欧州野球狂の詩(Ver.スポーツナビ)

【4月1日】アイルランド、「第2のイスラエル」目指す!!MLBコミッショナーと直談判へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

 アイルランド国内における野球の普及・強化を目的に活動する「ベースボール・ユナイテッド・ファウンデーション(BUF)」のジョン・フィッツジェラルド会長が、第5回WBC(2021年)予選ラウンドにおけるアイルランド代表の新規参加に向けたアピールを目的に、MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーとの直接会談に臨む方向であることが分かった。

 アメリカが見事初優勝を飾った第4回大会の余韻もまだ冷めない中、アイルランドが早々と4年後に向けて手を打った。目指すのはもちろん、同国初となるWBC予選への参戦だ。念頭にあるのは、早くも噂されている第3回大会以来となる参加国数の拡大。そして、この3月に旋風を巻き起こし台風の目となった、イスラエルの躍進劇だった。

 「イスラエルは今回が初の本大会参戦だったにもかかわらず、1次ラウンドで3連勝を飾るなど素晴らしい戦いぶりを見せたと思う。ユダヤ系アメリカ人が主体のチームだったとはいえ、同胞たちの活躍はイスラエル国内の野球ファンや子供たちにとってもきっと刺激的なものだっただろう」とフィッツジェラルド会長は言う。「彼らイスラエルと同じように、我々アイルランドも北米には巨大な同胞のコミュニティを持っている。そしてその中には、プロや大学、高校で活躍している有力な選手がたくさんいるんだ。今度は我々がイスラエルのように、導火線に火をつける役割を担いたいんだよ」

 およそ3億2000万人いるアメリカ国民のうち、アイルランド系アメリカ人は実に3600万人、総人口の約12%を占める一大勢力だ。その多くは、完全にアメリカ社会に同化した現在でもアイリッシュとしてのアイデンティティを捨て去っていない。毎年3月17日の聖パトリックの祝日は、21世紀の現在でも彼らにとっての一大行事。アイルランドのナショナルカラーである緑色を取り入れたユニフォームやキャップを身に着けてプレーする日として、MLBでもすっかりお馴染みとなっている。

 2015年にレイズで153試合に出場し打率.281、17本塁打、68打点の成績を残したローガン・フォーサイス内野手(ドジャース)、昨季は自己最多64試合登板で防御率2.08と活躍したダン・ジェニングス投手(ホワイトソックス)など、MLBでも実績を残しているアイルランド系プレーヤーは少なくない。第4回大会ではアメリカ代表の一員として優勝メンバーとなった、ダニエル・マーフィー内野手(ナショナルズ)もアイリッシュアメリカンだ。

 現在は世界ランク49位に低迷し、自国におけるベースボールプログラムも発展途上のアイルランドだが、国籍既定の緩いWBCならまさに今回のイスラエルのごとく、彼らの力を借りて強力なチームを編成することも可能。実際、BUFでは昨年の段階から代表資格(少なくとも両親または祖父母のうち1人がアイルランド生まれ)を有するアイルランド系アメリカ人選手に対する、アイルランド代表への参加呼びかけを実施しているという。

 今回の会談実施への動きについてはマンフレッド氏も認めており、歓迎する意向を示している。「アイルランド代表に関するジョンの提案を心から歓迎したい。第4回大会において、WBCはグラウンド内外における大きな成功と、未来に向けた新たな可能性を示した。その可能性をどう形にしていくかを考えるうえで、アイルランドのような意欲ある国からの提案は重要だよ」(マンフレッド・コミッショナー)

 一方で、今後の大会フォーマットをどのようなものにしていくのかは、現時点ではまだ決まっていないことの方が多いという。「実際のところ、我々にはまだ議論せねばならないことがたくさんあるんだ。予選ラウンド1つとっても、例えばこれまで4か国×4グループで行っていたのを6か国×4グループにするのか、それとも新たに予備予選を設けるのか。そうした点はこれから時間をかけて練り上げていかなければならないものであり、だからこそこれまでは招待をかけてこなかった国々ともひざを突き合わせて話し合う必要があるだろう。ただ一つ、今の段階で私が確実に言えるのは…、今日が4月1日であるということだね」

2ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
ヨーロッパ野球
国際大会
タグ:
イスラエル
アイルランド
WBC
国際大会
ヨーロッパ野球

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

この記事にはまだコメントがありません

こんな記事も読みたい

7つの論点から振り返るWBCの総括や未来の話 -WBC2021に向けて-【世界の野球】

WBCと開幕【のほほ〜んと、気の向くまま、おもむくままなblog】

WBSC世界ランキングが発表、イスラエルがトップ20入り【欧州野球狂の詩(Ver.スポーツナビ)】

ブロガープロフィール

profile-iconsystemr1851

野球とヒップホップ文化が好きな20代男です。小学校3年生までイギリスに住んでいました。プロ野球、MLB、高校野球など何でも好きですが、今はヨーロッパ野球を追っかけています。

ご連絡はgimme_the_microphone☆yahoo.co.jpまで(☆を@に変えてください)
  • 昨日のページビュー:58
  • 累計のページビュー:1569122

(11月15日現在)

関連サイト:@systemr1851

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. G.G.佐藤解雇に見る、日欧球界の価値観の違い
  2. 信頼を裏切った罪は重い
  3. AAA世界選手権、いよいよ明日開幕
  4. イタリア産「世界最強新人」、ロイヤルズと契約か?
  5. Numberの記事に抗議の意を表します
  6. 「MLB王者=世界一」は本当か?
  7. 「本気かどうか」は戦ってから言え
  8. 欧州出身最強右腕、いよいよNPBへ!!
  9. ちょっと冷静になって考えてみた
  10. 裏切り者に夢を売る資格なし

月別アーカイブ

2017
11
10
05
04
03
02
2016
11
2015
12
11
10
09
07
06
05
04
03
02
01
2014
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2013
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2012
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2011
12
03
02

このブログを検索

https://www.twitter.com/systemr1851

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年11月15日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss