2008年04月06日
突然だが、翼君と岬君を見たことがあるだろうか?
私はある。映像でだけだけど、実写で見たことがある。
その映像の中で、彼ら二人はオシム曰く「賢く走る」を体現し、本当に二人だけでワンツーパスを繋ぎ続け、相手ゴールを強襲する姿は、同世代のすべてを超越していた。
その映像で見た岬君は、いわゆる天才型と呼ばれる選手だった。
スピード、スタミナ、トラップ技術に優れ、確実なボールキープから翼君へとボールを繋げて行った。後年、靭帯断裂や行方不明と言う苦い体験もするが、見事に復活し、現在はとあるクラブの舵取りとしてタクトを振るっている。
映像の翼君は、そのまま翼君である。
彼が放つドライブシュートは強烈で漫画のソレと同じようにネットに突き刺さった。彼もボールと友達と言ったかは定かではないけど、彼の住んでいた家の近くの黒い壁は一点だけ真っ白になっていたと言う。その一点をめがけて練習をし続けた結果、そこだけ真っ白になったということだ。
左足から放たれた彼のキックは、時に鋭く弧を描き、時にフォークボールのように縦に落ちる。また右足で蹴ると重く無回転、高速の尾を引く直線の弾道は「キーパーの手前でブレて」ゴールに吸い込まれる。
後年、彼はそのブレ球に「VISEBALL」と言う名を付ける。
(※自身のブランド名でもあるらしい。)
もうお分かりだろう。
岬君は、ベガルタ仙台所属の永井篤志選手で、翼君は、横浜FC所属の三浦淳宏選手。長崎国見高校の同期である。
あれからもう15年。33歳となった彼らは、2位と4位の対決という恰好の舞台で其々別のユニフォームをまとい、今季初の対戦に臨んだ。
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と、まぁ、個人的にちと感傷的な感じだったんで二人を綴ったけど、ここからはアツ贔屓の普通の戦国志です。
J2第6節、横浜FCvsベガルタ仙台。
懐かしの三ツ沢をスカパー観戦。
まぁ、もう何試合か見てるんだけど…今頃気付いたことがある。
電光掲示板の位置が変わってる!!何時から変わっていたんだろうか?
昨年にはもう変わってた?ちと、驚きを隠せません。うーん、ホーム側が振り返らなくても画面を見れるようにと言う配慮からだろうか?
参考になるなぁと思いながら、ホーム側の威圧感が減ってしまった感があることにやや残念な気持ちになる。まぁ、ホーム側の威圧感が減っていると感じたのは、大勢詰め掛けた仙台サポーター(良い意味で)が一役買っているんだろうけど。数試合見ただけで覚えてしまう仙台の応援歌、恐ろしい。
試合は仙台の一方的なペースになるんではないかと予想していた。
と言うのも、仙台はベテランと若手がバランス良く選手が配置されていて、FW2名の連携も日に日に良くなって来ているが、対する横浜FCは大黒柱の山田を欠いた上、不安定さを隠し切れないCBもチェンジしているからだ。十分な経験値を持った早川の復帰が待たれるとこだ。
まぁ、仙台も岡山の代わりに渡邊が入ってるんだけど、周りの選手達は若いながらも十分な経験を積み始めており、安定感は上だろう。
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期待の永井選手はボランチ、アツは左SBで開始。
二人がぶつかる部分は少ない。
最初にチャンスを作ったのは横浜FCだが、あっというまにヨンギに一点を決められる。やはり仙台が圧倒していく流れだ。
横浜FCは全体的に拙い。
やはり守備陣の判断が遅く、また守勢であるにも拘らず良いポジションに入ることが出来ない。右のサイドと中央はほぼ制圧された感があった。特に横浜の右サイドでは、1vs2の場面が多く、フリーでクロスを上げ続けられる。いつ追加点を取られてもおかしくない。仙台のグランダーの長いパスが、中央からサイドから簡単にペナルティエリア内の中原、中島に収まるという非常に恐ろしい状態になっていた。まぁ、左サイドのアツは勝ってたけどね。
横浜FCが幸運だったのは、新生都並監督の「フットワークが軽い」ことだ。
失点して押され始めて間もなく、戦い方を変えてくる。
身体の強いボランチのエリゼウをCBに、左サイドのアツがボランチに、パートナーとの動きに馴染みきれていない吉本を左サイドに配置換えをする。
これが当る。中央が安定したことにより、意図的に右サイドを中心に攻めていた仙台の攻撃の手が止まる。
まだ始まったばかりだけど、今季この順位にいるのは監督の存在が大きいなぁと感じる。
んで、永井vsアツの中盤の争いも生まれる。監督、流石だ(笑)
仙台はCBの木谷の活躍が光る。
好調のFWアンデルソンに何もさせない。彼だけではなくて、周りの選手も守備の意識が高くて、確実にボールを奪い攻撃を組み立てていく。
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横浜FCはやはりというか、当たり前なのかもしれないけど、アツだけがレベルが違う。両チーム併せてもやはりモノが違う存在感を見せ続ける。
ボール取られないし、近くも遠くも見えてるし、守備も申し分ない。
…行けるよ、2010年W杯。代表復帰できるよ、ほんとアツは凄い。
自分が色眼鏡を付けてるとしても、J1の日本代表の選手達と比べても十二分に存在感を見せ付けられる。本当にそう思う。
アツを見てるだけでサッカーが楽しい。
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後半、都並監督はまたまた軽いフットワークを見せる。
根占(も良いプレー見せてたけど)を切って、勢いのあるヨンチョルを投入。アツが中央にいるから中盤の不利はカバーできるということだろう。横浜FCは3トップへ、これも機能する。すぐに木谷が故障でピッチを離れてしまうというアクシデントもあったんだけどね。重い怪我にならなければいいけど。
ヨンチョルががんがん動くことで、アンデルソンやカズ代わって入った長谷川に余裕ができる。流れは横浜FCへ。
そして、アツのFKが一閃。
それまでのCKも素晴らしかったけど、FKをエリゼウが体で押し込み同点に追いつく。
同点にされた仙台は西山を投入。
西山の緩急の付いた高速ドリブルで、横浜FC守備陣は文字通りゴール前に釘付けに…。GK小山のビッグセーブもあったけど、ポストも味方に付ける横浜FC。
試合は1-1のドローで終了。シュート数、仙台が19本、横浜FCが9本、横浜FCの運の良さを感じます。運を引き込んだのは、都並監督の采配ゆえにだけどね。
仙台は引き分けも手応えを、横浜FCは課題がありながらも勝ち点1を得るという、互いに最良ではないものの、それなりに収穫を得れた試合だったと思いました。
オーバー。
posted by syuwdow |17:02 |
J2戦国志 |
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2008年04月06日
こんにちは、「強いチームが勝つんじゃない。勝ったチームが強いんだ」という名言があります。
格言YES?NO?シリーズの延長として、今回はYES?NO?の話にはなりませんが、ちょっとした改革論を展開して行こうと思います。
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「プロサッカーにおける勝利」とは何ぞや?という話です。
プロとして相対する、プロとして戦う以上、やはり勝者には利益が見込まれなければいけません。ですので、試合に勝ったほうが多くの報酬を見込める。当たり前のことであります。ですので、結果が上回ったほうが、勝ったほうが上である。強い。これに異論はありません。ほぼすべてのプロスポーツにおいてこの定義は成り立つと感じています。
しかし…、時折その法則を度外視する事柄が在り得ます。
「辛勝」「善戦」「惜敗」そして「奇跡」。…そういう言葉で綴られる試合とそれらの試合から派生される「モノ」のことです。
結果、勝利したことが賞賛されるのではなく、まったく違う事象が起こりえる場合があります。サッカーでは特にこの事柄が多く見受けられると感じています。
下馬評の高いチームが下馬評通り大勝で勝つ時、下馬評が低いチームが大差で敗れる時は余りありませんが、下馬評が高いチームが拙攻を続け、相手のオウンゴールで勝利した時、またランクが多く離れている場合に、1点しかとれずに勝利した場合、また、不可解な判定で勝利を得た場合(正当なタックルをPKにされたりとかです。)、どうでしょう?
「勝ったほうが強い」という話から離れた論議が、世論の中心に沸きあがります。
また、下馬評が圧倒的に低い側が、引き分けた場合、また、後一歩のところで敗れた場合、負けたにもかかわらず「賞賛の声」が沸きあがることがあります。
他にも試合に敗れたものの、素晴らしい何かを持っていたと絶賛された場合、後世に名が残る場合もあります。筆頭はジーコ率いる「黄金の中盤」でしょうか。ずっと語り継がれ未だにその名声は陰る事を知りません。百歩譲って90年W杯でのオシム率いるユーゴスラビアもそうかもしれません。同大会でもっともスペクタルなチームと評されたと聞いています。他にも様々な呼び名で呼ばれるチームも存在します。スペインの無敵艦隊もそうでしょうし、イタリアのカテナチオなども、戦い方ですが名を残し、賞賛され続けています。
また、クラブチームにおいても、勝利を度外視した様々な賞賛の声が存在します。例えば、柏レイソル、例えば、ヴァンフォーレ甲府、例えば、浦和レッズ。名前を聞くだけで、勝利や強さとは無関係なそれらのクラブの素晴らしさが思い浮かべられると思います。
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この現象の理由は何なのでしょうか?
サッカーに引き分けと言う概念があるからでしょうか?引き分けやすいから、下克上が起きやすいからでしょうか?スポーツには勝利という結果以外に、内容と言うエッセンスが入っているからなのでしょうか?サポーターという存在、文化があるからでしょうか?
それらはあるとおもいます。
そして、私は、サッカーと言うスポーツには「試合の結果で勝つ」以外に、「もう1つの勝利」というものがあるのではないかと思っています。それがこの現象をより強く印象付け、我々を熱狂の渦に巻き込んでくれているのではないかと思います。
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サッカーにおけるもう1つの勝利。
それは「地域を認めてもらうこと」ではないでしょうか。
勝利とは別のベクトルで、そのチームのサッカースタイル、言うなれば「文化」が、そのチームのサポーターには勿論、相手チームのフロントやサポーターにも深く印象付けられる。相手に存在を印象付けれること、そして認めてもらうこと。この勝利からは、「試合の結果で勝つ」以上の多くの恩恵が得られると思います。
例えばクラブの場合。
相手にクラブの存在を認めてもらうことにより、地域の「門」が開きます。
地域の何か、例えば人や産物ですが、他地域にPRする際、互いのクラブ、もしくは片方のクラブでも印象を与えていれば、そこが切り口になるわけです。クラブを通して地域の「文化」を知ることも出来ますし、クラブのある地域に移動する際に文化を知っていることによる安心感も生まれます。文化に触れ合うキッカケとなることで、地域を誇りに思うことも出来、治安や教育にも良い影響が生まれます。
チームを相手に印象付けることで、地域経済を活性化させることが出来ますし、地域の人口の安定や地域愛を育む事ができると思います。
強引に飛躍しすぎ…かな。
ですが、クラブは価値を持ってより積極的に地域に交わっていくべきだと思っています。地域の未来のために。
また、国の場合、日本だと分かりやすいのはトルシエジャパンでしょうか。
ハッサン2世国王杯に招致され、当時最強と呼ばれたフランスのベストメンバー相手(※トレセゲ、ジダン、ピレス、デシャン、ブラン、デサイー、テュラムなど)に互角の内容を見せ、シドニー五輪やアジアカップで多くのチームと「差」を見せ付けた日本は、多くの海外の有力チームから対戦オファーを受けることになります。日本が認められた瞬間です。結果の勝利以上に価値のあるもう1つの勝利を得た瞬間でした。
フランスにはその後0-5という大敗をくらいますが、スペイン、セネガル、ナイジェリア、ポーランド、ノルウェー、…そして、レアルマドリード(※2軍ですが当時の力量差を考えたらそれでも十分でしょう)。相手のホームや中立地での良い経験を積むことができました。また、国内戦においても正にベストメンバーと言えるイタリア(※ちと重かったですが)、ウクライナ、コスタリカ、スウェーデンと有意義なテストマッチを行うことが出来ています。
日本サッカーの成功やW杯でのPRを経て、多くの日本人選手達が海外への「扉」を開いていきます。
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「勝ったチームが強い。」
それはそうですが、「それ以上に大きな勝利」と言うものがプロサッカーにはあると思います。
「もう1つの勝利がそこにはあるのか?」
そこを注意深く見ながらサッカーを観てみたい、育ててみたいと思っています。
オーバー。
追伸:今回のコラムは、Jリーグが抱えていると思う問題について、独自の視点で書き綴っています。イレブンミリオンプロジェクトという目標があるんですが、観客動員数が減少しているような気がします。先程も書きましたが、クラブは価値を持って、より積極的に地域に交わっていく必要があると思います。「すべてのクラブが結果で勝利できるわけではありませんから。」
フリエスタより。
posted by syuwdow |11:02 |
サッカー激辛改革論! |
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