2010年01月26日
デンマーク裏?情報その2
W杯組み合わせ直後にデンマーク裏?情報なるコラムを執筆し、このブログにしては多くの方からコメントをいただいた。そこで調子に乗って(?)、第2弾を紹介したい。これを読み、デンマークをより身近に感じていただければ幸いである。 C.ポウルセンこそチームの中心 組み合わせ抽選後、サッカーに精通している友人・知人らとデンマークについて話をすると、中心選手としてたいていニクラス・ベントナーとダニエル・アッガーの名前が挙がってきた。前者は昨年の国内最優秀選手、後者はリバプールFCで切磋琢磨しており、この2選手がチームの中心なのは間違いないのだが、実は2人よりも重要な選手はクリスチャン・ポウルセンだ。最終ラインの前でフィルター役として構えるユベントスFC所属のこの29歳こそ、まさにチームの心臓。それは、国内スポーツサイト『sporten.dk』が行なったアンケート「W杯予選におけるベストプレーヤーは?」で投票全体の41%を獲得し、2位のベントナー(17%)を大きく引き離したことからもうかがえる。たとえばベントナー不在時には、得点力においてはベントナーを上回るソーレン・ラーセンや突破力のあるイェスペア・グロンケア、アッガーの代役としてはACFフィオレンティーナでレギュラー争いをするペア・クロルドルップといった選手がいるが、ポウルセンの場合、代役はいないに等しい。現代表で守備的MFをこなす選手として、トーマス・アウグスティヌセン、ヤルテ・ボー・ノッレゴー、あるいはDFが本職のレオン・アンドレアセンといった名が挙げられるが、いずれもポウルセンの代役を務められるほどを力はない。ベントナー、アッガー不在時におけるチームの戦力ダウン度を100とするならば、ポウルセンがいないチームのそれは300-400になると考えてよい。 日本がデンマークと当たるのは3戦目。仮にポウルセンがオランダ戦、カメルーン戦でそれぞれ警告を受けて出場停止ということになれば、日本にとって願ってもない展開になる。 ユニフォームサプライヤーがヒュンメルからアディダスに変わった理由 「デンマーク代表といえばヒュンメル」といわれるほど、チームの代名詞として語られてきたヒュンメル社。1979年よりデンマークのサプライヤーとなった同社だが、2004年7月1日よりアディダス社にとってかわられた。その理由について調べるため直接デンマークサッカー協会(DBU)に問い合わせたところ、「露出度」「金銭面」という点でアディダスが選ばれたとのことだ。 2003年7月、DBUは4社からオファーを受け、そのなかでアディダスとヒュンメルが最も条件が良かったため、引き続き2社と詳細について交渉。そして、国際的な知名度や金銭的条件で、アディダスがヒュンメルを上回ると判断されたそうだ。 サプライヤー変更後のデンマークはといえば、ご存知のとおり2006年W杯、2008年欧州選手権と2度続けて予選敗退。これを受けて、一部では「アディダスの呪い」といわれたこともあった。 なおDBUは、2007年11月にアディダス社との契約を2012年6月30日まで延長。よって2012年の欧州選手権まで、デンマーク代表選手は3本線のユニフォームを着用することになる。 もうひとつの「おとぎ話」 1992年の欧州選手権では、ユーゴスラビアの代役として出場しながら見事優勝を果たしたデンマーク。この誰も予想つかない快進撃から一部では「おとぎ話のようだ」と形容されたそうだが、実は当時、別の「おとぎ話」を提供した選手がいる。キム・ベルフォアトという選手だ。彼の愛娘リン(当時7歳)さんはその頃、白血病を苦しんでいた。グループリーグ2戦目終了後、彼女を見舞うためコペンハーゲンに戻っていたベアフォルトだが、ドイツとの決勝戦でチームに復帰。そして1点リードで迎えた終盤の78分、チームに追加点をもたらす貴重なゴールをマーク。デンマークの優勝を決定付けた。娘を想うベアフォルトの得点もまた、「おとぎ話」と呼ぶにふさわしい。 日本人選手とプレーしたことのあるデンマーク代表候補選手 ヨン・ダール・トマソンと小野伸二選手がオランダのフェイエノールト・ロッテルダムで主力としてプレーしていたことはよく知られている。また、左サイドバックのレギュラーを目指すパトリック・ムティリガも、フェイエノールトで小野選手とチームメイトだった。トマソンと同じくベテランのマルティン・ヨルゲンセンは、2004年から1年間、中田英寿氏とACFフィオレンティーナでプレー。第3GKとして登録メンバー入りを目指すキム・クリステンセンは、FCノアシェラン所属時代に川口能活選手とレギュラー争いをしていた。 現在では、技巧派MFトーマス・カーレンベアと長谷部誠選手がともにドイツのVfLボルフスブルクに所属している。 ヨハネス・クヌッセン 最後に、サッカーとは関係のない話になってしまうが、日本・デンマーク両国をめぐるひとつのエピソードを紹介したい。 1957年2月10日、和歌山県の岬で日本の漁船が嵐に巻き込まれ、乗っていた漁師が海に投げ出された。ちょうどそのとき、デンマークの海運会社マースクの貨物船の機関長として航行していたヨハネス・クヌッセン氏が、漁師を助けるため、危険を顧みずに海に飛び込んだ。だが結局、クヌッセン氏は和歌山県日高町に遺体となって打ち上げられた。当時39歳であった。 クヌッセン氏、そして3人の漁師が命を落としたこの事故後、日本全体がデンマークに対する感謝、そして哀悼の声で溢れかえったという。また、来日したクヌッセン氏の兄が「弟は海員として当たり前の義務を果たしただけです」と語り、改めて日本国民を強く刺激したそうだ。 事故翌年、事故現場付近の日ノ御埼・日の岬パーク内に「クヌッセン機関長顕彰碑」が建てられ、1962年には銅像がつくられた。顕彰碑と銅像がある一角は「クヌッセンの丘」と呼ばれている。 事故から45年後、W杯が日本と韓国で開催されたが、デンマーク代表のキャンプ地はクヌッセン氏の没地である和歌山県だった。
posted by swe1707 |05:30 |
コラム |
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デンマーク裏?情報その2
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おはようございます。興味深い記事ありがとうございます。
そういえば前はヒュンメルでしたね。赤に白い矢印のようなラインが印象的でしたが・・・
そんなエピソードがあったんですね。
クヌッセン氏のエピソードも知らなかったです。
また来ますね!
posted by スカイ | 2010-01-26 08:11
C・ポウルセンの重要性
コメント投稿者ID :
C・ポウルセンはクラッシャーとしてフィジカル面が強いだけでなく、
相手の攻撃の芽を採る危機管理能力も凄いです。
2年目のユベントスで、イタリアでもようやく本来の評価を得られるように
なって嬉しいです。
彼がいるのと、いない場合では、CBの負担、MFの攻撃のバリエーションも
随分違いますからね。
posted by サッカースウェーデン代表ファン2級 | 2010-01-26 17:18
デンマーク裏?情報その2
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管理人さん、こんばんわ。
C.ボウルセンこそ代表チームの中心というお話は納得です。僕は、J.ボウルセンが気になるのですが、レギュラー定着しそうですかね?
また、ユンカーは嫌だなぁと想うのですが、代表には呼ばれないのでしょうか?
何か、質問ばかりになってしまいましたね、ゴメンナサイ。^^;
グループE考察の新記事があがりましたので、また遊びに来てくださいね。管理人さんのこの記事もリンクさせていただきました。
http://roofguardian.blog9.fc2.com/blog-entry-17.html
(岡田ジャパンのグループEの歩き方 《神の与えた偏った試練》)
posted by プーアール | 2010-01-27 00:10
デンマーク裏?情報その2
コメント投稿者ID :
自分も聞かれたらアッガーの名前を挙げていたかも。
(最近リバプールで試合出てないけど怪我ですか?)
でも、ポウルセンも派手に目立たないかもしれないけどいい選手ですよね。パスも結構うまい気がするし。
あと、デンマーク関連で、1度聞いてみたいと思ってたんですが、ダニエル・イェンセンとトーマス・カーレンベルクはどのようなタイプの選手ですかね。この2人で同じポジションを争ってるんですか?
posted by エドガー | 2010-01-27 15:37
デンマーク裏?情報その2
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スカイ様
コメントありがとうございます。
ヒュンメルのあのラインは印象的ですよね。個人的にはまたヒュンメルと契約してほしいと思っているのですが。
posted by swe1707 | 2010-01-28 05:50
デンマーク裏?情報その2
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サッカースウェーデン代表ファン2級様
コメントありがとうございます。
ポウルセンは、グラベセンとクラッシャー性(?)と、リンデロートの危機察知能力を足して割ったような感じといえるでしょう。
昨季終了後に移籍話が浮上していましたが、チームに残ってよかったですね。
posted by swe1707 | 2010-01-28 05:55
デンマーク裏?情報その2
コメント投稿者ID :
プーアール様
コメントありがとうございます。
J.ポウルセンはダニエル・イェンセンとのレギュラー争いになりそうで、どちらが起用されるかは正直わかりません。実績ではイェンセンですが、現在の勢いでは間違いなくポウルセンに軍配が上がりますね。
ユンカーは、現在オランダリーグで得点ランク4位と頑張っていますね。ただ、代表入りは正直厳しいのではないかと。得点王にでもなれば話は違ってくるのでしょうが。
リンクありがとうございます。近日中に必ずコメントさせていだきますので、そのときはよろしくお願いいたします。
posted by swe1707 | 2010-01-28 06:01
デンマーク裏?情報その2
コメント投稿者ID :
エドガー様
コメントありがとうございます。
アッガーはそけい部の怪我のようですね。
ポウルセンは、トッティの唾吐き事件や、カカに対する執拗なマークなどでクラッシャーのイメージが強いかもしれませんが、攻撃時における貢献度も高いです。
ダニエル・イェンセンは、かつては右サイドが主戦場でしたが、現在はセンターを務めることが多いです。テクニックとスピードを併せ持った選手という印象でしょうか。ヤコブ・ポウルセンとセントラルMF、もしくは右MFのポジション争いをしています。
一方のカーレンベアは、局面を打開できる数少ない選手で、ドリブル、パス、得点力を備えています。ただ、最近は怪我がちなのが気になるところですが。こちらは1.5列目のポジションを、マルティン・ヨルゲンセンと競い合っていますが、ウイングとして出場することもあります。
posted by swe1707 | 2010-01-28 06:20
デンマーク裏?情報その2
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Dイェンセンをリーグ戦で最近見ない気がしますが、ケガでもしてます?
posted by ブンデスファン | 2010-02-07 00:25
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