スカンジナビア・サッカーニュース

コラム

イブラヒモヴィッチ~個よりも組織を重んじるスウェーデン代表の分水嶺として~

 昨年10月、スウェーデン第三の都市マルメにあるFCローセンゴードというクラブチームを訪れた。ローセンゴード地区の住人の約9割が移民や難民で占められているため、クラブの選手や関係者がほぼ非スウェーデン人で構成されている、いわば移民のクラブだ。ジュニア責任者のウルフ・ゼバ氏と話す機会があり、大変貴重な話を伺うことが出来たのだが、クラブの出身生であり現在はスウェーデン代表でプレーするひとりの移民選手に話......続きを読む»

スウェーデン女子選手の待遇

先日の女子W杯ドイツ大会で優勝し、全国各地で引っ張りだこのなでしこジャパン。日本列島が熱狂に酔いしれる一方、選手たちの待遇面での課題が浮き彫りになっている。それでは、他国の現状はどうなのか。ここでは同大会で3位入賞を果たしたスウェーデン代表を取り上げたい。 ※1クローナ=12.38円(2011年7月25日現在) たとえば、2011年女子W杯におけるスウェーデンサッカー協会の支出は440万......続きを読む»

ヘラクレスで躍動するキューバ系スウェーデン人

オランダリーグといえば、オーラ・トイボネンやラスムス・エルム、ポントゥス・ベルンブロームやアンドレアス・グランクビストなどスウェーデン人選手が多数プレーしているが、ヘラクレス・アルメロに所属するひとりの選手が脚光を浴びている。彼の名はサムエル・アルメンテロス。キューバ人の父とスウェーデン人の母をもつ20歳のアタッカーだ。 6日に行なわれたリーグ戦・FCフローニンヘン戦で先発出場したアルメンテロ......続きを読む»

スカンジナビア諸国リーグでプレーする選手の年収

スウェーデンサッカー協会が発行している雑誌『Magasinet Fotboll』を一昨年から購読しているのだが、一昨年の第3号にアルスベンスカン(1部)やスーペルエッタン(2部)に所属する選手の収入に関する記事が掲載されていて非常に興味深かった。同時に「スカンジナビア各国リーグでプレーする選手の収入はどのくらいなのだろうか」と疑問を持ち始め、早速、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー各国リーグでプレ......続きを読む»

2011年の飛躍を期待したい選手・デンマーク編

ヨハン・アブサロンセン 1985年9月16日(25歳)。177センチ。FCコペンハーゲン(デンマーク)所属。MF。 昨年の南アフリカW杯ではグループリーグ敗退という結果に終わったデンマーク代表。敗因について、「モアテン・オルセン監督がベテランに固執した」という意見がもっとも多かったように思われる。だが個人的な意見を言わせてもらえれば、若手・中堅に期待できる選手がいなかったためにオルセン監......続きを読む»

今年の飛躍を期待したい選手・ノルウェー編

エリック・フーセクレップ(ノルウェー) 1984年9月5日生まれ(26歳)。188センチ。75キロ。SKブラン(ノルウェー)所属。FW/MF。 欧州選手権2012の予選でポルトガルやデンマークといった強豪国をおさえて首位に立っているのがノルウェーだ。2000年の欧州選手権を最後に国際舞台から遠ざかっているが、ここまで3戦3勝という好成績を収めている。その躍進の原動力となっているのが、今回......続きを読む»

今年の飛躍を期待したい選手・スウェーデン編

2011年の飛躍を期待したい選手として、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー各国から1名ずつ紹介していきたい(できれば今月中に・・・・・・)。まずはスウェーデンのラスムス・エルムから。 ラスムス・エルム(スウェーデン) 1988年3月17日生まれ(22歳)。184センチ。75キロ。AZアルクマール(オランダ)所属。MF。 ラーシュ・ラーゲルベック前スウェーデン代表監督が「ズラタン......続きを読む»

コペンハーゲン、躍進の理由

2010-2011シーズンのチャンピオンズリーグ・グループリーグが終了し、決勝トーナメントに進出する16チームが決定した。顔ぶれをみると、サッカーファンにとってあまり馴染みのないチームがある。デンマークのFCコペンハーゲンだ。FCバルセロナ(スペイン)、ルビン・カザン(ロシア)、パナシナイコス(ギリシャ)が同居するグループDに組み入れられたこのデンマーク王者は勝ち点10を獲得。FCバルセロナに続いて......続きを読む»

シリアンスカは移民の「希望」になれるか

スウェーデンリーグ・アルスベンスカン(1部)は残り3節となった。ヘルシンボリとマルメによる優勝争いはますます白熱しているが、2部リーグにあたるスーペレッタンは23日に全日程を終了した。優勝したのは、シリアンスカFC。シリア人によって結成された移民系クラブが、クラブ史上初となるアルスベンスカン昇格を決めた。 シリアンスカが誕生したのは1977年のこと。移民が多く生活するストックホルム南部のソーデ......続きを読む»

スカンジナビア諸国リーグにおける人工芝の普及度

サッカー界において、どちらかといえばマイナスのイメージがつきまとう人工芝。「手入れが容易なため維持費用が安い」「天候に左右されず使用頻度が向上する」「見た目が綺麗」といったメリットよりも、「夏季において気温が上昇する」「地面が硬いため、身体への負担が大きい」「怪我をしやすい」といったデメリットのほうが上回っているように見受けられる。実際、Jリーグへ参加するクラブチームは天然芝のスタジアムを用意するこ......続きを読む»

スウェーデンの国際ユース大会で躍動するモンゴルのクラブチーム

スウェーデンでは、毎年夏になると2つの国際ユース大会が開催される。ひとつが「ゴティア・カップ」。もうひとつが「ピーテオ・サマー・ゲーム」だ。 ゴティア・カップは世界最高の青少年クラブサッカー大会で、毎年7月中旬に第2の都市ヨーテボリで開催される。1975年に始まって以来、今日では世界約70カ国から10代の少年少女が参加(日本は未参加)。エマヌエル・アデバヨール(トーゴ)、アンドレア・ピルロ(イ......続きを読む»

「最後のW杯」に挑む3人のベテラン=デンマーク代表

W杯グループリーグE組は2節が終了し、2勝のオランダがグループ2位以内を確保し、決勝トーナメント進出一番乗りが決定。残り1枠を、ここまでともに1勝1敗の日本とデンマークが争うことになった。 さて、すでに各メディアでも報じられているが、デンマーク代表には6年ごとにビッグトーナメントで好成績を収めているというデータがある。初出場となった1986年W杯でベスト16、1992年欧州選手権で優勝、199......続きを読む»

デンマーク裏?情報その3

南アフリカW杯開幕まであとわずかとなったが、ここ最近、日本とグループリーグで対戦するデンマーク代表に関する情報がたくさん紹介されるようになった。もちろん、なかには正しくない報道も含まれているが、多くの人の目にデンマークのサッカーが触れるようになったことは非常にうれしい。 さて、以前に「日本であまり紹介されていないデンマーク情報(管理人の独断と偏見含む)」をテーマにして『デンマーク裏?情報』なるコラ......続きを読む»

スウェーデンとアルゼンチン名門クラブにまつわる話

アルゼンチンの名門ボカ・ジュニアーズが1月、クラブ創設105周年を記念したユニフォームを発表した。このユニフォームは青地に黄色の十字というデザインが採用されており、まるでスウェーデン国旗を想起させるものになっている(画像はこちら。footballculture.comより)。だが、これは決して偶然ではない。ここでは、北欧の小国と南米のビッグクラブにまつわる話を紹介したい。 ボカ・ジュニアーズが......続きを読む»

デンマーク裏?情報その2

W杯組み合わせ直後にデンマーク裏?情報なるコラムを執筆し、このブログにしては多くの方からコメントをいただいた。そこで調子に乗って(?)、第2弾を紹介したい。これを読み、デンマークをより身近に感じていただければ幸いである。 C.ポウルセンこそチームの中心 組み合わせ抽選後、サッカーに精通している友人・知人らとデンマークについて話をすると、中心選手としてたいていニクラス・ベントナーとダニエル・ア......続きを読む»

南アフリカ行きを目指す「スカンジナビア組」

南アフリカW杯開幕まで約半年となったが、ここでスカンジナビア各国のクラブに所属し、南アフリカ行きの可能性がある選手をピックアップしてみた。 カテゴライズ A-レギュラー B-サブ C-招集されればサプライズ スロベニア ミラン・ブルジッチ ポジション:FW 所属クラブ:AIK(スウェーデン) 代表での記録:5試合0得点 カテゴライズ:C スロバキア ......続きを読む»

デンマーク裏?情報‏

南アフリカW杯グループリーグで日本とデンマークが同組になってしまったのは非常に複雑な気持ちだが、その一方で、これから約半年間、デンマークが日本で注目されるのはとても喜ばしいことだと思っている。ここで、これまで日本のメディアで紹介されていないと思われるデンマーク情報を紹介したい。 鳴りを潜めるサイドアタック デンマークといえば「ピッチを広く使ったサイドアタック」というイメージを持っている人が......続きを読む»

【W杯予選】「ノルデンの戦い」の鍵を握る、2つの共通点をもった2選手

2日後に迫った2010年南アフリカW杯欧州地区予選、デンマーク対スウェーデンの一戦は、予選大詰めということもありこれまでにない盛り上がりをみせている。デンマークのEkstra Bladet紙が「デンマークはサッカーだけでなく、映画、食べ物などあらゆる点でスウェーデンより優れている」と報じれば、スウェーデンのズラタン・イブラヒモビッチは「デンマークはバルセロナと同じ4-3-3を採用しているが、デンマー......続きを読む»

Re:ヨーテボリのGKがポストを動かしゴールの幅を縮小、数試合の出場停止処分も

IFKヨーテボリのGKキム・クリステンセンがゴールの幅を縮小した件が、スポニチやヤフーニュースなどで紹介され日本でも話題になっている。前代未聞の珍事(?)だけに当然だろう。私自身、2日前にこの件に関する記事を書きながら、「そんな簡単にゴールを動かせるものなのか」「ポストを動かしたということは、ゴールは逆台形になるのか」「後半になってサイドがかわったらゴールを元に戻す(あるいは広げる)のだろうか」など......続きを読む»

パトリック・アンデションの後継者として期待されるビェシュミル

「最近10年で最高のスウェーデン人センターバックは誰か」という質問をサッカーに精通したスウェーデン人に質問したら、大半の人がパトリック・アンデションの名前を挙げるはずだ。ドイツのバイエルン・ミュンヘンでチャンピオンズリーグ制覇を経験するなど輝かしい実績を残したアンデションは、1990年代前半から2000年代前半までのスウェーデン代表にとってなくてはならない選手だった。強烈なキャプテンシー、空中戦での......続きを読む»

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ブロガープロフィール

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94年の米国W杯でスウェーデン代表を観て、スウェーデンのサッカーに興味を持ち始める。 『ワールドサッカーダイジェスト』『スポーツナビ』『サッカー批評』『フットボールサミット』などに寄稿。
email:swe1707★hotmail.co.jp(★を@にかえてください)
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(07月28日現在)

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