2008年07月24日

【U-23】vsオーストラリア諸々

発熱でダウン、更新遅くなりました。おまたせです。

なるほど。そう来たか。

         森本
   香川    李   本田圭
            細貝
      本田拓
                   内田
長友
       吉田  水本
          山本

本田圭を右SHに、香川を左SHに李をOHのポジションで使ってきた。内田と言うサイドアタッカーを最重要した4-2-3-1である。(※実際のところ、水本と吉田のポジションは流動的に見えた。人に付いていたと言う事か。水本の左サイドへのケアが非常に多かった為。)

観るべきポイントが変わる。

・本田圭の右SH+内田の攻撃力
・香川の左SH+長友
・森本の1トップ


と、言うのもこのメンツを見た場合、真っ先に思い浮かぶのが、4-2-2-2(鹿島、ガンバ型。京都や札幌型ではない。)、次に思い浮かぶのが4-1-2-3(対象Jクラブなし。)なのだ。

         李   森本
     本田圭      香川
        細貝  本田拓
長友                  内田
       吉田   水本
           GK

or

          李
      香川    森本
   本田圭       細貝
         本田拓      内田
長友
       吉田  水本
          GK

まぁ、今までのサッカーを大きく崩すので4-1-2-3は無いと思ったが^^;

4-2-2-2(鹿島、ガンバ型)で見るべきポイントは、やはり4枚の中盤の構成力。そしてなんといっても両SBの攻撃力。U-23には突出した攻撃力を持ったSBが3名いる。生かそうと思えば自然とJ上位のこの2クラブの4-2-2-2が浮かぶ。(※ガンバは良い成績ではないが、遠藤、二川、明神、橋本と揃った時はJの中で別格だ。)

しかし、香川と言う選手は中盤の構成力を高めるタイプではない。ゲームメイク能力も、水を運ぶ力も、パサーとしての鋭さも、4-2-2-2の中盤の4枚としては不適格である。Jの選手で言うと、ルーカスだろうか。縦への推進力が非常に強い。4枚の中にルーカスが入ってしまうと途端にガンバ型の良さが出なくなってしまうわけである。

また、内田と香川の関係も怪しい。共に使われるタイプでお互いの住み分けがしにくい。内田は香川の勝負の成否を考えて上がれず、香川は内田の追い越しを考えて、勝負一本に絞れないわけである。

このメンバーでどう克服するのか?香川は中盤の4枚の1枚になれるのか?右サイドの守備力の低さ、攻撃のイメージのズレはどうするのか?こういう部分が見所であった。


そこで反町監督が出したのが、本田圭の右サイドと4-2-3-1だった。

やや唸ったが、試合が終わっての個人的な感想は70点というところ。具体的に書くとこうだ。

・本田圭+内田は合格点。
選手を見てこのチーム内で明らかに活かさなければならないのが内田の攻撃力。本田圭と本田拓がその内田の裏を埋めるシーンが目立つ。本田圭に当てて誰かを経由し、上がった内田というパターンが見られる。直接本田圭からのパスと言うのは少ない気もしたが、上々のテスト結果だと思われる。試合の長い時間を通じて内田が上がり続けられる体制が出来ていた。本田圭+安田+森重という左サイドから攻める型を先日見せてくれたが、今回は右サイドからの型で確かな手応えを見せてくれた。

・香川+長友も合格点。
勿論、ガチの試合として見た場合、MVPは岡崎なのだが(実際は選手が入れ替わりすぎておりアヤフヤ。)、この試合の影のMVPとMIPを挙げるなら、MVPは長友、MIPは香川だろう。

特に長友の守備意識、守備力は素晴らしい。最も優れている時の(日本の)ザンブロッタという形容がベストだろうか。ボールを奪われたらいち早く守備に戻り、相手が連携(※後述)を使ってきても惑わされず、ひたすら左サイドをケアし続ける。水本(※後述)の守備力も相まって左サイドの守備は完璧に見えた。

そして、長友が一人で頑張った分、暴れることが出来たのがスペースを貰った右サイドの選手達とMIP香川である。香川は左サイドに固執せず主にバイタルエリアで流動的に動くシーンが目に付いた。攻撃面で大きな才能を見せ付けた感がある。彼の鋭い出足や神出鬼没のポジショニングにオーストラリアDFは付いてこれない。大きな意味を見せたと思う。(SHとしては問題があったが、片方が攻撃で機能すれば十分だろう、両方上がる必要は無い。)

この2つの合格点は、オーストラリアクラス(グループリーグのアメリカ)が相手ならば、十二分に戦えることを見せてくれたと思う。緒戦を勝って残り2試合で勝負を掛けられる、そういう可能性を抱かせてくれる。

もっとも勝つには足りない部分もある。

・森本の1トップ(&OH李)は残念ながら全く機能していない。

一応香川のアシストはしているのだが、森本と他の選手の感覚に大きな差を感じる。李も香川も細貝も本田圭も内田も、森本を理解しているとは言いがたい。本戦までに十分に高められる可能性もあるが、やや博打な感を感じる。最も連携以上に問題を感じるのが、守備のプレスである。決してボール回しの上手いとは言えないオーストラリアに何度も早く精度の高いロングボールを放り込まれている。4-2-3-1の1トップとしては守備に大きな不安が残る。過去を踏まえると4-2-3-1で行くなら李が1stチョイスだろう。


・その他

オーストラリアについて少々。まぁ、当らないんで手短に。

敵の指揮官アーノルドは昨年オシムと対戦し、結果はドローだったがゲームを支配され、コテンパンに押されまくった経験を持っている。それ故に五輪監督&代表コーチに格下げされている。

オシムのサッカーを刻んだのか?最初からパワープレーで来れば良いもののフィジカルに頼らず、DHがSHの大外を走る、SHが斜めに前線を切り裂く、ポゼッションを高めながらじわじわとラインを押し上げようとする、そういうシーンが見られる。

挑戦している感がある。残念ながらオーストラリアに俊敏性は無く、失敗、無駄骨に終わった感があるが^^;ちょっと驚いた。


・守備、水本、細貝、本田拓は合格点。吉田、山本は猛反省。

中央の戦いでは水本の把握力と細貝&本田拓(特に細貝)の素早いチェックに手応えがあり、相手に支配された感は受けない。それだけに細貝の怪我が心配である。軽度の骨折らしいが早く治って欲しいところだ。今のところ中央でのプレッシャーで彼以上の存在はいない。

本田拓は運動量が多く、両SB裏へ良く顔を出した。決定的とか質が高いと言うものはなかったが、パスもしっかり散らせていたと思う。ここもまた心強く感じた。

水本は試合中に首を振るシーンが多く、攻められるサイドの逆サイドに対して、大きな威嚇とケアが出来ていた。特に長友の左サイドに対する威嚇の度合が大きく、心強く感じた。失点シーンはザリガニと言う人もいるだろうが、対面の選手も冷静で水本の右への突破、即シュートの動きを細かく見せていたので彼が力不足と言うのは難しい。

失点の主因は、吉田のトラップと山本のコーチングにあると思う。


後半戦は、開始からOHを李から谷口へ変更。
得点への推進力、強さと粘り強さを持った守備力、そして最近メキメキと力を見せ始めたパサーとしての力。(憲剛の存在が大きいんだろうな…。)谷口は、本田圭や細貝、本田拓、安田と良い連動性を見せる。
自身が現在のOHの1stチョイスであることをしっかりと見せ付けた感がある。

梶山は負傷の細貝に変わって出場。可もなく不可もなくの出来だったが、長くこのチームの舵取りをしてきたこともあり、しっかりと馴染む。ちょいとコンディションが下向きなのでなんとか治して欲しいところ。

豊田は森本と交代で1トップに。彼も森本と同じでテスト&実戦で連携力を高めさせたい意図が大きい。実は蹴導のお気に入りの選手なのだが「サプライズ」でもあった。森本以上にコンディション不良の影響をもろに感じる。もっと出来る選手なんだけど…得点力、前線でのアクセント共にかなり心配である。安全に平山を呼んでいたほうが…いや今更だな。気張れ!

岡崎を本田圭に代わって投入。得点シーンは彼らしさが十分に伝わってくる。谷口のクロスもここしかないと言う素晴らしいもの。お互いが点と点を理解したような満足感があった。良さが出たと思う。恐らくスーパーサブ的存在だが、キャラと相乗効果で士気を高め「点を取るぞ」という強いサインを与えることが出来ると思う。

安田は前回、本田圭+逆サイド森重でその攻撃力を遺憾なく発揮し、左サイドからの攻撃と言う形を見せた。今回のオーストラリア戦は(前回の左サイドアタックと共に本田圭必須ながらも)右サイドの形に手応えを見せれたので、グループリーグで両サイドのどちらかが弱い相手と当った場合、どちらであっても大きな効果を与えることが出来ると思う。

今回は、本田圭無しの左サイドアタックを見せる。香川がOHに谷口が左SHに、そして長友が右SB、本人は左SB。これで若干の時間だが本田圭無しでの左サイドアタックを試す。(出来れば次戦で本田圭無しを深く試して欲しいが、アルゼンチンだからな~、試すのは本気度が下がるけど練習試合かな。)ちょいと押されかけた部分も見せるが、ご存知の通り、左サイド深くに進入し、谷口のアシストをお膳立て。やっぱ何か持ってるね、彼は(笑)。

まぁ、1トップのコンディションと連携不足に大きな問題を感じたけど、そこそこ及第点、意義があったと感じた4-2-3-1とvsオーストラリア戦でした。

オーバー。

posted by syuwdow |19:36 | 北京U-23 | コメント(0) |
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