2007年05月11日

結局茶番に終わった特待問題

 いつもはプロ野球の諸問題を扱う当ブログですが、今日はあえてプロ野球ではなく、高校野球に対して物申してみたいと思います。

 今日の朝刊のスポーツ面を見て、正直唖然としました。内容はほかで散々報道されていると思いますのであえて深くは触れませんが、高野連が特待生やその関係者に対する処分を大幅緩和したというのです。引責辞任させられた元野球部長の先生方も、6月から復帰できるようにするのだとか。当初高野連自身が掲げていた処分は、いったいなんだったのでしょうか?率直なところ、高野連が今回の問題で何をしたかったのか、自分にはまったく理解できません。

 もちろん、西武から裏金を受け取っていた選手が元特待生だったということで、高野連が特待制度の調査に乗り出したという経緯はわからなくもありません。とはいえ、何年間も公然の秘密として放置されていた特待制度の問題を、いまさら蒸し返すことに何の意味があるでしょうか?そもそも、特待制度は完全悪と言えるのでしょうか?高野連はそれを「悪」だとしていますが、彼らがその価値判断の根拠としているのは、61年前に作られた時代錯誤なルールです。

 61年前には、確かに特待生を規制する合理的な根拠があったかもしれません。しかし、今は現役高校生がJリーグの試合に出場できる時代。憲章が制定された時期とは大きく事情が違います。世界規模でヒト・モノ・カネが動き、身近な野球界でも日本人メジャーリーガーが13人を数える今、特待問題と密接につながる越境入学すら規制する憲章が、今の時代に適合しているといえるでしょうか?自分はノーだと思います。

 高校野球は、アマチュアリズムに聖なる価値を認める、日本スポーツの唯一の例外ともいわれます。「野球のために援助を受けるのはアマチュアのすることではない」という発言や、学生野球憲章にはいまだに「職業野球」という表現が見られるなど、プロ蔑視とも思えるような姿勢を貫いています。しかし今は、世界のアマ野球の最後の牙城であったオリンピック野球ですら、プロ解禁を認めています。世界の野球が、アマチュアリズムの「聖なる価値」を認めなくなったということです。WBCで世界一になった野球大国の高野連幹部が、このような事情を知らないとは言わせません。

 結局、時代錯誤な野球憲章の価値観に縛られたことが、今回の茶番劇を生み出したのではないかと自分は思います。高野連では「学生野球憲章に抵触しない特待制度」を検討するそうですが、自分はむしろ「現在のトップが全員辞任し、その上で新しいトップが現代に合致した新しい野球憲章を作る」方がよい解決策であると考えます。もともと、今の高野連は「高校生らしさ」の捉え方などにおいて、一般社会との乖離がかなり目立っているといわれます。それを解決するためには、何より旧態依然とした思考にどっぷりと浸かっている、今の高野連幹部全員の首を一人残らず切ることが必要条件であると思います。これだけの問題を引き起こしておいて「まだ次がある」なんて、俺たちは許しませんよ、高野連の皆さん?

posted by systemr1851 |13:05 | 球界問題 | コメント(15) | トラックバック(2)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月10日

特待問題解決には邪魔なプロアマの壁

 最近自宅のパソコンの調子が悪く、なかなか更新の機会に恵まれないsystemr1851です。幸い大学のキャンパスで更新するチャンスを得ましたので、少々遅ればせではありますが、西武球団の裏金問題を発端とした今回の一連の騒動について書いてみたいと思います。

 今回自分が一連の報道を聞いて残念に感じたことは、プロ側とアマ側がばらばらに行動しており、野球界全体でこの問題を解決していこうという姿勢が見られなかったことです。これは、この手の問題に関して非常に大きなことであると自分は考えます。
 そもそも今回の問題は、前述のように西武球団がアマチュア2選手に裏金を渡していたことが発端として起きたわけです。裏金を渡した人物がいるということはすなわち、裏金を受け取った人間もいるということですから、同じ問題に対してプロアマ双方が一体となって動いてしかるべきです。高野連にしても、元特待生がプロ側から裏金を受け取っていたわけですから、共同で問題の調査に当たる責任が同様にあるはずです。

 ところが、高野連も大学側も、さらには社会人を統括する日本野球連盟も、プロと一緒にこの問題の解決に当たろうという姿勢は微塵も見せませんでした。そして肝心のプロ側にも、球界におけるピラミッドの頂点に君臨する存在として、アマチュア側とともにやっていこうという考えはなかった。個人的に「特待制度が合法とされている他競技とのバランスを欠く」「スポーツが得意な息子がいるが貧しいという家庭が、高校野球から離れてしまう可能性がある」という観点から、特待制度の完全撤廃には反対です。しかしそれを云々する以前に、今回の両者の姿勢が残念でなりません。本来、プロとアマというのは一つながりの存在であるはずです。それは今回の問題で、プロアマ双方に強い衝撃が走ったことが証明していると思います。だとすれば、くどいようですが、双方が一堂に会して解決に当たるというのが本筋であるはずではないでしょうか。その上で邪魔なのはやはり、プロアマの壁です。

 もともとプロアマ問題というのは、柳川事件が発端とされています。自分が見る限り、双方においてその後遺症を引きずっているように見受けられます。しかし正直な話「球界全体を揺るがすような問題に直面している今、何をいまさらこだわっているのか」と言わざるを得ません。むしろ今回の問題をきっかけに、プロアマ問題の解決を図っていこう」という姿勢こそ必要ではないでしょうか。せっかく全日本野球会議という立派な組織があるのですから、そこを解決の場として使うべきです。本来は日本代表チームを組織・編成するための場ですが、プロアマ双方が一堂に会する唯一の機関でもあるのですから、今回のような問題解決の場として使うことには何の問題もないと思います。

 プロアマの壁ができてから、ずいぶんと長い時間がたっています。無論、いくら長い時間が経ったとしても、柳川事件という事実が消失するわけではありません。しかし、いがみ合いからは何も生まれないし、むしろ衰退に向かうと自分は思います。今回の問題は、表面的には終結に向かっているように見えますが、根本的には何一つ変わっていないと思います。むしろ、今までずっと放置してきた問題を高野連がいまさら蒸し返したがために、現場の混乱はさらに深まることも予想されます。今回の問題がたとえ時効となったとしても、プロとアマが一緒に手を取り合っていこうという姿勢だけは、自分は絶対になくしてほしくないと思います。

posted by systemr1851 |12:08 | 球界問題 | コメント(1) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2007年05月02日

球団職員を定期採用にせよ

  昨日までの3日間、個人的な事情で停止していましたが、本日より復活します。予告無しに停止してしまった事を、まずユーザーの皆様にお詫びしたいと思います。

  本日のテーマですが、球団職員の採用方式についてです。現在の12球団では、ほとんどの職員が親会社からの出向で仕事をしているため、球団職員の定期採用は行っていないところがほとんどのようです。しかし、自分はこの定期採用を行うべきと考えます。理由は以下の通りです。

・外部の血を入れることで、出向社員だけでは思いつかなかったようなアイデアを発案・展開できる可能性がある。具体的には、球団の赤字をどう減らすか、といった問題などです。
・「自分がミスをすれば本社でのポストにかかわる」という出向社員とは根本的に違うので、打開策に積極的に取り組めるようになることが期待できる。
・球団職員を希望して入社する人たちというのは、一部の例外をのぞけば「プロ野球が好きだから」という理由で職員を志望しているはず。よって、ファンの視点から見て、何が今の球団に欠けているのかを、ある程度理解していると思われる。

  職員の定期採用が行われるようになれば、こうした相乗効果も期待できるようになると思います。当ブログのような「球界改革系」のブログがこうして注目を集めていただいているのも、自分達のようなごく普通のファンの中にも「今の野球界にこんな意見がある!」という人間が数多くいるからだと思います。プロ野球にとってのファンは最大の顧客なのですから、そのファンの意見をより多く反映できることは、興行主である球団にとっても悪いことではないと思います。赤字を減らすためには、新規ファンの開拓が必要です。その作業を進める上で、ファンの視点というものは不可欠だと思います。今のファンが何を求めているのか、それを知る意味でも、職員の定期採用というものは必要であると自分は思います。ご意見などお待ちしています。

posted by systemr1851 |09:30 | 球界問題 | コメント(8) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加