジャーン、GKヨンギの守備力は流石であったし、なにより新潟から参入した三田の攻防両面での強さが際立っていた。前線のリンコンはまだフィットしていない感があったが、前線への起点となれる強さとゴールへの嗅覚を感じられるポジションを取っていた。三浦アツに押さえ込まれたアジエルは気になったが、浦和復帰を目指す大山とMrベルマーレ(Mrレイソルか?)加藤望の正位置争いも面白い。
湘南はこの後、余り移動することなくホームに昇格の大本命である広島を迎え、その後戦力差のある熊本と当る。20日の広島戦は前半戦を占う大一番になるだろう。今から楽しみである。
横浜FCだが、このクラブの左サイド、アンデルソン(三浦カズ)と滝澤、三浦アツは間違いなくJ2屈指の攻撃力を持っている。その分逆サイドや中央でバランスを取らなければならないが、山田という屈指の運動量を誇る選手がカバーを完遂してくれている。彼らが健在のうちは良いサッカーを展開できると感じた。
ただ、やはり守備がつたない。早川の欠場もあるだろうが、守りきれる守備力を有しているとは思えない。ある程度、失点を覚悟で攻撃で挽回していかないと昇格争いに絡めないと感じた。
また、昨年からの課題である前線で起点となれる選手の不在。ゲームを落ち着かせる選手が、後方から攻撃に絡まなければならないアツだけであるので、早急にポストプレイヤーを確保しなければいけないんではないかと感じている。
横浜FCはこの後、草津、鳥栖、水戸と比較的楽なクラブと当る。取りこぼしは許されない。特に十分な選手を抱えている草津は起こさずに叩いておきたい。起きたら他クラブにとっても脅威になるだろう。前節休みを得た鳥栖の激しいプレスも脅威ではあるけどね。
神奈川の2クラブが今季どういう戦いを見せるのか、期待大である。
オーバー。
posted by syuwdow |04:30 |
J2戦国志 |
コメント(5) |
2008年03月18日
J1が面白いので、第2節も少しだけ抜粋して雑記を書き留めておこうと思います。
---------------------------------
マッチクラブ名
【キャッチコピー】
:結果。
戦評。
---------------------------------
ジュビロ磐田vsガンバ大阪
【怪我の功名、磐田が自信を取り戻す】
:3-0でホームの磐田が圧勝。
日立台侵攻に失敗し、訓練をした布陣が機能しないと言う深刻な問題を抱えた磐田だったが、修正に費やせる時間は短い。本拠地、遠江に侵攻をかけてきた勢力がいるのだ。環太平洋王者ガンバ大阪である。ガンバ大阪も前節、指揮系統が機能せず千葉の侵攻を許し辛酸を舐めたが、その総合力の高さは疑いようの余地が無い。
ゲームメイクを託せるのがコンディション不良の駒野のみという苦しい磐田。
不安は隠せなかった。だが、怪我の功名と言うべきか、前節新将ジウと左翼の村井を失っており、代わりに司令塔の位置に収まった鳴岡がその戦術眼を、コンディションの良い上田がその力を十分に発揮する。
また、最前線に上がり前だけを向かなくてよくなった西の鼓舞が、ピッチ全体にいきわたると言う副産物も手伝い、河村、山本、加賀ら不安を隠すことが出来なかった将達の士気を保つことに成功する。
Mr.福島こと萬代が幸先良く先制し、西がPKを決め、大御所中山のトドメとなる追加点まで炸裂。終わってみれば3-0と、一向に指揮系統の落ち着かない環太平洋王者を一蹴してしまった。
敗北したガンバについてだが、山崎と二川と言う、サイドと中央で輝ける2枚のファンタジスタ、バレーとルーカスという得点源、明神と橋本というバランサー、遠藤と言う司令塔、よだれが出るほどの錚々(そうそう)たる将が揃っているが、彼らの個性に任せすぎで、相手を考えて策を練っていない気がする。
自分達のサッカーだけすれば勝てるという考えは、J1ではもう通用しないんではないかな。
----------------------------------
ヴィッセル神戸vs川崎フロンターレ
【神戸船団の釣り野伏せ、川崎を後ろに向かって前進させる】
:4-1でホームの神戸が大勝。
前節、江戸湾にてその力をまざまざと見せ付けゆうゆうと引き上げる神戸船団を、J屈指の破壊力を誇る川崎が汚名返上とばかりに追撃をかける。
前節とテセと我那覇が入れ替わっただけで、戦い方に変化が無い川崎。問題点は、3つの鉾を御せる、ゲームを組み立てられる選手が中村憲剛しかいないことである。破壊力十分の武器を備えながら、川崎の攻撃はつたない。
対する神戸船団、松田指揮官を横で支えるのは薩摩隼人、前田浩二副官。前掛りになる川崎の鉾達は、統制の取れた神戸守備陣の網に引っかかり、身動き取れなくなっていく。
かくして釣り野伏せは成立した。金、ボッティ、栗原、3名の舵取りによる的確な采配により分断された川崎の個々を、本幕を、桜の開花に先駆け名将として成長した大久保とレアンドロが急襲していく。
終わってみれば4-1。スコア以上の差を感じた両雄の完成度の差。神戸船団の快進撃は何処まで続くのだろうか。
----------------------------------
アルビレックス新潟vsFC東京
【江戸の侵攻、越後の龍を伏させるも暗雲も持ち込む】
:2-3でアウェーのFC東京の勝利。
前節、大宮の新城の前に撤退を余儀なくされた新潟に、神戸船団から江戸を守りきったFC東京が猛攻をかける。本拠地に戻った新潟だが、クラブの士気の低さが伝わってか開幕戦にも拘らず若干観客動員数が少ない。(それでも十分多いが^^;)
乗り切らない新潟と白熱の前節の余韻を残す東京の士気は雲泥の差がある。FC東京の高機動性の前に開始15分経たないうちに0-3。いつだったかオールスターの際に三浦淳宏と珠玉の連携を見せた石川直宏が躍動する。東京の圧勝が予想された。しかしここで東京はほころびを見せてしまう。大勝の予感で満足してしまったのだろうか。前半半ばから笑顔を見せ始める。
対する新潟。連携力と展開力に欠け敗戦濃厚だが、駆けつけてくれた越後の民の前で無様な姿だけを見せるわけにはいかない。指揮官の激が効いたのだろう、新潟が攻勢を見せ始める。あっという間に2点を得、意地を見せ付ける。
驚いたのがFC東京。死兵となり突撃を見せる矢野、末期の水のお味はいかに、と叫んだかは分からないが、一度気の緩んだものを立て直すには時間が足りない。黄紙を連発させながら耐え忍ぶFC東京。2-3でからくも逃げ切るが活きた心地がしない時間だっただろう。
勝って兜の緒を締めよ、関東八円に覇を唱えた名家の家訓が思い出される。
----------------------------------
京都サンガF.C.vs大宮アルディージャ
【古都再生!?好調大宮に競り勝つ】
:2-1で京都の逆転勝利。
合宿から試している3トップのメドが立たない京都に、前節、強固な守備力をベースにしたサッカーを見せ付けた大宮が襲い掛かる。
京都は、前節の蹴導のコラムと呼応したのか?3トップを諦め慣れ親しんだ2トップで試合を開始。(3を3、4を2で攻略したいということが正解かな^^;)
2トップにしたことでコンパクトなサッカーが出来るようになった京都は大宮の守備陣を脅かす。ただ一度崩した積み木は積み戻すのに時間がかかるもの。相手の阻止力もあってなかなかイメージ通りにボールを回せない。機を見て飛び出した藤本に虚を突かれ、吉原の一撃で失点。窮地に追い込まれる。
動揺を隠せない京都を救ったのは、大勢のサポーターの声援と今年から加わった百戦錬磨の柳沢。昨年の核であった徳重と田原の奇襲に呼応して、同点弾に成功する。一進一退の熱戦が展開されるが終止符を打ったのは、昨年末の入れ替え戦で存在感を示した渡邊大剛。放った長距離砲は鋭く伸び、大宮ゴールに突き刺さった。
布陣に悩みながらもバランスの取れた大宮に競り勝ってしまった京都の潜在能力。一流しか好まない古都の人々に、復活した京都サンガの戦いはどう映っただろうか?良いものとし、見続けていってもらいたいものである。
---------------------------------
今節のベストマッチ:東京ヴェルディvs鹿島アントラーズ
ベストゴール:岡崎(清水)のミドルシュート
(渡邊のロングシュートも素晴らしかった。)
オーバー。
posted by syuwdow |13:45 |
J1戦国志 |
コメント(6) |
2008年03月16日
選手に対して失礼なことなのかもしれない。
でも、どうしても書いておきたいことが、伝えたいことがある。それがタイトルにも書いてある「阿部勇樹を休ませられないか?」ということである。
ジェフ千葉時代や昨年の浦和レッズ、オシムジャパンの時のような活躍が今年に入ってからは全く見られない。
彼はプロフィールにも書いている通り、私の一押しの選手である。
昨年はJリーグの各試合、ACL、CWC、日本代表と活躍し、シーズンオフも短いまま代表合宿に呼ばれ、今季のリーグ戦に突入しているが、決して身体の強い選手ではない。それぞれのクラブで核となりつつある中、その中で怪我や疲労で代表を辞退したこともある。
感覚的に、ポジション的に違うサッカーを多く共有しそれを長く維持し続けていることで、肉体的に、精神的に1つのピークを迎えてしまっているのではないかと感じる。
疲労が彼のプレー精度を下げてしまっているのではないかと言うことだ。
野球選手で言う「イップス」に近い状態であり、このまま出場し続けると壊れてしまうんではないかとすら感じる。
優勝への巻き返しを考える浦和レッズにとって、またW杯予選を戦っている日本代表にとって、阿部選手は大事な選手だが、出来ることなら身体をしっかり休められるだけの休暇を与えられないだろうかと思う。
本人がそう訴えるのではなく、自分がそう勝手に書いてしまうことはやはり失礼でお門違いなのかもしれないが、とても気になっていることなので書いておこうと思う。
オーバー。
posted by syuwdow |20:16 |
サッカーコラム |
コメント(11) |
2008年03月16日
先程、ヴォルカ鹿児島の「西眞一」選手の引退試合を拝見させてもらいました。
西選手がどれ程偉大な選手なのかは、彼の名前を調べてもらえれば分かると思います。あえてスポーツブログ界のJ1、スポナビ様で彼の選手の栄誉を讃えたいと思います。ありがとう。そして、お疲れ様でした。
話をJリーグ、ディビジョン1に戻しますね。
今週はJ2を中心に展開しようと思っていたんですが、相次ぐ下克上に管理人なりの思いを吐露しようと思います。
今節、浦和、川崎、ガンバ大阪。共に2点以上の大差をつけられて敗れ去った。2節終わって、浦和は勝ち点0。川崎とガンバは1。
何故、J1優勝を狙えるともくされている強豪と呼ばれるクラブが相次いで辛酸を舐めているのか。その理由を大きく3つ書き綴ります。
【1】いつだったかな、スポナビの誰かのブログにコメントを残した際、メッシは中堅以下のクラブでは活躍できないというニュアンスのコメントを残した記憶があります。
言っておきますけど、メッシは素晴らしい攻撃力を有した選手ですよ!
ただ守備は期待出来ず、彼の守備力を補えるだけの高い守備力を有した選手を後方に備えることの出来ない「残留を目標としたクラブ」では、彼をメインで使うという博打がしづらいということです。
何において博打なのかと言うと、「失点するまでの時間」においてです。
ここで、RPG大好きな私のステータス論を展開します。
攻撃力をそのまま攻撃力、守備力を生命力(いわゆるHP)で書いてみます。
あえてメッシの攻撃力を8、生命力を2とします。メッシ11人のクラブAとBを作成。そして攻撃力を1、生命力を9の選手を11人集めたCというチームを作成します。
AvsB、AvsC。
どちらの試合が得点が生まれる時間帯が遅くなるでしょうか?
失点が減ればそれだけ強豪相手でも引き分けにしやすく、残留を手元に引き寄せやすいものです。
前振りが長くなりましたね。
「守備を疎かにすると、ある程度下馬評の高いクラブでも負けやすいということです。」
守備をしない分、後方の選手に負担がかかりますが、その負担を弾けるだけの選手がいないクラブは、負担をかけさせないクラブや弾けるだけの守備力を持ったクラブに比べて、失点しやすいということです。
使用球がより技術を伝えやすくなった今日、過去にも増して前線から守備の出来ないクラブは競争で敗れ去ります。昨年持てる技術以上に献身的な守備で泣かせてくれたポンテ。そして、マルキーニョスやチョジェジン、巻など。彼らのような前線の選手を使っているクラブは、簡単に縦パスを通されることは無くやはり安定して戦えます。
【2】道路の話です。普通自動車道から、高速に入って長い間高速を走って、普通道に戻る。普通道に戻ってもそのままのスピードを維持しちゃう車、よく見ますよね。感覚がずれてしまっているからです。
今回敗れたクラブにおいて、感覚がずれてしまっている選手が多々見受けられました。
特に、遠藤保仁と中村憲剛。現在に至る日本代表や其々のクラブにおいて非常に質の高いプレーを見せてきた彼ら。
本人達は調子は良いと感じているとのことですが、明らかにズレを頻発しています。その理由は、其々が得意としている距離感や展開方法から大きく離れたサッカーの影響を近日に受けすぎてしまった為だと推測しています。
オシム前監督が作った前日本代表のサッカー、詳しくはこちら→蹴導’s eye・日本代表
短所を長所に変える為、あえて接近せず、縦に横に広い間隔を持って戦うオシムが考えた日本らしいサッカーにおいて、両雄のセンスは十二分に発揮され続けてきました。
しかし、現在の代表の岡田監督の持ち込んだサッカーは、選手が狭い距離でプレーさせられており、カウンターへの不安を隠せず、彼らはその才能を発揮しづらく、また代表に生き残る為に合わない戦い方に適応せざるを得ませんでした。
その結果、彼らは持ち前の感覚を崩してしまっており、崩したままクラブのサッカーに合流した為、クラブの中心選手でありながら感覚が合わず大ブレーキに繋がってしまっていると思います。
鈴木啓太や橋本もそうですね。普段と違う戦い方によって精彩を欠いていると思います。
「岡田監督が持ち込んだ余計なものの影響を受けて、核の選手が自身の感覚を崩してしまっている為」というのが2つ目の理由です。
【3】ここは単純な理由です。勝ったクラブ、下馬評の低かったクラブの方が多くの分野で良いバランスを有しており、相手の特徴を見て良い準備をして来たと言うことです。選手達の特徴と戦い方がマッチしており、より想像通りのサッカーを展開できたと言うことです。
千葉、ヴェルディ、横浜、磐田、名古屋、神戸、簡単に勝たせない。俺達は脇役じゃない。各地のクラブの強い誇りを感じました。
そして、まだバルセロナやマンチェスター・Uと其々の所属しているリーグの中堅クラブほどの差は、J各地のクラブ間に差は無いんだなと思いました。
要するに、2008Jリーグは戦国時代黎明期、どのクラブが抜け出すか混迷の、主役不明のJリーグが展開されるであろうと言うことです。楽しみです。
ん、いえ、1クラブ、居ますね。
バランスも取れて力もあって好調なクラブが、私がリスペクトしながらも9位と低く評価してしまった某クラブです。今日の終盤の的確な選手交代から生まれた2得点、王者の底力を感じます。
「2007J王者を止めろ!」というのが多くのクラブの合言葉になりそうですな。
posted by syuwdow |15:33 |
サッカーコラム |
コメント(6) |
2008年03月14日
J1の話を書いている間に、バーレーン戦に臨む日本代表のメンバーが発表されていましたね。魂のこもった熱い試合を展開してもらいたいと思います。出来ることならオシムイズムで…。詳しくはこちら→蹴導s’eye・日本代表
まず、玉ちゃんが選出されましたね。
強力なシュートと高速のドリブルを持っている選手ですから頑張って欲しいところです。使われる場所は、2トップの右か右SHかなぁ。アツと同様に強力なシュートを持ってますから、中に切れ込んで使いたいですもんね。
稲本も久々の選出、79年組頑張れ!
中盤の底ですかねぇ、啓太と2枚?1枚でまたダイヤモンドサッカーにするんかな^^;
橋本選手と岩政選手は、めげずに奮起して頑張って欲しいですね。怪我の加地選手も。
さて、呼ばれなかった選手ですが、新井場、坂本、波戸、藏川、古賀(神戸)、相馬、大悟、石川、太田(柏も磐田も)、小笠原、福西、高木、松田、矢野、高松、大島、坂田、永井(浦和)、達也、阿部(名古屋)、平島、怪我の市川、前田(磐田)。
どよめきが起こってそうですが、いやいやJリーグ15年。国内だけでも層が厚いですね。
誰が入っても高レベルで機能する日本代表目指して頑張って欲しいものです。
posted by syuwdow |20:55 |
2010A代表 |
コメント(6) |
2008年03月14日
J1第一節を独自の視点で、書き綴ってみようと思います。
J1戦評、J2戦評、J1予想、J2予想の順で隔週程度で行こうかな。忙しくなってきたので時間が無いかもしれませんが。
---------------------------------
マッチクラブ名
【キャッチコピー】
:結果。
戦評。
---------------------------------
ガンバ大阪vsジェフ千葉
【環太平洋王者の猛攻実らず、千葉は篭城策が実る】
:スコアレスドロー。
両雄の力量差を考えたら千葉の戦術は正しい。
それでも指揮官の脳裏には守りきれるという自信は無かったであろう、相手はバランスに優れ多彩な攻撃パターンを持つ環太平洋王者だ。
予想したとおりガンバ大阪の猛攻で千葉は前に進むことが出来ない。しかし、千葉の選手達は戦えると信じていたのだろう。幾人かの選手がその能力をいかんなく発揮した。
下村は中央に蓋をし、負傷した青木に変わりピッチに立った結城は、ガンバの重鎮バレーに仕事をさせなかった。坂本はあえて対面の守備をせず、遠藤と二川を封じ込める為に奔走する。どちらのリスクが怖いかを考えての判断だろう。
軽んじられたのは急遽加地に代わりピッチに立った、山形のエース佐々木。あえてフリーにさせられたにも拘らず結果を出し切れない悔しいデビュー戦となった。
----------------------------------
FC東京vsヴィッセル神戸
【両雄相譲らず。江戸湾、白熱の大攻防!】
:1-1のドロー。
互いに百戦錬磨の選手が集い、今節のベストマッチとなった一戦。
大江戸の湾岸に、神戸の大船団が侵攻。湾内各地で激しい競り合いが展開されたが、勝敗を分けるのはもちろん両軍の舵取りの判断だ。
先に動いたのはFC東京の今野。
舵取りを展開力のある梶山に託し、他船団の支援に回り流れを引き込む。そして、FK。奮戦していた新加入の2名のつなぎに練習していた形で応えた。
先制を許し前半を終えた神戸は後半開始から動く。
温存していたボッティと言う舵取りと須藤という塔を江戸湾に配置する。ボッティが入ったことにより、神戸の舵取りは3名になり、自由に動けるようになったベテラン栗原が絶妙なパスを通し始める。流れは急速に神戸に傾き始めた。そして、古賀の足が火を噴く。東京の塔に勝るとも劣らない大きさの塔、須藤がゴール前をかく乱し、自由な舵取り栗原が同点弾を叩き込んだ。
流れは神戸にあった。しかし、戦いはまだ終わらない。
東京は新兵器カボレを投入、倒れながらもゴールを狙うしなやかさを備えた韓国リーグの得点王は投入直後から危険な香りを放ち続ける。
しかし、神戸の守備陣もここ一番を許さず、確かな熱を帯びたまま江戸湾の大攻防は引き分けに終わった。
神戸での次戦が今から楽しみである。
----------------------------------
横浜F・マリノスvs浦和レッズ
【アジア王者の赤備え、近海、横浜の海に沈む】
:1-0でホームの横浜F・マリノスの勝利。
:十分な準備をして港を奪う戦いに望んだ浦和のイレブンだが、東アジア選手権で核の合流が遅れたマリーナ横浜F・マリノスの前に何もさせて貰えずに敗れた。
飛べる質のある選手より動きの重い銘を取ってしまったのが敗因の一つだが、それ以上にF・マリノスの強さが際立ったというのが本音だろう。
3人のDFと彼らの前に配置された「高さ強さ速さ展開力」を備えたミスターマリノス(個人評)松田はアジア王者の攻撃を完全に食い止めてしまった。そして前線の大島。闘莉王、坪井と言うこちらもアジア屈指のDFに怯むことなく競り勝ってしまう。
横浜F・マリノスの底力をみた一戦であった。
また、浦和との試合では大抵選手が消えてしまうことが多いのだが、それを見越して準備をした指揮官の戦術眼も光った。
海の底に沈んだアジア王者は、大きな不安を感じさせる開幕戦となった。
----------------------------------
名古屋グランパスvs京都サンガF.C.
【妖精初陣、古都に先制を許すも手応えあり】
:1-1のドロー。
名古屋のいや、日本中を魅了した武人ピクシーが大将として名古屋の街に帰ってきた。対するは復興を目指し、尾張奪取を望む古都、京都サンガF.C.。
強襲により早々と先制点を許してしまった名古屋だが、その後は守護神楢崎の叱咤激励の下浮き足立つことなく、京都の拙い前線を封じ込めた。
そして徐々に攻勢に転じる。左サイドから右サイドへ華麗な攻撃の流れが続き、中央で待つヨンセンの頭がが火を噴いた。確かな手応えを感じた開幕戦であった。
対する古都だが、急造の3トップが機能しない。
豊富な前線と試合に出たい選手のことを考えての采配であろうが、前線へ繋ぐことが出来ず、重なる薄い中盤が徐々に苦しい局面へと追い立ててしまった。
あえてトップの数を減らし中盤を増やす昨季の戦い方を継続したほうが可能性があるんではないか、そう感じてしまった一戦であった。
-----------------------------------
清水エスパルスvs大分トリニータ
【駿河の雄、三位一体の知将の采配と猛犬の奇襲に敗走】
:1-2でアウェーの大分の勝利。
駿河の雄、清水エスパルスと居城日本平。
監督も含め、街の至る所で高い質を備えた次世代の波動が感じられる層の厚い当地。
遠路はるばる戦いにやってきたのは、名将シャムスカ率いる大分トリニータ。シャムスカは清水エスパルスのズレを見逃さなかった。
戦いは唐突に始まる。新加入の猛犬ピチブーが一閃。選手の配置に悩む清水エスパルスをあざ笑うかのような奇襲で先制点。両サイドと中央の守備に重点を置き無理に攻めずに時間を使う大分。歯車の噛み合わない清水の拙攻。後半始まってすぐ、新潟からの援軍の末、晴れて大分の一員となった鈴木の左足が、大分のニューヒーロー森重の追加点を演出する。
勝敗はついた。
清水は気迫の一点を返すが、時既に遅し。初戦は地に伏した。
-----------------------------------
鹿島アントラーズvsコンサドーレ札幌
【王者の旗は揺るがず、蝦夷の侵攻をものともせず】
:4-0で王者鹿島アントラーズが大勝。
守備の要二枚を欠く王者鹿島アントラーズに大金星を狙う北海道の雄、コンサドーレ札幌が挑む。
昨年の戦力だけでは物足りないと多めの補強をして今季に臨む札幌だが、入れ替わりすぎた選手間によるズレを王者は見逃さない。圧倒的な戦力差に札幌は何も出来ない。なんとか前半を耐え切ったが札幌の指揮官には覚悟が必要だった。
0-1とビハインドとなった後半開始直後。鹿島が手負いだったことも有り、札幌の指揮官は欲を出してしまう。前線で張り切れずとも残留の為に必要であった中山の成長を諦め、まだ連携の拙いクライトンを出陣させた。困ったのはピッチの選手達であろう。昨年までの逃げる為のポイントがいなくなり、疎通の取れていない選手が入ってくる。
自らバランスを崩した札幌は左サイドで猛威を振るった新井場と王者の猛攻を受け、何も出来ず4失点で壊滅した。0-1や0-2でも王者に挑む札幌には十分な価値があったはずである。初戦での4点のビハインドは今後に大きなダメージを残したと思われる。
※開幕の河村隆一の美声にノックアウトされた人も多そうだった。
----------------------------------
柏レイソルvsジュビロ磐田
【太陽王、光速の出足で磐田の両翼を粉砕】
:2-0でホームの柏レイソルが勝利。
昨季地球滅亡を早々と回避し、判定によれば世紀末に王者になっていたかもしれない柏レイソル。日立台で迎え撃つは東海に一時代を築いた強豪ジュビロ磐田。共に鋭い出足を持った両軍だが、繋ぎは磐田が上だろうと管理人は思っていた。
甘かった。柏の出足は光速であった。次から次へと奪いに来る前線の神速の大行進と、中盤の山根、藏川ら守備陣の鋭い守備は磐田に何もさせない。日本代表クラスを要する磐田の両サイドを切り崩し、屈強な守備陣をも抜き去り、決定機を作り続ける姿は正に光、太陽王そのものであった。
磐田は、前田を欠き、駒野は調整不足と言う状態であったが、合宿時と変わっておらず残念な部分を見せてしまった。新外国人のジウが退場する可能性は予想していたが、それ以上にキーマンとして挙げていた河村が競り合えず拾えずであったことは、今後に不安を残してしまった。
----------------------------------
川崎フロンターレvs東京ヴェルディ
【強力な鉾も突破口を拓けず、緑の軍団は会心の同点劇!】
:1-1のドロー。
高い山脈と、稀代の司令塔中村を擁し、温存している軍団にさえ強力な鉾を持っている。
今季の優勝候補に挙げられる川崎フロンターレだ。攻略するには大きな運とポゼッションを重視した確実な戦略が必要である。対するは、復活を遂げた緑の軍団。両者が相対したのは因縁の地…川崎。
下馬評は川崎の勝利が圧倒的であったが、緑の軍団は十分な準備をしていた。4人のDF陣は十分な経験値を備え、身体も強い。中盤には前代表の重鎮、福西が加わり、前線ではブラジル人と日本人を即座に繋げる日本中で唯一の選手「潤滑油」広山が指揮を取る。更には指揮官の意向で中盤で起用された富澤が司令塔中村を封じ込めに掛かる。
こうしてポゼッションに優れる緑の軍団の大勝負は幕を開けた。
ポゼッションで優れる東京ヴェルディは川崎を序盤から釘付けにする。2度の決定機、ボールはゴールに吸い込まれるがオフサイドとファールで得点には至らず。時折前線の3つの鉾に鋭いカウンターを許すが、中村を押さえ込んでいる為、大事には至らず。流れはヴェルディに存在した。だが、先制点は優勝候補川崎に転がり込む。浮き足立つか?
ヴェルディは浮き足立たず耐えた。昨年までに培った緑の誇り、そして指揮官の言葉が選手達の脳裏をかすめたのだろう。
「やれることをやれるだけ精一杯しよう」(確かこんなニュアンス^^;)
三本の鉾を御しきれない川崎を尻目に、広山が繋ぐヴェルディの攻撃陣は確実に川崎守備陣を消耗させていった。
川崎の指揮官は選手交替を出来ずにいた。それだけ川崎の守備陣の先陣組と後発組の差は大きかった。徐々に広がる前線と後方の隙間。
ヴェルディが動く。飯尾、広山が十分に仕事をしたと感じ取り、新人河野と快速ドリブラー平本を投入。川崎守備陣の弱点である足元を攻略に掛かる。富澤の疲れと任務の達成を見て、大野を投入。守備と丁寧なパスに終始させていた福西を守備と展開という鎖から解き放つ。
川崎はもう耐え忍ぶことしか出来なかった。終了間際ヴェルディはPKを勝ち取り、同点に。
一昨年横浜ダービーでも見られた、会心の同点劇(向こうは勝利だが)はこうして幕を閉じた。
…次戦ったら同じことにはならないだろうなぁ。
----------------------------------
大宮アルディージャvsアルビレックス新潟
【大宮の鉄壁の新城が押し寄せた白鳥の群れを返り討つ】
:2-0でホームの大宮アルディージャが勝利。
2008年、大宮は改修の終わった新城と奥州で非凡な才能を見せ付けた指揮官を迎え入れた。引退した主軸達もクラブの育成面に携わり、選手に大幅な異動は無い。得た選手のうち主力として期待できるのは一昨年の(個人的な)クラブMVP久永と同等の働きが期待できる内田、徳島で開花した丹羽など若干名。多くは卒業したての若手だ。
しかし、見れば見るほど大宮は攻守の役割がはっきりしており攻略が難しいクラブであることが分かる。
試合もそうであった。大宮の新城はオレンジ色で埋め尽くされた。味方だけではなく敵方のオレンジにもだ。矢野と寺川を中心に越後の白鳥の群れが幾度と無く襲い掛かるが、全くと言って良いほどチャンスを与えなかった。そして数少ない決定機を十分に馴染んだペドロと「諸刃の剣」でもある小林大悟が鋭いカウンターを演出、徐々に大宮は攻撃でも厚みを見せ2-0という鉄壁の内容でクラブ初のホーム開幕戦勝利を得た。
敗れ去った新潟だが次は地元のビッグスワン。出直しに期待したい。
※大宮のマスコット、アルディとディーナだと思ってました。ミーナなのね。人気がでそうですね…。
----------------------------------
個人的ベストゴール、マルキーニョスのヒール。
ペドロのひらりシュートも良かったです。
オーバー。
posted by syuwdow |19:29 |
J1戦国志 |
コメント(2) |
2008年03月13日
そしてJ2。(こっちの選出の方が楽しかったかも…。)
【スタメン】
フッキ(東京V) 藤田祥史(鳥栖)
ディエゴ(東京V) 加藤望(湘南)
服部年宏(東京V) 菅原智(東京V)
高地系治(鳥栖) 菅井直樹(仙台)
ブルーノ・クアドロス(札幌) 曽田雄志(札幌)
高木貴之(札幌)
【控え】
パウリーニョ(京都)
リャン・ヨンギ(仙台)
小椋祥平(水戸)
日高拓磨(鳥栖)
清水健太(山形)
【監督】
三浦俊也(札幌)
【ベストゴール】
田原(京都)のオーバーヘッド*2(特に2本目は難しい。)
【蛇足】
一部強引に押し込んで見ました。J2も前線の選手が多岐に亘っていて選び辛かったです。
特に札幌のダヴィ、中山元気、西谷正也は泣く泣く選考外。京都の徳重も惜しかった。GKも激戦、仙台はGKの出場時間がネックでした、湘南のキムヨンギと福岡の神山は来年期待かな。そうそう福岡陣が全く入らず^^;潜在能力はJ2随一だと思うんだけどなぁ。移籍しちゃった元徳島の羽地もかなり良かったです。
posted by syuwdow |17:02 |
J2戦国志 |
コメント(2) |