2009年06月11日
【A代表】被シュート12本と23本を比べるべきか
日本代表のDHは長谷部と遠藤だと言う。 カタール戦の二人は酷かったという。果たしてそうだろうか。 ウズベキスタン戦とカタール戦、ウズベキスタン戦も酷くなかっただろうか? ウズベキスタン戦の被シュート数は23本。 カタール戦の被シュート数は12本である。 カタール戦では、阿部のミスから作られたものぐらいで0に近いが、ウズベキスタン戦において、DHがかわされバイタルエリアにドリブルで持ち込まれ、フリーでシュートを打たれた数は10本にも上る。 カタール戦の方が守備は出来ているんじゃないかと感じる。 但し、中盤の個人の力でチャンスメークと言う部分では苦しい。見ていた人の多くが分かるレベルで攻撃への関与に差がある。橋本が今回の4名の中では一番ゴール前に顔を出してるんだけどね。シュート数はウズベキスタン戦16本、カタール12本。 また、被CKに関してはウズベキスタン戦が10本、カタール戦が2本だが同等にサイドから危ない展開に持ち込まれていた気はする。 ボールキープ率は、前者51%、後者57%。だがここはいわゆるジャッジどうこう、ピッチどうこうという問題もあるので語らなくていいかもしれない。ただどちらの試合も勝てる内容の試合を見せたとは思いづらい。 ウズベキスタンとカタール、中央アジアと中東の差はあれど力量的には同等。日本の選手の力量や選抜、サッカーの質を比べやすい相手ではあるが、どっちがと比べる以前にどっちも良いものではなかったのではないだろうか。 岡田監督の報じるサッカーは、「小兵FW陣によるプレス」から、俊輔や本田投入と怪我人続出という偶然のトラブルから見出した「憲剛システム」と言うものに変更されたが、そのシステムは、選手の力量以前に、非常に不安定で本番では役に立ちづらい代物であった、それだけのことではないのだろうか。 そもそもサッカーの戦術は「軸を活かす方向(スペシャルを活かす為に他が動く:マンUとか)なり、軸をおかず戦う(いつかのギリシャやトルシエJAPAN)なり、ベースとなる組織が存在して、その上で多くの個が発揮されるもの」ではないのか。 現在のようにとりあえず出た個を重ねて「サッカーに見せる」状態では、毎試合選手が入れ替わる度に、先日の2試合と同じようにそのたびの個をすり合わせ修正する作業に追われ、相手どうこうではないぐたぐたの試合を展開する羽目になるのではないのだろうか。 2年前の選手が入れ替わっても機能するサッカーが懐かしい。 ウズベキスタン戦では、遠藤が後ろ気味で両サイドのタクトを取ったが、カタール戦では同じポイントから橋本がゴール前にまで何度も顔を出した。 また、ウズベキスタン戦では俊輔のニア(内側)を上がる長谷部がいたが、カタール戦では橋本の上がりによる他の選手のポジションチェンジで出来る穴を埋める動きを阿部が見せた。 2試合で見られたのは上記で、その結果カタール戦で見られたもっとも分かりやすいポイントはこれだろう。 「今野が左サイドから沢山攻められると分かっていながら、左サイドではなく中央寄りにポジションを取った。」これ無くしてカタール戦は語れない気がする。 取ったのではなく「取らざるを得なかった」と考えると、前回と同じ形で比べたり、前回と同じサッカーをして、修正点を見出す(全体の進化を考える)には、「DH2名の配置が逆であった」ことが分かる。 憲剛システム。小兵FW2~3名によるプレスを旗ではなく、憲剛の動きながらボールを捌ける特性を活かし、FWを1名にして(まぁ3枚いるんだけど、既にプレス役にはなってない)、即裏を取るFWに当てて点を狙う。これを強く打ち出そうとしてるけど、それがW杯で上位に入るための有効な作戦だとは思いづらい。 まだ先の、前線のプレス(小兵なり大型なり)に併せて、中盤もプレスに参加し、最終ラインが高い位置を取り、なるべく高い位置でボールを奪取するのほうがありだろう。 逆に相手が崖っぷちで攻めてくるのを逆手に取り、ディレイによる遅らせと中盤でのボールの奪取、バックパスを多用し、バランスの崩れる相手の隙間をDF(現代表では特に闘莉王)から高レベルのフィードを見せたり、じっくりとボールを前に運ぶ(それからラインを上げる)のもありだろう。 個性×個性より、その前の組織の構築。こっちの方が大事では無いだろうか? ボールを散らしゲームを組み立てられる遠藤。 遠藤より走れて同じく組み立てが出来る憲剛。 突破力に優れた長谷部。 縦に広く動くことの出来る橋本。 ゼクサーとしての能力と空中戦の強さを持つ阿部。 対人能力の高い今野。 横に広く動くことの出来る啓太。 身体能力に優れ左右に早いフィードの出来る稲本。 今はこの8名か。…闘莉王も入れとくべきかな^^; 組み立てる分には小笠原も小野もいるし、谷口や青木の個性も面白い。まぁ、挙げないが他にもDH(CH)適性者はまだいるだろう。 それぞれの個を一定の布陣ではなく、一定の組織スタイルの中で活かすことは出来ないのだろうか。 「部品が変わっても動くサッカーを煮詰めてもらいたい」管理人がいる。 W杯までもう1年しかないので、様々なものを犠牲にして、怪我をしないのを前提にして、布陣重視でベストの15名の程度に絞って向いたサッカーをするのもありだとは思うけど…しわ寄せはくるでしょうね^^; オーバーです。
posted by syuwdow |20:25 |
2010A代表 |
コメント(3) |
この記事に対するコメント一覧
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【A代表】被シュート12本と23本を比べるべきか
コメント投稿者ID :
こんばんは。
DHの役割について、この2試合は考えさせられましたね。
私も世間で言われているほど阿部が悪かったとは思いませんでした。
たしかに機能していなかったとは思いますが、
それが彼のせいではないっていう意味で、です。
今の代表はボールを奪うところが定まっていませんね。
親善試合のように前線で奪えればいい攻撃ができますが、
そりゃ、あそこまで高い位置で奪えれば当たり前なわけでw。
それができないとき、どこで奪うか?ということでしょう。
この「奪う」という仕事に大きく関与するのがDHだと思うのですが、
この2戦はどちらもそれができていなかったと思います。
前線のプレスをかわされるとゴール前までフリーパス。
ウズベキはロングボール、カタールはつないでとアプローチは違いましたが。
そもそもの構造的な欠陥は、
前線でのプレスに人をかけている点かなと思います。
ファーストチェックに2人以上をかけて、かわされてしまったら、
セカンドチェックでさらに2人以上かけることは難しい。
だから、バイタル付近で実質数的同数という場面が多いと思いませんか?
となると、DHには1対1で世界と戦える守備力が必要になります。
というか、ホントはそんな効率悪い守備しないほうがいいんですがw、
敢えてこの方向で話を進めると、遠藤、憲剛はオシムさんがやったように、
2.5列目ではなく、2列目で使うということになります。
そうすると大久保、岡崎、玉田、達也あたりが何人か押し出され、
DHに啓太、阿部、今野、稲本あたりが入ってくる感じでしょうか。
この場合、自分なら長谷部を右MFが右SBに置きます。
(俊輔はゴールに向かうドリブルしないから真ん中)
ワントップに巻、2列目に大久保(遠藤)、俊輔、長谷部。
俊輔はいいとして、他の3人が前線から守備コースを限定しつつ、
阿部(今野)、啓太(稲本)+SBorDFが数的優位を作ってボールを奪う感じですね。
すごく守備的ではありますが、
その分は全員の運動量と攻撃陣にさらなるレベルアップを求めます。
大久保には決定力、俊輔には点を取る姿勢、長谷部にはクロス、
巻には……、まぁ頑張れとwww。
もちろんDHも、誰が組むとしてももっと走らないとダメです。
結論としては、ファーストチェックは前線からでいいんですが、
ボールを奪う位置はもう少し低く設定し直す必要があるかなと。
と書いていて、
あら、これはオシムさんのやり方じゃん、と気付きましたw。
部品が変わっても動くサッカー、ですか……。
岡田さんには、ハードルが高い気がしますねぇ…泣。
香川とか乾とかがお好みの方ですからw。
それでいて松井や本田も使いこなせない。
やはり力量がないのかなーと思います。
自分はジェフサポなんで、岡田さんに巻も含めて誰も呼ばれず、
正直、ハッピーです。
だって、蹴導さんのご指摘の通り、壊されちゃうんで。
posted by ヤザー | 2009-06-12 21:43
【A代表】被シュート12本と23本を比べるべきか
コメント投稿者ID :
今更ですが、この時期に「個性を活かす」以前の問題が露見しちゃったってトコなんでしょうね。
ボンバーダウンで先発が予想される山口君のコメントの方が岡ちゃんより監督ぽくて苦笑ww
posted by 獅子丸 | 2009-06-15 21:18
【A代表】被シュート12本と23本を比べるべきか
コメント投稿者ID :
返信遅くなって申し訳ありません。コメントありがとうございます。
ヤザーさんへ。
実に仰るとおりだと思います。最後だけは違いますが…巻を見たいぜよ。
何処で奪うか、奪えなかったらどうするか。
奪って速攻なら、ぶっちゃけトルシエJAPANにすればいいんだと思います。走れる競れる周りの見えるダブルポストを置いて、中盤を5名にして最終ラインをフラット3にして横もコンパクトにし、更にプレス効率を上げ、得点は高い位置で奪ったボールを速攻で持ち込むか、ダブルポストで押し上げて、落としたボールをフリーの2列目3列目が決める。
4-2-3-1(4-4-1-1)で両SHが攻撃的な場合、彼らの突破にプレスを掛けれず苦しみますけど^^;多くの強豪とそれなりに戦うことは出来るかと。
まぁ、4-2-2-2まがいの4-2-1-3(1stプレスは1~2名)で中盤3~4名では苦しいですよね。
仰るように、結果としてDH、CH等が1vs1になってしまう4-2-1-3(4-4-1-1)をするのであれば、オシム監督の遅攻であり選手間を広く取り長距離を繋いで走るやり方なのだと思います。フィジカルが弱いものの、足元の技術に定評がある日本人にも向いているサッカーだと感じますし、ハイプレス速攻のサッカーに比べて、相手に攻撃される回数も減らせますからね。
「選手云々よりも戦い方に問題があるのでは」。
それに同意いただけるようなコメントでありがとうございます。
獅子丸さんへ。
仰るとおり、個を活かす以前の問題なんだと思います。着任直後の指宿合宿時点の選手配置から、???の連続でしたからね。
山口選手は確かに監督っぽいですよね。個人的には、世界レベルでの戦いでは後手を踏んでいる感があるんで(と、言ってもその試合はマンU戦だけなんですが…相手が相手ですし^^;)、まだ半疑状態ですが、A代表はこの所、大型CB2枚か、阿部のみで薄いと感じてるんで、良い結果を持ち込んで欲しいところです。相手に良い状態で打たせない「競り合いの進化」も期待したいですね。
posted by 蹴導です | 2009-06-16 20:08
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