2007年11月10日

現行の年俸システムを改めよ

 昔からファンの間で論議を招いているのが、プロ野球選手の年俸問題です。「高すぎる」という声はよく聞きますが、私は別の観点からこの議論に対し問題意識を持っています。それは、「現行の年俸システムが、必ずしも選手の成績を正しく反映したものになっていない」ということです。

 たとえば、年俸600万円で入団した新人投手が、ちょうど新人時代の上原投手(巨人)のように、いきなり新人王や最多勝を取るような、目覚しい活躍をしたとします。それでも、彼に支払われる年俸は600万円でしかありません。たとえ翌年の大幅年俸アップを勝ち取ったとしても、2年目のジンクスで数字を残せなければ、結局成績に見合った評価はなされないことになります。
 逆のケースでの好例は、今FA市場の中心にいる中日の福留選手です。怪我のため、今季81試合の出場にとどまり、CSにも日本シリーズにも出場できなかった福留選手ですが、彼には推定で3億8500万円の年俸が保証されています。

 この差は、いくらなんでも理不尽ではないでしょうか。福留選手は「選手への評価は年俸だ」ということをしばしば口にします。それ自体には私も賛成です。しかし、その評価がどこから来るのかといえば、第一はやはり数字、すなわちシーズンでの成績でしょう。データに現れない貢献度が重要視されるサッカー等と異なり、野球では成績が露骨にデータに表れるわけですから、期待される数字が残せなければ評価が下がるのは当然のはずです。
 したがって、私は「成績に見合った評価が正当になされる年俸システム」の構築が必要だと考えます。そのためのアイデアが一つあります。現在、出来高契約は野球協約で一応禁止されていますが、それを180度転換し、「基本給中心主義」から「出来高中心主義」へと移行することです。

 たとえば先発投手の勝ち星であれば、勝ち数によってボーナス額に差をつけます。5勝なら500万円、10勝なら+1000万円、15勝なら+1500万円、20勝なら+2000万円という具合です。つまり、基本給5000万円の投手があるシーズンで20勝を挙げた場合、その投手には5000万+5000万=1億円の年俸が支払われることになります。もちろん、それ以外の部門でもタイトルを獲ったり、優秀な数字を残したりすれば、さらに金額は加算されます。ただし、怪我などで1年間まったくプレーができなければ、その選手には基本給の5000万円しか支払われなくなるわけです。
 これ以外にも、投・打・走・守すべての範囲において、当該年度の成績に応じて年俸額が上下動する仕組みを作ります。出来高の額はリーグ全体の収入を元に、選手会との話し合いで決定し、全球団で共通の基準を導入します。さらに全選手の基本給と出来高の額を常に公開すれば、透明性も保たれることになります。もちろん出来高中心主義ですから、基本給は今よりもずっと低く、トップクラスなら最低でも半分程度には抑えなければなりません。この仕組みによって、次のような利点が生まれます。

'・上の理由で、年俸の透明性・公平性が高まる
・数字を残した選手にきちんと報いる仕組みのため、故障持ちの主力に対して余計な投資をしなくて済むようになる
・給与の大半が出来高になるため、選手にも明確な個人目標を持たせやすくなる
・契約更改が今よりもずっと簡易になる(交渉は基本給だけになるため)'
 プロ野球はあくまで結果が求められる世界です。ならば、年俸体系も当然、成績がきちっと反映されるものにするのが当然だと私は考えます。皆さんはどう思いますか?ご意見お待ちしています。

posted by systemr1851 |22:35 | 球界問題 | コメント(15) | トラックバック(1)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/systemr1851/tb_ping/16
この記事に対するトラックバック一覧
契約更改雑感〜年俸は単なる「評価」を表しているのではない 【フィールド上の些事争論】

12月に入り、プロ野球選手の契約更改もいよいよ主力選手の登場となりました。 記者会見を見ると、アップ、ダウン、悲喜こもごも様々な表情が見られます。 で、その時の選手のコメントに注目しているのですが、前々から気になっていたことがあります。 例えば、提示額に満足した選手の場合はこんな感じでしょうか。 「今年は自分でも納得のいく成績を残せたので、言いたいことは言ったつもりだが、球団の方でもデータに残らないポイントまで評価してくれたことに満足している」 その反面、満足のいく提示額ではなかった選手の場合はこう言うか

2007-11-10 23:36 | 続きを読む
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
現行の年俸システムを改めよ

大反対です。数字に表れない好プレーこそプロの醍醐味です。機動力でゆさぶりプレッシャーをかけて好投手を攻略する、そんなシーンを見たいのです。

posted by drao | 2007-11-11 00:02

現行の年俸システムを改めよ

他球団はカープ球団を見習うべき!

新井と黒田が居なくなると現時点での年俸1億円プレイヤーが前田・緒方となる。

1年通して活躍しても他球団みたいに一気に上がりませんから。

posted by くま | 2007-11-11 00:05

現行の年俸システムを改めよ

所謂インセンティブ契約を主力に、という主張とお見受けしますが、「使われなかった」「飼い殺しされた」選手、あるいは「年俸高騰防止のために」使わない球団首脳部、という問題をどう解決されるおつもりでしょうか。
メジャーでかつて大問題を引き起こしたのですけれど。
この点に触れずには、ただの思いつきレベルでしかありませんが。

posted by Albatross | 2007-11-11 00:08

現行の年俸システムを改めよ

出来高にすると、色々な問題が~。
1.選手が出場できる試合数は限られている
2.選手を試合に出す・出さないは監督の権限
3.基本給と出来高の仕組みが不透明
4.野球は日本だけのものではない

野球というスポーツは、選手が望めば試合に出れるというシステムではありません。
1と2の絡みで、基本的に試合に出れば出るだけ給料が上がる機会のある出来高契約というものは、あまりチームスポーツに向いてないのです。

3は、Aという球団がBという球団より基本給も出来高ボーナスも上であるならば、Bの選手はA球団に行きたくなりますよね。
普通に考えると資金がある球団ほどA球団、資金が乏しい球団ほどBに近い感じになるでしょう。

4は、そもそも年俸を抑えるという目的で導入したならば、高額選手ほどMLBに移籍したがるはずです。
選手にとってリスキーと言わざるを得ない(しかも上限はMLBより低い)場所に留まる理由がありません。

posted by ゆとり | 2007-11-11 00:11

現行の年俸システムを改めよ

言ってることには一理あると思うが、有力選手の年俸が高騰する最大の原因は「特定球団がカネにものを言わせて高い実績を残した外国人選手やFA選手を買い漁っていること」なので、この方法では解決できないと思われます・・・。

個人的にはメジャーのようにぜいたく税導入を実現してほしいところですが、W氏が生きている間は無理だな、と(ぉ

posted by どうぶつ | 2007-11-11 00:14

現行の年俸システムを改めよ

まず透明性を求める意味がわかりません。

次に個人主義に走りすぎる事の弊害を考えてください。例えば先発投手は勝っていればどんなピンチでも5回を投げきりたいと思います。また同点の場面なら限界がきていても長く投げたがるでしょう。そこで交代させられれば不満が生まれます。今年の中日の中田投手の場合なんかもそうですね。

プロ野球に求められる結果とはチームの勝利じゃないでしょうか?そこがまずずれてますね

posted by H | 2007-11-11 00:17

現行の年俸システムを改めよ

結構管理人と同意です。

今回の場合は監督の権限以前にそういう状況じゃありませんでしたから。

去年もケガで試合に出てないときあったし、
岩瀬以上の年棒は無理だったし、
今季もケガで後半戦は試合出てないし5億なんて絶対に無理。

球団の出す4年17億が妥当かむしろ多いほうじゃないかな。

posted by 通りすがり | 2007-11-11 00:22

現行の年俸システムを改めよ

すべて出来高にすれば確かに球団側、ファン的には一番いいかもしれません。しかし選手は去年の年俸に順じた税金を払わなくてはならないわけで、出来高のレートが増えれば、ケガをした年や不振に陥った年の収入は±0に…なんてことにもなりかねません。ある程度の年俸が保障されてないと思い切ったプレー、または安心してプレーできないということにも繋がります。なので出来高重視にするのは難しいと思います。まぁ年俸のことであれこれ議論しても、FAや契約期限切れになった時にマネーゲームになるのがオチですからね…『ビジネス思考 → 選手流出 → 貧乏球団弱体化』の流れをなんとかするためにもまずは根本的な制度を見直してもらいたいです。

posted by ヤクると | 2007-11-11 00:45

現行の年俸システムを改めよ

結果はそのシーズンだけでなく、今までの活躍、つまりその選手の価値も考慮されるべきなので、出来高制は野球がつまらなくなる。成績がイマイチでも人気選手がいるだけで球団の売り上げに結びつくこともあるし。

posted by momonnga-ga | 2007-11-11 01:04

現行の年俸システムを改めよ

ウム
反対だね!!!

ただキヨが
昔巨人時代試合にもでれず

給料が高いなど、今回の福留も
だが減額すればいいのでは
ないだろうか。。。

posted by パクチソン | 2007-11-11 01:36

現行の年俸システムを改めよ

そんな事選手会は怒り出すよ。来季下がるんだからいいじゃない。
これまでの人生の努力の結果ですよ。

posted by 阪神 | 2007-11-11 01:38

現行の年俸システムを改めよ

反対に一票。ちょっと偏った見方ですよね。あえて書いたのかもしれませんが。それなりに安定した生活を送らないといけないと思いますので。低所得者には低所得者の、高所得者には高所得者の生活があると思うので、そんな土台が不安定な職業はやってるほうは厳しいと思います。

posted by 通りすがり | 2007-11-11 02:16

現行の年俸システムを改めよ

んーこれにすると今以上に人材が海外にますます流出する。

posted by エピオ | 2007-11-11 09:23

現行の年俸システムを改めよ

私も反対です。
プロ野球だけがスポーツだった時代なら良かったのですが、今はメジャーやサッカーなど他のスポーツとの比較を考えなければなりません。
反対理由は以下のとおり。
・査定基準が困難
→費用抑制のため、飼い殺しを行う球団が出てくる。
・メジャーへの流出が加速。
→ある程度活躍した選手は高年俸を求めて簡単に移籍してしまう。
・子供も野球離れが加速
→他のスポーツと比べて、年俸が高いことが大きな魅力だった。その魅力が無くなれば、才能ある子供がサッカーなど他のスポーツに流れる。

もし出来高にするなら、
10勝→1億、15勝→3億、20勝→5億
10S→3000万、20S→1億、30S→3億
という風に上げ幅を大きくすることが必須です。
あと目に見えない査定も必要
フォアボール1個当たり+100万
バント1回当たり+100万
登板1回当たり+20万
ブルペンで肩を作った回数+10万
など地味なチーム貢献にも報い無ければなりません。

posted by や | 2007-11-11 09:49

現行の年俸システムを改めよ

始めまして。
今ふと年俸のことを考えたときにやはり高いのかなと思っていますが、他の方の意見を聞いているとまだまだ改善の余地はあると思います。
個人的にはメジャー流失阻止の為にポスティングの廃止とFA短縮+メジャーに対しての金銭保障(日本の基準の10倍)or3A有望選手の人事保障を働きかける事が必要だと思いました。

posted by ダケ | 2007-12-08 13:27

コメントする