2009年11月06日
【A代表】岡田JAPANの非常に苦しい賭け
日本代表の強化に当ってこの10年、2つの道が見られていると感じている。 1つ目は、コンディションの良いJリーグ組をベースにして、 足りないところをコンディションの良い海外組で補う方法。 トルシエやオシムはこの方法だ。 2つ目は、能力の最高値が高い海外組をベースにして、 足りないところを能力の最高値の高いJリーグ組で補う方法。 ジーコや岡田監督はこの方法を選んでいると感じる。 どちらにも一長一短はあるものの、 現状を見るに現代表監督が選んだ道は、「強い負の方向」に向かっている感が強い。 ・コンディションを取るか、最高値を取るか。 日本と言う場所は、サッカーの中心地域から大きく離れている。 そこを重要視すると、やはりコンディションを取るべきと思われる。 最高値がハイコンディションで揃った時の革命クラスで無いと、 ベスト8、ベスト4は無理だろうけど、 今の日本に必要なのは着実にベスト16に入り込む安定性だろう。 そうして安定した強さを出せれば、試合のオファーも楽になる。 Jリーグ組をメインにするメリットは、 近くで直ぐに集められ(また直ぐにクラブに戻ることが出来)、 呼ぶからには基本スタメンクラスである為、 良い体調と精神面をキープ出来るという事が挙げられる。 その上で無理に海外組に干渉しないことで、 海外組は自分のペースに併せて、 クラブから一定の信頼を得て試合に出る一心でプレーすることが出来る。 良コンディションになるのを待ってからオファーを送り、起用することがしやすい。 これまでの日本サッカー界において、海外組が苦しむ理由は、 個人の能力値以上に、移籍のタイミング(※)だったり、 今回の主題である「代表招集のかけ過ぎ」にあると思う。 ※Jリーグ終了後の移籍は欧州ではシーズン終盤であり、クラブにフィットする時間が少なく、 即結果を残さないと監督は昔から所属している「知っている選手」を使いたくなる為、 海外移籍の成否において大きなマイナスとなっている。 J中盤に移籍した選手と、J終了後に移籍した選手の成否の差は歴然としている。 ・代表招集のかけ過ぎについて。 欧州の主なリーグは8月終盤に開始。 かたや日本代表は、9月、10月、11月と立て続けに代表招集をかけている。 多くの日本人選手の心情としてA代表とW杯は憧れの場所である為、断ることはし辛い。 国際的にも代表への参加はクラブに優先して集めれるようになっている。 が、だからといってそれ(法)を通して、クラブの理解を得るのは難しい。 分かりやすく書くと、 皆の応援しているJリーグクラブ其々に、 地球の裏側の弱い諸島国等の「助っ人」が加入したとして、 その選手がJリーグ開始して、3月終盤、4月終盤、5月終盤、 「弱小だけど代表に呼ばれたんで、毎月10日ばっかし行って来るわ」 とクラブから離れ続けて一向に連携が上がってこない。疲れて戻ってくる。 その時、その選手を信頼して起用し続けることができるだろうか。 黙々と練習をし続けている古株の選手を使いたくならないか。 と言うことだ。 正直、フロントもサポーターも堪らないだろう。 W杯に出たことのある銘のある国の代表選手なら 仕方ないと思うし、W杯出場でクラブをPRする手段にもなるけれど、 (例:過去のJリーグにやってきたセレソン達等) 3枠しかない助っ人枠(EU外枠)にフラフラされていては正直困る。 国際Aマッチデー(でクラブの試合は無いの)だから良いんじゃないの? と言われるかもしれないが、大事なのは試合は勿論「練習」である。 練習に沢山参加することで信頼も得られるし、心技体フィットも早くなる。 クラブの面々のハートをガッチリと掴んでおきたい。移籍仕立てなら尚更。 勿論、選手が代表にちょくちょく呼ばれている間、 他の選手(EU枠内や語圏が同じ)はクラブで信頼を得ていっているわけで、 呼ぶことのデメリットの大きさが分かると思う。 トルシエとオシムはそういう部分を良く理解している。 移籍仕立ての海外組は簡単に呼ばないし、クラブで地位を得てから呼ぶようにしている。 ジーコは(元高名な選手で、新人だから当たり前だけど)そういう知識は無かった。 支援する日本協会側にも、当の選手自身にも、 そういうこと(多くの選手が海外の門戸を開く経験)自体初であり、 サポートや理解する力に欠け、02W杯で地位を上げた日本の、 多くの海外組が信頼を得られず、簡単に戻ってくることとなった。 進化の過程として致し方の無い部分はある。 しかし現代表は、監督もスタッフもそれをもう理解できているはずである。 ・能力が高くとも海外組を中心にするのは難しい。 ・国内戦に呼べば呼ぶほど彼等の地位(コンディション)が苦しくなる。 ・オシムの日本化(J中心、コンディション重視)には確かな価値がある。 勿論、Jリーグの選手中心では、 国内での代表興行が成り立たないと言う考えもあるのだろう。 (管理人は全くそうとは思わないが^^;) 国内での代表興行が成り立たないと、海外で試合をする為の資金が無いのだろう。 (ここは分かる。) 代表監督としては苦渋の判断(基準は監督其々だろうけど)で、 信念を持って「海外組中心で不足をJで補うスタイル」を選んだのだろう。 しかし、現状を見るに辛い。 俊輔も、松井も、長谷部も、稲本も、森本も、 クラブとファンの期待と裏腹に、信頼を得れているとは言い辛い。 本田圭一人だけ元気だが、彼もまたこれから大きな局面と相対する。 その中で11月、またもA代表に呼ばれることとなった。 12月を経て冬の移籍市場が開かれ、 補強の結果、その後干され続けることも考えなければならない。 過ぎたるは及ばざるが如しだけど、前から綴ってきた事。 その不安が当り始めていると感じる。 コンディションを崩したまま代表、W杯に出て結果を残せるのか? 多くの識者は確率が低いと言うだろう。 また多くの識者が安易な代表召集は多くの部分でデメリットがあると言うだろう。 指揮官の賭けは、どうも様々な方面で、悪い波紋を起しているだけのように見える。 このマイナスを、W杯で何位に入れば帳消しに出来ると考える? オーバーです。
posted by syuwdow |03:43 |
2010A代表 |
コメント(10) |
この記事に対するコメント一覧
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【A代表】岡田JAPANの非常に苦しい賭け
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各年代の代表には色々なヒーローが居たけど、
近年は海外組ヒーローが目立ち、頼りが目立ちますね。
どんどん若い人も海外に行って嬉しいことだけど
そういう難しさもあるですね。クラッシャー岡田め!
またコネもいりそうな話もあるね。よく漫画の世界でも
許可や契約で色々と話もあるしサッカーの代表も大変だ。
今日のニュースで俊輔には特別案を作成したみたいですね。
レギュラーの座を確保できるよう配慮していくようです。
前会長?が試合を応援に行ったけど試合にでず終わった(涙)
皆が想定もしていた最悪のシナリオに俊輔は一直線ですね。
勿体無い・・・横浜マリノスの愚か者~。Jで調整しつつ爆発して盛り上げてW杯が理想だったのに!海外組みは、とりあえずレギュラーを取って欲しいです!心配だ。
posted by 柿チョコ | 2009-11-06 08:12
【A代表】岡田JAPANの非常に苦しい賭け
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ほんとにここ最近の海外組は誰一人として結果を残せていませんね。
posted by 西風 | 2009-11-06 10:15
【A代表】岡田JAPANの非常に苦しい賭け
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個人的にはオシムさんは1年目と2年目で変化したように
3年目と4年目でも変化したんじゃないかと考えていますが
(悪い意味ではなく状況に応じて、ということです)
そこはIFの世界なのでさておいて。
管理人さんの仰ることにも一理あると思いますが、海外組と国内組との得られる経験値の差も
軽視すべからざるものがあると思っていて、成長しようと思って海外に行けば
代表に呼ばれにくくなる、という風潮になるのも問題ではないかと思っています。
・Jのクラブが海外のチームとガチで戦える機会を作り出す
・年代別やB代表など経験の差を埋める試合を増やす
・欧州での練習試合の比率を高め、日程、体力両面で移動の負荷を減らす
・移籍やレンタルのルールを整え、移籍先にスムーズに入れる環境の手助けをする
今後も欧州は最先端でしょうし、日本は僻地だと思うので環境面を整えていかないと
堂々巡りになってしまいそうな気がします。
posted by moneru01 | 2009-11-06 13:03
【A代表】岡田JAPANの非常に苦しい賭け
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稲本の様に呼んで使わない 岡田!!
紅白要員じゃないのよ!!
監督に 東京によく行くと文句言われ 使われないドイツ時代!!
実力も遠征の時間で疲れてしまい出せないまま
サブ ・・・どう考えてもイナはヤットより上
Jリーグは モラルばかり言う前に 大学生に負けるな!!
代表も 良い子が中心岡田ジャパン!!
よい子・・・岡田に文句を言わない子
posted by inaマニア | 2009-11-06 13:12
【A代表】岡田JAPANの非常に苦しい賭け
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今回の招集は香港サイドが「10月のアジア予選の日程変更したから海外組(有名所)を呼んでくれ」があるわけで、海外組偏重は仕方ないんですよね。これの原因は協会にあるんですよね。
10月の試合も香港に気を使ってたと思いますし。一概に岡ちゃんの思うままの選考ってわけじゃないと思いますよ。香港戦のようなレベルの低い試合でこそ、若い子(新戦力)が大好きな岡ちゃんは新しい選手を使いたかったと思いますけどね。
「米本・宇佐美・香川とかいっぱい使いてぇ~」みたいなw
posted by ハーケンダーツ | 2009-11-06 16:44
【A代表】岡田JAPANの非常に苦しい賭け
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長谷部ってボランチの右か右サイドハーフで途中交代多いけど結構スタメン(リーグとCL)で出てるから信頼されてるんじゃない?ジョズエと上手くバランス取ってるし、こないだもCLでジェコに上手く良いタイミングでクロス供給してますよ。信頼の定義が曖昧で稚拙な批評ですね。
posted by 肉 | 2009-11-06 17:13
【A代表】岡田JAPANの非常に苦しい賭け
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相変わらず代表関連はコメント多いですねぇ蹴導さん♪
日程の問題もあり、ひとえに解決は難しいですよね・・・。
ただ、岡田監督の強化の優先順位とスケジューリングが弱いのは事実だろうと思うんです。
今の召集メンバー辺りも含め 練習でどれだけやってるか解りませんが
コンディションは日常の試合でしか調整できない訳で 自チームでの試合の有無は死活問題だと思うんですね。
中村・稲本・長谷部あたりは 直前・4月辺りまで召集は要らない気がするんですね。
個人的には クラブで調子がよければ この3人は当確です。
勿論 本番前のチェックは必要ですが。
あとは『今は』呼びたければ呼んでもいいでしょう。
このままでは一勝も厳しいのは事実だとおもいます
posted by がす | 2009-11-06 19:53
【A代表】岡田JAPANの非常に苦しい賭け
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やっぱり、ご自身でサッカーをしてみた方がいいと思います。
能力の最高値とか、いちいち的外れですし、トルシエやオシムだって訳わからない選手を使い続けていましたし。
ジーコと岡田との比較は好き嫌いをベースにした単なる屁理屈です。
そんな屁理屈ばかりこねているより、自分が何をすればサッカー界に貢献できるかということを考えて行動してみてはどうですか?文章は上手いのですから。自分の文章の力で、読み手にサッカー観戦に行きたいと思わせて下さい。
posted by コンビネーション | 2009-11-06 21:34
【A代表】岡田JAPANの非常に苦しい賭け
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時代は変わって海外組はレベルが高く、Jリーグ組はコンディションがいいという2元論で論じる問題ではもうないと思うよ。レベルが高い海外組つかってもコンディションが悪ければ、Jリーグ組使うだけだし、Jリーグ組もレベルが高くなければポジションを失う。世界と戦うためにどういうサッカーをやらなければならないかってとこを見ないと本末転倒だしJ組でそれができるならJ組で組むでしょ。今もだがトルシェの時はもっと海外組は数が少なかったし、オシムはJ組のレベルアップをはかった上で、海外組を組み込むこと狙ってたでしょ。あまりJ組、海外組と分けて考えてないと思うよ。ジーコはブラジル人だから、海外組を使うことに問題は感じてないでしょう。国内組使ってもすぐ海外いっちゃうんだからレベルの高い選手を使うだけねwコンディションの問題はチームで試合に出れているかの方が影響大きいと思う。移動に関していえば日本に戻ってくる時は時差ぼけきついと思うが、それも慣れれば対応できるからね。むしろ君の発想は予選で使ってたJ組が本戦で控えに回るのを問題視する時代の着眼だね。
posted by tomz | 2009-11-07 03:44
【A代表】岡田JAPANの非常に苦しい賭け
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沢山のコメントありがとうございます。
持論ですので、楽しんでもらえればと思ってます。
柿チョコさんへ。
岡田監督も日本のトップ指導者の一人だとは思うんですが、
前エントリーでも書いたように、日本人監督は結果を重視し過ぎますね。
(多々要素がありますが^^;)
だから分かっていてもコンディションの悪い選手に期待したり、
クラブで安定した地位を得ていない選手を何度も呼びまくったりしてしまう。
上記2種を呼んだ分のダメージは既に至る所で出てますし、
(内田、長友、闘莉王、興梠、海外組等)
作った物をや作られていたものを直ぐに壊さず、
もっと上手い「戦略」を練って欲しいですね。
西風さんへ。
心配ですよね。
その状態で呼ぶことはちょいと問題があると思いますね。
moneru01さんへ。
仰るとおりですね。試合に出ない立場、練習で伸びることが出来ない立場と言うのは問題だと思いますが、
仰るような手段で、海外組だから代表から遠ざかると言うのも減らしていかなければならないと思いますね。
その為にもシーズン移行(また問題のある言葉ですが^^;)や国内戦のJリーガー重視(Jリーガーだけでも代表興行が上手く行く環境が最初に必要だと思います。)を進めて行って欲しいと思っています。
inaマニアさんへ。
イナもヤットも管理人と生まれが同じ県、世代的にも同じなので、どっちがどっちとは言いづらいですが、まずクラブで結果を出して、心技体良い状態で代表を狙って欲しいと思いますね。良い状態じゃない状態でクラブを離れると中々集中しづらいと思いますね。
ハーケンダーツさんへ。
致し方ない部分はありますよね。過ぎたるは~と綴ってますし。
個人的には9月と10月は呼んで欲しくなかったんですけどね。11月は元々最終の23枠に近い1stメンバー(今後、複数の要素でメンバーは代わるでしょうが)で現地でのテストだったんでしょうけど。
まぁ、監督の戦略として、最初の1年半の4つの戦い方が不発だったんで、ギリギリまで結果重視の全力メンバーなんだと思いますね。
肉さんへ。
今日のコメントの方々は…美味しそうな名前が並びますね♪
ん~、肉さんの応援しているクラブの助っ人枠の選手が、90分の試合のうち毎回45分、50分出ている状態で、それが信頼に足ると言うのなら、仰るとおりだと思います。
管理人的には、良い線を行ってるもののまだ足らないと思いますね。
がすさんへ。
面白い論が書けて、そこからまた他人の思考で派生すればいいなと思ってます。
やはり試合に出ている選手と出て無い選手では、実力の伸び幅も、キレの良さも、サビの無さも、試合感も全く変わってきますからね。
監督自身も、元トップランクですが長年現場(サッカー界)から離れていたわけですし、この1年半が試行錯誤の繰り返しで苦しい状態だと思いますね。乗り越えて欲しいですが、犠牲も多そうです。
コンビネーションさんへ。
うーん、コンビネーションは戦術の話ですからね~。今回は「戦略」の話なわけで、「能力の最高値=コンディションの良い状態で行えるプレーの質」ってことです。合うか合わないかではなく、「合うと仮定して出来る事」か、「合わない部分を補う方法」か、どっちを取るかって部分だったりします^-^で、前者を取ると日本の場合デメリットも大きいよ、と。
tomzさんへ。
仰る「世界と戦うためにどういうサッカー(戦略)をやらなければならないか」ですよね。
その為には距離の差、戦ってるリーグレベルの差、両面を考えなきゃいけないんじゃないかなーと思うわけですよ。兵站(へいたん)の計算ってとても大事ですから。その上で選手がクラブでしっかり試合に出てもらうことを支援していかなければならないんじゃないでしょうか。
本人の時差ぼけや試合感だけではなくて、クラブ、代表、Jリーグその他様々な部分の短期長期のプラスマイナスを見る必要はないでしょうか。無視して「レベルが高い選手を~」でやって行って起こってるデメリットが2003以降、多々起きてますよね。
posted by 蹴導です | 2009-11-07 11:01
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