2008年03月14日
【J1】第1節の戦国志
J1第一節を独自の視点で、書き綴ってみようと思います。 J1戦評、J2戦評、J1予想、J2予想の順で隔週程度で行こうかな。忙しくなってきたので時間が無いかもしれませんが。 --------------------------------- マッチクラブ名 【キャッチコピー】 :結果。 戦評。 --------------------------------- ガンバ大阪vsジェフ千葉 【環太平洋王者の猛攻実らず、千葉は篭城策が実る】 :スコアレスドロー。 両雄の力量差を考えたら千葉の戦術は正しい。 それでも指揮官の脳裏には守りきれるという自信は無かったであろう、相手はバランスに優れ多彩な攻撃パターンを持つ環太平洋王者だ。 予想したとおりガンバ大阪の猛攻で千葉は前に進むことが出来ない。しかし、千葉の選手達は戦えると信じていたのだろう。幾人かの選手がその能力をいかんなく発揮した。 下村は中央に蓋をし、負傷した青木に変わりピッチに立った結城は、ガンバの重鎮バレーに仕事をさせなかった。坂本はあえて対面の守備をせず、遠藤と二川を封じ込める為に奔走する。どちらのリスクが怖いかを考えての判断だろう。 軽んじられたのは急遽加地に代わりピッチに立った、山形のエース佐々木。あえてフリーにさせられたにも拘らず結果を出し切れない悔しいデビュー戦となった。 ---------------------------------- FC東京vsヴィッセル神戸 【両雄相譲らず。江戸湾、白熱の大攻防!】 :1-1のドロー。 互いに百戦錬磨の選手が集い、今節のベストマッチとなった一戦。 大江戸の湾岸に、神戸の大船団が侵攻。湾内各地で激しい競り合いが展開されたが、勝敗を分けるのはもちろん両軍の舵取りの判断だ。 先に動いたのはFC東京の今野。 舵取りを展開力のある梶山に託し、他船団の支援に回り流れを引き込む。そして、FK。奮戦していた新加入の2名のつなぎに練習していた形で応えた。 先制を許し前半を終えた神戸は後半開始から動く。 温存していたボッティと言う舵取りと須藤という塔を江戸湾に配置する。ボッティが入ったことにより、神戸の舵取りは3名になり、自由に動けるようになったベテラン栗原が絶妙なパスを通し始める。流れは急速に神戸に傾き始めた。そして、古賀の足が火を噴く。東京の塔に勝るとも劣らない大きさの塔、須藤がゴール前をかく乱し、自由な舵取り栗原が同点弾を叩き込んだ。 流れは神戸にあった。しかし、戦いはまだ終わらない。 東京は新兵器カボレを投入、倒れながらもゴールを狙うしなやかさを備えた韓国リーグの得点王は投入直後から危険な香りを放ち続ける。 しかし、神戸の守備陣もここ一番を許さず、確かな熱を帯びたまま江戸湾の大攻防は引き分けに終わった。 神戸での次戦が今から楽しみである。 ---------------------------------- 横浜F・マリノスvs浦和レッズ 【アジア王者の赤備え、近海、横浜の海に沈む】 :1-0でホームの横浜F・マリノスの勝利。 :十分な準備をして港を奪う戦いに望んだ浦和のイレブンだが、東アジア選手権で核の合流が遅れたマリーナ横浜F・マリノスの前に何もさせて貰えずに敗れた。 飛べる質のある選手より動きの重い銘を取ってしまったのが敗因の一つだが、それ以上にF・マリノスの強さが際立ったというのが本音だろう。 3人のDFと彼らの前に配置された「高さ強さ速さ展開力」を備えたミスターマリノス(個人評)松田はアジア王者の攻撃を完全に食い止めてしまった。そして前線の大島。闘莉王、坪井と言うこちらもアジア屈指のDFに怯むことなく競り勝ってしまう。 横浜F・マリノスの底力をみた一戦であった。 また、浦和との試合では大抵選手が消えてしまうことが多いのだが、それを見越して準備をした指揮官の戦術眼も光った。 海の底に沈んだアジア王者は、大きな不安を感じさせる開幕戦となった。 ---------------------------------- 名古屋グランパスvs京都サンガF.C. 【妖精初陣、古都に先制を許すも手応えあり】 :1-1のドロー。 名古屋のいや、日本中を魅了した武人ピクシーが大将として名古屋の街に帰ってきた。対するは復興を目指し、尾張奪取を望む古都、京都サンガF.C.。 強襲により早々と先制点を許してしまった名古屋だが、その後は守護神楢崎の叱咤激励の下浮き足立つことなく、京都の拙い前線を封じ込めた。 そして徐々に攻勢に転じる。左サイドから右サイドへ華麗な攻撃の流れが続き、中央で待つヨンセンの頭がが火を噴いた。確かな手応えを感じた開幕戦であった。 対する古都だが、急造の3トップが機能しない。 豊富な前線と試合に出たい選手のことを考えての采配であろうが、前線へ繋ぐことが出来ず、重なる薄い中盤が徐々に苦しい局面へと追い立ててしまった。 あえてトップの数を減らし中盤を増やす昨季の戦い方を継続したほうが可能性があるんではないか、そう感じてしまった一戦であった。 ----------------------------------- 清水エスパルスvs大分トリニータ 【駿河の雄、三位一体の知将の采配と猛犬の奇襲に敗走】 :1-2でアウェーの大分の勝利。 駿河の雄、清水エスパルスと居城日本平。 監督も含め、街の至る所で高い質を備えた次世代の波動が感じられる層の厚い当地。 遠路はるばる戦いにやってきたのは、名将シャムスカ率いる大分トリニータ。シャムスカは清水エスパルスのズレを見逃さなかった。 戦いは唐突に始まる。新加入の猛犬ピチブーが一閃。選手の配置に悩む清水エスパルスをあざ笑うかのような奇襲で先制点。両サイドと中央の守備に重点を置き無理に攻めずに時間を使う大分。歯車の噛み合わない清水の拙攻。後半始まってすぐ、新潟からの援軍の末、晴れて大分の一員となった鈴木の左足が、大分のニューヒーロー森重の追加点を演出する。 勝敗はついた。 清水は気迫の一点を返すが、時既に遅し。初戦は地に伏した。 ----------------------------------- 鹿島アントラーズvsコンサドーレ札幌 【王者の旗は揺るがず、蝦夷の侵攻をものともせず】 :4-0で王者鹿島アントラーズが大勝。 守備の要二枚を欠く王者鹿島アントラーズに大金星を狙う北海道の雄、コンサドーレ札幌が挑む。 昨年の戦力だけでは物足りないと多めの補強をして今季に臨む札幌だが、入れ替わりすぎた選手間によるズレを王者は見逃さない。圧倒的な戦力差に札幌は何も出来ない。なんとか前半を耐え切ったが札幌の指揮官には覚悟が必要だった。 0-1とビハインドとなった後半開始直後。鹿島が手負いだったことも有り、札幌の指揮官は欲を出してしまう。前線で張り切れずとも残留の為に必要であった中山の成長を諦め、まだ連携の拙いクライトンを出陣させた。困ったのはピッチの選手達であろう。昨年までの逃げる為のポイントがいなくなり、疎通の取れていない選手が入ってくる。 自らバランスを崩した札幌は左サイドで猛威を振るった新井場と王者の猛攻を受け、何も出来ず4失点で壊滅した。0-1や0-2でも王者に挑む札幌には十分な価値があったはずである。初戦での4点のビハインドは今後に大きなダメージを残したと思われる。 ※開幕の河村隆一の美声にノックアウトされた人も多そうだった。 ---------------------------------- 柏レイソルvsジュビロ磐田 【太陽王、光速の出足で磐田の両翼を粉砕】 :2-0でホームの柏レイソルが勝利。 昨季地球滅亡を早々と回避し、判定によれば世紀末に王者になっていたかもしれない柏レイソル。日立台で迎え撃つは東海に一時代を築いた強豪ジュビロ磐田。共に鋭い出足を持った両軍だが、繋ぎは磐田が上だろうと管理人は思っていた。 甘かった。柏の出足は光速であった。次から次へと奪いに来る前線の神速の大行進と、中盤の山根、藏川ら守備陣の鋭い守備は磐田に何もさせない。日本代表クラスを要する磐田の両サイドを切り崩し、屈強な守備陣をも抜き去り、決定機を作り続ける姿は正に光、太陽王そのものであった。 磐田は、前田を欠き、駒野は調整不足と言う状態であったが、合宿時と変わっておらず残念な部分を見せてしまった。新外国人のジウが退場する可能性は予想していたが、それ以上にキーマンとして挙げていた河村が競り合えず拾えずであったことは、今後に不安を残してしまった。 ---------------------------------- 川崎フロンターレvs東京ヴェルディ 【強力な鉾も突破口を拓けず、緑の軍団は会心の同点劇!】 :1-1のドロー。 高い山脈と、稀代の司令塔中村を擁し、温存している軍団にさえ強力な鉾を持っている。 今季の優勝候補に挙げられる川崎フロンターレだ。攻略するには大きな運とポゼッションを重視した確実な戦略が必要である。対するは、復活を遂げた緑の軍団。両者が相対したのは因縁の地…川崎。 下馬評は川崎の勝利が圧倒的であったが、緑の軍団は十分な準備をしていた。4人のDF陣は十分な経験値を備え、身体も強い。中盤には前代表の重鎮、福西が加わり、前線ではブラジル人と日本人を即座に繋げる日本中で唯一の選手「潤滑油」広山が指揮を取る。更には指揮官の意向で中盤で起用された富澤が司令塔中村を封じ込めに掛かる。 こうしてポゼッションに優れる緑の軍団の大勝負は幕を開けた。 ポゼッションで優れる東京ヴェルディは川崎を序盤から釘付けにする。2度の決定機、ボールはゴールに吸い込まれるがオフサイドとファールで得点には至らず。時折前線の3つの鉾に鋭いカウンターを許すが、中村を押さえ込んでいる為、大事には至らず。流れはヴェルディに存在した。だが、先制点は優勝候補川崎に転がり込む。浮き足立つか? ヴェルディは浮き足立たず耐えた。昨年までに培った緑の誇り、そして指揮官の言葉が選手達の脳裏をかすめたのだろう。 「やれることをやれるだけ精一杯しよう」(確かこんなニュアンス^^;) 三本の鉾を御しきれない川崎を尻目に、広山が繋ぐヴェルディの攻撃陣は確実に川崎守備陣を消耗させていった。 川崎の指揮官は選手交替を出来ずにいた。それだけ川崎の守備陣の先陣組と後発組の差は大きかった。徐々に広がる前線と後方の隙間。 ヴェルディが動く。飯尾、広山が十分に仕事をしたと感じ取り、新人河野と快速ドリブラー平本を投入。川崎守備陣の弱点である足元を攻略に掛かる。富澤の疲れと任務の達成を見て、大野を投入。守備と丁寧なパスに終始させていた福西を守備と展開という鎖から解き放つ。 川崎はもう耐え忍ぶことしか出来なかった。終了間際ヴェルディはPKを勝ち取り、同点に。 一昨年横浜ダービーでも見られた、会心の同点劇(向こうは勝利だが)はこうして幕を閉じた。 …次戦ったら同じことにはならないだろうなぁ。 ---------------------------------- 大宮アルディージャvsアルビレックス新潟 【大宮の鉄壁の新城が押し寄せた白鳥の群れを返り討つ】 :2-0でホームの大宮アルディージャが勝利。 2008年、大宮は改修の終わった新城と奥州で非凡な才能を見せ付けた指揮官を迎え入れた。引退した主軸達もクラブの育成面に携わり、選手に大幅な異動は無い。得た選手のうち主力として期待できるのは一昨年の(個人的な)クラブMVP久永と同等の働きが期待できる内田、徳島で開花した丹羽など若干名。多くは卒業したての若手だ。 しかし、見れば見るほど大宮は攻守の役割がはっきりしており攻略が難しいクラブであることが分かる。 試合もそうであった。大宮の新城はオレンジ色で埋め尽くされた。味方だけではなく敵方のオレンジにもだ。矢野と寺川を中心に越後の白鳥の群れが幾度と無く襲い掛かるが、全くと言って良いほどチャンスを与えなかった。そして数少ない決定機を十分に馴染んだペドロと「諸刃の剣」でもある小林大悟が鋭いカウンターを演出、徐々に大宮は攻撃でも厚みを見せ2-0という鉄壁の内容でクラブ初のホーム開幕戦勝利を得た。 敗れ去った新潟だが次は地元のビッグスワン。出直しに期待したい。 ※大宮のマスコット、アルディとディーナだと思ってました。ミーナなのね。人気がでそうですね…。 ---------------------------------- 個人的ベストゴール、マルキーニョスのヒール。 ペドロのひらりシュートも良かったです。 オーバー。
posted by syuwdow |19:29 |
J1戦国志 |
コメント(2) |
この記事に対するコメント一覧
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【J1】第1節の戦国志
初めまして
まだ、九州のフリエが残っていましたか。まるで、平家の落ち武者のようですね。無念は晴れましたか?
私もフリエの傍流の末席位にいましたよ。管理人さんは、落城の際は、まだ元服前ですか?そうならば、私より少し年下ですね。
私も今は出家の身。世の移り変わりや儚さを眺めています。
あのアマチュアのようなジャージが懐かしい。
本文と関係なく申し訳ありませんでした。
posted by 傍観者 | 2008-03-14 21:40
【J1】第1節の戦国志
傍観者さんへ。
応援してきたチームがいきなり無くなるって想像しただけでぞっとしますよね。
企業持ちのチームでは企業の営業成績に比例して廃部や解散と言うのが良くあることですが、地域と繋がっているJリーグでは無いことだと思っていました。
面白可笑しくサッカーを勝敗含めて追求していきたいですが、フリエの皆が味わったあの思いは、これからJが100年続くとしても、一回たりともして欲しくないですね。
posted by 管理人です | 2008-03-14 23:09


