2008年11月26日
【A代表】岡田JAPANvsカタール仕様の将来を考える。
まず、選手間のスペースを含めて4つの布陣を書いて見ました。
『A』【vsガチ(配置した選手は適当)】 GK ←1vs1と効率の良いプレスが発生 CB CB SB 達也 玉田 SB DH DH 大久保 遠藤 長谷部 俊輔 SH OH SH 長友 FW 内田 闘莉王 寺田 ←広いスペース 川口
『B』【vsハマナチオ(配置した選手は適当)】 GK CB CB ←2枚余ったCBも攻略…。 SB DH DH SB 達也 玉田 ←まずSBかDHを抜く。 大久保 俊輔 OH OH 遠藤 長谷部 ←CB、SBは上がり易いが…。 長友 FW FW 内田 闘莉王 中澤 川口
『C』【ジーコJAPAN(配置した選手は適当)】 GK CB CB DH高原 柳沢DH ←メッチャ走らないといけないFW SB SB 小笠原 俊輔 ←支配力重視で機動力が低い4名 OH福西 英OH ←SBvsSB 三都主 FW 加地 FW ←バイタルエリアが空いている 宮本 中澤 ←低いDFライン 川口
『D』【トルシエJAPAN(配置した選手は適当)】 GK CB CB ←縦も横もコンパクト SB 隆行 柳沢 SB ←ショートカウンターが活きる DH 英 DH ←英は2名来ても気にしない(笑) 小野 稲本 ←稲本がフリーになりやすい OH OH 明神 ←明神はvsサイドチェンジと中盤のプレスに参加 戸田 ←戸田の読みと反応の速さでOHのパス封殺 中田浩 森岡 松田 ←お馴染み?フラットスリー。極高ライン FW FW ←メラ広いスペース(汗) 楢崎 ←ちょっと寂しそう
『C』と『D』は過程のための蛇足なんだけど、『A』と『B』の2つで語りたいことが分かってしまった人も居ると思う。 「岡田JAPANがカタールに3-0で大勝したのは、岡田JAPANが急に成長したわけではなく、ブルーノ・メツが日本を過小評価して、力の劣るチームでガチで挑んでしまった為」と言うことである。 『A』ではなく『B』で挑んできたなら、苦しい戦いになっていただろう。(後述)
いや、決して成長してないわけじゃないんだけどね。 それまでの過去のゲームと比べて、大きく変わったのは「最終ラインの高さ」。フラットな4-4-2を採用して守備ラインを勇気を持って高くした結果、『C』布陣のように、「バイタルエリアを空けることも無く、FWのプレスの範囲が広く(プレスが掛かりづらい)、ゴールまでの距離が遠い」という事も無くなった。 更に、フラットな4-4-2高ラインは、「ガチの相手」に対して、『D』の布陣に近い2つの相乗効果をもたらす。 FWとMF、MFとDF其々が近付いた結果、MFが攻守両面にカバー(崩しに参加し、DFをサポートし、DFの上がりを促がす)を出来るようになった。 また、FWのプレスが掛かりやすくなり、相手DFからのロングボールの精度を大幅に下げることが出来るようになり、苦し紛れのハイボールは長身CB陣の餌食となった。(『D』の布陣だとオフサイドにしちゃう。) 因みに、オシムさんの時どうだったかは、カテゴリーの「エレンシア・オシムの日本化」をどーぞ。 すべて妄想ですが^^;
相手が『B』の布陣で来たらどういうことが起きるかと言うと、 1:フィジカルで劣る小型のFW陣がDHとCB2枚を抜かなければならない。(スピードがあっても長距離を2枚3枚抜くのは大変で、まず90分持たない。) 2:相手CBが余裕を持って、精度の高いロングボールを出せる。(こちらのCB陣の裏やCBとCHの間に放り込まれることで、CBは必然的に下がらなければならなくなる。『A』の布陣にすることが出来ない。) 3:SBが抜け出してクロスを上げても、「小型のFW*2 vs 相手DH*2+CB*2」になって分が悪い。少しでも不利を解消する為にOHが上がろうにも距離があり遠い上、カウンター崩れの際のポジションに怖さが生じる。(最近良くあるカウンターからの失点に直結。) カタールがチョンボしてくれたんで楽になったけど、残りのアジアの試合はみんなハマナチオで来るんだろうな、と予想。場合によってはオーストラリアもそうしてくるかもしれない。(恐らくスカウティングで、1月の試合で日本がライン下げてたらW杯の時みたいな戦い方、ラインを上げてきたらハマナチオでドン引きしてきそう。)
『B』の布陣にさせない為にはどうすれば良いかと言うと、いきなり結論からなんだけど(汗) 「鈴木隆行」を前線に置く(笑)。前線で身体を張ってファールを貰い押し上げるか、前線を長身&足が速い選手2枚、3枚にしてパワーで押した上にサイドを突破してクロスで勝負する。(まぁ、後者はアジアに対するオーストラリアです。ギリシャとクロアチアの血は怖い…。) そうすれば『B』だろうが攻略出来ちゃうと思う。 スピードタイプの小兵を2枚並べるのも面白いけど、若干スピードを落としてでも、FW1枚は運動量と高さ、身体の強さを兼ね備えた大型FWを置くことが、vsアジアでは必要なことではないか。そう思う。 蹴導JAPANで隆行系として選んだ面々である。勿論ラインを上げてコンパクトに戦うなら、ショートカウンターの申し子も活きるだろう。 と言うわけで、今の岡田JAPANの現在の立ち位置を考えるに、ガチのアジア(オーストラリア含む:蹴導はガチのオーストラリアをそんなにやばい相手だとは思っていない)には気持ちよく勝てるが、ハマナチオのアジアにはカウンターによる失点やスコアレスドローを起こしやすい、という立場になるんだと思う。 日本人のフィジカルは(性格も)カウンターには向かない。前線に2枚残して7バックとかしたらファンのブーイングが凄いだろうし^^;、欧州や南米の強豪相手にカウンター戦術を取っても結果は見えていると思う。(トルシエのvsフランス3ボランチやジーコのvsアルゼンチンが良い例。トルシエはカウンター気味でスペイン相手に良い試合したよ?ってのは今回は無しの方向で^^;) まぁ、今回、カタールが滑ってくれたんで、W杯予選グループA2位以内の見通しはかなり良くて、呼ぶ必要は無いのかもしれないけどね。
さて、ここまで読んで貰って「じゃぁ、小兵を並べた岡田JAPAN(vsカタール仕様)は欧州や南米の列強とガチで当るとどうなるのか?」と考えると思う。 自分は今ここに強い興味を抱いている。 オシムのようにじっくりとボールを廻してカウンターを防ぐ遅攻を完成させるのがvs強豪vsアジアどちらでも効果的だと思うけど、それを可能にするには、優れた選手を見る目(もともとのスキルも、試合後に選手を読んじゃうコンディションの波への理解も、また怪我をさせないトレーニングへの細心の注意や、試合後の各クラブでの活躍を促がす起用法や宿題など)を持った監督が不可欠である。まぁ、そういう監督にはそうそう出会えない。 残念ながら、日本はこれからの時期、オフシーズンとなる。 1月のアジア杯予選、2月オーストラリアと3月のバーレーンのW杯予選の頃や欧州のシーズンが終わる5月ギリギリに欧州の強豪国と試合を組むのは難しいだろう。と言うわけで4月上旬。Jが開幕して体が切れている時に、是非、一度欧州の強豪を招いて「小兵の日本代表」で力量の確認をして欲しいと思う。 その試合で日本の本当の立ち位置と今後の展開方法が分かるに違いない! オーバー。
posted by syuwdow |20:07 |
2010A代表 |
コメント(9) |
この記事に対するコメント一覧
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【A代表】岡田JAPANvsカタール仕様の将来を考える。
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2トップをDHがマークするってことはあり得ないと思うのだが・・・。
posted by 田中 | 2008-11-27 00:08
【A代表】岡田JAPANvsカタール仕様の将来を考える。
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Number誌のオシム氏の記事を読んで思うのが、監督としての差というか違いというか。
高原選手をやれること以上のことをしようとした、ゲームのすべてに関わろうとして良くなかったと評したり鈴木選手に攻撃力があればもっと点が取れて楽だったはずだと言ったり、求めるところが非常に高く、その一方で上を見すぎてすっころぶわけでもなく。
岡田監督にしろ誰にしろ、保守的というか「できるところだけやればいい」的に選手を扱ってるんじゃないかと思えるんですよね。
結局のところもっと走るべきというオシム氏の言葉がすべてだと思います。トップリーグの選手は1試合13㎞走る、日本ではせいぜい10㎞だろう、しかも向こうはほとんどがスプリントだ、と。またヨーロッパでは1点を取るのに1回のチャンスでよくて、アジアでは10回のチャンスがいるとも。
その差を本当に理解している人がどれだけいるのか。メディアには何も期待しないとしてももう少し何とかならないものでしょうか。
posted by ym | 2008-11-27 02:15
【A代表】岡田JAPANvsカタール仕様の将来を考える。
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Number のオシム・インタビューについて、走行量の話は、どっかのブログでさんざんやってた。探して見るといい。
> ヨーロッパでは1点を取るのに1回のチャンスでよく
> て、アジアでは10回のチャンスがいるとも。
この発言については、素人でも誇張表現だと分かる。欧州リーグの試合を見てれば分かるが、チャンスを作ってもそれが点に結びつくのはやはり多くはない。キーパーと1対1ではずしてしまうケースももちろんいくらでもある。
posted by werk | 2008-11-27 03:55
【A代表】岡田JAPANvsカタール仕様の将来を考える。
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コメントありがとうございます。
田中さんへ。
そうですね、マンマークで常時DH2枚が付くという事は無いでしょう。
ただ、06W杯のクロアチアが、先日のA代表戦、UAEが、ウズベキスタンが、アジア杯のカタールやサウジが、06年J2の横浜FCがそういう試合を見せているわけです。CB2枚が大きく後方に下がって余り、ゾーンのDHと相手のFWの位置が多くの局面で重なり、CBと1vs1にさせない。
そういう試合をされると、日本も相手も得点が生まれづらく、格上の日本相手にドローを見込みやすくなる。更に日本側もCBを下げざるを得ない(本文参照)ので、カウンターのチャンスも出てくる。
素さんのゲームメイク、小村、早川、ヨンデの守備での堅さ、そこにロングボールを使って今は亡きアレモンや引退した身体能力の高い城氏、現大宮で圧倒的な運動量を見せる内田選手、同じくクローザーとして運動量を見せた現山形の北村選手らが居れば、ハマナチオをしながらカウンターで点が取れて更に守りきってしまう。
J2において、小村やヨンデに空中戦、肉弾戦で勝てる選手は少なく、それゆえにハマナチオで彼らは負けず順位を上げていったと思うんですよ。
なので小兵vsハマナチオは、ハマナチオに分があると感じます。欧州列強が下がってくるとは思いませんが(クロアチアは下がってきましたが^^;)、アジア相手なら大型FWの使用も考えるべきであり、強国相手なら一度小兵でガチの試合をしてどれくらい戦えるのかを早期に調べておく必要があると思っています。
posted by 蹴導です | 2008-11-27 10:14
【A代表】岡田JAPANvsカタール仕様の将来を考える。
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yさんへ。
オシムさんは別格ですよ、やっぱり指導法が全然違いますから。選手に「走る」努力を怠らせませんし、常に(普段から)なにか「考える」ことを要求してます。
更に、試合直後の旬のまま合宿に呼び、呼んだ選手を一目で見極め、試合に臨むコンディションが足りてなければサッと帰させる。欧州組や移籍直後の選手のクラブに慣らす時間を配慮して、代表に呼んでも彼の成長にマイナスが起きる可能性が高いと見ると、呼ばない。練習も常にサポートを意識させ、選手の吸収したい気持ちを最大限に引き出させる。
今までの日本代表は、オフトの守備の規律(コンパクトサッカーによる攻守の基礎)、加茂さんの守備の規律(ハードワーク&カウンター)、トルシエの規律(速攻を可能にするショートカウンター)、ジーコの自由(王道型ブラジルスタイルによる個の閃き重視のガチ)と見せてきましたが、オシムさんは過去に誰も見せ切れなかった「遅攻でガチで戦いながらカウンターを防ぐ」という技を見せてくれました。
やはり凄い監督だと思いますね。
posted by 蹴導です | 2008-11-27 10:26
【A代表】岡田JAPANvsカタール仕様の将来を考える。
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werkさんへ。
13kmは「している」ではなく「出来る」でしょう。それに11kmや12kmだったとしても日本が10kmだったら大きく劣っていることに変わりはありません。
「(選手が動いている時間-選手が止まっている時間)*移動速度」を比べたら、もっと差は開いていると思いませんか?
大事なのは足りないところを何で埋めるかであって、数値上に若干のズレがある、それは誇張だと乏しめることではないと思います。ヒントを貰ったのだからありがたく受け取って未来に活かす考えを持ち、また出すべきではないでしょうか。
> ヨーロッパでは1点を取るのに1回のチャンスでよく
> て、アジアでは10回のチャンスがいるとも。
この発言は、「考える」という部分で見ることも出来ませんか?ヨーロッパの選手はどう来たらどう動くのか、また相手もどう防ぐのかを「考えとして」分かっている。アジアは、チャンスでもそれを分かっていなくて自らフイにする部分が多いと。もっとサッカーを考えましょうってことだと思います。
日本語の訳がオシムさんの言いたいことをしっかりと書けているかも疑問ですし、まずは日本語訳の言葉じりを捉えるのではなく、その発言にどういう意味があるのかを考えることが大事なんではないではないか、私はそう思います。
posted by 蹴導です | 2008-11-27 10:40
【A代表】岡田JAPANvsカタール仕様の将来を考える。
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走る距離なんてポジションごとでかなり違うし、オシムは走れない選手でも絶対的な何か(テクニックとか)があれば呼ぶこともあります。
船越やハーフナーマイクのように身長そのものが高ければ欧米やオーストラリアの選手相手でも競れますが(二人とも体の線が細いので勝てないでしょうが・・・)巻や矢野のような選手が空中戦で勝てるとは考えにくいです(巻なら勝てるかもしれませんが・・・)
基本的に日本で子供のころから大型と呼ばれる選手は世界的に空中戦が下手なんだそうです(例外もあるでしょうけど・・・)
posted by 橙 | 2008-11-27 19:45
【A代表】岡田JAPANvsカタール仕様の将来を考える。
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橙さん、こんばんは。
ちょいとまた卑屈?な爆弾エントリーを設置して来ました^^;自分らしいと言えば自分らしいエントリーかもしれません。
えーと、最初の2行は自分のエントリーの何処かに対して行ってるのかな、それとも他の方なのかな。
空中戦に関してはそうですね。自分も思い浮かべて見るけど、Jで空中戦に強い日本人選手、1、闘莉王、2、阿部、3、大久保…4番手で中澤かな、ほんとFWに居ませんね、高原と久保が~ギリギリかなぁ。
まぁ、アジアにおいて身体を張ってボール受けてファールを貰って押し上げるなら、鈴木隆行までとは行かなくても、巻や矢野ならできるんではないでしょうか。巻は機動力も移動しながらのヘディングでのポストにも高い能力を持ってますし、矢野は足元も上手いですからね、個人突破力もある。
まぁ、オシムさんのセットプレイ(エレンシア・オシムの日本化参照)みたいに、4番手5番手で競り勝てば良いんだと思います。
posted by 蹴導です | 2008-11-27 20:58
【A代表】岡田JAPANvsカタール仕様の将来を考える。
コメント投稿者ID :
こんばんわ。
もう2日遅れ?になります。すいません。あえてこちらにコメントさせてもらいます。
日本が世界の列強と戦うにあたって、カウンター主体のサッカーではやはり自滅すると思いますね。個人的には、勝つために失点ゼロで抑えることも大事ですが、得点ゼロで終わらないサッカーをより目指してほしい、だからこそ、点を取るための、人もボールも動くポゼッションスタイルを日本は強く目指してほしいです。
今の代表が世界の列強とガチで勝負してどんな結果になるのか、それも早い段階で一度見たいものですよね。またその必要もありますからね。
さてジュビロのことです(汗)
ジュビロ(ジェフも)には残留してほしい、これは降格が危ぶまれてから抱いている僕の個人的な思いです。
天皇杯でのことは、この思いとは切り離して見ると、複雑な思いがあります。
選手個々はよく闘ったと思うし、オフトのコメントも理解することができる、とした上で、でも、じゃああの結果から何が得られたのかといえば疑問で、それは結局あの試合だけでは判断がつかないもの。あるのは敗戦、タイトルを取れなかったという事実だけ。
僕はジュビロサポーターの皆様の目にあの試合がどう映ったのか、すごく興味がありますね。そもそもサポーターの方々のあの時点での目標やチームへの思いとして、天皇杯制覇<J1残留だったのか、それともイコールだったのか、ということも。端的に言えば、メンバーがどうこうではなく、タイトルを失った敗戦そのものの事実を、サポーターの皆様がどう受け止めたのか、ですね。
僕が興味があるのはこの一点で、これ以上は触れる必要もないのかも、と個人的に思っています。
蹴導さんは自身で「完結」している話ですし、僕もこの話題にこれ以上の広がりを望むこともないので、ひっそりと誰の目にも触れず、ここにこれが埋もれることを望みます。あえてこの問題に触れた蹴導さんに敬意を表して、悩んだ挙句コメントさせていただきました。
posted by もとぼう | 2008-11-29 02:37
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