2008年04月13日

【J1】第6節 浦和vs鹿島

MVPは勿論、大事な時間帯での2ゴールを決めた永井。小笠原を中心としたキックをシャットアウトした都築も良かった。ただ鹿島は全体的に浦和を上回っていた印象。

J1第6節は、就任後、リーグ戦3連勝と波に乗り始めたゲルト率いる浦和の居城に、抜群の安定感を誇る常勝軍団にして2007王者、鹿島が乗り込むというビックマッチが起こる。両クラブのサポーターでなくとも注目のカードだろう。

お互いを軽く紐解くと、浦和レッズはJトップクラスの選手を豊富に揃えるが、今節まで噛み合っているとはいえない。勿論、新しく作り直している途中であるということ、一部噛み合わない選手が居ること、主力が離脱していることの3点が大きい。連勝街道に乗り始めたが、まだまだ安定感に欠ける。

対する鹿島は、チームとして非常に完成度が高く、隙が無い。
原動力になっているのは、監督の手腕、青木と小笠原という2枚のDHが高レベルで機能していること、「2」を基本とするフィールドプレイヤーすべてに「差を感じさせない3枚目の選手」が控えており90分を通じて高いレベルを維持できること、そしてマルキーニョスという前線で走り回り守備をし起点にもなれる絶対的な選手が居ること、が挙げられる。

試合は、両クラブの完成度の差が明確になる。
前半戦、鹿島が一方的にボールをキープし攻め立てる。週半ばにACLを戦い、野沢と内田を欠いたが、「3」であるダニーロと伊野波は十分過ぎる能力を有している。また疲労の影響も考えられたが、マルキーニョスや新井場を始めとする鹿島の選手の前半戦にそれらの影響は全く感じられなかった。

浦和は、拙さを見せてしまう。
特に高原、彼が何の役にも立っていない。元々守備をしない選手なんでせめて中央に居続けてボールを受け味方の上がりを手伝うとかして欲しいのだが、中央では競れずサイドに流れ、味方の上がるスペースを消し続ける。非凡な技術と得点能力を持っているので多くの監督が使い復調を期待するのだが、自分は、トルシエ時代に「囮」「守備」「楔」と味方の為に献身的に戦っていた鈴木隆行のスタイルをけなして以来、この選手が嫌いだ。(とうとう言ってしまったな^^;)

彼は未だにそのスタイルを変えない。
献身性さえ付けば(チームが)大化けするんだろうに、彼はチームにとって掛け算になることが少なすぎると感じる。常に足し算と引き算であり、ミスが命取りになる質の高いサッカーではマイナス面が大きすぎる。

鹿島は高原が出ているうちに得点を取り、勝負を決めたかった。
全員が走り、果敢にボールを奪い、高い執着心で相手のキックの精度を下げ、味方を信じたプレーで圧倒したが「運」だけが足りなかった。闘莉王のハンドが見逃されたのもあったが、サッカーの神様がまだ一抜けを許さず、我々に混迷のJリーグを楽しませたいということなのだろう。

後半頭から、流れは劇的に変化する。
ACLの疲労はやはり後半の鹿島イレブンをじわじわとむしばんでいたのだ。
エンゲルスの采配は、疲労の見え始めた鹿島イレブンの出足を潰すことに成功する。

高原に代えて後半頭から投入した永井というカード。
彼の存在が前半戦のすべてをくつがえす。昔は味方が奪ったボールをカウンターで相手陣内に持ち込み、そのドリブル技術とスピードでゴールを奪うというスタイルだった。そう、形は違えど高原と同じである。ただ、時間と共に永井は変わって行った。献身的に相手の出足を潰す、楔となる、味方の為に良く走るようになった。選手としてのスケールがグッと上がってきていると感じる。結果、この試合においてその個性を十二分に見せつけ、無敗の相手に2得点を叩き込むことになる。

それでも鹿島は鹿島。
バランスを崩さずに戦い続けチャンスも何度か作ってきたのは流石の一言だった。敗れはしたが、一抜けした質の高いのサッカーを見せていた。ここから更に連戦が多くなるので「安定していたのに負けた」というズレが深い傷にならないか気になるが、オリベイラは色々調整してくるんだろう。

今節浦和が勝利した為、Jは混戦になった。
中立の自分としては、楽しいことになったなと思っている。

オーバー。

追伸:鹿島の白ユニはオシャレでカッコイイと感じた。まぁ、昔からカッコイイのだけどね。試合後、スカパーでは、サポーターの歌に併せてWe are Diamondsが歌詞付きで流れていました。

posted by syuwdow |17:57 | J1戦国志 | コメント(8) |
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