2007年11月06日
世界記録保持者と種田選手と田村選手
ブログは少しでも油断するとなかなか更新が遅れてしまうものですな。 さて、11月10日(土)発売の「スイミング・マガジン12月号」の作業がすべて終了いたしました。 通常、本誌は毎月11日発売なのですが、11月は11日が日曜日、さらに3日(土)が祝日のため、印刷所が動かない関係で、普段より2日も作業日程が繰り上がるので、大変! と思いきや、どうしてどうして、かなり順調に作業が進みました(と思っているのは自分だけで、ほかのメンバーは知りませんが)。 今号では日本のお家芸のである「女子平泳ぎ特集」と題して、この2年で世界レベルに到達した種田恵選手と田村菜々香選手、そして世界記録保持者のリーゼル・ジョーンズ選手(豪州)をフューチャーしております。 ジョーンズ選手は9月下旬に来日したわけですが、そのときに種田、田村両選手に来ていただき、本誌用の撮影にご協力いただいたのです。 ちょうどインカレ終了からあまり時間の経っていない時期、200mで7年ぶりに日本記録更新を果たした種田選手と更新が期待されながら達成できなかった田村選手ですが、旧知の仲(といっても彼女らはまだ若いのですが)らしく、ジョーンズ選手の到着を待つ間、インカレも含めてさまざまな話に花を咲かせておりました(ちなみにジョーンズ選手は日本到着後、空港からすぐに現場に直行する強行スケジュールのなか、取材にご協力いただきました)。 その2人の会話を見ていると、ほんと、ごく普通の女子大生らしいなぁと思いました。 田村「インカレでうちら(東海大)は●●●でさぁ」 種田「そうなんだ、うちら(神奈川)はこんな感じ●●●」 田村「うちらの学年のほかの選手では●●」 種田「あ、そうか、●●さんも同じ学年なんだよね」 たとえがあまりに稚拙で申し訳ないのですが(内容はきちんとした水泳話がメインでした)、スタバや学食で飛び交っている女子大生のようなテンポで会話が弾んでいたわけです。 そんなこんなで、撮影のセッティングができたので、個別撮影に。「恥ずかしい」と言いながらも、どうしてどうして。某アイドル雑誌で芸能人をとり慣れているカメラマンにうまく導かれ、2人ともなかなかのモデルぶりでした。 2人の撮影も終わり、しばらくしてリーゼル選手が登場。アップを済ませた? 2人にプロスイマーとして豪州ではCMにも出演しているリーゼルも合わせてスリーショット撮影。 誌面に掲載した写真はここでは紹介しませんが、お蔵入りした写真で、リーゼルとのスリーショットを1枚。なかなかの表情です。ということで11月10日(土)に本誌12月号が発売になりますので、お近くの書店へ! 面倒な方はこちらをクリック!http://www.sportsclick.jp/ さて、ここから、競技者と年齢について、感じていることをつらつらと述べてみたいと思います。 種田、田村両選手は大学3年生、リーゼル選手は学生ではありませんが、日本の学年でいうと彼女らのひとつ上の選手です。みな、同世代。日本でいう成人式からわずか2年しか経っていない彼女らが世界のトップクラスにいる事実に、まだ水泳界に携わって日も浅い自分は、戸惑いを感じてしまうときがあります――通常、大会などの取材現場でわれわれが目にするのは、戦闘モードの選手たち。その姿は、たとえばプロ野球の30代のベテラン選手とおなじアスリートとしての見方をしてしまいます。ただ、プールを離れれば、周りにいる同世代の若者と変わらない。そのギャップに戸惑う部分があるということです。 何をもって「大人」とするのかは難しい基準ですが、何度も語られてきたようにバルセロナ五輪200m平泳ぎで金メダルを獲得した岩崎恭子さんのようなケースも、水泳界では起こりえます。岩崎さんは金メダリストになったことで「14歳の少女」でありながら、周囲からは「オリンピック・チャンピオン」として扱われたことで、本人にしかわかりえない重圧を受けていたはずです。 「オリンピック・チャンピオン」になったからといって、「14歳の少女」が人間的な成熟度において、20代や30代の「世界王者」とおなじになることは難しい。その意味では、岩崎さんが4年後のアトランタ五輪に出場を果たしたことは素晴らしい結果だったと、当時26歳の私は思ったものでした。 伝えるべきことはしっかり伝える、指摘することは責任を持って指摘するのがわれわれの仕事です。ただ、一流の競技者だからといって必ずしも人間として成熟しているわけではない――逆の見方をすれば、一流の競技者である以上、周囲への受け答えもしっかりすべきという見方もある。また、周囲の不安をよそに肩書きが人間性にも相乗効果として現れるときもある。 すべては一概に言えません。ケースバイケースだと思います。ただ、アスリートとしての成熟度がほかのスポーツに比べても早い競泳界では、選手たちをサポートする周囲の人々の存在、アドバイスがより長くトップクラスでいるためには非常な重要なファクターである、と感じてしまうのです。 なんか偉そうなこと書いてしまいましたが、こんな自分も果たして自分がしっかりした大人なのかどうか? なんてわかりませんが。 牧野 豊
posted by swimming-m |15:51 |
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